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受験勉強や文化祭等で、かなり更新遅れました・・・;

この時期は何かと忙しいので、また更新は間隔を置くと思います 汗

失礼しました。
REAL GAME
作:野澤 ちか



第3話


──毒が充満するのは1時間後

私は腕に巻いていた時計を確認した。

案内人さんに言われるまで全然気付かなかったけど・・・

「後、58分」

今は考える時間何て無いもん。

そう広くもない部屋何だから、ヒントが出せる場所は限られてる筈だ。

先ずは机や引き出しの中身を確認する。

──何も変わった所は無いし、引き出しは空っぽ。

「次は・・・」

横に置いてある簡易ベッドを隅々まで観察する。

──特に何の変哲も無いよね。

「最後は」

立てかけてある鏡。

「・・・・・・」

私は絶望にも似た思いで、その鏡を睨み付けた。

だって目の前にあるのは只の、本当に普通の鏡。

1番手掛かりが無さそうだし──案の定おかしな点は見つからなかった。

「探し方を変えなきゃ・・・」

このままじゃ駄目だよ、無理だよ。

──でも弱音を吐いたって何も変わらない。

「諦めちゃ・・・駄目。ヒントは必ずあるんだから」

くじけそうになる気持ちを抑え、今度はもう少し詳しく調べてみる事にした。


学生が勉強に使いそうな空っぽの机

裸の簡易ベッド

極普通の鏡

「そもそもヒントって何・・・?」

この家具達が脱出を手伝ってくれるとは思えないけど

これらを使って脱出をするとか?

それとも、これらのどこかにヒントが隠されてるとか?


──そもそも家具の中にヒントがある何て言われてない。

・・・でも

私なりに考えて推測するなら、もう家具にヒントがあるとしか思えない。

もし壁や床に細工がされてあると仮定したら──私は多分、ヒントを見つける事は出来ない。

いくら広くも無いとはいえこの範囲から闇雲に捜し出すのは無謀だもの。

普通に捜し出すとしたら1時間では絶対に足りないし、それこそ運を頼りにするしかない。

そんな確率的なやり方──REALGAMEらしく無い。

うーん・・・もっと盲点を突いた様な、目から鱗って思う様な──

「・・・・・・」

その時私の目がふっと机を捉えた。

──もし私なら、机のどこへヒントを隠すんだろ?

一見、気付かない。見えない、盲点を突いた場所。

私は順番に引き出しを引いて、の裏の板全体を手で探る事にした。

「1段目・・・」

無い。

「2段目・・・」

・・・無い。



「あっ・・・た?」

まさか、とダメ元で探した場所は見事にビンゴだった。

何かカサカサとした感覚が指から伝わったのは、3番目の引き出しの底の裏。

「やったぁ・・・」
喜びと安堵感で、思わず顔に嬉しさが滲み出る。

何も終わった訳じゃ無いのに、単純な私は手掛かりが見つかったと言う成果だけで馬鹿みたいにはしゃいでしまう。

「でも・・・ほんとに見つかるとは思わなかったっ」
──いっぱい考えた挙げ句に何かを自分が隠すとしたら、底の死角になって見えない反対側の板に貼り付ける事しか思い付かなかった。

勿論、紙の様な薄い物でなければ引いたりする時につっかえて引き出しの役目を果たさないし、バレてしまう。

だけど、薄い紙をセロハンテープの様な物で貼り付けたとすれば問題無く隠せるはず。

でもまさか紙がヒントとは思ってなかっし、本音を言えば、それ程期待してた訳じゃなかった。

こんな──ううん、別に上手くいってた訳でも無いけど、何か期待通りになってるのが変な感じ。

「・・・正に盲点だよね」

こんな場所、焦ってる人は見落としちゃうよ・・・

「って──何ぼんやりしてるんだろ! 早く何なのか確かめなきゃ」

私は慎重に丁寧にテープを剥がし、小さく正方形に折り込まれた紙を急かす様に開いた。

「えっ、え? 何これ・・・」

そこに並べられてあったのは、意味不明な見た事も無い文字だけだった。

解るのは所々英語の文字が混じっている事と、黒いインクで記されてある不思議な文字達が、何とも不気味な筆記体で書かれてあるって事だけ。

「日本語には見えないし・・・」

これが文章って可能性は薄いかも。

これがどこかの国の言語なら、私には読めない──つまりこのゲームをクリアする事が出来ない。

そんな自分じゃどうしようも無い事をヒントにする何て不自然だもん。

──ううん、自分が信じたいだけ。

そうであって貰わないと困るから。

最悪なパターンが脳裏に掠めるのを必死に抑え、何とか意味を見つけようと文字を睨み付ける。

「小文字のtとかoがあるから英語に似てる気もするんだけど・・・」

泣きたくなる位さっぱりだ。

不安な気持ちで恐る恐る時計を見やる。

──時刻は残り29分。

「はは・・・や、ばいかも」

悠長に考えてる暇何て無い事位、自分が1番よく解ってる。

引きつった笑顔を浮かべるものの、首筋に掻いた冷や汗は背中までジットリと湿らせていた。












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