第12話:彼女が“けっこう”秀才になったワケ〜前〜
それは、私が中学3年生だったころだ。
その時の私は、秀才と呼ぶには程遠くて、
テストの成績はいつも下位だった。
でも、別に気にしてはいなかった。
私には、中学生の若さながらも女優という職があった。
だから高校なんて特に行く理由もなかったから、
勉強なんてする必要がなかったのだ。
だけど、そんな私でも憧れの人がいた。
いつも成績は上位、というか1位で、
人気者である美少女。
私の幼馴染み、楓だ。
あの娘はとてもすごいと思う。
幼稚園の時には、どちらかといえば私のほうが頭良かったのに。
小学校に入ってから尋常じゃないスピードで成績を伸ばしていった。
私とは違った力を持つ楓。
だから私は憧れたのだ。
そんなある日、事件は起こった。
私がけっこう秀才になった原因となった事件だ。
それは、私の当時の、そして現在のマネージャーである、
春山 智司さんに言われた一言からだった。
「花梨」
と、呼ばれたから、
「はい。何ですか、春山さん」
て、尋ねると、
「ちょっと成績、悪すぎない?」
て、言われた。
「そ、そうですか…?」
「うん、いくらなんでもこれは、ねえ…」
と、春山さんが言うのも無理はない。
だって自分でも、あまりにもひどいって思ってるくらいなのだから。
科目
点数
順位(100人中)
英語
12
87
数学
7
96
国語
13
84
社会
5
99
理科
10
91
ほらね、悪いでしょ。
…やっぱ言い張るのはやめよ。
自分で悲しくなってくる。
まあ、そのことはおいといて。
これはあまりにも悪すぎる。
だから、
「花梨、次のテストっていつだ?」
「え? に、2ヶ月後ですけど…」
「よし、次のテストでこんな悲惨な点数取ったら、当分の間、仕事断るからな」
て、言われてしまったわけだ。
「え、ええ!?」
当然、その決定に驚く私。
さて、どうなることやら。
後編へ続く!
「いや、小説内の人物がそんなこといっちゃあ、ダメでしょうが!」
まあ、そんなことを言っている夕生くんは…、
無視。
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