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新/039/勇者

※:10月27日/変更完了。

 鈴火は一人、校舎の中を歩く。

 オークが居なくなったとはいえ、校舎の中は肉片やら血やらが散乱しており、激しく人の神経を逆撫でしてくる。


 そんな校舎の中を鈴火は不機嫌、というより怒りや羞恥によって顔を染め、早足で廊下を歩いていた。


 鼻孔を刺激するキツい臭いに、先程の誰かの呟きがフラッシュバックしてくる。


『──くさ』


 体育館で光の看病をしていた時、後ろからそんな声が彼女の耳に届いてきたのだ。

 更にその呟きに合わせたように、遠巻きにいた女子達が、チラチラ鈴火を見ながらクスクスと笑いだした。


 笑っている者達を強く睨み付け、呟いた者を探そうとするも、今度は別の所から小さな呟きが鈴火の耳に届く。


『──尿女帝』


 そして再び女子達は小さく嘲笑してくる。

 顔を真っ赤にした鈴火は、憤怒をたぎらせながらもそれを無視し、光の所に向かおうとする。しかし、その呟きに自分の臭いを気にしてしまった。


 当然ならが洗濯は出来ないし、シャワーも使えないのだから、個人差はあれど全員から異臭が漂って来ている。


 だがしかし、自分だけがその事実を指摘されたということに、鈴火は自分の臭いを酷く気にしてしまった。


(光さんも、私の臭いを………)


 そう思い始め、鈴火は顔が青くなっていく。

 鈴火にとっては光こそが心の拠り所。光にすがりつく事で、折れた心を辛うじて保っているのだ。


 その光から嫌われたとしたら?


 鈴火は横たわる光に背を向け走り出す。

 光がその程度で他人を嫌うわけは無いが、その時の鈴火にはそれが思い付かなかった。


 ──そして現在。

 とりあえず衣服の臭いだけでも取る為、教室の前のロッカーに入っているだろう体操着を取りに、校舎の廊下を歩いていたのだ。


(絶対に許しませんわ)


 笑った女子達に対し、憎しみを募らせる。

 そして鈴火は自分の絶対的なアドバンテージを思い浮かべ、彼女達を嘲笑する。


 鈴火のアドバンテージといえば、当然光魔法だ。

 回復魔法はこの世界では非常に貴重なもので、怪我をしたら鈴火を頼らなくてはならない。


 つまるところ、彼女達は鈴火に逆らえない状況なのだ。

 実際には正義の味方(ひかる)がいるので微妙なのだが、鈴火の中ではすでに彼女達をいいなりにするイメージをつけている。


 そうこう思い浮かべている内に、自分の教室に辿り着いた。

 内部は当初と同じく酷く荒れ果て、机や椅子が倒され、更には誰かが喰われたであろう肉片が散乱している。


 そんな教室の中をチラリと覗き、その肉片を視界におさめてしまい、吐き気が込み上げてきた。

 しかしここで吐いては臭いが増加する。なんとか堪えて教室から目を離し、外のロッカーへと足を向ける。


 目元を押さえながら、白いロッカーの前へとフラフラ歩き、前に立って深く呼吸をする。

 落ち着いたところで自分のロッカーの鍵をポケットから取りだし、鍵穴に差し込んでロッカーを開く。

 キチンと整頓されているはずの内部は、衝撃があった為か少し乱れていた。

 その事に眉を潜めるも、とにかく着替えだと体操服を取り出す。


 他にも使えるものがあるかどうかを確認。

 とはいえ余計な物は入っていないので、すぐにバタンと扉を閉める。


 再び鍵をかけようとしたが、この状況で誰が何を盗むというのだ。鈴火は面倒になって鍵をその辺に投げ捨てる。


 どこで着替えようかと数秒考えていると、視界の端に何かが写った。


(??)


 視線を白色のロッカーの上に向ける。

 そこには見慣れない箱が置いてあった。


 縦一メートル二十センチ、横幅五十センチ、高さ二十センチの、結構大きな長方体。色は真っ黒で、装飾は何も施されていない。


 鈴火の脳裏に、富川と吉野が宝箱から魔法書を手に入れた、という話が過った。


(ふふっ、やはり私は選ばれし者。光さんの隣に相応しいのは、この私)


