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  影の世界 作者:紅佐洲仮
第13章 〜刑事を名乗る者〜
次の日、学校が休みなので新一は朝から東京で殺された野口雄太の事件現場の路地裏に来ていた。

「(此処が現場か…。)」
新一は辺りを見回した。

「(被害者はこの路地裏に追い詰められた訳か。)」
新一は路地裏の中間ぐらいで立ち止まった。

「…………………。」
新一は立ち止まり、事件の事を考えていた。

「(もうちょっと詳しく聞いてみるか。)」
新一はゆっくり歩き出して路地裏から出て行った。












「え〜、新一事件現場に行ったの?」
蘭は新一の家の前で博士と話していた。

「そうなんじゃ。朝早く家を出て事件現場に行くって言ってたのぅ。」

「もうすぐテストなのに…。」
蘭が持ってる鞄の中には教科書等が入ってた。

「まぁ、直ぐに帰って来るんじゃないかのぅ。」
博士は笑顔を浮かべながら答えた。












「あれ?工藤君じゃないか。」
新一が警視庁に入ると高木が新一を見つけて近付いて来た。

「高木刑事、目暮警部は居ますか?」

「警部なら捜査に向かったよ。」
高木は笑顔で新一の質問に答えた。

「そうですか…。」
新一は少し残念そうな顔をした。

「よかったら僕が聞こうか?何か用があって来たんじゃないのかい?」
新一の顔を見て高木がそう尋ねた。

「事件の捜査は進んでるんですか?」

「え、ああ…。今、川奈警部達が緒川照治の行方を追ってるけど…まだ見つかってないよ。」

「行方って…?」

「緒川照治は千葉出身なんだよ。もしかしたら、地元に身を隠してるんじゃないかってね。」

「それと、川奈警部が緒川照治の地元友人に話しを聞きに行った時、その友人が刑事って名乗る人物に緒川照治の行方は知らないかって聞かれたみたいなんだ。」
高木の表情は険しくなりながら新一に伝えた。

「まさか、刑事を名乗ってたのは女性ですか?」

「いや、今回は男性だよ。この前、今井さんに刑事を名乗った女性とは仲間だと思うよ。」

「…………………。」
新一は腕を組みながら黙って何かを考え出した。

「そろそろ、行くから。事件で何か分かったら連絡するよ。」
高木はそう言い終えると、警視庁から出て行った。新一はその様子を黙って見ていた。

「(刑事を名乗る女性と男性は何故、事件の事を調べてるのか?その二人も緒川照治さんを探してる。一体、なんでだ?)」
新一はその場で動かず、黙って考えていた。その間にも刑事達が警視庁を入ったり出たりしている。












「ただいま…。」
蘭は声のトーンを下げながら探偵事務所のドアを開けた。

「なんだ?もう帰って来たのか?」
事務所のドアを開けて中に入ると、小五郎がソファーに座ってテレビを見ていた。蘭がテレビの方を見ると、沖野ヨーコのドラマを見ていた。

「(この前も見てたじゃない。)」
蘭は大きな溜息をついた後、事務所のドアを開けて事務所から出て、上の階にある自宅に向かう階段を昇って行った。


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