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激震




天正三年(1579年)   十月中旬      尾張国春日井郡 清州村 清州城  木下長秀




兄の部屋を覗くと兄が暗い表情で思案に耽っていた。

「兄上、小一郎にござる。入りますぞ」

「おお、小一郎か」

「小六殿と将右衛門殿が参られました」

私の後から蜂須賀小六殿、前野将右衛門殿の二人が部屋に入ると兄が“おうおう、来たか”と顔をクシャクシャにして嬉しそうに声を上げた。相変らずの人蕩(ひとた)らしよ。


如何(どう)かな? 小六、将右衛」

兄の前に座ると直ぐに話しかけてきた。大分気になるらしい。

「はっ、御指図の通りに安藤、稲葉、氏家の元に手の者を配しております。動きが有ればすぐさま報せが届きましょう。尾張、三河、遠江にも人を配しました故可能な限り早く届きます」

「そうか、良くやってくれた」

小六殿の言葉に兄が頷いた。


「兄上、不破は宜しいので?」

「太郎左が一人で動く事は無かろうて。動くなら先ずはあの三人よ、そうじゃろう?」

兄の問い掛けに皆が頷いた。確かに不破太郎左衛門尉が一人で動く事は無いだろう。動くなら美濃三人衆と一緒の筈だ。そして主導権を握るのもあの三人であろうな。


「頭の痛い話よな、戦なんぞしとる場合ではないのだが……」

「真、気が進みませんな」

「将右衛だけでは無いわ。俺も気が進まんし皆気が進まんと言っとる。丹羽殿も柴田殿も城で会えば不機嫌そうな顔をしとるわ。御法要も放り出して(はしゃ)いでいるのは二人だけよ」

「兄上も不機嫌そのものですぞ」

私が指摘すると兄が“ふん”と鼻を鳴らした。


「国人衆も困惑しておりましょう」

「阿呆な事を言うな、小一郎。呆れておるわ、余りの馬鹿さ加減にな。幸い織田の周囲には大きな敵は居らぬ。だから裏切らずにいるが度が過ぎれば織田を見限るじゃろう、頭の痛い事よ」

兄が顔を顰めると腕を組んだ。


「一番厄介なのはその辺りを全く分かっとらん阿呆が上に居るという事よ、嫌になるわ」

“兄上、些か”と窘めると兄は“本当の事じゃろう”と言ってからバツが悪そうな顔をした。それを見て小六殿と将右衛門殿がクスクスと笑った。少しだけ雰囲気が軽くなった。


「此度の出兵、如何なりましょう?」

小六殿の問いに兄が首を横に振った。

「分からん。柴田殿も丹羽殿も怪我せぬようにと考えておられる。だがのう、北条だけなら良いが徳川が居る。あれが如何動くか……」

「……」

兄の表情は暗い。間もなく出兵する。三介様、三七郎様がそれぞれ二万の兵を率いる。三介様には丹羽様が、三七郎様には柴田様が付く。兄は丹羽様の下で出陣する事に成っている。


「あいつら三河者(みかわもん)は性根が歪んどるんじゃ。散々駿河者に苛められたからの、ねじくれてしもうた。甲斐に移ってから甲斐守と名乗っておるがありゃ間違いなく三河者よ。俺は駿河で仕官した事が有るから良く分かっとる。駿河者は気位が高い、今川が名門だから驕っとるんじゃわ。だから弱い者には(ひど)く当たる。その今川も滅びた。御天道様は良く見ていらっしゃる、因果応報じゃわ。ざまあ無いの」

兄が吐き捨てた。滅多に話す事は無いが兄は駿河ではかなり嫌な思いをしたらしい。


「柴田様、丹羽様は徳川の事は何と?」

「俺から丹羽殿へ、丹羽殿から柴田殿へ、甲斐守が怪しいという事は伝わっとる。まあ御二人も怪しいとは思っておったようじゃ。……あの時、風魔は真っ直ぐに本陣を狙ってきた。殿が御倒れになった事を知っておったんじゃ。誰かが情報を流した、誰かが風魔を本陣奥まで手引きした、そうとしか思えん。そして徳川は何もせずに陣を退いた。あの徳川がじゃぞ。有り得ん事よ、織田の不安を煽ったとしか思えんわ」

