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楽園〜私の居場所〜
作:宝玉



第6話 目覚めし人格


 真っ赤に照りつける太陽がセトたちのてっぺんに上る頃、セト達は食堂に向かっていた。中でも一番うかれているのはセト。いつもよりもニコニコした顔で歩いていた。
「おっひっるっは、なぁにかな?」
「セトちゃん、そんなに楽しみなの? バイキング方式らしいわ〜」
「あう〜! ということは・・・食べ放題ですっ!」
 セトは眼をきらきらさせてるいに迫っっていた。るいは一瞬驚いた顔をしたが、やがてにこっと笑い、セトの頭を優しく撫でた。セトも穏やかな顔をして笑った。




「あらあら、またバカ学校がいるわ〜、ご飯がまずくなっちゃうわね〜」
「あはは、言えてる〜」
 花園小学校がまた悪口を言っていた。しかも大声で。セトがそのことを聞いて、花園小のほうに走り出した。
「誰がバカなのです〜?」
 セトは葉巻学園の悪口を言っていた人の目の前に立って、言った。花園小学校の女1人は小波 楓という名だった。もう一人は要 カナという名だった。
「臆病ルナとロボットアオイがいる学校がバカってこと。少しは考えなー!」
 楓は挑発するように言った。セトは驚いた。アオイがロボットだと言うことを楓の口からきいてしまったからだった。
「アオイちゃんが、ロボット? ということでしょうか?」
「そうよ〜、わたし、何でも知ってるのよ〜!」
「そんな訳・・・ないでしょう?」
 みんながアオイのことを見つめた。みんなの冷たい眼にアオイは恐怖を覚えた。そして、強く斧を握りしめた。アオイがつぶやいた。
「何、勘違いをしている・・・?ロボットじゃない。電脳人間だぁぁぁ!」
 アオイの瞳のいろが変わった。瞳の色は金から赤に。そして斧をぎゅっと握った。
「電脳人間は、データを消去されれば消える。そのデータを消去しない限りボクを殺せないよ・・・?」
「あ、アオイ・・・ちゃん?」
 セトが驚いた顔でアオイに話し掛けた。
「ごめんね、セト。ボクはアオイじゃなくて・・・全くの別人、アクア。アオイの守護霊・・・みたいなものかなぁ・・・」
 アクアと名乗る人格はどうやらアオイの守護霊らしかった。アクアは鉈を片手で振り上げた。そしてこう言った。

「さて、ここで殺人事件をおこすのも嫌だよね・・・アオイも後に困るだろうし。また逢おうね」
 そう言ってアクアはアオイと人格交代をした。
「う〜ん、あれ、あたし何をしてたんだっけ?」
 アオイは何も覚えていない様子だった。どうやらアクアが表に出ているときは、アオイ自身の意識がどこかに行ってしまうようだった。
「アオイ、ちゃ〜ん」
「ん、セト、どうしたの?」
「明日は土曜日ですよね〜?」
「うん、それがどうしたのさ?」
「今日着いて、2泊3日。土曜日の7時半にやる遊○王、見れないんですよ!」
「あ〜、残念なのさ・・・」
 セトはこうすることで話の話題を変えることが出来ると思いついた。しかもセトはそのアニメが大好きなので、話す話題に困らなかった。

「あ、それと、ご飯の時間ですよ〜。いっぱい食べましょうね!」

 そういってセトは席に着き、「さ〜、食べるぞー!」と言っていた。
 その様子を見て、ひのりたちも席に着いた。












 食事が終わり、自分たちが借りる部屋に鼻歌交じりで歩いていたセトたち。
 しばらく行くと、何もない場所で突然、セトが大きな音を立てて転んだ。そんなことも気にとめずにセトはすぐに起き上がり、再び鼻歌を歌い始めた。

「セト、痛くないの??」
「なにがですか〜?」
「ああ、セトちゃんは気づいていないのね・・・」
「私に何か、あったんですか〜?」
「私は、セトがここまでマイペースだとは思っていなかったな」
「??」
 セトは、みんなの言っていることが分かっていなかった。
 というよりは、転んだことに全く何も気づいていないようだった。
「ところでさ、この守護霊たちには名前はつけないの?」
「う〜ん、そろそろつけましょうね」
「別々に分かれて付けてみるというのはどうかしら?」
「うん、しばらく自由行動だから、その間につけましょう! 名前を付け終わったら、ここに集合です」
 そう言って5人は別々の道に行った。


す、すみません、遊○王知らなかったですか?
でしたら、ごめんなさい、すみません。

これからもよろしくです。






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