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人物紹介 Part3

寿ことぶき はやと
夕生の幼馴染み。口は、彼にだけ悪いが、根は優しい。
Roommate is Idol
作:YEKUROS



第7話:事の事情、そして決断


「帰り支度は出来た?」


僕らの前に立っている女性が言ってきた。

彼女の名前は、木下きのした 早百合さゆり

我が1年2組の担任の教師だ。

ちなみに、僕ら、ていうのは無論、僕と美里ちゃんのことだ。

何で先生の前に立っているかというと、あのことを説明するためだ。


「で、言わなきゃいけないことって何?
 わざわざ生徒のいない、放課後に話すことなんだから、
 どうでもいいようなことじゃないでしょう?」


木下先生が言ってくる。

僕は、こういうのは苦手だ。

面接の時も、しどろもどろになって、危ういところだったのだ。

というわけで、


「実はですね…、私たち、同じ家に住んでるんです、二人で」


全部、美里ちゃんに任せることにした。

まあ実際は、ぼくがそれを言ったら、


「なら私が説明するよ。いいでしょ?」


と言われたので、任せざるをえなかったのだけれど。


「えっ?」


先生は、当然驚いていた。

まあ、驚かないほうがおかしい。


「か、川西さん。今なんて…」


「ですから、私と五十嵐くんは同居してる、て言ったんです」


彼女の質問にも、美里ちゃんはいくらか強めで言い返す。

先生は、その後、考え始めた。

一体、どんな結論に至るのだろうか。

やっぱり年頃の男女二人が同じ屋根の下で暮らすのは駄目なのだろうか。

しかし、残念ながらあそこ以外に住むところは僕にはない。

寮も満室だと、隼から聞いている。

何だか、不安になってきた。


「あなた達には…」


その時、しばらく沈黙していた先生が、口を開いた。


「あなた達には、特別な関係はないの?」


特別な関係、それは一体どういう意味なのだろうか。

それが気になった。なので…、


「特別な関係、というのは?」


聞いてみた。

それを聞いた彼女は、


「恋人同士だとか、結婚の約束をしているだとか、そういった関係はないの?」


「け、け…!?」


そう言ってきたので、びっくりして変な声がでてしまった。

だって先生がいきなりとんでもないこと言い出すんだもん。

でも、僕の慌てようとは裏腹に、美里ちゃんは冷静だった。


「はい、ありません。私達は昨日初めて会いましたから」


その通りだ。

僕らは昨日初めて出会ったのだ。

そんな特別な関係になれるはずがない。


「そう、わかった」


先生は何かを決断したように言った。

そして、


「決めたわ」


そう言った。

僕と美里ちゃんは、そっと息を呑む。


「いいわよ、別に」


「「へっ!?」」


彼女の簡潔な回答に、僕らは思わず声をあげた。

え、今…。


「いい、て言いました?」


と聞くと、


「ええ、言ったわよ」


と返ってきた。


「これって、先生一人の見解でどうにかなるものなんですか?」


と美里ちゃんが聞くと、


「本当は教師全員で話し合わなくちゃならないんだけどね。
 でも、川西さんは前から住んでたみたいだし、
 五十嵐くんも、きっとほかに行くところないでしょ?」


「は、はあ、まあ…」


す、すごい。

恐ろしい推理力だ。

何でそんなにわかるんだ。


「そんな子達を、同居は駄目、て引き離すわけにはいかないでしょう。
 安心しなさい。先生方にはきちんと説明しておくから」


そう言って、彼女はにこっと微笑んだ。


長くてすいません。
今後もよろしくお願いします!






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