裏鹿太郎
〜亀●とか竜宮城って、あれ?なんか銀魂っぽくね?〜
※ 裏は裏でもエロくはありません(笑)
ザザーン…ザザーン……
いい風と雲だった。
波打ち際の砂の上に寝転んで、鹿太郎は、流れゆく白い雲を見上げていた。
潮騒と磯の香りを運ぶ風が頬をかすめ、それが何とも心地良い。
このまま永遠に、時が止まってくれたらいい-----。
だがそれも束の間、何やら騒がしい子供たちの声が耳に入り込む。
その内聞こえなくなるだろうと無視しているが、なかなか止みそうにない。
鹿太郎は、声のする方向へ面倒臭そうに首を回す。
「こらこのバカ亀! 顔を出せ!」
「やーいやーい、こののろまー!」
大きな海亀が、ガキンチョ共にフルボッコされていた。
「…ったく」
鹿太郎は体を起こして、ガキンチョたちの方へ向かった。
「おいおい。弱い者や動物はいじめるなって、
父ちゃんや母ちゃんに教わんなかったかー?」
ガキンチョたちは「わー!」と言って、逃げ出した。
「怪我してねーかな?」
鹿太郎は、自分の体とほぼ同じ大きさの亀の前にしゃがみこんだ。
「いえ、ご安心下さい。セーフです」
「……」
ニュッと突然目の前に現れた亀の顔は、サラサラ茶髪へアーのイケメンだった。
鹿太郎は笑顔でため息をつくと、その辺の流木をかき集めた。
そして火にくべると、人面亀を木にくくりつけ、丸焼きを始めた。
「ノ------ッ!!」
「取り敢えず、ヘルプしていただいてありがとうございます。
私の名は、ルー亀梨と申します。
以前は、“かトゥーん”というアイドルグループやっちゃってました」
「…やるなよ」
「あ、信じてないですね。無理もないです。
今はご覧の通り、しがないドン亀ですから。
でもライクでやってるわけではないんです。
こういうコスプレをしろというオーダーなんです」
「コスプレだったのか…」
生まれつきそういう姿なんだと思いこんでいた鹿太郎は、そこに感心する。
「で、誰の命令?」
「乙テマリ姫様です」
「乙姫様か?」
「いえ。“おっとテマリひめ様”です」
そう言うと亀梨は、突然うつ伏せから仰向けになった。
「何の真似だ?」
「カメがひっくり返ると…メカです」
「…だから?」
「まぁ、ルックしてて下さい」
するとルー亀梨の甲羅(裏)から、
ハンドルのような物体がシャキーン!と上に伸びた。
それはすぐにマシーンと化した。
「乗って下さい」
「…いや、いい」
「乗って下さい!」
「遠慮する」
「ウェルカム!」
「断る!」
「プリーズ!」
「イヤだ!」
「トゥギャザーしようぜ!」
亀梨は即座に、鹿太郎の足首を無理矢理掴んで引っ張った。
自然と鹿太郎が、亀梨の甲羅(裏)の上に倒れこむ。
亀梨が咄嗟に鹿太郎を抱きしめた。
「よし! 出発だ!」
亀梨が少しだけ浮かび上がったかと思うと、海の方へ高速で突進して行った。
「うひぃー!!」
「それでは、快適ドライブをお楽しみ下さい。
ギリギリでい〜つも生きていたいから〜さぁ〜思い切りブチ破ろう〜
リアルを〜手に入れるんだ〜」
BGMとして亀梨が突如、持ち歌を歌い出したが、
「ギリギリでい〜つも生きていたいから〜ああ〜
ここを〜今飛び出して〜行ゴボゴボ……」
やがて水中に潜ると、空気の効果音に変わった。
一方、鹿太郎には、
酸素ボンベが用意されてあったので酸素の心配はなかった。
しかし、ずぶぬれだった。
海草がウヨウヨとうねっている。色とりどりの魚たちも優雅に泳いでいる。
その先に見えるは、かの有名な竜宮城。鹿太郎はその中に誘導された。
「今日も水も滴るイイ男〜 」
人面ヒラメに出迎えられ、亀梨が「当然だろ」と額にへばりついた前髪を掻き分ける。
「誰がアンタっつったぁ!?」
「ぐべほっ!!」
ヒラメが亀梨にドロップキックをかます。
振り向くと、亀梨と鹿太郎の背後から、白いスーツを着込んだホスト風な人間が歩いて来る。
唯一、人間らしい人間に出会い、鹿太郎は胸をなでおろす。
「キャ〜!! テマリ様〜!!」
人面海産物たちが騒ぎ出し、どこからともなくその男の周りに集まりだす。
