一つ目の出会いと二つ目の別れ
目を覚ますとそこは一面真っ白な世界だった。
どこまでも白く天と地の境も分からぬ程に。
俺は最初「 夢 」だと思った。
次に「死んだのではないか? 」と思った。
そして、最後に「絶望」した。
思い出したからだ、彼女と別れたあの瞬間を。
呆然としていた俺は、何気なく回りを見渡した。
すると、真っ白いワンピースを着た少女が目に入った。
少女は無表情でじっとこちらを見ていた。
俺は少女に対して警戒よりも恥ずかしさが込み上げてきた。
夢だと思い頬をつまみ、自分で自分をぶったところも、死んだと思い自分の足を確めた所も、絶望し生き
た屍のようになった所もすべて、少女に見られていたのだ。
俺は唯じっと見られるのに耐えられなくなって少女に話し掛けた。
今思えばこの行動が俺の人生を大きく変えたのかもしれない。
俺はまず少女に聞いた。
「なぜここにいるのか? 」
すると、彼女は微かに口を開き言った。
「ずっと昔に何かに吸い込まれ気付いたらここにいた」
冷静になってきた俺は次に聞いた。
「君以外にここに誰かいないか? 」
すると、少女は答えた。
「今はいない」
不思議に思った俺は疑問を口にした。
「なぜ今はなんだ? 」
すると少女は静かに、しかしはっきりと言った。
「私がここから出してあげたから」
俺は驚き、そして興奮した。
なにせここから出られるかもしれないのだ。
少女はそんな俺の姿をを見ると呟いた。
「でも……」
俺が顔を向けると少女は言葉を続けた。
「元の世界には戻れない」
俺は再び絶望し、彼女に詰め寄った。
少女は怯えること無く小さく呟いた。
「ごめんなさい」
俺はその時気付いた。少女は何も悪くない、むしろ俺は少女に救われる立場なのだと。
俺が後悔しているとなんの前兆もなく突然、俺の足下を中心に大きな魔法陣のようなものが展開した。
俺が戸惑っている中、少女は呪文みたいなものを紡いだ。
すると俺の身体が光の粒子となり、この世界からロストした。
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