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不本意

永禄十四年(1571年)  八月上旬      三河国額田郡康生村  岡崎城  酒井忠次




「如何なされました、殿」

城の一角にある部屋で主、家康様が一人無言で立っておられた。部屋には近隣から届けられた嫡子誕生の祝いの品が所狭しと並べられている。主がホウッと息を吐いた。

「織田も朽木も豪儀よの、羨ましいわ」


確かに両家からの祝いの品は他家の祝いの品を圧している。主の言うとおり豪儀ではある。面白くないのかもしれぬ。三河は元々貧しい、だが近年の混乱で更に困窮に拍車がかかった。素直に喜べぬのだろう。

「両家とも裕福でございますからな。それに織田様にとって殿は義弟、両家の紐帯が強くなったと御喜びなのでございましょう。これから今川、武田を相手に戦うとなれば殿の御力は是非にも必要でござる」

鼓舞したが主に反応は無かった。


「惨めよな、今川から嫁を貰いそれを殺して織田から嫁を貰うとは……」

「殿! それ以上はなりませぬぞ」

「分かっておる。あれを殺した事も、子等を殺した事も、織田から嫁を貰った事も不満は無い。生き残るためじゃ、已むを得ぬ事よ。だが時折酷く惨めになる」

「……」

祝いの品を見ていた主が儂に視線を向けた。


「左衛門尉、儂は間違ったのか? 今川から離れたのは正しかったのか?」

哀しそうな瞳だった、胸に痛みが走った。

「今川からの自立は皆が望んだ事にござる。殿はそれを叶えたに過ぎませぬ」

「だが結局は織田に服属する事になった。徳川の自立は潰えた……」

「それでも今川に服するよりはましでござる。今では岡崎に殿がおられます、今川に服していては今でも駿府やもしれませぬぞ」

主が視線を逸らした。


「口惜しいわ。あの時、儂はこれからだと思った。織田と結び東三河から遠江に、そして駿河、そう思っていた。今川に代わって儂が東海一の弓取りになる、それなのに……」

「殿……」

「負けぬと思った。朽木は近江で一郡を有するのみ。多少名は売っているとはいえ負ける事は無いと。それなのに……」

主が唇を噛み締めるのが見えた。


あの時か……。桶狭間直後なら朽木よりも徳川の方が分は良かったかもしれん。だが野良田の戦い以降、朽木は凄まじい勢いで近隣を切り取り始めた。僅か十年程で近江、若狭、越前、加賀、能登、伊賀、伊勢、志摩の八か国を領するまでになっている。だが徳川は一向一揆と内紛に足を取られた。今川と武田にしてやられた……。


「愚痴だな、左衛門尉。儂に力が無いから今の徳川が有る」

「殿、そのような事は」

主が首を横に振った。

「慰めは要らぬ。今を見据えねば先には進めぬ。儂は弱く力が無いのじゃ。だから織田の力を借りて家を保つ」

自虐ではなかった、声に力が有る。我が主は決して愚かではないし心も弱くは無い。何処かで安堵する自分が居た。今川、武田との戦いの中で徳川が大きくなる道を探す。難しいが不可能ではあるまい。それを信じて殿を支えなければ……。


「朽木は三好と戦うようだな」

「はっ、長島を制し北畠を誅しました。京へ向かう前に後顧の憂いを取り除いたのでございましょう。伊賀も朽木に付いた事で京を包囲する形が出来ております」

「足利義助様、義昭様の争いもいよいよ決着か。三好も必死であろう」

「三好も必死でございましょうが義助様、義昭様も必死でございましょう」

「そうよな」

主が頷いた。


三好は足利義助様を担ぎ将軍へと押し上げた。しかし朽木、織田、上杉はそれを認めておらぬ。その勢力は東海、北陸、関東と広範囲に及ぶ。義助様を将軍と認めるのは三好の影響力の強い畿内、中国、四国の一部でしかない。特に朽木は畿内の直ぐ傍で巨大な勢力を持つ。義助様が周囲に将軍として認められぬ大きな要因だ。三好も足利義助様を担いだ以上朽木との戦いを避ける事は出来ぬ。


義助様、義昭様は諸国の大名達に自分に味方せよと檄を飛ばしている。織田、徳川にも義昭様から兵を出して朽木に協力せよと使者が来た。朽木からも使者が来た、今川との戦いを優先して貰って構わないという書状を持ってきた。勝算が有るのだろう。羨ましい程の余裕だ。


「さて、倅の顔を見て来るか。奥の機嫌も取らねばな」

殿が笑いながら言った。

「首尾良う為されませ。御武運を御祈りしておりまする」

おどけると殿が笑いながら“うむ”と頷かれ御方様の御部屋に向かわれた。御苦労されておる、御方様が今少し御気性が穏やかならば良かったのだが……。その分まで我らが御支えしなければならん。織田との縁談を奨めたのは我ら家臣なのだから。




