第九話〜二匹のポケモン奪還〜
リュカとポケモントレーナーは遺跡の中を探索していた。
リュカ
「や、やっぱり結構暗いね………。」
ヒモヘビ
「何だリュカ、ひょっとして怖いのか〜?」
リュカ
「そ、そんな事ないよ!」
トレーナー
「大丈夫だよ、お化けなんていないさ。」
リュカ
「そ、そうだね………ねぇ、トレーナーさん。」
トレーナー
「何?」
リュカ
「ポケモンって色々な種類がいるけど……………お化けみたいなポケモンっている?」
トレーナー
「うん、いるよ…………僕が知ってるのはゴースやゴースト、ゲンガー位かな。」
ヒモヘビ
「…………いかにもお化けっぽい名前だな。」
リュカ
「何か怖いなぁ……。」
トレーナー
「僕もゴースト系のポケモンは苦手だな〜、ゴースト系は物理的な攻撃は効かないし…………あっ!!」
リュカ&ヒモヘビ
「うわっ!?」
トレーナーの上げた大きな声にリュカと ヒモヘビは驚く。
ヒモヘビ
「な、何だよ!?急に大きな声出しやがって!」
リュカ
「ま、まさかゴーストポケモンが………。」
リュカはトレーナーの後ろに隠れながら問い掛ける。
トレーナー
「違う………見つけたんだ………僕のフシギソウを。」
リュカ
「………え?」
リュカは先の道の方を見ると、背中に蕾を乗せたポケモンのフィギュアを発見する。
リュカ
「もしかして、アレもトレーナーさんのポケモン?」
トレーナー
「あぁ………でも、どうしてこんな所に……。」
そう言いながら、トレーナーはモンスターボールを取り出す。
トレーナー
「取り敢えず、フシギソウを戻そう!」
ポイッ!
パァァァッ!!
トレーナーがモンスターボールを投げると、フシギソウはボールの中へ入る。
トレーナー
「よし!フシギソウを取り戻したぞ!!」
リュカ
「良かったね。」
トレーナー
「後はリザードンだけか………。」
ヒモヘビ
「あぁ、あのドラゴンみたいなポケモンか。」
トレーナー
「そう………でも、リザードンは何処にいるんだろう?」
リュカ
「ねぇ、さっきのフシギソウなら何か知ってるんじゃないかな?」
トレーナー
「あ!そうか!!」
ヒモヘビ
「お前、冴えてるな。」
リュカ
「そ、そうかな……。」
リュカは照れ臭そうに頭をかく。
トレーナー
「よーし、出てこい!フシギソウ!!」
パァァァッ!!
フシギソウ
「フシーッ!!」
トレーナーがモンスターボールを投げると、フシギソウが出てくる。
トレーナー
「フシギソウ、リザードンが何処にいるか知らないか?」
フシギソウ
「フシ?フシフッシ!」
フシギソウはムチを先へ続く道へと向ける。
ヒモヘビ
「よく分かんねぇけど………この先にいるって言ってるみたいだな。」
フシギソウ
「ソウソウッ!」
フシギソウは頷く。
リュカ
「それじゃあ、先へ進もう!」
トレーナー
「よし!フシギソウ、道案内頼むぞ!」
フシギソウ
「フッシー!!」
フシギソウが歩き出すと、リュカとトレーナーは後から付いていく。
フシギソウ
「フシフシッ。」
リュカ
「これは………。」
トレーナー
「トロッコのようだ…………。」
フシギソウが立ち止まった場所は一台の蓋付きのトロッコが置いてある線路だった。
トレーナー
「この先にリザードンがいるのか?」
フシギソウ
「ソウソウッ!」
フシギソウは再び頷く。
ヒモヘビ
「でも、先へ行くにはこれに乗らなきゃいけないよな?」
リュカ
「これ、安全かな?」
トレーナー
「大丈夫だよ!多分………。」
フシギソウ
「フシッ!」
リュカが不安で一杯の中、フシギソウがトロッコに乗り込む。
ヒモヘビ
「アイツ、お前より勇敢だな〜。」
リュカ
「うっ………。」
ヒモヘビの言葉にリュカは返す言葉がない。
トレーナー
「と、とにかく僕達もトロッコに乗ろうか。」
リュカ
「う、うん……。」
続いてリュカとトレーナーもトロッコに乗り込む。
バタン!
リュカ
「うわっ!?」
突然トロッコに付いてた蓋が閉じる。
ヒモヘビ
「これじゃ、何も見えないじゃないか!」
ガタン!
