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この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。

魔女の願い

作者:山桜

質素な部屋の中に少女と、一人の女性ががいる。

「お母様」

母と呼ばれた女性は、応えない。
そんな母に少し悲しそうな表情をする少女

「お母様、お加減はいかがですか?御食事の用意が出来ましたわ」

尚も少女の母は反応を示さない、少女は母に持っていたお粥を口に運び食べさせた。
すると

「...お嬢様、そろそろお時間です」

いつの間にか、一人の女性が少女の後ろに立っていた。だが少女はその事に驚く事は無かった。

「...そう、分かったわ。それじゃあお母様の事はミーナ、任せるわ」
「...お嬢様、余り無茶をしない様に...」
「分かっているわ。それよりも、貴女も無理をしないで...本当はもう貴女の主人では無いのに...」
「いいえお嬢様、私の主人はお嬢様だけです」

それは変わる事は無いのですと告げる女性に少女は本当にありがとうと、告げた。

「それよりもお嬢様、お時間は大丈夫ですか?」
「あっ!そろそろ行かないと、行って来るわ」
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」

少女はパタパタと部屋を出ていった。

「...奥様、髪をお梳き致します」

ミーナが呼びかけても女性は、反応すらしなかった。

「奥様、お嬢様はとてもご立派になられましたよ...」

女性の髪を梳きながら呟く。
それでも、彼女は応えない。ただ焦点の合わない視線を虚空に漂わせている。
ミーナはその姿を見てとても悲しくなった。此処で生活する様になったあの時から彼女の心は徐々に壊れてしまった、しかしこうする他に無かったのだあのままだったら二人共殺されてしまう可能性が高かった、だから三人で逃げたのだーーー



ーーーリアデウス王国の王都ダウロンにあるギルド、リンドブルムのドアを開けると、カランっとドアのベルが鳴った。そのまま進むと

「あっ!リアやっと来たー!」
「リア!おせーよ!」

店の奥に、テーブルを囲んで居る二人がいた。

「リア、遅かったねー?何かあったの?」

黒い髪を肩で切り揃え、黒い瞳が印象的な可愛らしい少で女名前をナーシャという。しかし普通と違う所がある、頭に黒い三角の耳と尻尾がある。そう彼女は猫獣人だ。

「どーせ、寝坊か何かだろ」

口の悪いこの少年は、マルクという。茶色の髪に、深緑の瞳を持つとても可愛らしい顔の美少年だが口が悪い。

「遅れてごめん、ちょっと家を出るのが遅くなってね」

一応誤って椅子に座る。

「それで依頼決めた?」
「うーん、あんまり良い依頼が無いんだよねー」
「そうなの?」
「うん、ブルー・ベアとかホーンバニーとか」
「それは...私達のレベルだと弱過ぎね...」
「あたりめーだろ!俺達のレベルは、ギルド最高レベルSSランクだぞ!」

そう私達三人は、ギルドの最高レベルSSクラスだ。このギルドでも十ニ人しか居ない、それにSSクラスは、変人だったり、気難しい者が多いため三人の様なパーティーを組む者は少ない。理由は、気心が知れた仲間だと楽だし一人だとあっちこっちから助っ人を頼まれてめんどくさいのだ。
だからパーティーを組んでいるのだが、三人のレベルが高すぎて簡単な依頼だとやり甲斐が無いのだ。

「でもどーする?」
「そーなんだよなー」
「何か良い依頼無いかな?」
「そーだね...あっ!マスター!」

ナーシャの視線の先を見るとこのギルドのマスターが居た。

「あら?あんた達まだいたの?」

マスターは淡い新緑のような髪と金の瞳を持つ美女だ。マスターは、年齢不詳で美貌は衰える事を知らない。そのうえ名前も秘密にしているので情報が少なく秘密の多い女性だ。

「はい、あんまり良い依頼が無いのでどうしようかと話し合っていた所ですマスター何か良い依頼無いですか?」
「そうなの?うーん...ちょっと待ってて探して来るから」

マスターはそう言って階段を昇って行った。

「...おい」
「ん?どうしたのマルク」
「ん?じゃねーよ!お前何してんだ!マスターが前そう言って持ってきた依頼、覚えてねーのかよ!」

そう言われて青ざめる、あれはSSランクに上がって直ぐの時マスターに持って来てもらった魔物討伐依頼。私達三人で行っても死にかける程強い魔物だった、何とか討伐出来たが軽くトラウマができる程だった。

