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  影の世界 作者:紅佐洲仮
第14章 〜ひそかな動き〜
新一と別れた高木は車を運転して都内にある使われていない廃倉庫に来た。この辺りは余り人通りは少ない場所になってる。廃倉庫の入口は開いており、高木は車のスピードを下げて倉庫の入口の前に車を止めた。エンジンを切り、高木は車を降りて鍵をかけ、車のキーをポケットに入れて廃倉庫に入って行った。

「遅かったじゃねぇか。」
高木が廃倉庫に入るとジンの声が倉庫内に響いた。

「文句を言うなよ。仕事の合間を見て来たんだから。」
高木はジン達が居る場所にゆっくり近付いて行った。

「まぁ良いだろう…。アクアビット、警察の動きはどうなってる?」

「今の所は何も進展してない。」
高木の言葉にジンの横に居るウォッカが真剣に聞いている。

「そっちはどうなんだ?組織も緒川照治の行方を追ってる様だが…。」
今度は高木がジンに尋ねた。ジンは黙ってウォッカが居る方とは逆の方に視線をちらっと移した。その先には腕を組みながら黙っている美人の女性が居る。彼女はジン達と同じ組織の一員で、ベルモットと呼ばれている。

「その男の行方は分からないわ。」
ベルモットはジンの視線に気付き、高木に答えた。

「あ、そうだ…。今、事件の捜査で工藤新一が捜査に協力している。」
高木が思い出しながらジン達に伝えた。

「(工藤新一…。)」
ベルモットは工藤新一と言葉に反応した。

「(あの子が…。)」
ベルモットは笑みを浮かべながら一年前のニューヨークの事を思い出した。

「工藤新一、高校生で探偵を気取ってるガキか…。」

「今日も警視庁に来たんだ。」

「そんなガキにかまうな。」
ジンはポケットから煙草を出して、煙草に火をつけた。

「分かってる。」












大きな図書館には沢山の人が居る。この図書館は周囲の町では結構大きな図書館である。大きな図書館であって本の数は多く、目的のある本はたいていは置いてある。図書館には若い人から年配の人まで来ている。アイリスは一人一人の姿を見ながら本棚を周り興味のある本を探している。しかし、探し回っても興味のある本はなかった。アイリスは本を諦めて近くにある椅子に座った。

「…………………。」
図書館の中は静かで、聞こえる音は余りない。アイリスは持っていた鞄からノートパソコンを取り出して机に置いた。

「(組織が探してる人の情報…、調べておいた方が良いわね。)」
アイリスはパソコンを開いて、パソコンの電源を入れた。












「(結局、今日は無駄足だったな。)」
新一が自分の家に着いた時には真っ赤な夕日が空を覆ってた。高木と別れた後、独自で事件の事を調べたが何も分からなかった。新一は疲れた表情で空を見上げた。

「(夕方か…。今日はもう疲れたな。)」
新一はポケットから鍵を取り出して家のドアを開けて家の中に入った。


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