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そろそろ終わりが・・・
奇跡の巡り会い
作:浅見 希



45-更なる不安


北の大地を、アナスタシアとレンタカーで走り続ける。
宿はその時の気分しだい、ある時は知床の秘境近くの古びた温泉宿、
オホーツクの海を見下ろしながらゆっりと温泉につかる。
 そんな時アナスタシアのお腹はかなり目立つ、
麻耶の方は、よほど注意してみなければ気がつかないくらいだ。
 麻耶は自分のお腹を撫でながら、やはり大きな不安に駆られる。
この子は、龍太郎の子だ。そして、龍太郎とは親子関係ではない、そういう返事が麻耶の元にもたらされた。そう信じていいのだ。
 だか、龍太郎の独自の調査では、まだ疑問が残る。
そして更なる調査を行っているらしい。
それに加え、龍太郎はある革命家と名乗る人物に命を狙われている。
龍太郎とあえていないのはもう2ヶ月以上になる。麻耶としては非常にさびしい。
 そして、不安が・・・もし・・・もしも龍太郎が私の父だとしたっら・・・
間違いなく日本での出産は無理だろう・・・どんどん不安が・・・
早く来て龍太郎・・早く・・早く

一方龍太郎は、もう一つ大きな確証を得た。
そう龍太郎が身ごもらせたのは双子のうちの一人だ、そして、その一人がロシア人と結婚したらしい。そこまでは龍太郎の金の力で情報を集める事が出来た。
だが、その双子のもう一人が北海道で暮らしていたらしい。そうして、その女性が結婚して生まれた子供が麻耶なら問題ないだろう。
それに、意外にも、そのどちらかが霧島、そう、シュメルダ・カラヤン霧島らしい事もつかんだ。
まさしく灯台下暗しとはこの事だ。
龍太郎は、ロシアのある場所から、スクランブルを掛けて、危険を承知でカラヤン霧島に、事の成り行きを問い詰める事にした。
「ああ・・・僕だ!」
 「はい、霧島です!」
「実は、君にどうしても聞きたい事がある!」
 「はぁ・・ハイ・・どんな事でしょうか?」
「あまり長時間は話せない手短にお教え手ほしい!」
 「はい!」
どうも、シュメルダ霧島歯切れが悪い。いよいよ確信に迫れたのか・・・
「実は、松本麻耶君の母親の事だが?」
 「はい、それが私と・・・・」
「君は知っているのだろう・・・・、と言うか麻耶君の母親では?」
 「龍太郎様・・・あなたが必死に調査をしている事は存じております!」
「そうだ、僕は今真剣に麻耶君の母親を探している。」
 「その様ですね?」
「そうか・・・そういう事か・・・君が・・?」
 「・・・!・・・!・・」
「君が麻耶の母親か!?」
「!・・!!・・!・・」
「お願いだ本当のことを教えてくれ!」
 「そんなに知りたい理由は?」
「おい、とぼけないでほしい!」
 「とぼけるなんて??」
「実は、麻耶のお腹の中には・・・」
「お腹の中には、僕の子が宿っている!!」
 「その様ですね?」
「だから・・・どうしても知りたい・・麻耶は僕の娘なのか?」
「あなた、気づきませんでしたか?」
「えっ、どう言う事だ?」
 


「ねえ、アナスタシア?」
 「なあに?」
「あなたと、川本ワレリーさんとは・・・どう言う経緯で知り合ったの?」
 「両親同士が・・・・昔から・・・決まっていたの!」
「そう、それでワレリーの両親の国籍は?」
 「彼の母親が日本人、そして父親がロシア人だって!」 
「そうなんだ、そしてあなたは?」
 「えっ、わたし・・・私は・・・!?」
「そう、あなたの両親の事?」
「父親は日本人らしいの、そして母親がロシア人よ!」
「えっ、あなたの父親が日本人?」
 「そうなの・・・、でもその父親の事よくわからないの!」
「そうだったの・・あなたも・・・父親の事わからないの!」
 「何だか私たち、似た様な境遇なのね!」
「そうね、よく考えてみると・・・・でも・・・」
「父親が龍太郎の可能性・・・まだ消えない・・・!!」
 「そうなんだ・・・もしそうなら・・・??」
「いいの、いいの・・・私は・・・・」
 
やはり、不安は隠せない麻耶。小さな胸で、一人で悩み続けている。
龍太郎、何処にいるの、早く来て・・・・麻耶の目の前に現れて・・・・
潰れそうな、麻耶の心、寂しいの、寂しいわ・・龍太郎、龍太郎早く麻耶の下へ
よく考えてみると、この今の麻耶の気持ち、つらい、つらすぎる・・・・残酷だわ 
ふと隣を見ると、かなり成長したアナスタシアのお腹・・・・・
彼女は何の心配も無く・・・・・、いいえ、心配は無いわけではないわ?
 そう、彼の旦那さんはもうこの世にいないのだ。
そう思うと彼女も、そして生まれてくる子供も・・・・
 でも、二人のこれからの事は龍太郎がちゃんと面倒を見ると約束した・・・・
そうすると、やっぱり私これから生まれてくる子供は・・・・
 本当にもしも龍太郎が私の父親なら・・・・
ああ、どうしたらいいの? 龍太郎・・・早く麻耶の下へ・・・
麻耶をその大きな腕で抱いて、抱きしめて、そして私を、麻耶を安心させて・・・
お願い・・・お願い・・・
 龍太郎、私の中に入って来て・・・
私の子宮の中に・・・あなたの・・・あなたを感じたい・・・強く
麻耶本当は凄く不安なの、龍太郎・・・早く・・・
 あのロシアの地で抱いて、抱いて、抱き続けてくれた夜・・幸せだった。
女を感じた、本当の女を感じたの・・・早く・・・龍太郎・・・












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