「……」

兄が我ら三人の顔を覗き込んだ。そして“おかしいじゃろう”と言った。

「じゃがのう、小一郎。証拠が無いんじゃ、証拠が。それに三介様、三七郎様が全く甲斐守を疑っておらん」

兄が嘆いた。


「こんな事を言うのはなんじゃが亡き殿も徳川には結構辛く当たられた。それを思えば徳川を疑うべきなんじゃ。じゃが苛めた者は苛めた事を覚えておらん。俺は苛められた事が有る故分かるんじゃ、そういう事はな」

兄が首を横に振った。兄は織田家でも異例の出頭人と言われている。ここまで来るには嫌な事も随分と有ったのだろう。


「殿、お市様は御存じなのでしょうか?」

兄が小六殿の問いに首を横に振った。

「分からんな、小六。お市様も徳川に嫁がされた事を決して快くは思っておらなんだ。それに甲斐に移されたからの。その事にも大分憤懣が有ったと聞いている。なんせ米は獲れんし山ん中じゃ。尾張から三河、そして甲斐。ずんずんと田舎に押しやられておる。甲斐守と同心して事を起こしたとしても俺は驚かんな」

そのお市様が頻りに三介様、三七郎様に文を寄越す。内容は何時まで跡目を決めずにいるのか、夫も困っている。そういう物だ。兄の言う通り二人を(けしか)けているのかもしれない。


「此度の戦で敗北すれば美濃は……」

問い掛けると兄が“ふむ”と鼻を鳴らした。

「敗北の度合いにもよるが三人衆は動くやもしれん。稲葉山の三十郎様には丹羽殿から注意して欲しいと御伝えしたが……、面白くないのう」

稲葉山城は難攻不落の堅城だがこちらが混乱すれば孤立しかねない。織田三十郎信包様は亡き信長様より稲葉山城を預けられた程に力量の有る方だが果たして耐えられるだろうか……。


「殿は朽木と上杉の動きを何と思われます?」

小六殿が問うと兄が眉を寄せた。

「小六、そなたは如何思う。将右衛、小一郎、そなた達も遠慮は要らん、如何じゃ」

小六殿、将右衛門殿と顔を見合わせた。名を呼ばれた順なら小六殿だが……、小六殿が私を見て軽く頷いた。


「華姫様への配慮を思いますると織田家の家督争いに巻き込まれるのを懼れていると思いまする。三介様、三七郎様の御器量の程を大分危ぶんでおりましょう」

「某も小一郎殿に同意致しまする。問題はこの後でございましょう。三介様、三七郎様を頼り無しと思われた時、朽木、上杉が如何動くか……」

「いや、小六。朽木も上杉ももう頼り無しと見切りを付けたのではないかな、俺はそう思うが」

我ら三人の発言を兄は頷きながら聞いていたが最後に大きく息を吐いた。


「お主らの言う事、一々尤もじゃ。特に将右衛、俺もその方の言った事を心配している。上杉はまだ良い、問題は朽木じゃ。美濃、尾張、近江、伊勢。領地を接しているからの。亡き殿が三十郎様に稲葉山城をお任せになられたのも西の押さえという意味が有る。同盟は結んでいるが油断はされておらなんだんじゃ。美濃が混乱すれば如何なるか、権大納言様が織田の混乱を如何見ているか、気になるわ……。八門が美濃三人衆の動きを俺に報せて来たからの、怖いものよ……」

兄が沈痛な顔をしている。


「美濃を狙っていると御考えで?」

問い掛けると兄がこちらをじろりと見た。

「可能性は有るじゃろう。朽木と上杉は二重に縁を結んでおる。だが織田と朽木はそれが無い。それに華姫様が上杉に戻られれば織田と上杉の縁も切れる。織田は孤立しかねん。上杉が織田のために朽木を抑える等とは到底思えんわ、そうであろう?」

