1話1話が短いですが、だんだん量も増やしていくので今は気長にお待ち下さい。
魔女と魔女狩り
「化神とは何だろう」
俺は自分の置かれた状況も忘れそう思った。
そして、押さえつけられていることでくぐもってしまう声も気にせずに美女に質問した。
すると、美女は何やら一人でブツブツとつぶやき始めた。
「召喚は一方的なものなのか?」
「本人にはこちらの世界のことは何も知らされないのか?」
「先ほどの炎について聞けば何かしらわかるかもしれんな…」
最後にこう呟き、俺に質問してきた。
俺は初め正直に言ってよいのか迷った。
もし何か美女の気に障る事実が入っていたら殺されかねないからだ。
しかし、いっこうに消えない彼女からの殺意を再認識しうそを言えばどちらにしても死ぬと思い至った。
そして、正直に今までの異空間に吸い込まれてからの経緯をすべて教えた。
すると、殺気は消え腹に押し付けられていた杖も引いてくれた。
ほっとして安心していたのもつかの間、突然男性のものらしき怒声が聞こえた。
声のする方を見ると、神父が着るような服を着た大柄な男がレイピアを持って立っていた。
男は再度怒声を上げた。
今度は内容を聞き取れた。
「魔女クレア、貴様の首神殿の名のもとに貰い受ける。」
どうやら美女はクレアという名の魔女らしく、男は魔女狩りを行おうとしているらしい。
にしても、クレアが魔女ということは魔法を使う物は皆魔女なのだろうか?
俺はそんな疑問が頭をよぎり、思考の渦に沈んでいた。
だが、その疑問は男の行動で解消された。
男が魔法らしきものを使ったのだ。
レイピアを何か呟きながらおそらく詠唱だろうが指揮棒のように振って最後に男自身に向けた。
するとどうだろう、レイピアの先端から光のようなものが湧き出て男の体を覆った。
そして、叫び声をあげながら美女に切りかかってきた。
その速さは
「先ほどの魔女の吹雪によって能力が発動していない状態になった」
俺には、たとえ
「能力を使わずとも身体能力が多少上がっている」
といえども、視認すら難しいものであった。
ふと、美女の方に目を向けるとその身を黒い何かで覆っていた。
そして、美女は男に向かって突進した…のだと思う。
なぜ、断定できないかというと
「美女が動き出したと思ったら男と美女の姿は消えていて、先ほど男が踏み込んだ場所のはるか後方の
木々が数十本一瞬にして吹き飛んだ」
のでおそらく美女が俺にしたようにしかし威力は数段上げて男を攻撃したのだと推測しただけだからだ。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。