蜘蛛女と雲男
今夜はクリスマスパーティー。
砂の隠れ里のテマリは、グデングデンに酔っ払っていた。
最初は何だか甘えてきて、あまりの可愛さに男共が彼女の隣りの座を競って争っていたのだが、
やがて次第に目が据わってくると、突然、手がつけられない命令口調のわがまま女王様に豹変した。
いつも以上に(?)、Sと化したテマリ。
「ごるぁ---------- っ!! 酒持ってこ--------- いっ!!」
しかも、普段以上に着ている物がはだけて露出も高くなり、その上、モーションもかけてくる。
たじたじになり、男たちは皆テマリから逃げ出す。
「ホストクラブかっての」
ブツブツ文句を言いながらも、ぬばたまの髪の鋭い目をしたシカマルは、
両腕を広げソファに体を預けた状態のテマリの目の前にボトルを差し出す。
テーブルに酒が置かれたことに気付くと、うつむいて下を向いていたテマリが顔を上げ、
ボトルの先に映る男をうつろな目で見つめた。
「…ウィ、ヒック!」
「------あんた、酒癖悪いんだな。もう少し控えろよ」
「あーん? どの口が言うんだ? この下っ端が!」
「酔っても酔わなくても、口の悪さはあまり変わりねーか…」
「ガキがナマ言うんじゃないよ!」
しゃっくりをする彼女の目と重なり合う。
駄目だ…完全に出来上がっている…。
そんなことを思っていると、突然、テマリの妖艶な顔とその体が、距離を縮めてきた。
アルコールの香りのする甘い吐息が、シカマルの鼻を突く。
「------ふーん…、お前…、いい男じゃないか」
「…誘ってんの?」
テマリは笑みを浮かべると、
「------よし、来いっ!」
彼女のしなやかな腕がシカマルの首に巻きつき、有無を言わさずそのままどこかへ連れ出した。
テマリのもう片方の手には、しっかりボトルが握られている。
「喰われる…、あいつ喰われるぞ…」
片隅で二人を温かく(?)見守っていた男たちは、ガタガタ震えていた。
テマリの泊まる部屋へ連れ込まれたシカマルは、とりあえず、腕を組んでその場に立っていた。
ベッドに横たわったテマリは、シカマルを眺めながらボトルに口をつけている。
「-----で、オレにどうしろと…?」
テマリがニヤッと、ほくそ笑む。
「それを聞くのか、私に?」
テマリの挑発的な妖しい唇が、酒に濡れてきらめいている。
はだけた胸元と太股もなまめかしく、思わず視線をそらしたシカマルだったが、
泥酔状態寸前の女ほど醜いものはないと呆れてもいた。
「お前も飲むか…?」
そう言ってボトルを差し出されたが、
「…おっと、子供には飲ませられん」
すぐにその手は引っ込められた。
だが、子供扱いされたことが気に食わなかったのか、シカマルの理性が吹き飛んだ。
ボトルをテマリの口から奪うと、代わりにその唇を自分の唇でふさいだ。
その勢いで、テマリが押し倒される。
「ん…ぐっ……!!」
シカマルは、テマリの両手首を強く握り締め、彼女の口の中に残るアルコールを吸い上げる。
二人の唇の隙間から、一筋零れ落ちていく。
やがてそれが、彼女の顎を伝い、首筋を伝い、白い胸の谷間へと消えていく。
それを辿る様に、シカマルの唇と舌も移動する。
-----しかし…、
「やるじゃないか。そんなに酒が飲みたかったのか」
「…ちげーよ」
心外な台詞にシカマルは意表をつかれる。
組み敷いた女の顔から明らかに、「飲みやがったな」という表情が向けられている。
この人にとっての自分が、相変わらず年下君であることを認めざるを得ない瞬間でもあった。
テマリの両手首を更に強く握り締める。
抵抗しなくなったテマリを見下ろすと、やがて彼女の瞳がゆっくりと閉じられていく。
「------いいのかよ? …どうなっても知らねーぞ?」
それがキスの合図であると受け止めたシカマルは、再びゆっくりと彼女の赤い唇に吸い寄せられていく。
もはや、自分が自分ではないかのように、コントロール不能になっていくのを感じていた。
「テマリ----------」
愛おしさが募り、思わず彼女の名を呼ぶ。
…と、その時、なにやら寝息のような音が彼女の口から漏れ出した。
嫌な予感がして、シカマルは脱力する。
-----信じらんねー……
この状況で、このシチュエーションで眠りに就く目の前の女に、シカマルは一気に興ざめした。
よほど肝が据わってるのか、それとも慣れているのか、たんに酔いが回って眠っただけなのか…。
シカマルは、「ちぇっ」と舌打ちして、身を起こす。
そして、ため息をつくと、隣りで眠る酔っ払い女を呆れ顔で、いつまでも見下ろしていた。
翌日------
頭を抱えながら、目の前に現れたテマリに、昨夜取り巻いていた男たちは、恐れるようにあとずさった。
「っつう〜…いたた…。昨日私、酒でも飲んでいたか? 全く記憶がないんだが…」
二日酔いに苦しむテマリが、シカマルに尋ねる。
「何だよ、憶えてねーのかよ? オレとのことも-----」
「お前と何かひともんちゃくでもあったか?」
「…いや、何もねぇよ」
ま、いいけどよ。
ライバルもこれでいなくなったというわけだし…ま、めでたしめでたしだな。
-----と、彼の心の中が何となく軽やかだったのも、気のせいではなかった。
< 劇 終 >
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まーた突発的な、しかも変な文体の話作っちゃったい!
回が重なる毎にエロくなっていく予感・・・。
ちなみに、テマ→20才、シカ→17才の設定。
当ブログのシカテマ小説<第二部>のパロディでぃ〜す。
小説もまだだっつーのに、先にパロディの方をアップしやがる私。
ちなみにテマリは、きっと酒乱ではないと思われ・・・。
これじゃ綱手だ(彼女も別に酒乱ではないか)。
綱手様大人気! 綱手2号イパーイ。
テマリは酔えば、どちらかといえば、最初の甘え型希望(笑)。
でもそれだと、メイド・テマリ萌え〜になりかねないので(それはそれで見たい気もするが)、敢えて酒乱路線で・・・。
それにしても、すんげータイトル。
・・・素敵でしょ? うふ。
クリスマスの雰囲気も、蜘蛛女・雲男の雰囲気もないっつー・・・。
そんなの関係ねぇ! おっぱっぴ!
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