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境界迷宮と異界の魔術師 作者:小野崎えいじ
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番外157裏 東国の決戦・後編

 ローズマリーにとって――敵も味方も魔法生物という違いはあれど、今回の戦闘は軍の采配と同じ事だ。空中戦での集団戦、陣形についてもテオドールとの訓練で学習している。

 敵の大物はイグニスとマクスウェル、ジェイクが引き付けている。ならば後は敵の絡繰り人形達を倒していけばいい。ティアーズの装備によって前衛と後衛を振り分け、小カボチャは近接戦闘と援護射撃の双方を得意とするので中衛とする。そうして自身が最奥の本陣となる。

 ティアーズも小カボチャも敵の絡繰り人形より小柄ではある。しかし、立体的な戦闘を行える空中戦において、小柄であるということは必ずしも不利には働かない。事実として、エンデウィルズのクラウディアの居城でも、小柄な魔法生物達がその体格に応じた戦法を取っていたのだから。

「抜き放て! 絡繰り人形共を食い破り、グレイスに加勢! あのイスズとかいう痴れ者を叩き潰す!」

 羽扇を突きつけるローズマリーの号令一下、前衛のティアーズ達が一斉に光の剣を抜き放つ。それはつまり――絡繰り人形達の指揮官への攻撃を示唆するものだ。
 絡繰り人形達はイスズの命令によりグレイスとの交戦を止められている。圧倒的な力で簡単に砕かれては戦力の見積もりが狂うからだ。
 従って先程の号令を耳にした人形達のターゲットは、ローズマリーと彼女の率いる魔法生物達へと移行するわけだ。

 それこそがローズマリーの望んだ状況と言えた。薄く笑って身体の周囲にスターソーサラーの防御衛星を浮かばせる。と、そこにマルレーンのソーサーを伴って、エクレールとコルリスが駆けつけてきた。敵が防御陣地を無視する戦術を取ったので、戦力を割いたのだ。

「ああ。これは良いわね。自分を守る必要が無くなりそうだわ」

 防御陣地のマルレーンとステファニアに一瞬視線を向けて、ローズマリーは小さく笑うと正面に向き直る。 

「さて、始めましょうか」

 ローズマリーの言葉を合図にしたかのように。絡繰り人形達が魔法生物達に殺到した。
 前衛同士で刀と光の剣が交わり、剣戟の音が響き渡る。敵後衛から山なりに放たれた矢弾を、カボチャの庭師達が火炎弾を放って爆風によって散らすことで応戦した。

 敵の人形は大物を除いて体格と装備が統一されている。
 数を揃え、戦術、采配をしやすくするためにそうしているのだろう。ならば、こちらの戦力を当てて交戦することで、個々がどの程度の戦力を持っているのか正確に測れる、ということだ。

 マルレーンの援護のお陰で防御態勢は万全。シリウス号の艦橋からモニターで外から状況を見ているアンブラムの視界と合わせて状況把握に務め、そこから戦況の天秤を傾けていくという狙いである。

「カボチャ第一班。左翼、敵部隊が密かに下から回り込もうとしている。これを迎撃なさい」

 ローズマリーの命令を受け、中衛のカボチャの一部が下方へと向かう。カボチャ達は飛び道具に対する備えだが、マルレーンの援護がある以上ローズマリーへの矢は届かない。

 マジックスレイブを作り出しながら、冷徹な目で交戦する前衛達を見やる。そうして――概ねの状況を把握したところでローズマリーが動いた。

 マジックサークルを閃かせ広げた両手から魔力糸があちこちに広がる。マジックスレイブに接続。そこを中継地点として前衛のティアーズ達の背中にまで伸びる。

 振り抜こうとしていた光の剣の速度、威力を見誤り、一瞬にして人形の首が飛ぶ。人形はそれでも止まらないが、初撃を放ったティアーズが斬撃の勢いそのままにすり抜け、後列から飛び出したティアーズ達によって串刺しにされる。