「ど、どうしよう!」
「どーすんだ!もうあんなの懲り懲りだぞ!」

ナーシャに目を向けるとナーシャは顔を手で覆いカタカタと震えていた。

「イイ依頼あったわー」

そうこうしている内にマスターがやって来た。

「い、いえあの、マスターその依頼はちょっと...」
「えっとねー、アビリスに厄介な魔物が出たみたいなの詳しい事は依頼書に書いてあるからよろしくね」

話しを聞かずに依頼書を押し付けてマスターは、去っていった。
取り残された私達は、震えながら依頼書を見る。
そこにはキマイラ二体討伐と書かれていた、しかも場所はアビリスの草原だ、この場所は魔物が多く出没する事で有名だ。
その依頼書を読んだ私達は、真っ青になった。

「キマイラ二体?!」
「無理無理!!一体でも大変なのに二体何か無理!!」
「マスターの奴ふざけやがる...っ!」

そうキマイラは複数の生き物の身体が、混ざった身体を持ち強靭な身体なうえ口から炎を吐くその炎には毒が有る魔物だ、この魔物は凶暴で強すぎるためギルド協会からSSランクの称号を持つ者しか受ける事が出来ない。
その魔物が二体、鬼畜としか言えない。

「...どうする?」
「...やるしかねーだろ...」
「...あたし、死にたくない」

皆、涙目になった。だがこの依頼を拒否したらマスターが絶対怒る。マスターが怒るととても恐ろしい為受けるしか無い。

「でも三人だと無理じゃない?」
「当たり前だろ...あと一人いるな...」
「受けてくれるの居るかな...」

三人で話し合ってあと一人助っ人を頼む事になった。誰に頼むか話し合っていると

「おーおー?どーしたー?」

一人の男が話し掛けて来た。

「あっ!ちょうど良い所に!お前この依頼受けるの手伝え!」
「はっ?」
「お前SSランクだろ!」

そうこの男も私達と同じSSランクだ、名前をカイと言う茶色の髪に黒の瞳の逞しい青年だ。

「...どんな依頼なの?オレを頼むって」
「キマイラ二体討伐」
「...はっ?嘘だよな?」

嘘だと言ってくれと言うカイに

「本当だ」

とマルクがそう告げると

「まじかよ!鬼畜過ぎだろ!」
「そうだな...」
「でもマスターが持って来た依頼なの」

そうマスターが持って来たのだ。

「それは...仕方ないな...」
「...そうだ」

カイもマスターの事を思い浮かべたのか同情の眼差しを向けてきた。

「それでカイお願いできる?」
「うーん...」
「ねっ?お願いっ!」
「...分かった!このオレ”雷鳴の大剣”が、助太刀しよう!」

自分の二つ名を口にしながらカイは承諾した。

「カイは恥ずかく無いの?自分の二つ名」
「別に?お前達だってあるじゃん。ナ一シャは”刹那の獣”でしょーマルクはー”焔の双剣”だし、リアは...”隻眼の魔女”でしょ?」

そうリアは片眼を失い黒に赤で花の刺繍が施された眼帯を付けている為こんな二つ名を付けられた。

「ていうか、何でSSランクになると二つ名が付けられるんだよ」
「さあ?ギルド協会の趣味じゃね?」
「そんな訳無いでしょ?SSランクは、強すぎるからギルド協会が管理する為に二つ名という事を義務付けた様よ」
「へー、何でリアそんな事知ってんの?」
「マスターが教えてくれた」
「じゃー今度マスターに色んな事聞こー」
「ナーシャ...仕事の邪魔にならない程度に、よ?」
「そんな事より!先ずは依頼な方が先だ!」

マルクが声を張り上げた。

「そうだった...取りあえず火傷草とか要るかな...」
「要るな、あとは回復薬と解毒薬も」
「臭い玉はいるー?」

臭い玉とは魔物が不快に思う臭いの成分が入った物だこれを撒くと、近くに魔物が近寄らないという代物だ。

「一応持っていこうぜ、アビリスの草原だからなー」
「薬草とか多く持っていかなきゃ」
「水の加護と炎の加護のお守りいるねー」
「リア、水の魔術はどれくらい使えんの?」
「んー?結構有るよ、多分イケると思う」
「キマイラだから、火耐性の有る防具だね」

皆でキマイラの対策を考える。

「取りあえず、こんな感じかな?」
「そうだな、明日に備えて帰るか...」
「うん、そうねじゃあ今日は解散しましょ」
「そんじゃマルク、ナーシャ、リア明日な一」
「うんそれじゃあねー」
「リアは明日、遅れんなよ!」
「分かってるわよ!」

そして私達は、解散した。




こじんまりとした小さな家のドアを開ける

「ただいま帰ったわ」
「お嬢様お帰りなさいませ」
「ミーナ、お母様は?」
「はい...本日もお変わりはございません...」
「...そう」

それを聞いて悲しくなった。

(...何時になればお母様の心は癒えるのだろう...)

