第十九話〜激突する二人の大王〜
デデデのブローチによって姿が戻ったルイージ、ネスはデデデと共に亜空間をさ迷っていた。
ルイージ
「何か不気味な所だね〜………。」
ネス
「此処は一体何処なんだろう?」
デデデ
「恐らく敵の本拠地に違いないぞい。」
ルイージ&ネス
「て、敵!?」
デデデの言葉にルイージとネスは耳を疑う。
ルイージ
「敵ってまさかまたクッパの仕業かな?」
ルイージは恐る恐る口を出す。
デデデ
「わしも流石に敵の正体までは分かんぞい。」
ネス
「敵………何か引っ掛かるなぁ。」
ネスは頭を抱えながら歩く。
ルイージ
「ん?どうしたんだいネス?」
ネス
「え?えっとね、何か大事な事を忘れてる気がして………。」
ルイージ
「大事な事?」
ネス
「うん、でもそれが何なのか思い出せなくて………。」
デデデ
「ムッ!?向こうに何かあるぞい!」
デデデの突然の言葉にルイージとネスは辺りを見渡す。
ルイージ
「あれは………フィギュアじゃない?」
ネス
「フィギュア………あ!思い出した!!」
ネスの大声でルイージとデデデは驚く。
デデデ
「な、何ぞい!?急に大声を上げおって!」
ネス
「リュカ!リュカが悪いおじさんに………。」
ネスはフィギュアの方まで駆け出す。
ルイージ
「ど、どうしたのネス!?」
ルイージも慌ててネスの後を付いていく。
デデデ
「やれやれ、一体何をそんなに騒いでいるんだぞい?」
デデデは少し呆れてながら二人の後を付いていく。
ネス
「ハァハァッ………あれ?これはリュカのフィギュアじゃない。」
ネスが近付いて見つけたフィギュアはマリオのフィギュアだった。
ルイージ
「ま、待ってよネス〜。」
ルイージが息を切らしながら駆け寄ってくる。
ネス
「あ、ルイージさん!この人ルイージさんに似てない?」
ルイージ
「え?どれどれ……。」
ルイージはマリオのフィギュアを覗き込む。
ルイージ
「あーーっ!兄さんじゃないか!!」
ルイージはマリオのフィギュアを見るなり大声を上げる。
ネス
「え?兄さん!?」
ルイージ
「うん、マリオは僕の双子の兄なんだ。」
デデデ
「お〜い!こっちにもフィギュアが沢山あるぞ〜い!!」
ルイージ&ネス
「ええっ!?」
ルイージとネスは遠くから叫ぶデデデの所まで慌てて駆け出す。
デデデ
「ほれ、あっちにもこっちにもあるぞい。」
二人が駆け寄ってくるとデデデは辺りに散らばってるフィギュアに指さす。
ルイージ
「これは一体………。」
ネス
「あ!あのフィギュアは………!!」
ネスは転がってるリュカのフィギュアに近付く。
ネス
「やっぱりリュカだ!」
ネスはリュカのフィギュアを見て声を上げる。
ルイージ
「ねぇネス、そのリュカって子は君の友達なのかい?」
ネス
「う、うん………でも出会ったのはついさっきなんだ。」
ルイージ
「え?どういう事?」
ネス
「実はね………。」
ネスは自分とリュカが出会った経緯をルイージに話した。
ルイージ
「………成る程、そんな事があったんだ。」
ネス
「うん、あの変なおじさんに襲われた後は何も覚えてないんだ………。」
そう言った後、ネスは下へ俯いてしまう。
ルイージ
「う〜ん、話からすると君やリュカを襲い掛かった変なおじさんは多分ワリオだな………。」
ルイージは腕を組みながら呟く。
ネス
「あの変なおじさんの事を知ってるの?」
ネスは顔を上げてルイージに聞く。
ルイージ
「ま、まぁ一応ね………。」
ルイージは曖昧に答える。
デデデ
「話の最中で悪いが、あれを見るぞい。」
いつの間にか近付いてきたデデデに言われて二人は振り向くと、階段からタブーを覆っている沢山の球体に目が入る。
ネス
「あれは何だろう?」
ルイージ
「なんか不思議だね。」
デデデ
「う〜む………ムッ?」
デデデは転がってるクッパのフィギュアを発見する。
デデデ
「どれどれ、この者に聞いてみるぞい。」
そう言うと、デデデはクッパのフィギュアに近付く。
ルイージ
「あ!そいつはクッパっていう悪い奴で………!!」
ルイージは慌ててデデデを止めようとするが………。
パァァァッ。
ルイージの制止も虚しく、デデデはクッパのフィギュアのプレート部分に触れると光が放たれる。
クッパ
「…………ムムッ!?」
クッパは元の姿に戻り、意識を取り戻す。
デデデ
「あ〜、ちょっと聞きたい事があるぞい。」
クッパ
「聞きたい事だと?………ガハハハハハハ!!」
クッパはデデデの言葉を聞いて大笑いする。
デデデ
「な、何が可笑しいぞい!?」
クッパの大笑いにデデデは怒り出す。
クッパ
「フン!このクッパ大魔王様に質問するとは何とも無謀な奴だ!どうせ貴様もマリオ達と一緒にこの亜空間へ乗り込んできた仲間だろ!!」
デデデ
「なんの事ぞい?」
デデデは首を傾げる。
クッパ
「惚けても無駄だ!今すぐ此処で貴様を八つ裂きにしてくれるわ!!」
クッパは鋭い爪を突き付けて身構える。
デデデ
「………仕方ない、この分からず屋に一泡吹かせてやるぞい!!」
デデデも愛用のハンマーを構える。
ルイージ
「デデデさん、クッパは強いよ!」
ネス
「僕達も加勢するよ!」
ルイージとネスはデデデに近付こうとするが………。
デデデ
「いや!こんな奴、わし一人で十分ぞい!お前達は手出し無用ぞい!!」
デデデの言葉で二人はその場で止まる。
ルイージ
「あんな事言ってるけど大丈夫かな?」
ネス
「……もし危なくなったら僕達も出動しよう。」
ネスの言葉にルイージは頷く。
クッパ
「行くぞ!!」
クッパは鋭い爪をデデデに向かって振り下ろすが………。
デデデ
「よっと!」
デデデは難無く避ける。
デデデ
「チッ、思ったより素早いな………ではクッパブレスだ!!」
ゴォォォッ!!