 そんな光景が、同時に3か所で起こった。切り崩された前衛が立て直すより早く、手の余ったティアーズ達が小柄さと数を活かして容赦のない斬撃を浴びせる。あちらこちら破壊したところで離脱。一瞬遅れて中衛のカボチャと後衛のティアーズ達の援護射撃が装甲にダメージを受けた人形にとどめを刺していく。
 戦力差を測り、均衡を作り出したところで、真正面からの奇襲。魔力糸による増強という、形を変えた援軍により、敵に備えを取らせることなく打撃を与える。それがローズマリーの狙いだ。

 前衛が切り崩され、飛び道具の効果が薄いとなれば敵後衛も突撃に参加せざるを得ない。
 後衛の人形達が次々抜刀して一丸となって迫ってくる。そこに――。

 左右から飛来したティアーズ達が、それぞれ手にしていたフラスコを空中に放る。そうして指先から光弾を放ってそれを砕くと――薬液同士が混ざって緑色の爆炎が広がった。

 混ざると魔力を燃料として炎上する、ローズマリー手製の特殊な溶液だ。これに巻かれれば、絡繰り人形とてまともに行動できなくなる。

 予想外の事態に動きを止めた人形に、背後に回り込んだマジックスレイブから魔力の操り糸が放たれ接続される。ローズマリーに動きを奪われた人形は、背中から仲間の核を正確に突き通すように刀を突き込んでいた。

 彼我の戦力差は完全にこちら側に傾いた。後は数を活かして端から潰していくだけだ。自分が魔力糸で援護するまでもない。

「敵方の指揮官不在ではこんなものでしょう。まあ……グレイスを相手取って別の戦いの指揮までできるのは、テオドールぐらいのものでしょうけれど」

 ローズマリーはそう言うと、未だ戦いを続ける大型の人形達の方へと注意を向けるのであった。



 イグニスの振るうマクスウェルと、武者人形の振るう十字槍が絡んで弾かれる。
 柄まで金属で作られているらしい十字槍は、まともな人間が振るうには重すぎる代物だ。だが、武者人形にとっては木切れのようなものらしい。自在に振り回してイグニスとマクスウェルのコンビと切り結んでいた。

 離れ際――。マクスウェルが核を発光させて相手の武器を奪うための磁力線を放つも、青く発光した十字槍が振るわれ、砕けるような音と共に磁力線が断ち切られて術式が破られていた。

「……なるほどな。陰陽術も巫術も破邪の術、であったか。ならば武芸によって捻じ伏せるだけの話」

 マクスウェルのその言葉に呼応するように、イグニスの目が発光する。マクスウェルも嬉しそうに核を明滅させてイグニスと共に武者人形に躍り掛かっていく。
 互いの得物の間合いに入る瞬間に。十字槍が付き込まれ、それを捌くようにイグニスがマクスウェルを振るう。

 立て続けに金属音が響き渡る。更に間合いを踏み込んだ武者人形が、石突きを撥ね上げてイグニスの頭部を掠めるような軌道の攻撃を繰り出す。半身になって避けてイグニスも踏み込む。すれ違い様に鉤爪で斬りつければ武者人形は手甲で受ける。
 すれ違って、互いに即座に反転。また得物の先端の間合いで、互いの武器を巻き上げるように絡め合って応酬する。

 だが、そうした応酬はイグニスとマクスウェルに軍配が上がった。イグニスの技量が上回り、槍の穂先を絡めて跳ね上げる。長柄の武器の扱いはテオドールの最も得意とする分野だからだ。

 がら空きとなった胴体に薙ぐような一撃を繰り出そうとするが――武器を上に弾かれた武者人形の左腕が、胴体で死角になった位置から猛烈な速度で射出された。

 イグニスもそれに反応。武器を振り抜こうとしていた方向へ身体を回転させ、肩の装甲でその一撃を弾く。

 左腕が伸びていた。武者人形の肩から先の関節が全て外れて、鋼の線やらなにやらで繋がっている形だ。鞭のようにしなりながら、歯車の回る音と共に高速で腕が巻き取られて、元の左腕の形態に戻る。

