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奇跡の巡り会い
作:浅見 希



17-麻耶は無事?


「何!!・・・撃たれた?」
 「撃たれたのは、彼女ではないそうだ!!」
「どういう事だ?」
 「どうも、君の彼女と行動を共にしていた青年が撃たれたらしい・・・!」
「えっ、青年・・・ 行動を共に・・・」
「確か彼女は一人で・・・出かけたはず・・・だが??」
「本当にその情報は確かか・・・!!」
 「本当だ!!・・、パスポートのコピーが我々の手元に届いた、ファクスで・・・!」
「そうか、すまない・・・疑って・・・!!」
「で、相手の要求は・・・??」
 「彼女の身柄引き換えは1億・・・!」
「それに、青年の身柄は2000万 日本円にして!」
「青年は生きているのか?」
「まだ生きているらしい!!」
「その青年の名は・・・、素性は・・・??」

興奮気味の龍太郎、矢継ぎ早の質問、何せ、麻耶が心配だ。
それに同行していた青年は・・・どういう事で・・同行している・・・
数多くの、疑問の残るままエドゥアルド・ロトキンの言葉を待った。
「今すぐそちらに向かおう」
「そうだな!!」
 「それで、今ヘリを一台チャーターした。」
 「まもなく、到着するだろう・・・!」
「へり?・・・」
 「何せ、早い方がいい、 所で、金だが・・・?」
「その事なら、心配無用、スイスの銀行に直ぐに電話する!!」
 「そうか、スイスなら急な金も用立てられるだろう・・現金で!!」
「すまんが、電話を貸してくれ!」
「急ぎだったのでまだ用意できていなくて!」
 「わかった、自由に使え!」

渡された、携帯、やはりかなり以前と比べる・・・当たり前か・・・しかしこの携帯も、わが社の技術のコアがいっぱい含まれている。
そんな事を考えられる余裕が出来た事は龍太郎にとって、明るい希望が・・・・
“麻耶、必ず助けるぞ”“俺の、全てを掛けても・・・”

 龍太郎、ポンポンと携帯の番号を押す、時折、いくつかの連続番号を押すしぐさが・・・
本人確認の、相当厳重なチェックを行っているのだろう、そして,声紋鑑定も
確かこの銀行も龍太郎が人体認証システムに関して関与していたはずだ・・・

「一億ほど、用意してほしい?」
 「はい、かしこまりました!!」と、暫くぶりの彼の担当者が直接受話器に・・
「場所は・・・XXXXX だ!」
「時間は追って連絡する!」
 
「おい、さすがだな!!」
「何が、だ・・!」
 「お前の、その財力、・・・それに・・・」
「それに・・・何だ!!」
 「相手は、2人で1億2000万だろ!??」
「バカ言うな!!」「希望金額で支払いなど・・・!!」
 「それが、お前だよな・・!」
「絶対に、彼女の身に安全を考えたら・・・拉致された人質それに、・・・!」
 「普通の日本の役人などほいほい要求額で・・・だよな?」
「勿論その青年の身柄も引き取る!」
 「だろうな! お前にとって一番必要なのは・・・」
「彼らにとって、金の本当の重要性を考えれば・・麻耶だけだろう!」
「しかし,どう言ういきさつで・・・一緒に行動を共にしたか知らないが・・・」
「麻耶に、大きな傷跡が残る」
「それは、絶対に避けなければならない。麻耶のために、だ!」

 ヘリの爆音が段々近付いて来た。
当然車は、ヘリの止められる空き地移動してある。
 砂埃というか、氷が溶け出した欠片や、車の移動で、粉上になった雪の塊が舞い上がる。
 へりは、軍用機らしい、さすがに彼の力はすごい。
エドゥアルド・ロトキンと、リュウタロウはヘリの中からすっと、
手が差し延ばされ、その手に引かれ、ヘリに乗り込んだ。
なかには、屈強そうな男2人が既に乗り込んでおり、それにヘリのパイロット。
パイロットは、軍服らしい服装だ。
パイロットに、ロトキンは的確に指示を出している。
進路はどうも南に向かっているようだ。

 暫くして、ヘリは降下を始めた。
「龍太郎、これからはかなり危険が伴う、十分に注意してくれ。」
「わかった!!」
「君にも防弾チョッキを着てもらおう。その方が安全だ。」
「そうだな、これを着るのは・・・随分暫くぶりだな!!」
そう言って、手渡された防弾チョッキを持つ、上着を脱ぎながら・・・
「随分軽くなったな!!」
 「それは、そうだ、科学の進歩は・・・」
 「あっ、君にその話は不要か・・・」
「所で、相手の素性はある程度つかめたのか?」
 「まあ、そうだな・・・!!」
「やはり、KGB崩れか・・・?」
 「そのKGBだけなら我々の力が及ぶが・・・」
「それにたちの悪いマフィアが、な・・・」
「結託して、金になりそうな事なら、何でもやる」
「それは、少しばかり厄介だな!!」
 「そう、リュウタロウもよく分かるだろうが・・直ぐに力ずくで・・・」
「拳銃を発砲する・・・!!」
 「そうだ、やつらは、人の命なんて・・・何とも・・・思って・・」
「いないんだよ、なぁ!! やつらは・・」
 「そうなんだよ・・・それが・・・」
「所で麻耶は本当に無事なんだろうな!!」
 「今のところは・・!!」
「やつらだって、金づるは、大切にするよ・・・きっと!」












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