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気体から
作:晴天



アクマの会議


まゆの高校の正門の前に「亜美・まゆ担当のアクマ」、「長老アクマ」そして臨時アクマである私ミカエルの三アクマが揃い、今後の計画について話し合いを行いました。

「長老、話はだいたい分かりました。どおりで、オレもまゆの魂が小さいのを不思議に思っていたのですが、まゆもハンタマだったんですね。で、その中年男とまゆが恋に落ちて心中させれば良いのですね。」担当さんは合点がいったように頷いた。

「いやいや、心中なんて物騒なことをしなくても、魂が結びつき終生添い遂げ、あの世でも会いたいと思えば良いのじゃ。」
「そうなんですか?私は心中か二人で事故死でもさせて一緒に魂を天国に戻さないといけないのかと思ってました。一生夫婦をさせとけば良いのですか」私は単純にそう思っていたのです。
「ばか者、一生不仲なまま夫婦でいる魂なんぞ沢山おるじゃろう。死んでも一緒に居たいと思うことが大切なんじゃ。」

「はあ?そんな人も結構いませんか?」
「意外と少ないんじゃ、二人ともそう思っているのはな。生まれ変わったら、もっとましな男を捕まえようとか、もっとおしとやかな女と暮らそうとか、今度は一生一人でいようとか思いながら死んでいくのが大半じゃ」
「はあー」
「魂の結びつきは苦じゃ。そのために、わしらがおるのじゃ」
私と担当さんは、深く頷きました。

「さて、作戦じゃが、まゆが中年男を好きになる要素はあるか?」長老は、担当に問いかけました。
「そうですね。その中年は何歳ぐらいなんですか」担当は何かを考えるように私に聞きました。
「はい、今年で42歳になります。」私はすかさずファイルをめくりながら答えました。
「そうですか、25歳違いですか。まゆは小学生の頃に母親を離婚させて父親と離れて暮らすという苦をオレが与えたのですが、そのせいか少しファザコン系になったと思います。この先は、そのファザコンで悩むという筋書きも少し考えていたのですが。」
「なるほど、それは都合がよい。しかし、あの男に女子高生を口説く甲斐性はないじゃろう。なにせハンタマなんじゃから」
ハンタマという言葉が出てくるたびに、ハンタマを作った私としては恥ずかしさでいっぱいになってしまいます。

「あの、アクマの技として誰かを好きにさせるという直接的な方法はないのでしょうか?」私は問題を早く解決してこの場から天国に戻りたい気持ちで言いました。
「それは出来ぬ。キューピットと呼ばれている特殊なアクマにしか出来ぬ技じゃ。しかし、キューピットは少ないし居場所もわしらには分からん。長年アクマをやっておるわしでさえであったことが無い。わしらに出来るのは苦となる状況を作りだすだけじゃ。後は人間がその苦にどう対応するかで修行が変わる」

「なるほど、アクマさんもなかなか大変なんですね。」私はアクマの仕業の難しさを学んだ気がいたしました。
「それでは、こんな作戦はどうでしょう?」担当さんは詳細に計画を説明し、長老と綿密な打ち合わせを行いました。私はただただ、その計画に関心するばかりです。














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