兄の言葉に小六殿、将右衛門殿が頷いた。


「しかし九州は何とします。朽木にとってはあちらの方が本筋でございましょう。東で手を取られるのは本意ではないのでは有りませぬか」

「だからよ、小一郎。九州攻めの最中に美濃、尾張で混乱が起きては困るだろうが。それに織田家が混乱すれば織田領から朽木領に、朽木領から織田領に流れていた荷が止まりかねん。朽木にとってはその辺りも東を放置出来ん理由になろう」

「なるほど」

思わず声が出た。そちらも有ったか、小六殿、将右衛門殿も唸っている。


「妙な話だが亡き殿が御健在の時は互いに相手を認め合い戦うのは損と見て朽木は西に、織田は東に進んだんじゃ。そして互いに関を廃し枡を統一して商人の行き来をし易くした。だから銭が入った、朽木も織田も大きくなったんじゃ。戦っとったらとても大きくはなれなかったろう。だがのう、三介様、三七郎様の御器量では……」

「危ういという事ですな?」

「それだけでは無いわ、小六。なんとも悩ましい事よ……」

兄がまた息を吐いた。悩ましい? 小六殿、将右衛門殿と顔を見合わせた。




天正三年(1579年)   十月下旬      近江国蒲生郡八幡町 八幡城  朽木基綱




「エイ、エイ、エイ、エイ」

幼い声が聞こえた。庭で松千代が懸命に木刀を振っている。今年十二歳だったな、現代なら未だ小学生だ。だがあと一、二年、いや二、三年すれば元服を考えなければならん。……元服か、松千代は身体が小さいな。いやこれから伸びるのかもしれん、それなら良いんだが……。元服は焦らずに行こうか。だが弥五郎の事を考えると早めに元服させて色々と教えた方が将来的には良いかもしれない。難しいわ。


「御屋形様」

傅役の石田藤左衛門、長左兵衛が近寄ってきた。主殿は居ない様だ。

「気にするな、様子を見に来たのだ」

二人が畏まった。やれやれだ、倅の鍛錬振りを見るのも容易ではない。

「父上!」

松千代が俺に気付いて声を上げた。顔立ちは母親似かな? 割と綺麗な顔立ちをしている。切れ長な眼が小夜に似ている様な気がする。弥五郎は俺に似たな。平凡な顔立ちだ。


「精が出るな、松千代。父を気にせず続けよ」

「はい!」

また松千代が素振りを始めた。

「早いものだ、気が付けば十二歳。後二、三年で元服をさせねばならぬ」

「はっ」

「藤左衛門、左兵衛、良く育ててくれた。礼を言う」

「畏れ入りまする」

「至らぬ事ばかりにて恥じ入るばかりにございまする」

「そのような事は無い、俺は本当に感謝している」

俺の言葉に二人がまた畏まった。嘘では無い、松千代は次男の所為か大らかで屈託のない性格だ。弥五郎との仲も良い。弥五郎の良い相談相手になるだろう。


「松千代は身体が余り大きくないな。伸びるのはこれからか」

「はっ、二、三年後には見違える程に背が伸びておりましょう」

「そうだな、藤左衛門。だが俺の息子だ、余り過度な期待はするまい」

藤左衛門と左兵衛が困った様な顔をした。

「元服すれば一気に大人びて来るのであろうな、弥五郎の様に」

弥五郎は元服、結婚と立て続けに起きた。その所為かもしれんが急速に大人びてしまったと思う。何となく寂しい。


そろそろ亀千代の傅役を決めねばならんな。小夜からも頼まれている。誰にするか……。千種三郎左衛門にするか、後藤但馬守の弟で北伊勢では梅戸と共に中心的な人物だ。もう一人は……、うん、黒田休夢にしようか。ちょっと変わった人選だが人物は確かだ。黒田家から引き抜いて俺の直臣にする事に成るな。だが黒田にとって悪い話ではない筈だ。ちょっと打診してみよう。発表はその後だ。