 揃えられた指先は鋭く尖った金属でコーティングされていて。これにより敵の不意を突いて貫手で攻撃する、ということなのだろう。或いは鞭のように用いたり、相手に絡めて捕縛してから十字槍で仕留める、という手を使うというのも有り得る。

 そのまま、武者人形は体勢を立て直して躍り掛かってくる。対するイグニスは――避けた分だけ武者人形の攻撃に対しての初動が遅れ、守勢に回る形になったが――胴体や関節部を回転させるといったような細かな機構は使わない。
 人形は人形。不規則な動きを見せても動揺しないし痛みも感じない。見たままに反応し、学習して反撃を繰り出してくる。そういう相手だからだ。

 猛烈な勢いで繰り出してくる十字槍に引っかからないように大きく避けて――魔力光推進を一瞬だけ噴き出し、身体ごと飛び込んでの膝蹴りを見舞う。

 ひしゃげるような音がして人形の胸部装甲に亀裂が走った。人形は後ろに吹っ飛びながらも再度左腕を伸ばしながら反撃を繰り出してくるが――これは悪手だ。あると分かっていれば即座に対応ができる。身を躱しながらワイヤーの隙間目掛けて鉤爪を突っ込み、引っ掛ける。

 人形はお構いなしに十字槍を構えて巻き取った。その力にイグニスの身体が引っ張られるが――イグニスも迷いなくパイルバンカーを発動させた。爆発音と共に人形の左肘から先が吹き飛ぶ。
 一瞬だ。巻き取られた勢いに任せて飛び込んでいくと、十字槍を掠めるように避けて――。胴体が回転。たっぷりと遠心力を乗せた斬撃が武者人形の胸部に叩き込まれる。

 人形の胴体内部にある、魔石を砕いた。しかし――。

 人形は止まらない。そのまま、左腕の残骸を巻き付けて。自由になっている右腕で何度もイグニスに槍を突き込んで来る。装甲の隙間を狙って幾度も幾度も突き刺そうと試みる。

「この者、体内に複数の核がある!」

 マクスウェルの言葉。それに答えたのは――ローズマリーだった。

「ならば、行動できない程に粉々にしてしまえばいいわね」

 イグニスの後方に追いついて来たローズマリーの十指より魔力糸が乱舞する。イグニスの四肢に魔力糸が接続。
 マクスウェルを手放したイグニスが、武者人形の頭と十字槍を掴んで、力で押さえつける。

 そのイグニスの行動に応じるように。マクスウェルが雷を纏った。十字槍を振るえないのなら、磁力線も存分にその力を発揮できると。
 武者人形を切り刻む軌道を描いて。磁力のレールに刃を乗せたマクスウェルが飛翔する。絡み合う両者もお構いなしに、瞬間瞬間に軌道を修正して正確に武者人形の身体のみを切り刻む。破損個所から斬撃を叩き込んで、一切合財をばらばらに切り刻んで吹き飛ばす。

 落下していく武者人形の破片。――砕け散る体内の無数の魔石魔石。幾つもの魔石を体内に仕込むことで、どれだけ破損しても継戦できるようにという作りであったのだろうが、それもマクスウェルによって悉くを砕かれていく。

 その中にあって。きりきりと軋むような音を立てて、最初に吹き飛んだ左肘から先がローズマリーに真っ直ぐその鋭い指先を向けた。そうして。弾丸のような速度で突っ込んでいく。

