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  影の世界 作者:紅佐洲仮
第10章 〜疑わしい目は…〜
電車に座っていると睡魔が襲ってくる。
その睡魔を我慢しながらアイリスは電車に乗っていた。
電車内はアイリスを入れて8人ぐらいしか居ない。アイリスは椅子に座っている。電車内は静かで、電車の走る音と次の駅を知らせるアナウンスだけが聞こえて来る。アイリスは黒い帽子を被って顔を隠している。睡魔を我慢している時に黒いコートのポケットに入れていた携帯が震えた。アイリスはそれに気付き、コートから携帯を出した。

「(メール…)」
携帯には一件のメールが来ていた。アイリスはメールボックスを開いた。

「(ジン…。)」
メールを送って来たのはジンからだった。アイリスは送られて来たメールをじっと見ながら読んだ。その後、直ぐに返事を書いてジンにメールを送り返した。












「警部、鍵を借りて来ました。」
高木が鍵を持ちながら新一と目暮が待っている場所に走って来た。新一達は緒川照治の住んでいたアパートに来ていた。高木は緒川の部屋のドアノブに鍵を差し込みドアを開けた。新一達は部屋の中に入った。

「部屋は行方不明になる前の状態みたいですね。」
新一は部屋の中を見渡しながら答えた。

「行方不明になってから家賃は誰が払ってたんだね?」
目暮は後ろに居る高木に尋ねた。

「管理人の話しだと誰かが払ってたみたいです。」

「そうか…。」
目暮は少し声のトーンが下がった。部屋を一通り見た新一は目暮に近付いて来た。

「どうだね、工藤君?何か分かったかね?」
目暮は何かを期待する様に新一に尋ねた。

「ずっと部屋を使ってませんね。掃除はされて居ませんし、ホコリが溜まっていましたし…。」

「つまり、行方不明になってから一度も帰って来てない訳だな。」
目暮が腕を組みながら答えた。

「たぶんそうでしょう…。それより、気になるのは刑事を名乗った女性です。」
新一は真剣な表情に変わり、顎に手を乗せながら気になる事を目暮に話した。

「そうだな…。我々と同じ事を尋ねたみたいだから事件の事を調べてるみたいだな。」

「でも、その女性は事件と何か関係があるかも知れません。」
新一はその女性に疑いをかけているに様に言った。

「…………………。」
新一と目暮の会話を高木が一言も聞き逃さずに聞いていた。


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