永禄十四年(1571年)  八月下旬      近江国高島郡安井川村  清水山城  朽木基綱




「朽木家が動かせる兵力は約八万。領内に約三万を置き今回の遠征には残り五万を動かすべきかと軍略方は考えております」

長九郎左衛門連龍の言葉に評定の間がざわめいた。興奮を引き起こした九郎左衛門は醒めている。良いね、こういう冷静な男は参謀向きだ。


領内に残す三万には高浜、敦賀に置いた七千も含まれている。残りの大部分が清水山に配備されるだろう。場合によっては後詰の意味も有る。それにしても八万か、なんか随分多くなったな。元々は朽木八千石で三百だから二百五十倍以上? ちょっとバブリーじゃないの。


「全軍で近江から京を目指します」

「待たれよ、兵を分けて伊賀から大和に進出する事は考えないのか? 大和方面は松永だけでは無く畠山の力も当てに出来る筈、三好の兵力をかなり引き付ける事が出来よう」

進藤山城守の言葉に何人かが同意する声を上げた。

「それにつきましては我々も検討しました。その上で兵は近江に集中し伊賀から大和へは伊賀衆、甲賀衆による偽情報で兵を動かすと見せて三好の兵を大和方面に引き付けたいと考えております」

彼方此方から唸り声が起きた。


「可能なのかな?」

「それについては某から答えよう」

大叔父の発言に皆が大叔父を見た。

「伊賀衆からは是非ともやりたいとの事だ。甲賀衆は三好を必ずや欺いて見せると返事が有った」

何人かが顔を見合わせ頷いている。疑義の声は出ない。偽情報を使うのは俺の案だ。兵を二分する? 冗談じゃない、大和方面には義昭が居るんだ。あいつが余計な口出しをしたらどうする? これ以上足利の阿呆共に掻き回されるのは御免だ。


不本意なんだよ、義昭の馬鹿が勝手に上洛、上洛と騒ぎ出した。周辺諸国に上洛するから兵を出せ、もう直ぐ自分が将軍になるとか言い出して舞い上がっている。幕臣共も同様だ、京に戻りたくて一緒になって騒いでいる。義助がそれに反応して自分が正統な将軍だ、自分に味方しろとか周囲に手紙を送っている。お互いにヒートアップして今じゃ上洛は十月というのが既定事実だ。


何で? 俺の意思は? 主力は俺なのに誰も俺の意思を確認しようとしない。……長島の攻略が予想以上に簡単に終わってしまった。その後の北畠誅殺も迅速に済んだ。その所為で皆が朽木はやる気満々と勘違いしてしまったらしい。違うんだ、長島は予想外で北畠はもうウンザリしていただけなんだ。それなのに……。


俺はもう少し時間をかけたかった。上洛は来年の早い時期を考えていたんだ。その間に水軍を使って雑賀衆を脱落させ畿内と四国の間を分断する。そして丹波、丹後を味方に付ける。そんな事を考えていた。そうなれば上洛戦はかなり楽になった筈だ。……不本意だ、止めたいけど今更止められん。今の状態で止めたら朽木は三好に怯えたとか俺が病気だとか変な噂が立ちかねない。もしそうなったら波多野、一色は三好に与しかねない。朽木は後継者が幼いんだ、おまけに譜代が少ない。俺に万一の事が有ったら朽木は必ず崩壊すると周囲は見ている。八カ国の巨大な草刈り場の登場だ、皆が分け前を求めて群がるだろう。その方が危険だ。


「兵糧、火薬、鉛玉、火縄、弓矢はこの城と坂本城に蓄えます。遠征期間は約四カ月を想定、この件は既に兵糧方に伝え問題は無いとの答えを頂いております」

「遠征期間は四カ月との事ですが万一を考え人数は八万人を想定して用意するつもりです」

九郎左衛門、伊右衛門の言葉に彼方此方から溜息が聞こえた。まあ五万人の上洛戦とか八万人の兵糧とか前代未聞だな。六角だって出来なかった事だ、溜息も出るだろう。俺も溜息を吐きたい、どうしてこうなった?


輝虎と信長には上洛戦には参加しなくても良いと伝えた。北陸勢は時期的に帰れなくなる可能性も有る。それに信長は対今川戦に専念したそうだしな。無理に参加して貰う必要は無いさ。輝虎と信長には愚痴ってしまったよ。馬鹿共が好き勝手やって後始末だけ俺に押し付けるって。畠山、北畠、今度の上洛戦、うんざりだって文に書いてやった。


二人とも優しいんだ、馬鹿の相手を押し付けちゃってごめんねって返事が来た。でもな、その後で琉球と交易するそうですが御砂糖を頂戴なんて書くなよ、信長! 甘党なのは分かるけどな! そんな事を書かなくても送ってやるよ。謙信も南蛮物が欲しいなんて言ってきた。後で二人に珍陀酒と砂糖を送ってあげないと。……なんか不本意だな、最近不本意な事が多すぎる!