「...お嬢様」
「大丈夫よ...そうだわミーナ私、明日に仕事が有るからお母様をお願い」
「お嬢様...お命だけはお大事にしてください...っ!」
「大丈夫よ、ミーナだって私の強さを知っているでしょう?」
「しかし、お嬢様だけが大変な思いをする必要は、それこそ私が...っ!」

私はミーナの唇に人差し指を近づける。

「ミーナ、ダメよそれ以上は...それにミーナにはお母様を護ってもらっているのだから」
「っ!」
「だからお願い、これは私がやる事なの」
「...分かり、ました...」
「さっ!この話はもう終わりよ。それよりも少しお腹が空いたわ」
「...はいお嬢様、夕食が出来ておりますわ」

ミーナはそう言って微笑んだ


その夜に私は過去の夢を見た。



私は商家に産まれ、家族は優しく愛してくれた。私達家族はとても幸せだった、幸せな日々がずっと続くと思っていた、だけど私達の日常は音をたてて崩れていった。

「リアっ!お母さんを連れて逃げろ!」
「いやっお父様!何でっお父様も一緒に!」
「いいから!早くっ!」
「嫌です!何でっ何で!」
「ミーナっ!二人を連れて行けっ!」
「はいっ!旦那様!!」
「いやっ離してっお父様が!お父様っ!いやぁぁぁっ!!」

あの日、私達家族が住んでいた屋敷に魔物が現れたのだ。その魔物は並の冒険者よりも強すぎた。屋敷に居た護衛達では到底、敵う筈なかった。その時に私は右眼を失った。
お父様は私達を護る為にその身を犠牲にして私達を逃がしてくれた。そうして逃げる事が出来たのだ、お父様の命を犠牲にして。そのうえどさくさに紛れてお父様の部下が裏切り、私達に残された財産とお父様が手掛けていた仕事を奪った。
私達は何も出来ず、僅かに残ったお金を持って私達は、ミーナが昔に住んでいた王都ダウロンに移り住んだ。
私達は、生きる為に働いた。私はまだ幼かったからギルドで簡単な依頼をして、お母様とミーナは色んな仕事をしてお金を稼いだ。
だけどある日、お母様が倒れた。
過労だった。
お父様が死んで住む所も奪われてそのうえ沢山の仕事を掛け持っていたのだ。心労が重なって倒れてもおかしくなかった。
その日からお母様は徐々に壊れていった。私が呼びかけても反応すらしなくなってしまった。
だから私はお母様を護るために強くなると決めた。お母様の心が癒えて、また笑顔で私の名前を呼んでもらう為に。





「...さま、お嬢様」
「...ん」
「お嬢様、起きてください朝ですよ」
「う、ん、...ミーナおはよう...」

ミーナが起こしに来たので目を覚まし、起き上がる。

「おはようございますお嬢様、ご朝食は出来ております」
「そう、分かったわ」

ミーナの話しを聞きながら服を着替えを済ませる。

「お嬢様、髪をお梳き致します」
「ありがとう」

ミーナに髪を整えてもらう。

「ねえミーナ、お母様は」
「奥様はまだ眠っております」
「そう...分かったわ、昨日言った通り何時戻れるか分からないからお母様の事よろしくね」
「はい」
「それじゃあ朝食にしましようか」

そう言って朝食を始めた。
朝食を終え私は仕事の準備を済ましギルドに向かった。



ギルドに着いて他の三人を待つ
しばらくするとナーシャがやって来た。
ナーシャと談笑しているとマルクとカイがやって来た。

「あれ?二人共一緒に来たの?」
「さっき会ったんだ」
「そうなんだ」
「皆揃ったから行くぞ、忘れ物は有るか?」
「大丈夫だよー」
「大丈夫ね」
「無いぜ」
「じゃあ行くか」

そして私は、アビリスの草原に向かう為転移魔術を発動させた。




目の前が草原に移り変わった。

「皆いるー?」
「ああ、居るぜ」
「成功だよー」
「ちゃんといるぞ」

私達は、アビリス草原に無事に転移出来た様だ。

「どう?キマイラ居る?」
「嫌、居ないな」
「探知掛けてみる?」
「ああ頼む」
「了解」

私は広範囲に探知を掛けてみた。そして強い魔カを見つけた。

「...居た」

私は見つけた事を皆に教しえた。

「何処だ?」
「えっとね、多分あっち」
「リアーもしかして二体居る?」
「んー?いや居ないみたい」
「ナーシャ良かったな」
「本当だよ、二体同時は無理だもん」
「本当にそう願うよ」

そして私達は、魔力の反応が有る場所に向かった。

「見つけた」

視線の先には獅子の頭と虎の身体で翼に頭は山羊の角が生えている怪物がいた。ーーーキマイラだ。
どうやら奴はこちらに気づいていないようだ。
私達は、気づかれないように小声で話す。

(どうする?植物で身動き取れない様にする?)
(そうだな、身動き取れねー様にして俺達の援護してくれ)
(あたしは何時でもイケるよー)
(オレも大丈夫だぜ)
(分かった)

