8-麻耶と龍太郎の生活!
龍太郎は完全に麻耶に、翻弄されてしまった。キスされたり、抱きつかれたり・・龍太郎は、自分を見失いかけて、あわてて自分の寝室に逃げ込んだ。
なぜか、龍太郎は麻耶との年齢差以外にも何か、繋がってしまってはいけないような感覚を、すなわちセックスをしては・・・・何故か分からないが・・・
しかし、麻耶の女性としての魅力に、慄いて怯んでしまった己が少し情けない。
昔の龍太郎なら決してそのように慄いたり、身構えたりするような事は決してなかったはずだ。何故だろう、何故なのだ・・・
それに、麻耶がここに、「一緒に住みたい!」と言った。そして、かまわないと言ってしまった、龍太郎。
本当に麻耶一緒に住もうとしているのだろうか?
こんな叔父さんと、いや,叔父さんだから・・・でも、抱いて欲しいとも・・・
まさか、先ほどの言葉は冗談だろう・・・、“そう、ジョークだ!”
翌朝、寝室でいつもの様に、龍太郎は目覚め、リビングに行くと何とそこに、
麻耶がエプロンをかけ、朝食を作って、龍太郎が起きて来るのを待っていた。
そして、いきなり、龍太郎にミニスカートにエプロン姿で抱きついてきた。
「おはよう、龍さん!」
そして、頬にモーニングキス。おはよう、の挨拶の直ぐ後に・・・
龍太郎は、また完全に麻耶のペースに巻き込まれてしまい、
出る言葉もオウムの、返し言葉のように「おはよう!」と一言。
「ねえ、龍さん?」
「うん!」何と、龍太郎それだけしか言葉が出ない。
「昨夜の、話覚えているよ・・・、ねえ?」
「昨夜の話・・・・?」
「麻耶、ここに住んでいいって・・・!!」
「えっ、・・・ あぁ・・・」
「うん!!」
「うれしい!!」
「そして、龍さんと、一緒に・・・」
「うん・・・・、まあ・・・」
「じゃ・・・早速、今日にも荷物・・・」
「運んで来るわね・・・!」
「そうだな・・・!」
もう本当に、麻耶の魔法にかかったみたいに、放心状態の龍太郎、果たして・・・
「ねえ、龍さん」
「朝食、一緒に・・・食べましょう!」
「うん、そうだな・・・」まだ龍太郎、状況がつかめていない。
ペースは麻耶のもの。
それに、香ばしい香りのモーニングコーヒー。
これは、“ハワイモカ”の香り。
龍太郎の好みのひとつだ、それに、スクランブルエッグと、フランスパンの、
トースト、フランスパンを斜めに丁度いい角度でカットされ、真っ白な高級そうな皿に盛られている。
まるで、新婚生活みたいだ。それに、龍太郎にとって、こんな充実した朝食、本当に暫くぶり。
龍太郎の部屋は、家政婦さんが週に2度ほど部屋の清掃と、洗濯その他諸々の事を、請け負ってやってくれるらしい。
そんな事も昨夜の、各部屋の探検で知りえた事だ。
とにかく、麻耶本当に楽しそう、それは、父親としてか、恋人としてか・・・
龍太郎自身も、なぜか、心が晴れやかになる。
リビングから見える景色も最高。
眼下には、手前に木々が生い茂り、森なのか、とにかく都会にこんなに緑があったのかと想うほどの景色だ。
その少し向うの景色は、高速道路と、高層ビルの直線と曲線が計算された感じで入り混じっている。
ここの、ビルのペントハウスと言ってもいいような眺望、そして部屋の間取りの広さだ。そして、セキュリティーも完璧だ。
「うまい、よ、麻耶君!」
「ちがう、麻耶よ!!」
「ごめん、麻耶、本当においしいよ!」
「お褒めに預かって、うれしいです」「麻耶!」
「麻耶、本当にこれから、ここに住むよ!」
「そうだな、わかった!」
「その手はず、お手伝いさんに連絡しておくよ!」
「なにせ、このマンション、鍵など無いからな!」
「すべて、人体の眼球や、指紋、など生体認証が鍵だからな!」
「すごい、本当に、こんな生体認証システムあるんだ・・・!」
「そう、この生体認証システムは、わが社が総力を挙げて、完成させたものだからね!」
その後、2人は朝食を済まし、マンションのロビーに2人して下りた。
そして、正面には、黒塗りのハイヤーが龍太郎を待っていた。
さすがに、麻耶はそれに同乗は出来なかった。方角は同じでも・・
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