「殿、如何なされました。御顔の色が優れませぬが」

御倉奉行荒川平九郎の指摘に皆が俺を見た。余計な事を言う奴ってどこにでも居るな。ほっといてくれ。

「殿?」

「……不本意だ」

皆が困った様な顔をした。俺が年内の出兵を考えていなかった事は皆が分かっている。

「御気持ちは分かりますが大和の松永様、紀伊の畠山様からも早期の殿の御出馬を望む声が上がっております」

「分かっている、平九郎」


義輝が死んでもう六年が経つ。松永も畠山もずっと三好と戦っている。正直きついのだろう。

「殿は此度の出兵に御懸念がお有りですか?」

公事奉行の守山弥兵衛が不安そうに問い掛けてきた。皆が俺を見ている。大将がやる気無しじゃ不安になるか。大将失格だな。

「有る、まあ勝てるだろうとは思う。だが時をかければもっと楽に勝てる筈だ」

皆が頷いた。


「重蔵、例の件は如何なった」

俺が問い掛けると重蔵が“はっ”と言って頭を下げた。

「摂津豊島郡池田城の城主、池田筑後守。次の戦では兵を出さぬと申しております。川辺郡伊丹城の城主、伊丹次郎も同じ事を申しております」

「三好に付けと言ってやれ」

皆が目を剥いた。重蔵も吃驚している。ちょっとスカッとした。


「次の戦は天下分け目の戦いになる。日和見等が許される(いくさ)では無いわ。その程度の事も分からぬような阿呆ではこの先役に立つまい。俺は馬鹿が嫌いだ。そんな馬鹿は叩き潰した方が余程に役に立つ。三好に付けと言ってやれ、朽木基綱は馬鹿が嫌いだと言ってな」

「殿、いささか」

安養寺三郎左衛門尉が俺を窘めようとした。


「冗談ではないぞ、三郎左衛門尉。天下分け目の戦いとはそういうものよ。この一戦に家の存亡を賭けざるを得ぬのだ、中途半端な事が許されるなど絶対に有り得ぬ。それほどに厳しい。池田や伊丹だけではないぞ、朽木も同様だ。皆にも言っておく、こうなった以上戦わざるを得んが負ければ滅ぶ。生き残りたければ死力を尽くせ」

皆が畏まった。俺は大袈裟な事を言っているつもりは無い。関ヶ原を思えば分かる。中途半端な事も負ける事も許されない。だから時間が欲しかったんだ。それをあの馬鹿共が!


大評定を終え自分の部屋に戻ると大叔父がやって来た。男を一人同道している。眠っているのかと思う程眼が細い事を除けば何処と言って特徴の無い男だ。藤林長門守、伊賀を支配する三人の上忍の一人だ。伊賀北部で力を持ち隣接する甲賀にも影響力を持っている。今日は土佐、島津の事を俺に報告する事になっている。


「殿、土佐一条家の事でございますが長宗我部に押されかなり苦しい状況だったようにございますぞ」

「そうか」

「ですが殿からの援助でかなり家中の空気が明るくなったとか。何と言っても鉄砲三百丁と二千貫の銭ですからな、これは大きい。特に京の一条大納言を動かして殿から援助を引き出した事で周辺の国人衆にも土佐一条家の権威が高まっているそうにございます」

「なるほど」


大叔父の言葉にうなずきながら長門守を見た。眠っているとしか思えんな。

「大丈夫だろうな、大叔父上。少将は伊予の方に出たりはしないだろうな」

少将というのは一条兼定の事だ。従三位左近衛少将の地位にある。従三位、流石一条家だわ。朽木なんか従四位下でも大騒ぎしているのに。地方の大名では北畠、姉小路と並んで別格の存在だな。もっとも北畠も姉小路も没落したが。


「それは大丈夫でございましょう。一条家も足元が危うい事は分かっております」

「だと良いが……、毛利陸奥守が死んだからな。毛利家中には動揺が有る筈だ。変な気を起こされて伊予に出られては困る」

大叔父が頷いた。毛利の爺様が七月に死んだ。一度会ってみたかったな。三好長慶もそうだった、死んでから一度会っておけば良かったと思った。


念のために文を書いておこう。伊予に出たら援助を打ち切ると。今は未だ毛利と事を構えたくない。伊予は厄介なんだ。毛利、大友の勢力争いの場になっている。そして一条兼定の嫁は大友家の出だ。数年前に大友に誘われて伊予に出兵してボロ負けして土佐に帰ってきた。長宗我部が露骨に一条を圧迫し始めたのはそれからだ。


「長宗我部の当主、宮内少輔元親だが……」

「はい」

「一条が朽木と結んだ。宮内少輔が阿波の三好と結ぶ可能性は無いか? そういう動きが有ってもおかしくは無いが」

「今のところは有りませぬ。殿、長宗我部が三好と手を結ぶのは難しいかと思いますぞ」

大叔父が首を横に振った。長門は……、眠ったままだ。振りだよな?