更にトロッコが動き出す。
トレーナー
「わっ!動き出した!!」
リュカ
「何も見えないと不安だな〜。」
フシギソウ
「フシフシ〜。」
フシギソウがムチでリュカの頭を撫でる。
リュカ
「あ、ありがとう。」
ヒモヘビ
「心配すんなって!そんなに時間掛からないと思うから………。」
トロッコが発進して数時間が過ぎようとしていた。
リュカ
「ね、 ねぇ………まだ着かないの?」
ヒモヘビ
「幾ら何でも長すぎるよな。」
トレーナー
「そろそろ到着すると思うけど………。」
ドンッ!!
リュカ
「わあっ!?」
突然トロッコが何かにぶつかった音が響く。
トレーナー
「どうやら着いたようだね………。」
ヒモヘビ
「早く降りようぜ………どうも狭苦しくて敵わん。」
リュカ
「そうだね。」
リュカ達はトロッコの蓋を開けると、トロッコから降りる。
フシギソウ
「フシフシッ。」
フシギソウは降りた途端に再び走り出す。
トレーナー
「あっ!待ってフシギソウ!!」
トレーナー達はフシギソウの後を追いかける。
リュカ
「ハァハァッ………………まだ歩くの?」
ヒモヘビ
「もう大分歩いたぜ。」
トレーナー
「う、うん…………フシギソウ、まだ着かないのか?」
フシギソウ
「フシフッシ。」
ヒモヘビ
「どうやら、まだのようだな………。」
リュカ
「………それにしても、この遺跡は何処まで続いてるのかな?」
トレーナー
「さぁ………一体誰が造ったんだろ………。」
?
「グァァァッ!!」
突然洞窟内に獣の雄叫びが響き渡る。
リュカ
「こ、この声は確か……。」
トレーナー
「リザードンだ!」
ヒモヘビ
「そう遠くはないな。」
フシギソウ
「フシッ!!」
リザードンの雄叫びを聞いたフシギソウは走り出す。
トレーナー
「あ!フシギソウ!!」
トレーナー達も必死でフシギソウの後を付いていく。
フシギソウ
「フシフシッ!」
突然フシギソウが立ち止まる。
リュカ
「どうしたの?フシギソウ…………あ!」
トレーナー
「リザードン!!」
フシギソウの前にリザードンが立っていた。
リザードン
「グォォォッ!!」
トレーナー
「無事で良かった。」
リュカ
「ねぇ、何か様子が変じゃない?」
トレーナー
「え?」
トレーナーがリュカの方を向いた時………。
リザードン
「グワァァァッ!!」
ボォォォォッ!!
リザードンがトレーナーに向かって口から炎を吐いた。
トレーナー
「なっ!?」
リュカ
「危ない!サイマグネット!!」
リュカが急いでトレーナーの前に出てきて、サイマグネットでリザードンの炎を吸収する。
リュカ
「あ、危なかった…………。」
ヒモヘビ
「まさに間一髪だったな……。」
トレーナー
「あ、ありがとうリュカ………。」
リュカ
「いや………それより怪我はない?」
トレーナー
「うん、大丈夫……。」
リュカ
「そう、良かった………。」
リュカはホッと胸を撫で下ろす。
リザードン
「グガァァァッ!」
リザードンは相手に向かって威嚇する。
トレーナー
「やめろリザードン!僕が分からないのか!?」
リザードン
「ガァァァッ!!」
リザードンはトレーナーの言葉に耳を貸さず、巨大な岩を持ち上げる。
ヒモヘビ
「聞く耳持たずって感じだな………。」
トレーナー
「くっ!一体どうすれば………。」
トレーナーは拳を強く握りながら考え込む。
リュカ
「あのさ、モンスターボールの中に入れればリザードンも大人しくなるんじゃないかな?」
トレーナー
「あ!それだ!!」
ヒモヘビ
「リュカ、お前今日は本当に冴えてるな。」
リュカ
「そ、そうかな……。」
リュカは再び照れ臭そうに頭を掻く。
リザードン
「グォォォッ!!」
ドゴォォッ!!
リザードンは巨大な岩を頭で砕き、岩の破片がリュカとトレーナーに向かって飛び散る。
トレーナー
「まずい!岩砕きだ!!」
リュカ
「ど、どうしよう………。」
フシギソウ
「ソウッ!!」
ドカッ!バキッ!