 しかし――それが届くことはなかった。ソーサーが行く手を阻み、エクレールの雷撃で誘導されたところにコルリスの作り出した結晶で閉じ込められたからだ。そうしてコルリスが結晶に閉じ込められながらもまだ動こうとする人形の左腕を引っ掴んで思い切り遠投する。
 そうして放り投げられたところへ、シリウス号の甲板から放たれた光が左腕を薙ぎ払った。武者人形の破片も欠片も残さず塵と化すような、馬鹿げた火力。凄まじいまでの攻撃速度と射程距離。
 他の物を巻き込まないように細く絞られた、ヴィンクルの光の吐息だ。幼竜であれど、されど竜ということなのだろう。

「ありがとう。助かったわ、みんな」

 ローズマリーが傍らのエクレールやコルリスに声をかけながら羽扇で口元を隠して遥か彼方を見やる。シリウス号の甲板の縁から、顔だけを出していたヴィンクルであったが、ローズマリーと視線が合うと嬉しそうに一声上げて顔を引っ込めるのであった。



 波状攻撃。イスズの戦法はそれだ。布の圧倒的な射程と衝撃術式により敵を寄せ付けず、遠距離に釘付けにして封殺する。
 距離が離れているとは思えない程の凄まじい密度と精密性を伴った攻撃を、グレイスは双斧で切りつけるようにして応じる。イスズがその光景に目を見開く。僅かではあるが押されているのだ。

 横合いから飛来する布の斬撃を真っ向から切り裂いて布を断ち切るも、グレイスを通り過ぎたところで布が元通りに繋がった。生き物のように輪を描き、グレイスの周囲を囲ったかと思えば一気に輪が引き絞られる。

 斬撃の輪。グレイスが直上に跳んで避ければ足元で閉じた輪から爆ぜるような音が響く。跳んだグレイスを追うように、布の逆端が矢継ぎ早に刺突を見舞う。斧で受ければ衝撃術式が炸裂。しかし下がらない。グレイスを下がらせることができない。ならばと、その分だけイスズが下がって間合いを一定に保とうとする。

 グレイスの操る漆黒の闘気が巨大な腕のように変化して布を掴む――が。あっさりと布は自切されていた。千切れた布も空中を舞うようにして。刃となってグレイスに迫る。手繰り寄せることも切り刻むことも意味がないというわけだ。ばらばらになった布がまた一体化する。

「ふっ!」

 迫る布の刃を弾き飛ばし――間隙を縫うようにグレイスが斧を振るえば、斬撃波がイスズ目掛けて迫る。しかし距離を取っている上に散発的な攻撃では、イスズとて避けるのはそう難しい話でもない。布を操って更に応戦する。

 飛来する布の一撃が、グレイスの漆黒の闘気とぶつかり合って弾ける。それまでの術式とは違う。グレイスの闘気を減衰させるような性質を持った術式だった。

「これは――」
「――余裕を言っていられる状況ではない。出し惜しみはしないわ、鬼の娘。お前を滅ぼして、すぐにでも兄様の援護をさせてもらう」

 イスズの纏う魔力の質が、変化する。陰陽寮に所属していた兄と同じく、巫女寮に所属していたイスズである。魔を祓う術を心得ているからこそ、グレイスと一対一の状況を作り出したのだ。もっとも厄介でありながらも、もっとも自分と相性の良い相手として。

 鬼の娘。イスズの視点や知識から言えば、そういうことになるのだろう。
 退魔の力を宿す布を、漆黒の闘気を纏う双斧にて迎撃し続ける。凄まじい密度の攻防。
 それでも、先程との違いは明確だった。グレイスが僅かに押されていく。退魔法、浄化の術。そういった類の術式が、攻防の度に漆黒の闘気を減衰させていくのだ。相性という面で言うのならイスズの見立てに間違いはない。

 グレイスの縦横に振るう双斧を掻い潜るように、布の刺突がすり抜ける。身体を回転させて避けて踏み込む。布の先端が追尾するように輪を描き、その輪を閉じるようにして四方からの攻撃を見舞うことでグレイスの前進を阻む。

