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あなたに伝えたい十の言葉

作者: 小津 カヲル

一、あなたを愛する人を、思い浮かべられますか。


 たとえあなたが道を外そうとも、あなた自身があきらめても、私はあなたの味方でいます。

 だからあなたがたとえ挫けても、自暴自棄になろうとも、最後までそのことだけは忘れないで下さい。

 きっとあなたを救うから。




二、かけっこだけが、競争じゃない。


 全ての人が、たった一つの価値観だけで生きていくのは、無理なのです。自分とは違う競争だからこそ、人は勝者に惜しみない称賛を与えられるのです。一人一人違うことの素晴らしさを、知って下さい。

 きっとあなたの番が来るから。




三、人は望む姿にしかなれないのです。


 日々の行動が、未来のあなたへと繋がっています。やりたくない、つまらない、少しだけなら。そうして言い訳をしズルをしていれば、どんなに素晴らしい目標を口にしていても、成し遂げられない理由を探す人間にしかなれません。

 ズルをしたいと望むなら、それはきっと叶えられるでしょう。

 それが本当に、あなたの望みならば。




四、自分探しを、してはいけません。


 あなた自身はあなたの中にあるのではないのです。他人の目を通した、万華鏡のように変わる姿があなた自身です。逃げて、追って、一人になっても、あなたはあなた自身を見出すことはありません。

 人の目の中のあなたをどう写し出すのか、そこに心を傾けてみて下さい。

 きっと、素敵なあなたを見つけられるはず。




五、幸せは他人の中にあるのです。


 私はあなたを産み育みましたが、あなたの人生のほんの少しの時間を預かったにすぎません。あなたの人生はあなたにお返しします。どうぞ、私がしたように、家族という血の繋がりから旅立ち、あなた自身の家族を作り上げて下さい。

 きっと、あなたの幸せはそこにあるから。




六、旅立ちを見送る幸せを、知っていますか。


 あなたの旅立ちは、私の幸せの記憶です。ほんの些細な別れから、涙の零れる離れがたさ。人生にはたくさんの区切りがあります。だけどその先に待つあなたの成長が、私の何よりの幸せです。

 別れの後ろめたさを、感じる必要はないのです。




七、目に見えるものより、見えないものを愛せますか。


 心は豊かに形を変えます。その目に見えない心を形に込めたものが、贈り物です。しかし物にとらわれ、心を疎かにしてはいけません。お金をかけたから伝わるものではなく、その中に込められた心は、良くも悪くも必ず伝わるものです。

 見えないからこそ、大切にして下さい。




八、たった一人との繋がりが、世界を造るのです。


 見えない敵や怪物を、勝手に作り上げてはいけません。あなたが好み、繋がりたいと思う一人の友。その友が寄り添う、もう一人の他人。全ての人がそうして繋がり、世界はできています。あなたの知らない人は、誰かの大切な一人です。

 縁はきっと、あなたを困難から救うでしょう。




九、心に寄り添うということ。


 一つの出来事に、感じる想いは千通り。感じた想いを頭ごなしに否定することは、人そのもののありようを否定するのと同じ。意見が違えども理解しあえることを知って下さい。反対に自分の気持ちに目を背け、相手におもねることは優しさではありません。

 違いをありのままに受け入れられるからこそ、人は豊かで彩りに満ちているのです。

 



十、欠けることで完璧を補い合うことを、知って下さい。


 完璧な人などどこにもいません。常に人より出来たり、失敗の少ないことばかりが良いとは限りません。

 弱い者がいるからこそ、強さが人の役に立つように、脆いからこそ優しさが尊いのです。

 無いものねだりをしてはいけません。

 あなたはそこに在る、それだけで既に誰かの助けになっているのだから。


結論:頼むから自立してね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] とても良かったです。 我が家の娘たち、特に長女に読んでほしいと思いました。 只今、高校三年生の長女は多感な年頃です。そのせいか、精神的に脆いところがある娘です。 理由は色々あって、私…
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