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まずは始まり
異世界見聞録魔王付き
作:朝日光司



第一章:定められし異邦人―第1話.目覚めれば異世界


 懐かしい夢を見ていた。

 もう何時の比の事かすら分からなくなっている、夢と現実が混ざり合いあやふやになってしまっている情景。

 その中で、僕は誰かと一つの約束を交わしていた。

 誰か……多分小さい女の子だ。

 その頃の自分と同じくらいの。

 瞳に涙を浮かべて、それでも泣かないように必死になっている女の子。

 ああ……彼女は…………

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 顔に直射日光を浴びたせいか、ようやく意識が覚醒へと向かい始めていた。

「う―――ん」

 未だ意識の大半を支配し、再び眠りへと誘おうとする睡魔と闘いながら、青年はゆっくりとした動作で上半身を起こす。そして、焦点のあっていない眼を薄く開いて周りを見回した。

「………………」

 若い、まだ10代後半と思われる青年だ。
 
 脱色などしたことがないと思われるきれいな黒髪に同じ色合いの黒目。体格は中肉中背で、少し童顔気味の中々整った顔をしている。普通なら、それなりにもてるだろう。

 ただし青年の全身から発散されている良い意味で言えば老成した、悪く言えば枯れている雰囲気が色々なものを台無しにしている。

 彼の名前は葉上天真はじょうてんま。じじむさいとか若年寄とかいう言葉がよく似合う、一応この物語の主人公である。

 そんな(一応)主人公はなぜか地面に直接仰向けに横たわっていた。丁度森の出入り口付近らしく、その背後には青々とした木々が生えている。木陰に入っていた顔に直射日光が当たるようになり、眼が覚めたのだ。そんな自分の状態を確認した彼は……

「……お休みなさい」

 誰にともなく呟くとまた睡眠体制に移行しようとする主人公。このままではこの話が続かないと思われたその時―――

「っ痛!?」

 いきなり頭に激痛が走る。

「ぐあ……何が…………」

 まるで頭蓋の中に無理やり大量の何かを流し込まれたようなひどい激痛が続く。改善の手段も無く、しばらくその痛みにじっと耐える。すると痛みは徐々に収まっていき、やがて完全に消えた。

「……今のはいったい?」

 もしかして頭を打ったのだろうか。病院に行ったほうがよいかもしれない。などと考えながら立ち上がって辺りを見回し、

「……はて?」

 天真は自分が見知らぬ場所に一人でいることにようやく気が付いた。

 右を見る。左を見る。後ろを見る。どこも見覚え無し。ついでに上を見る。空が青いなーって違う!!!

「うむ。まずは落ち着こう」

 一人ツッコミまでして自分が見覚えのない場所にいることをようやく自覚した主人公。

「さて、なぜ私がこんなところにいるのかですが……」

 そう言いながら自分が眠りに落ちるまでに何をやっていたのかを思い出そうとする。どうでもいいが、ぶつぶつと独り言を呟いてる時点で少し余裕が無くなっているように思える。

「確か中学の入学式、絡まれていた同級生を助けようとして一緒に絡まれてしまったのをしかたなく一緒に撃退して……って戻りすぎです!!!」

 一人ノリツッコミ。どうやらかなり追い詰められている模様。

「クールになれ葉上天真って、これをやると被害妄想で親友を撲殺した挙句動脈を掻き毟って自殺というバッドエンドに直行しそうです……ってもうボケはいいですからきちんと思い出しましょう」

 と見せかけて結構余裕がありそう。

 そんなこんなでようやく眠りにつく前の自分の行動の回想を始める天真であった。


作「イヤー始まりましたねー」
天「そうですね(絶対零度の視線で凝視)」
作「………」
天「………」
作「………」
天「それで、プロローグを8月には作っておいて今まで何をしていたんですか?」
作「うえっ!?い、いやー。いろいろ忙しかったんだよ。ほら俺社会人だし。仕事してるし」
天「ほほー」
作「決してゲームとかやってたわけじゃないですよ?黄金の魔女との推理合戦や、神剣使って分枝世界の崩壊を食い止めたりしてませんよ?」
天「……騙るに落ちるとはこのことですね」
作「あ、やべっいやそれはそのというかなんですかその刀は何でそんな獲物を見るような目でこっちを見るのかごめんなさいすいませんなるかなはプレイ時間100時間越え」

しばらくお待ちください。

天「ふう。それでは皆様次回をお楽しみに」






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