 妖艶な美貌に暗く陰湿な笑みを浮かべ、優越感がドンドン湧きおこる。

 様になってはいるが、どう考えても正義の味方(ひかる)には相応しくない。


 鈴火は左右を見回して誰も見ていないことを確認し、その箱に手を伸ばす。

 ひんやりと冷たい感触が伝わり、更にずしりと腕に負荷がかかる。

 予想外な程、箱は重かった。取り落としそうになるも、踏ん張ってなんとか持ち直し、ゆっくりと床に置く。


「何が入ってるのかしら?」


 顔にかかる髪を耳にかけ、悪役じみた笑みを強めて早速蓋を開ける。

 重量とは裏腹に、軽く開いた蓋に面くらって意図せず勢いがつく。

 少し驚いたものの、特に問題は無いので気を取り直し、中を期待の眼差しで見ると──


「剣?」


 ──剣だった。

 一瞬だけ落胆するものの、再び視線を落とした先にあったその剣の美しさに、気を取り直す。


 黄金と純白の剣。

 柄や鍔に美しく精緻な装飾が施されており、芸術品としての価値は、名家出身である鈴火ですら計り知れない。


 まるでお伽噺に出てくる勇者の持つような剣だった。


 鈴火は剣を使わない。

 しかし鈴火の想い人たる光は剣を使う。

 これを彼にプレゼントしたら?


「ふふふふふふっ♪」


 考えただけでも笑いが止まらない。


 自分が光の隣にいるに相応しい理由が、これでまた一つ増えた。

 鈴火は高々と哄笑を上げる。



 ◆◆◆



「七海の所に行かなきゃ!」


 一晩開けて昏倒から回復した光は、森川の診察を受け、親友である近藤匠が起き上がった後、七海達が居るという図書館に向かおうとした。


「お供します、若」


「寝てた方がいいよ?」


「いえ、そうはいきません」


 自分を気遣う親友兼ボディーガードに対して、嬉しさ混じりに苦笑を返し外に向かう。


「お、お待ちください!光さん!」


「どうしたの鈴火さん?」


 外に向かう光を、鈴火は急いで制止する。

 その表情は酷く焦りが見え、光はただごとでは無いと、鈴火に向き直った。


「危険です!神崎夜月は危険です!!」


 七海の所に向かう。それはつまり、神崎夜月の所に向かうということでもある。

 鈴火は夜月の力を正確に把握できている訳では無いが、それでも力の一端には触れていた。


 だからこそ彼女の脳裏に過るのは、夜月(かいぶつ)に無惨なまでに殺される光の姿だ。

 光のことを盲信している鈴火だが、夜月と相対して光が勝利をおさめる姿は、残念ながら想像できない。


「神崎君が?確かに七海を危険に晒す奴だからな。危険だね」


「ええ。あんな奴に西園寺様の護衛は勤まりますまい。一刻も早く引き離すべきです」


 必死な鈴火の思いを全く分かっていない、光と匠。

 鈴火には上手く説明できない。いや、そもそも説明して分かってくれるとは思えない。


 だが行かせれば再び戦うことになるだろう。

 そうすれば、今度は殺されるかもしれなかった。


「鈴火さん。俺は七海を助けないと。その、あれだ、こ、恋人だがらさ」


 恥ずかしそうに頬を染めて頭をかく光。もちろん恋人などではない。光の脳内では、許嫁=恋人と変換されているのだ。

 匠はそれにウンウンと、なぜか満足気に首を振る。


 その光の淡い恋心は、鈴火の(なか)で鎮火されていた嫉妬の炎を増大させるには十分な油となった。


(なぜ、どうして私ではなく!!)


 激しい嫉妬を内心に抑え、剣が収納される箱をスマホから取り出す。二人きりのシチュエーションで渡そうと画策していたのだが、もはやそうは言ってられない。

 七海よりも自分の方が光に相応しいと証明するためにも、これを渡さなくてはならない。

 この美しい黄金の剣さえ渡せば、きっと光は自分を向く。鈴火はそう考えている。もちろん、それは鈴火自身の考えで、光は別に高価な物に関心は無い。


 いきなり鈴火の手元に出現した黒い箱に、光と匠は驚いて一歩下がった。未だstorageの出し入れには慣れていないのだ。


「光さん。どうしても行くならばコレを。私からのプレゼントです」


 ニッコリと、暗い感情(モノ)を押し込めた笑みを浮かべ、光に向かって黒い箱を手渡す。何でもないような顔をしているが、箱の重量はかなりあるので、腕がプルプル震えている。