フシギソウはムチを振り回し、岩を薙ぎ払う。
リュカ
「た、助かった……。」
トレーナー
「ありがとう、フシギソウ。」
フシギソウ
「フシ〜ッ。」
フシギソウの顔が真っ赤になる。
リザードン
「グガァァッ!!」
リザードンはじだんだを踏む。
ヒモヘビ
「おい、アイツ怒ってるみたいだぞ……。」
トレーナー
「これじゃあ、ボールに戻せない……。」
リュカ
「ねぇ、僕にいい考えがあるんだけど……。」
トレーナー
「えっ?」
リュカ
「ちょっと耳貸して………。」
トレーナーはリュカに耳を傾ける。
トレーナー
「分かった!やってみよう!!」
トレーナーはリュカの作戦を聞いて、勢い良く立ち上がる。
リザードン
「グォォォッ!!」
リザードンはトレーナー達に向かって飛行しながら突進してくる。
トレーナー
「フシギソウ!葉っぱカッターだ!!」
フシギソウ
「フシーッ!!」
バシュッ!!
フシギソウは葉っぱを手裏剣のように発射する。
リザードン
「ガァァァッ!!」
ボォォォッ!!
リザードン一旦飛行をやめて、その場で火炎放射を放出しフシギソウの葉っぱカッターを燃やす。
トレーナー
「今だフシギソウ!つるのムチでリザードンの動きを止めるんだ!!」
フシギソウ
「フシフシッ!!」
フシギソウはムチで宙に浮いてるリザードンの首や手足を縛る。
リザードン
「ガァァァッ!!」
ボォォォォッ!!
リザードンはフシギソウに向かって火炎放射するが………。
リュカ
「サイマグネット!!」
リュカがフシギソウの前に出てきて、サイマグネットを発動させて炎を吸収する。
トレーナー
「よし!タネマシンガンでとどめだ!!」
フシギソウ
「フシフッシー!!」
ズドドドドドッ!!
リザードン
「ガァァッ………。」
フシギソウはリザードンの真下まで移動すると、蕾からタネが連続で発射してリザードンの腹に命中する。
トレーナー
「リュカ!頼む!!」
リュカ
「分かった!PKフリーズ!!」
パァァァッ。
カチーーン!!
リザードン
「ガァァァッ!!」
リュカ
「それっ!!」
パリーーン!!
リュカはPKフリーズを発動させ、リザードンを凍らせてリュカが手を下ろすと、リザードンの凍った氷が割れる。
ゴトッ!
リザードンはフィギュアになり、地面へと転がる。
トレーナー
「それっ!」
ポイッ!
パァァァッ。
トレーナーはモンスターボールを投げると、リザードンはボールの中へ入る。
トレーナー
「やった!リザードンも取り戻したぞ!!」
リュカ
「これでトレーナーさんのポケモンは全部戻ったんだね。」
トレーナー
「あぁ、この三匹が僕の手持ちのポケモンなんだ。」
ヒモヘビ
「みんな強そうだな。」
トレーナー
「そりゃあ、ポケモンリーグを目指してるからね。」
リュカ
「ポケモンリーグ?」
トレーナー
「要するに強いポケモントレーナー達が集まる所かな。」
リュカ
「トレーナーさんならきっとポケモンリーグに行けるよ!」
トレーナー
「ありがとう、リュカにそう言われると何か頑張れる気がするよ。」
ヒモヘビ
「なぁ、和んでる所で悪いが………そろそろ戻らないか?」
リュカ
「そ、そうだね…………でも、此処って何処?」
トレーナー
「………え?」
リュカの言葉に一同は静寂になる。
ヒモヘビ
「どうやら迷ったみたいだな………。」
リュカ
「ど、どうしよう………。」
トレーナー
「仕方ない、先へ進もう…………先に出口があるかもしれない。」
リュカ
「そうだね………じゃあ、行こう。」
トレーナー
「よーし………戻れ!フシギソウ。」
ポイッ!
パァァァァッ。
フシギソウはトレーナーの投げたモンスターボールへ入る。
トレーナー
「それじゃ、改めて出発しようか!」
リュカ
「うん!」
トレーナーとリュカは歩き出す。
その頃マルス、アイク、メタナイトの三剣士は荒野にいた。
マルス
「奴を追って此処まで来たけど………。」
メタナイト
「完全に見失ってしまったな………。」
アイク
「おい、アレを見ろ。」
アイクの言葉にマルスとメタナイトは近づく。
メタナイト
「どうした?奴を見つけたのか?」
マルス
「ん!?アレは……。」
三剣士は荒野の方を見渡すと、巨大な戦車のような物体が物凄いスピードで走行していた。
メタナイト
「アレは一体何だ?」
アイク
「何でもいい、行くぞ!」
マルス
「あ!ちょっと……。」
アイクは勢い良く崖から飛び降りる。
メタナイト
「マルス、私達も行こう。」
続いてメタナイトも崖から飛び降りる。
マルス
「やれやれ………。」
マルスも頭を掻いた後、崖から飛び降りる。
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