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はじめての歴史ものなのでどうなることやらってとこです。
「副長、土方」
作:リュシフェル



第一話 誕生


「副長、土方」
リュシフェル
「神さま、神さま。ぼくは、いつまでひとりぼっちですか?」
 幼少期のトシ。

「死にてぇやつだけついて来い、って言うつもりだったけどよぉ。生きてぇやつだけついて来いっ。進めっ」
 土方 歳三。


「トシ、トシ」
(どこだここは?)
「トシ、トシ」
(だれだこいつは?)
どうやらここは、大きな寺の軒下みたいだ。目の前には旅装束をした武士が立っている。多分、こいつはできる。少なくても弱くはない。
「トシ、大丈夫。私は敵じゃない」
どうやらそのようだ。
「トシ、ほら着替えだ」
(あ、おれ全裸だ)
とりあえず着替える。普通の子供用の着物だ。
「トシ、似合うじゃねえか」武士、笑う。素敵な笑顔だ。
「あの、俺の名前はトシなんですか?」
「ああ、そうか。記憶がないのか。お前は清水の舞台から、三度も飛び降りたんだ。自分が、トシが敵の手に渡らないように」そう、武士は切なそうな顔で言う。当てよう、この武士はやさしい。
「そっか、あいからわず俺は馬鹿なのか」俺、しんみりとする。
「まあ、いいさ。トシは間違ってない。私の名は、唐沢。江戸城の剣術師範。これからしばらくトシと行動を共にする」
「なんで俺の名を?」
「有名だぞお前は。だれもがトシと行動を共にしたがる。一緒に生きていこうとする。ただ、私はちゃんと知っているんだ。お前が、トシがだれよりも孤独だということをだれよりも臆病だということを」
「ふーん。そっか、唐沢君だっけ?君にはそう映るんだ。当りかな」
「まあ、いいさトシ。ここは京都の清水の舞台の軒下。これから二人で江戸城まで行かなくてはならない」
「なんでまた?」
「トシ、お前が将軍になるんだよ」
「なんでまた?」
「いいから、いいから。トシみたいなやつが将軍にならなきゃ、徳川幕府はもうおしまいだ」
「ふーん。ご期待にこたえられますように。拾ってもらったので言うことは、聞きます。俺いくつですか?」
「三つだ。まだまだ、これからだ。さあ、江戸城に出発だ」
「えー、道場?」
「江戸城だ」

 以上、第一話終わり。




 
                    


もし、よろしければ続編も期待しててください。






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