「こ、これは?」


「私からのプレゼントです。どうか開けて見てください」


 私の部分を強調して、光達が後退した分、一歩前に出た。

 周囲にいる女子生徒達からの嫉妬の視線が、鈴火には心地よかった。


 光は黒い箱を受けとり、その重量にビックリするも、匠も支えた為に取り落とすことはなかった。


「これ、どうしたの?」


「ふふ、秘密です♪」


 拾ってきた、とは言わない。

 そうすれば特別感が薄れてしまうからだ。


「へえ、ありがとう」


 ニコっ、と爽やかに白い歯を剥いて笑う光。それを向けられた鈴火は優越感に満たされる。


「ささ、開けてみてください。きっと気に入りますよ」


「ああ、そうさせてもらう」


 光は躊躇い無く蓋を持ち上げる。鈴火同様意外な手応えの軽さに驚いた。


 蓋を開いたそこにあったのは、黄金と純白の剣。

 あまりの美しさに、光も覗いた匠も息を呑む。


 一見装飾品のようにも感じるが、これは間違いなく業物と言える剣だった。

 その鋭さに、実家にあった祖父のコレクションである刀を思い出させる。いや、目の前にあるこの剣は、それを超えているようにすら光には思えた。


 光の唾を飲み込む音が体育館に響く。

 その反応に引かれたのか、周囲に人が群がってくるも、鈴火が睨みつけて牽制する。


「………鈴火さん、こんな素晴らしいもの、本当にいいの?」


「ええ!もちろんですとも。私からのプレゼントです」


「ありがとう!!」


 光は立ち上がって鈴火の手を取り、満面の笑みで感謝の言葉を告げる。

 優越感と光からの感謝が胸の内に流れ込んで来た鈴火は、急に恥ずかしくなってそっぽを向いた。


「お、お守りですわ。それさえあれば、光さんは敵などいないでしょう」


 先程まで夜月の絶対的な力に気圧されていた鈴火だったが、この剣を持った光が負けるなど、想像することも出来なくなっていた。


「ああ、もちろんだよ!このプレゼント、鈴火さんだと思って大事に使うよ」


「っ!!」


 ナチュラルに吐かれた光の言葉を聞いた瞬間、鈴火は走り出す。

 傲慢な性格の鈴火だが、名家出身で蝶よ花よと愛でられ、大事に育てられてきた為に、実際のところ男に免疫が無い。光のその言葉は鈴火の乙女メーターを振りきり、これ以上彼の傍にいることを羞恥心が拒んだのだ。