 イスズの操る布の先端が、絡まるようにして結び目を作る。華を模ったそれが、今まで以上の速度を破壊力を持って振るわれた。

 双斧で受ける。布とは思えない衝撃と重さで、グレイスの身体が押される。

「はああああっ!」

 イスズの布が余剰魔力の火花を散らしながら舞う。グレイスを押した分だけ間合いを詰めて、押し込んでいく。

 結界の壁まで押し込んで、逃げ場を奪ってから圧殺すると。そうイスズは決めると、ますます魔力を布に練り込んでいく。

 もう少しで押し込める。そう、イスズが思った時だった。ぞわり、と、退魔の術師としての経験が、イスズに悪寒を伝えてくる。
 次の瞬間、グレイスの身体から膨大な量の漆黒の闘気が渦となって噴出した。そこから巨大な、黒い狼のようなものが牙を剥いて一直線に迫ってくる。

「変化!?」

 目を見開くも、布を操るイスズの対応は早かった。一端で輪を何重にも描き、逆端の華を真正面から叩き込む。狼の頭が爆ぜるも、形が崩れて無数の蝙蝠のような形に変化する。嵐が吹き荒れるように、蝙蝠の群れが突っ込んできた。この距離――布では変形させての対応が間に合わない。懐から呪符を放って蝙蝠の群れを迎撃する。

 グレイス本体が魔力光の輝きを放ちながら弧を描き、横合いから突っ込んできたのは、そんなタイミングだった。
 変化でも何でもない。グレイスにとっては闘気操作の範疇だ。吸血鬼としての衝動を解放し、能力を模させただけの囮。

 それにイスズが気付いた時には肉薄されている。離脱は間に合わない。ならばとばかりに引き付けるだけ引き付けて、印を結んで浄化の光弾を至近より放つ。

 しかし。

「無駄です」

 そんな言葉と共にグレイスの腕がイスズの腕に絡み付く。浄化の光弾はグレイスに確かに命中したというのに、何のダメージも齎さなかったらしい。理解が追い付く前に、腕を掴んだまま魔力光の勢いで転身したグレイスによって、イスズの腕の骨が嫌な音を立てる。力任せではなく、それは間違いなく近接格闘のための技術と魔道具を組み合わせたものだった。

「混、血――!? 馬鹿な!? 力を完全に切り離して浄化の術から逃れたとでも言うのか!?」

 イスズがグレイスの正体に思い至った時には、もう遅い。切り離された蝙蝠達が集まるように結集してグレイスに吸血鬼としての力を戻していく。魔を宿す赤い瞳がイスズを捉える。

 片手で布を引き戻して操る。華を至近からグレイスに――暗黒の闘気に叩き付けるが、グレイスはそれを一笑に付す。

「はっきり言います。貴女の退魔の術は、温い」

 そう言って。それ以上の問答は無用とばかりにグレイスの手が伸びる。そっと触れるように突き出された掌底に膨大な暗黒の闘気が渦を巻く。

「お、おおおああああああああっ!」

 次の瞬間。イスズの視界を埋め尽くす程の闘気の奔流が放たれていた。
 消し飛ばすというよりは押し流すような、濁流のような一撃。螺旋状の渦を巻く闘気の砲弾にイスズの身体が結界の壁まで押されていき、そうしてそこで結界に猛烈な勢いで壁面へ激突する。
 身体を押し潰すよりも前に、グレイスが腕を払えばイスズの身体が木切れのように横薙ぎに吹き飛ばされる。

 死なない程度に加減された一撃。しかしただでは済まない。腕と言わず足と言わず、おかしな方向にひしゃげている。イスズは完全に白目を剥いたままで落下していく。そんなイスズを見やりグレイスはかぶりを振った。

「闘気にも術にも、生き様というのは出るものです。魔に身を堕とすことを良しとした術師の退魔法など、私の命までは届きはしませんよ」
+注意+
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