藤左衛門、左兵衛にこれからも頼むと言って離れた。次に篠の所に向かうと篠が笑顔で迎えてくれた。お腹がいよいよ大きくなってきた。胸が痛いわ、篠は年が明ければ十六歳を迎える。まだまだ子供なのにもう母親になるなんて。

「如何かな? 辛い事は無いか?」

「はい、特には」

「そうか、これから寒くなる。風邪をひかぬ様に気を付けるのだぞ」

「はい」

なんだか父親みたいだ。


「御屋形様」

「何かな?」

「お腹の子は男の子だと思われますか?」

ニコニコしている。

「さあ、如何であろう」

「顔がきつくなったと皆に言われます。お腹にいるのは男の子だろうと」

「そんな事を言うと小夜は顔がきつくなってばかりいたという事になるが気付かなかったな」

「まあ、御屋形様は冗談(てんごう)ばかり」

コロコロと笑い出した。別に冗談を言っているつもりは無いんだが……。


「篠、余り思い詰めぬ事だ。男でも女でもどちらでも良い。無事に生まれてきてくれればそれで十分だと俺は思っている。三宅の家を再興させる事だけがそなたの一生ではないぞ」

「はい、有難うございます。御屋形様はお優しいから好きです」

「そうか、それは良かった」


十代半ばの側室に面と向かって好きと言われても困るんだ。なんか自分が凄い鬼畜になった気分で落ち込むよ。戦場で仏敵なんて言われても何とも思わないが幼女愛好趣味の鬼畜と罵られたら凹みそうだな。或いは逆上して根切りか。適当に切り上げて次に行こう。次は辰の所だ、辰の産んだ娘を可愛がってあげないと。俺が娘を可愛がっていると分かれば辰も喜ぶだろうし娘にも愛情を注げる筈だ。その次は雪乃の産んだ娘を見て来よう。最後に小夜の所に行って亀千代の傅役の話だ。小夜の所では少し寛がせてもらおう。父親稼業も楽じゃない……。




天正三年(1579年)   十二月上旬      近江国蒲生郡八幡町 八幡城  朽木基綱




「それで、恭、彼らは何と言っているのだ?」

「はい、皆御屋形様の庇護を願っていると」

「皆か、……何人程だ?」

「北条家の方々、今川家の方々、いずれも女子供ばかり十五人から二十人程、供の者、殆どが女子ですがそれも入れれば四十人程になりましょう」

溜息が出そうになった。まるで難民だ。いや、難民だな、間違いない。


「分かった、受け入れよう」

「有難うございまする」

「いや、礼には及ばぬ。それより恭よ、武田の松姫、菊姫の婿取りが終わってようやく伊勢に戻れると思っているだろうが……」

恭が首を横に振った。

「お気遣いは御無用にございまする。私が皆様方の御話し相手を務めましょう」

「済まぬ」


十一月下旬から十二月の上旬にかけて、東海から関東に激震が走った。とうとう小田原の北条氏が滅びた。信長、信忠が死んで持ち直したと思ったんだがあっけなく滅んだ。滅ぼしたのは織田三介信意と織田三七郎信孝の二人だ。勿論、あの二人に小田原城を攻略出来るわけが無い。城を攻略したのは徳川だ。


北条は焦ったな。北から上杉、西から織田、両者が攻め寄せる前に多少なりとも伊豆を回復しておきたいと思ったのだろう。その焦りを徳川に突かれた。北条の兵力は少ない、短期間で戦果を挙げるには兵力を集中して使う必要が有る。北条は有るだけの兵力、三千を率いて伊豆に出兵したらしい。勿論、徳川が味方だと思ったからだろう。