「す、鈴火さん!?お、俺、なんか言った?」


 ただし、本人は主人公の標準装備とも言える鈍感さをフルに発揮し、鈴火の心情など気づいていない。走り去ったことに「失言だったか?」という後悔が頭に浮かんでいた。


「ふふっ。きっとお手洗いにでも行ったのでしょう。それより若、そろそろその剣をお手に」


 その鈍感な主人の様子に微笑みながら、匠は光に先を促す。

 鈴火が居なくなったことで、興味を持っていた周囲の面々がゾロゾロと集まってきた。


「ん?ああ、そうだな」


 鈴火が走り去った方向を呆然と見ていた光だが、匠の言葉に我に帰り、黄金の剣に視線を戻す。


「凄いな、これ」


 新しい玩具を買ってもらった少年のような無邪気な笑みを浮かべ、光は純白の刀身に手を滑らせるた。


「わあ」


 目を輝かせながら、その滑らかな感触に心を奪われる。

 しかもなんだか、光自身を求めているかのような気がした。


 一度深く息を吸い込み、柄に手を伸ばし剣を持ち上げる。

 そこそこ重量はあったが、問題なく片手で持ち上げられる。とはいえ、少し安定しないので左手も使いしっかり握る。


 柄は光の掌にぴったりとフィットした。

 まるで自分の為に作られた剣のようだ。と光は思った。


 持ち上げた剣の美しさに、誰しもが口を開けて魅了される。

 そしてそれを両手に持つ光の容姿と異様にマッチし、思わず膝をつきそうになるほどの威光を発揮する。


「凄い……」


 その言葉しか思い付かない。

 そして誰しもの頭をしめる、この絶望的な世界に対する不安や恐怖が消え去っていく。


 ──この剣と、この(ひと)ならば、


 そんな思いが涙となって全員の心より溢れだしてきた。

 そして誰かが呟く──


「──勇者だ……」


 そしてその呟きが絶望(くろ)に染まった人々の心に、染み込んでいく。


「勇者………」


「勇者様!」


「俺達の救世主!」


「勇者光様!!」


 絶望に打ちのめされた心を溶かした威光は、二百人による讃美歌となって光へと集められていく。


「「「勇者!勇者!勇者!勇者!」」」


 その大合唱の中心にいる光は、普段ならば恥ずかしそうに頬をかくのだろうが、その声を受け流し、ただただその剣に惹き込まれていった。


 隣にいた匠は、主人の立派な姿に感涙にむせて、少し離れた所から「勇者コール」に加わる。


 そして次の瞬間──剣から黄金の光が放たれる。


 陽光にも負けずに輝く光は、まるで自分達に答えてくれたようで、回りの者達は今度こそ膝をついて、光を崇めるように取り囲む。


 ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン………


 光の心臓の鼓動が速まっていく。


 そして──体育館を黄金の光が呑み込んだ。



 ◆◆◆



「さて、気を引き締め──」


「──夜月!!」


「「「「っ!!?」」」」


 突如として、夜月の足元から銀髪の少女が現れた。

 意表を突かれた上に、足元という至近距離での出現には、さすがの夜月も対処しきれない。

 しかし、思考を加速したスローな時間の中で、対処する必要が無いと判断する。少なくとも、今は。


 銀髪の少女はそのまま夜月の首に飛び付き、頬を擦り付ける。

 薔薇の香りが鼻孔を擽るが、夜月は痛そうに、それ以上に面倒そうに頭を押さえた。


「………シャーネ」


「ああ、夜月。ああ、夜月ぃ」


「おい、シャーネ」


「夜月、夜月、夜月、夜月、夜月、夜月」


「聞けよ」


「はあはあはあはあ、夜月」


「………………………聞けよ!」


 夜月は面倒になったので、抱きつくシャーネの首を掴んで投げ飛ばす。


 投げ飛ばされたシャーネは空中でフワリと回転、優雅に着地する。一瞬浮いたように見えたのは、きっと錯覚ではないだろう。


「ふふふ、照れ屋だな」


 心底うんざりしている夜月の顔を見ても、シャーネは不敵に笑うだけで、気にも止めない。


「先輩………」


「また女ですか……好きですね」


 メメと雛はシャーネの出現に伴い瞬時に力量の絶望的な差を把握。敵対意思は無いと証明する為に武器を下ろす。もっとも、シャーネは気にしてもいないが。


「こいつが、あのストーカー……」


 七海は唯一力を感じ取れないので、シャーネに敵意を向ける。明らかな愚行に、雛達が数歩後ろに下がった。

 その七海の視線を感じとり、シャーネもまた傲岸不遜な態度で薄い胸を反らし、七海を睨みつけた。

 睨まれたことに涙目になって怯えるものの、それでも七海はシャーネへの敵意を隠さず、むしろ強める。


「お、お前がストーカー吸血鬼だな」


「黙れチビ。気安く妾に話しかけるな。蟻は蟻らしく地を這いずりまわっていろ」


「なっ!?チビって、お前だって変わらないだろう!!」


「妾は146センチある」


「た、たた、たった一センチじゃないか!!」


 告げられた差によって味わわされた敗北感に、七海は泣きながら抗議する。

 同じ体躯の持ち主でも、シャーネは背後に三つ首で銀色の巨龍が見え、七海の背後には小さな小兎が見える。純然たる威厳の差。ただし、言ってることのレベルは小学生と変わらないが。


「動揺してますね」


「まあ、ドングリの背比べッス」


 感じ取れる絶対的な力とのありえないギャップに、雛とメメは少しだけ力を抜いた。


「お前らいい加減にしろ」


「あうっ!」


「ぬっ」


 呆れた夜月がいがみ合う七海とシャーネを纏めて蹴飛ばし、二人は重なりあって倒れた。

 更に重なりあって倒れた状態の上にいる七海ごとシャーネを踏みつける。


「うぐっ!!」


「ぬうっ、踏むならせめて直にしてくれ」


「俺の傍にいる女は変態ばっかだな」


 一層痛くなった頭を押さえ、夜月は珍しく助けを求めるように後ろに隠れる二人へ視線を向けた。


「「ガンバ」」


「後で覚えてろ」


 夜月は深くため息を吐いて、七海と至近距離でにらみ合い(ただし七海は終始気圧されている)をしているシャーネに語りかける。


「お前、いつ来たんだよ」


「いや、実はずっとお前の影に潜んでた」


「……………ドーナッツ買ってあげるから帰りなさい」


【Shop】にミスドがあるなら教えてほしいものだ。


「あ、そんなことより、言うことがあったのだった」


「先に言え。もしくはそれだけ言え」


 踏みつける力を強めるも、七海の背中に負荷がかかるだけで、シャーネに負担は無い。というより夜月ではダメージを与えられない。ちなみに七海は声無き悲鳴を上げている。視線で「help!help!!」と訴えているが、ナチュラルに無視。


「そうだ!しまった!夜月、逃げ──」


 ──ガシャン。


 シャーネの言葉に被せるように、体育館の扉が開いて金属の足音が響く。


「「「っ!!?」」」


 流石にシャーネとの会話の最中でも警戒を怠っていなかった夜月達は、瞬時に身を伏せ遮蔽物の影に隠れる。


 夜月は七海とシャーネに覆い被さり、開かれた扉から出てきた者を冷徹な瞳で射抜く。

 そこから出てきたのは──


「………勇者みたいな格好だな」


 黄金の剣と純白に鎧に身を包んだ、正義の味方だった。


Q:『さっさと逃げたほうが良かったのでは?』


夜月:「ちょっと後悔してるから言わないでくれ」

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