33-龍太郎の決意
ホテルのこの場所に訪れてくるのは、味方だ。
しかし万一の事もある。
すると切ったばかりの携帯が鳴った。
電話の相手は味方だった。
そう、エドゥアルド・ロトキン政府の高官だ
「心配すると思って、携帯に電話したのだが・・・」
「あぁ、すまん、話中で・・!」
「所で、・・・」
「やつらを一網打尽、とまではいかないがほぼ壊滅状態に出来た。」
「そうか、それは大変感謝する。 で、やつは?」
「ロブキス・ヴィクトルの事か?」
「そうだ、確か生きて捕獲したと・・!」
「やつは、隙をついて、自殺した!!」
「そうか、それは・・・残念だ。」
「われわれの機密をどこまで・・・盗み出しているのか・・確認したかった。」
「贅沢を言うな、君が生きているだけでも良かったと思え!」
「すまん、それを言われると・・・、残るは上原だな・・??」
「しかし、君の社の人間だったやつは・・・・、」
「恐怖のあまり、完全に廃人だ。」「薬も、やっていたらし!!」
「何だって、薬って、麻薬か?」
「ありとあらゆる薬を・・な!!」
「君ら日本人にとって、弾がいつ何時、何処から飛んで来るか分らない恐怖に・・・」
「絶えられなかったのだろう。」
「そんな矢先に、日本人が格好の餌食に、金のなる木として・・な!」
「目の前に現れたのだからな!!」
「で、やつは、上原は麻耶が目的で・・・?」
「そうではなかったらし・・・!」
「別の人間・・仲間だが・・・!」
「そいつがどうも、君の会社の人間だと言う事を突き止めたらしい。」
「それで、誘拐、身代金てわけか・・・」
「そう言う事だ、君もついてないな!!」
「人体認証システムに関しての機密の漏洩も・・・、漏れていない様だし!」
「そうだな・・!」
「漏れていれば、われわれの大きなシステムにも手を出していた・・・」
「そう言う事になるな・・」
「そう、君の開発したシステムは素晴らしい!!」
「それは、有難い。」
「しかし、君には大きな借りが・・・」
「まあ、そうだな!」
「しかし龍太郎との信頼関係に何の変わりも無い!」
「生涯の、友だ!!」
「すまん、恩にきる!」
そういって、2人は握手と硬い抱擁を交わした。
「うむ、・・」
「すまん、君は、撃たれたのだったな!」
「あぁ、たいした事はない!」
しかし、安心したせいか、気が緩み痛みが増してきた龍太郎、
急に気が薄らいで行き、その場に倒れてしまった。
気が着いた時は処置してもらった病院のベッドの上だった。
そして、そこには麻耶と、お腹の大きなアナスタシア婦人が、
心配そうに見守っていた。
目を開けた龍太郎、驚いて
「あっ、どうして!!」
「エドゥアルド・ロトキン高官が知らせてくれたの!!」
「そうか、おれは・・・?」
「そう、意識を失って・・・」
「で、アナスタシア婦人この度は本当に・・・」
「もう済んだ事。私はこの子としっかり生きていくわ!!」
「それは、なんと申し上げてよいやら・・・!」
「それより、龍太郎さん貴方こそ大丈夫?」
「あぁ、この通り元気だよ!」「足の怪我は別にしてね!!」
龍太郎、ある考えが浮かんだ。それは妙案かも知れない・・・
「そうだ、アナスタシア、日本に来ないか?」
「えっ、日本?」
「確か君の旦那さんは、日本人二世ではなかったのでは?」
「はい、川本は父親が日本人です。」
「なら、君も何かの縁だ。日本に来たらいい。」
「そして、当面私の家に、住んだらいい! 麻耶と!!」
「えっ、麻耶さんと!!」
「えっ、アナスタシアと!!」
ほとんど同時に2人とも龍太郎に問いかけるように・・・?
「それじゃあ、龍太郎は?」すかさず麻耶
「そうよ、私邪魔では??」心配そうに、アナスタシア
「心配するな、僕はもう少しこの地で、しなければならない事がある。」
「そうよね。アナスタシアの出産、あるし!?」
「そう、麻耶君はアナスタシアの出産に伴ってあげなくては! な?」
「うれしい、こんなうれしい提案本当に・・・いいの?」
「そう、それがいい!! うん!?」
「実は、私これからこの子と・・生まれてくるこの命と・・・!!」
「うん、うん そうだ!」
「君のすべての日本への入国に関して手続きは任せてくれ!!」
「ありがとうございます。本当にこれからの事心配だったの!?」
しかし、麻耶何故か龍太郎もう帰ってこれないような予感が・・・
龍太郎は、ひとつの重荷が取れた。 後は遠くから見守って・・・
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