私はキマイラの足元の植物に魔術を行使したすると植物はキマイラの四肢に締め付けた。
辺りに怒り狂ったキマイラの咆哮が響き渡った。

「いっくよー!」

ナーシャが目にも留まらない速さでキマイラを短剣で切り付けた。だがキマイラの頑丈な身体にはびくともしない。

「硬ーい!」
「ナーシャ退けっ!おらぁぁ!!」

カイが雷を纏わせた大剣を振るう。さすがに効いたのか逃げようともがいたすると締め付けていた植物がちぎれた。

「やばっ!」
「させるかっ!」

自由になったキマイラは近くにいたカイに向かって飛び掛かろうとした。しかしマルクが双剣で切り付けたのでキマイラの気が逸れた。

「皆っ!避けて!」

そう言って魔術を行使する。
足元に生えていた植物がキマイラを貫き刺した。
するとキマイラは口から炎を吐き辺りが燃えた。

「そっちが火ならこっちは水よっ!」

水を球体にして高速で打ちつける。
キマイラが痛みで咆哮をあげる。
キマイラに隙が生じたその機会にまた植物で締め付ける。

「皆やっちゃえ!」

マルクとナーシャが魔力を纏わせた剣で切り付け、力イがキマイラの首を切り落とした。切り落とした瞬間キマイラの断末魔が響いた。

「皆っ!無事?」
「大丈夫だぜ」
「あたしは少し怪我しちゃった」
「俺は大丈夫」
「そう、取りあえずナーシャ傷見せて」

ナーシャは腕に火傷をしていた。大した事は無いがキマイラの炎には毒があり放って置くと大変な事になる。応急処置として解毒薬を飲まして、腕に包帯を巻く。

「取りあえずこれで大丈夫ね」
「リアありがとー」
「何とか一体は片付いたな」
「あと一体だな」
「リアー場所分かる?」

ナーシャに聞かれて探知してみる、すると此処に向かって来る魔力があった。この事を急いで皆に伝える。

「皆っ!こっちに向かって来てる!」
「まじか!」
「嘘だろ!」
「そんな!」

そしてもう一体のキマイラが地響きを鳴らしながら現れた。
キマイラはこちらを睨み付けた。そして咆哮を上げ襲い掛かって来た。
カイが大剣を振り下ろすがキマイラはそれを避けカイに体当たりして吹き飛ばした。

「カイっ!」
「大丈夫だっ!」

良かった、カイは無事だった。
私は拘束しようと魔術を組みあげるがキマイラはそれさえも避けた。

「...っ!」

(それならこれはっ!)

魔術で風を造り切り付ける。痛みで唸り声を上げたキマイラは何と私に飛び掛かって来た。

「なっ!」
「リアっ!」

その瞬間が酷く遅く感じた。振り下ろされる牙を見て私はぎゅっと目を閉じた。その時身体に何かの液体が降り懸かるのを感じた。
恐る恐る目を開けるとキマイラの首が消えていた。

「大丈夫かっ!」

カイが剣を振り下ろした状態で立っていた。
どうやらカイが助けてくれた様だ。

「リアっ!無事っ!?」
「大丈夫よ」

心配した様子のナーシャとマルクが駆け寄ってきた。

「良かった...っ!」
「心配掛けて悪かったわ」
「本当だ!」

ちらりとカイの方を伺うとカイはホッとした様子だった。

「カイ、助けてくれてありがとう」
「助けるのは当たり前だ」
「これで依頼は達成ね」
「そうだな」
「やったー」
「じゃあ素材剥いで帰るか」
「その前にリアは顔拭いた方がいーよ」
「それもそうね」

皆が素材を剥いでいる間に布で顔を拭いた。

「終わった?」

皆に聞くと

「終わったよー」
「こっちも」
「俺も」
「じゃあ帰るよ?」
「良ーよー」
「こっちも」
「良いぜ」
「分かったわ」

そう言って転移した。




ギルドに帰った私達は、マスターに依頼達成を報告して報酬を戴いた。
家に帰えったらミーナに驚かれた。まあ傷だらけに血塗れだったからね。

「今日はね、こういう事があったんですよ」

お母様に今日あった事を聞かせる。
お母様は反応しないけど何時かまた笑い合って話せる事を願ってお母様に聞かせる。

「何時かお母様も笑ってくれる様に沢山楽しかった事聞かせてあげます」

そう言って私は微笑んだ。
すると何時もは反応すらしなかったお母様が

「...リア...」

たったそれだけ、でもお母様が呼んでくれた私の名前。もう聞く事は出来ないと思っていた声で呼んでくれた。

「お母様...っ」

私はお母様を抱きしめる。反応は無いけどお母様の心の傷は少しずつ癒えているんだ、何時か笑い合える日が来るんだその時まで待っていよう。






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