だが裏切られた……。徳川は不意を突いて小田原を急襲、守備兵が殆ど居ない小田原城は陥落した。やるわ、流石は家康だな。俺は北条、今川と組んで三国同盟かと思った。北条、今川もそう思っただろう。だが家康はそう見せかけて小田原を奪った。そして行き場の無くなった北条を織田に差し出した。三介、三七郎の二人はそれに飛び付いた。これで雪辱を果たしたとでも思っているだろう。だがな、俺から見れば徳川のために邪魔者を潰してやった様にしか見えん。家康は笑っているだろう。怖いわ、家康が本性を見せ始めた。


北条、今川の女子供は命からがら城を落ち船で伊勢にたどり着いた。伊豆を攻めている北条軍に合流はしなかった。小田原城を徳川に獲られた以上逃げ場は無い。いずれ西から攻めて来る織田に踏み潰される。女子供が頼っても邪魔になるだけだろう。であれば非情と言われようとも見捨てて逃げるべきだと考えたらしい。


正しい選択だ。伊豆に攻め込んだ北条軍は韮山の辺りで織田三介、三七郎の兄弟に踏み潰された。三千ほど有った北条軍は逃亡者が出て二千にまで減っていた。残ったのは死を覚悟した者達だ。二千ほどの北条軍は四万の織田軍の前に全滅した。だが勝ったとは言え北条軍は織田を相手に手強く戦ったらしい。織田軍の損害は大きかった様だ。同数以上の死傷者を出していると聞く。それに戦いぶりも余り自慢にはならないようだ、手際が悪かったと聞いている。


今回も亡命者の件は真田が報せてきた。松姫、菊姫の亡命以来小田原から伊勢の真田を通して朽木を頼るというのは関東、東海から畿内への亡命ルートになっているようだ。後世の歴史でも有名になるだろう。会って話を聞かねばならんな。織田、北条、徳川の間で何が有ったのか……。徳川が裏切ったのは間違いない。だが如何裏切ったのか、その辺りを確認しなければならん……。




亡命者達が近江八幡城にやってきたのはそれから十日程経ってからの事だった。女子供ばかり十数人、恭の言うとおりだ。北条家の生き残りは男は氏政の三男安王丸と四男千寿丸、安王丸は弥五郎と、千寿丸は松千代とほぼ同じ年頃だろう。男はそれだけだ。女は北条氏康の娘で今川氏真夫人、名前は春姫というらしい。他に桂姫、菊姫。北条氏政の娘で駒姫、北条氏直の娘で龍姫。他に北条氏照の娘で美弥姫、北条氏規の娘で真理姫。氏康の娘の桂姫、菊姫、このどちらかが史実での武田勝頼夫人だろうと思う。


今川からは氏真の息子龍王丸、芳菊丸、竹王丸。母親はいずれも正室である北条氏康の娘、春姫だ。未だ幼いんだ、長男の龍王丸が十歳、末っ子の竹王丸は乳飲み子だよ。堪らんわ。女は義元の娘の美禰姫、この女性は武田義信に嫁いだ女性で義信との間に園姫という娘を儲けている。義信死後は出家して嶺松院と名乗っている。


園姫は北条氏直に嫁ぎ龍姫を生んだ。つまり龍姫は北条氏康、今川義元、武田晴信の曾孫という事になる。三国同盟の結晶みたいな娘だ。それと今川氏真と春姫の間には夕姫という娘が居る。それと変わった所では北条氏が担いでいた関東公方足利義氏の妻と娘。義氏は小田原城で討死したらしい。こんなに預かっちゃってどうしよう、今から嫁ぎ先の確保に気を配らないと……。頭が痛いわ。それにうちには上杉の奈津姫が居るし織田家からは百カ日の法要が終って華姫がやってきた。もう滅茶苦茶だな……。






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― 新着の感想 ―
まさに朽木難民キャンプですね!
[一言] は……ハーレム?(違う(笑)
[気になる点] 今川氏真の奥さんについて 春姫? 早川殿ではなく?
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