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第四話 001
○お花見女子高等学校・校庭~校門前(四月下旬・朝)
校庭の桜は散り始めている。
――生徒たちの登校風景。
校門脇に立つ夏。
夏の前に車が一台停車する。
夏「おはよう音葉ー」
と、車に駆け寄って。
――松葉杖を片手に車から降りる北川 真麻【きたがわ まお】(18)。
夏「(道をあけて)あ、違った……」
真中「北川せんぱーい、おはようございまーす!!」
と、駆け寄る真中 汐音【まなか しおね】(17)。
北川「おはよう真中」
――夏とすれ違い様に夏を睨みつける北川。
ちらっと夏を見る真中。
真中「鞄持ちますから!!」
北川「いや、大丈夫」
と、並んで昇降口へ向かう。
夏「なんだあいつ……」
音葉「おはよう夏」
――車がもう一台停車し、松葉杖を両脇に挟み降りてくる。
夏「おはよう音葉」
――音葉の母と会釈を交わす夏。
夏「しばらくおばちゃんが送り迎えに?」
と、音葉の鞄を持ち、並んで昇降口へ向かう。
音葉「うん、あと少しの辛抱かな。もうすぐ夏と一緒に登校できるよ、前みたいに」
夏「へへっ」