「あれが乙テマリ姫様だ。それにしてもヒラっぺの奴、テール(尻尾)の分際で、
相変わらずいいキックかましやがるぜ」
「ウーマンなのか? …やべ、うつった。 …さっきあのヒラメ、イイ男って言ってなかったか?」
「ああ見えてもウーマンだ。つまり、男装のレディってとこ。その上、男嫌いだ」
「ふ〜ん…。お前が連れてくる場所なだけに、変な連中だらけだな。
で、何であの人もずぶ濡れなんだ?」
「ここにいると生臭くなると言って、大体一時間おきにシャワーを浴びているそうだ」
「納得」
鹿太郎が妙に納得している側で、突然、ルー亀梨がかしこまって言った。
「乙テマリ姫様! 新しい奴隷を連れて参りました」
「誰が奴隷やっちゅーねん!」
と、鹿太郎が突っ込もうとした矢先、
「誰がその名で呼べっちゅーたぁっ!! オスカル・フランソワ様と呼べーいっ!!」
「ぎゃああああ-------!!!」
亀梨は、彼女が手にしていたハリセンで吹っ飛ばされ、壁を突き抜け、
深く深く海の底へ沈んで行った…。
鹿太郎が、自称オスカル・フランソワとその取り巻きの後ろに付いて行くと、大広間に出た。
豪華絢爛な飾りつけと御膳が並べてあり、次々魚介類たちが魚介類を運んで来る。
お前らの仲間を運んでくるなよ…というツッコミを入れたかった鹿太郎だったが、
まともな人間が自分しかいないことを知った今、この際もうどうでも良かった。
「はーい、ヒナたんお口あけてぇー。いっすぃー美味しいかい? テンティも食え食えー?」
「あれは、ヒナタ…いの…テンテン…の人面魚?」
オスカル・フランソワこと乙テマリ姫が、見覚えのある女たちに餌付けしていた。
そこへ、サクラ似のサクラダイが寄って来た。
「おお、私の春風・ロザリー…、どうした浮かない顔して?」
そこへ、ナルト似のイソギンチャクが現れた。
「やいやいやい! サクラちゃんを取り返しに来たってばよ!」
「男か…失せろ!」
「ならばこれでどうだってばよ! お色気の術!」
ボワワン〜と、ナルコに変身した。
いや、さすがのテマリ姫もそれはないだろ…と、シカマルが思っていると、
テマリは不敵な笑みで肩を揺らしていた。
「ふっふっふ…。ナっち…、こっち来い?」
「----アホだ…」
鹿太郎は呟いた。
テマリ姫と女たちが酔っ払って楽しく宴会をしているのを、鹿太郎は遠くから眺めていた。
「触らぬ神にたたりなし(梨)」
「よ〜び〜ま〜し〜た〜か〜」
昆布を全身に巻きつけた亀梨が、ヤマト隊長の如くヌッと現れた。
「…ちっ、戻ってきやがった」
鹿太郎が呟いていると、誰かの視線を感じた。
テマリ姫だ。
挑発的な鋭い彼女の目と合うと、鹿太郎はゾクリと身震いした。
「オレ、何か気に触るようなことしたか・・・?」
すると、向こうから彼女自ら寄って来た。
「飲め」
鹿太郎に杯を手渡すと、酒を注いだ。
「男嫌いだったんじゃねーの?」
そう尋ねるが、どうも酔っ払っているようなので、あまり気にしないことにした。
「お前、どの子が好みだ? 何ならお持ち帰りしてもいいぞ?」
いきなり何を言うんだこの人は…。
鹿太郎の体から気が抜ける。
「いや、いいっすよ別に…」
「何だコラァ? 可愛い子いねぇってか? それともお前ホモか?」
「…あんたはレズだろ?」
殺される、殺される…と、亀梨がニヤニヤする。
「本当に、いないのか?」
「-----そんなに言うなら…、じゃあ、あんた」
テマリ姫は、その場で固まった。
亀梨がアタフタする。
余裕の笑みを浮かべる鹿太郎は、テマリ姫の海のような瞳を間近で見据えている。
二人はしばらくそのまま目を離せなかった。
その内、彼女の顔が真っ赤になる。
「あんた、可愛いんだな」
益々真っ赤になる。酔いのせいではない。
鹿太郎も、さっきまでとのギャップが面白くて、ついからかってしまう。
調子に乗って、彼女の頬に手を添え、唇を近づけかけた。
その時-----
「披露宴だ」
「は?」
「皆の者! 私はたった今結婚を申し込まれた! 玉手箱持てーい!!」
するとすぐに、玉手箱が運び込まれてきた。
「約束の印だ。これを持って行け。おい、亀梨!