「と言うと?」

「伊賀衆の調べでは今年の春先に宮内少輔の弟が三好の家臣、海部左近将監という者に殺されているそうです。戦では有りませぬ。どうやら誤解から殺してしまったようですが宮内少輔はかなり激怒したとか」

え、そんな事件有ったの? こっちじゃ全然知られていないけど。

「大叔父上、戦になったか?」

「いいえ、それは。先ずは土佐統一、宮内少輔はそう考えているのでしょう」

大叔父が首を横に振った。


春先か。朽木と一条が手を結ぶ前だな。その時点で三好と戦はしていない。大叔父の言うとおり、土佐統一を優先したのだろう。元親としては出来れば三好とは手を結びたくは無い、そう思っているようだ。だが追い込まれれば手を結ぶ可能性は有るだろう。一条兼定、意外に運が良いのかもしれない。長宗我部は孤立している。


「大叔父上、その海部左近将監、使えるな」

俺の言葉に大叔父上が“いかにも”と言って微かに笑った。

「左近将監にとってもっとも気になるのは長宗我部であろう。次の戦、長宗我部に怪しき動き有りという事で阿波に留まる様に説得しよう。対長宗我部で密かに朽木と手を結ぶ、三好にも知られぬようにな」

大叔父が頷いた。


長門守は船を漕いでいないから眠ってはいない様だ。……本人だよな、何時の間にか彫像に代わっているとか無いよな。ちょっと試してみるか。

「左近将監への誘いは八門にやらせる。阿波は八門の受け持ちだ、良いな」

「はっ」

大叔父が頷いた。長門守は無言、無動だ。分からん、これが忍者なのか? 段々楽しくなってきた。こっちも徹底的に無視してやる。


「大叔父上、一条は勝てそうか?」

俺が問うと大叔父が難しそうな顔をした。

「決して楽観は出来ませんな。長宗我部宮内少輔、戦も出来ますが調略も上手い。なかなか冷酷な所も有ります。姉の嫁ぎ先を潰しましたからな」

驚く事じゃない、史実では四国をほぼ制覇した男なのだ。綺麗ごとだけで出来る事じゃない。


「朽木に出来る事は? 援助だけか?」

「さて……、そういえば長宗我部ですが堺との交易で銭を得ているようです」

「それが軍資金か」

「はい、それを断てれば……」

「大きいな」

戦は金がかかる。金が無くては戦えない。


「九鬼、堀内を使いますか?」

大叔父が俺の顔を覗き込んだ。思わず息を吐いた。

「難しいな、あの二人には雑賀衆を抑えて貰う必要が有る。そこまで手が回るまい」

海から九鬼と堀内、陸から畠山。それで雑賀衆を始めとする紀伊の三好方の国人衆を動けなくする。三好に与える影響は決して小さくは無い筈だ。


「長宗我部水軍の頭領、池四郎左衛門は宮内少輔の妹を娶っておりますが夫婦仲は至って険悪とか」

彫像が喋った! 話の内容よりもその事に驚いた。大叔父も吃驚している。

「実家が主筋という事で夫の四郎左衛門を蔑んでいるのか?」

今度は頷いた。俺の目の前に居るのは彫像じゃない、藤林長門守だ。思わず笑い出してしまった。何に笑ったのか分からなかった。話の内容にか、藤林長門守にか。ただ可笑しかった。


「使者を出す、長宗我部を捨て朽木に付けとな」

二人が頷いた。

「大叔父上、長門守。土佐に噂を流せ、池四郎左衛門が妻に、そして妻の実家に不満を持っていると。それと例え長宗我部の女を妻にしても身の保証にはならぬと。その二つを軸に池四郎左衛門を追い詰めろ」

二人がまた頷いた。


実家自慢か、優越感にでも浸りたいのか? 婚家と実家を繋ぐのが役目の筈なのに引き裂いている。馬鹿な女だ。だがその馬鹿な女が開けた小さな穴、利用させて貰う。池四郎左衛門が長宗我部元親の手で殺されるか、それとも朽木に助けを求めるか、どちらでも良い。長宗我部水軍が混乱すれば堺との交易にも支障が出る筈だ。その分だけ一条家が優位に立つ。いずれは長宗我部を揺るがす大きな穴になるかもしれない。




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