とっととこいつをラブマシーンで連れて行け!」
鹿太郎に無理矢理押し付けると、亀梨が再び甲羅(裏)からハンドルを伸ばした。
そこで初めて、それがラブマシーンと言う名だと鹿太郎は知るが、
そんなことはやっぱりどうでも良かった。
鹿太郎の足を引っ張って甲羅(裏)の上に乗せると、
「日本の未来はウォウウォウウォウウォウ…」
亀梨が歌いだした。
「さっきとBGMが違うじゃねーか」
「あ、これ? 乙テマリ姫様の前ではこれじゃないと、殺されます。
“妄忍具娘。”の大ファンですから」
「オスカル・フランソワ様と呼べーい!」
スパ--------ン…!!
亀梨と鹿太郎は、ハリセンで吹っ飛ばされた。
「あんたにゃ勿体無い あたしゃほんとナイスバディバゴボゴ……」
…気が付くと、鹿太郎は渚に打ち上げられていた。
玉手箱も近くに落ちてあったが、そのまま放置することにした。
放っておけば砂に埋もれるか、海に流されていくことだろう。
「めでたしめでたし」
鹿太郎は深呼吸した。
「とっとと開けろーっ!」
どこからか乙テマリ姫の怒鳴り声が聞こえ辺りを見回すが、誰もいなかった。
「悪い夢でも見てたんだな」
「さっさと開けろやゴルァ?」
「やれやれ…」
鹿太郎が仕方なく玉手箱を拾い上げると、
【いやーん♡ ばかーん♡ はやくあけてーん♡ 】
と、力が抜けるような言葉が表面に書いてあった。
開ければ、煙が出てきて爺さんになることを知っているので開けたくはないのだが、
「ああオレってば、元々それっぽいから余り変わらんかもな」
と考え込むと、妙に気になり出して思い切って開けてみることにした。
「…ん? 煙が出てこない?」
箱の中を覗き込むと、そこには一枚の紙切れが入ってあった。
『バーカ! この私を落とそうなんて、ルーと亀梨がトゥギャザーするより甘いんだよ! おとといきやがれ!』
更に、宴会での多額な請求書までもが…。
しかし鹿太郎は、一切何も口にしていなかった。
彼は、静かにふたを閉めると、玉手箱を即行海に投げ飛ばした。
奥では何やら子供たちの声がする。
「へーイ! そこのボーイ! トゥギャザーしようぜ!イタッ! イタイイタイ!
イタタタタタ…! ヘルプ! ヘルプ私を! この私をどげんかせんといかん!!」
「やっぱりオレは夢を見ていたんだな。好きになりかけていたぜ、さよならテマリ姫…」
彼は空を見上げた。
優しい風に吹かれて、雲が流されて行った。
「雲はいいよなぁ〜…」
めでたしめでたし。
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ヘッヘッヘ・・・
白状しよう。おいらは乳フェチさ。綱手のようなでかさは困るが、
テマリのような中よりちょっと上みたいな感じがベストだ。
カップで言うと、DかEがベストだ。
ヘッヘッへ…。
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