クッパはデデデに向けて口から炎を吐き出す。
デデデ
「あちゃちゃちゃ!!」
デデデは間一髪避けるが、ガウンに燃え移って辺りを走り回る。
クッパ
「ガハハハハハ!ざまーみろ!!」
デデデ
「おのれ〜、よくもやってくれたな〜。」
炎を消したデデデは馬鹿にしたクッパに腹を立てる。
クッパ
「次はこれだ!クッパドロップ!!」
クッパはデデデの真上まで飛び上がる。
クッパ
「覚悟!!」
デデデ
「マ、マズイ………。」
ドシーーーン!!
デデデ
「うぐっ!!」
デデデはクッパに踏み潰すされてしまう。
ルイージ
「あっ!!」
ネス
「デデデさん!!」
ルイージとネスは先程の光景に驚愕する。
デデデ
「う………うぅ………。」
デデデはハンマーを杖にしてゆっくりと立ち上がる。
クッパ
「どうした?もうおしまいか?」
デデデ
「ま、まだまだぞい………こんなの………カービィのストーン攻撃に比べたら………たいした事無いぞい。」
クッパ
「フン、見えっ張りめ………これで終わらせてくれるわ!!」
クッパは甲羅の中に手足を引っ込める。
クッパ
「スピニングシェル!!」
クッパは甲羅を高速回転させながらデデデに突っ込む。
ルイージ
「あ、危ない!!」
ルイージが叫んだ後、デデデは咄嗟にハンマーを構える。
デデデ
「今ぞい!!」
スコーーーン!!
クッパ
「ぐおぉぉっ!?」
デデデはハンマーでクッパを打ち返す。
ネス
「ナ、ナイスショット………。」
ネスは口を半開きにしながら呟く。
クッパ
「お、おのれ………これでは攻撃出来ん。」
クッパは普通の亀のようにひっくり返って起き上がれなくなってしまった。
デデデ
「さっきのお返しぞい!スーパーデデデジャンプ!!」
ドッシーーーン!!
クッパ
「ぐふぅっ!?」
デデデが高くジャンプした後、クッパの腹部目掛けて着地する。
ルイージ
「す、凄い………。」
ルイージも口を半開きしながら呟く。
クッパ
「ぐぅぅ………もう………もう許さんぞ〜!!」
クッパは勢い良く立ち上がり、デデデ目掛けて突進してくる。
デデデ
「フフ、掛かったぞい。」
デデデは怪しく目を細める。
デデデ
「あがーーーっ!!」
クッパ
「な、何っ!?」
デデデが大きな口を開けた瞬間、強力な吸い込みでクッパを飲み込む。
ルイージ
「ク、クッパを……。」
ネス
「飲み込んじゃった………。」
ルイージとネスは更に唖然とする。
デデデ
「ぼわっ!!」
デデデはクッパを真上に吐き出す。
デデデ
「そろそろ仕上げぞい………ジェットハンマー!!」
ボガァァァッ!!
クッパ
「ぐわぁぁぁっ!!」
デデデが機械仕掛けのジェット式ハンマーでクッパを吹き飛ばす。
デデデ
「……終わったぞい。」
ゴトッ。
デデデが背を向けて呟いた後、クッパのフィギュアが転がり落ちる。
ルイージ
「クッパを………クッパを倒しちゃった。」
ネス
「あの人、とても強いね………。」
ルイージとネスは今だに驚きを隠せない状態だった。
デデデ
「………………。」
デデデは何も言わずにクッパのフィギュアに近付く。
パァァァッ。
デデデは再びクッパのフィギュアのプレート部分に触れ、クッパは元の姿へと戻る。
ネス
「えっ!?」
ルイージ
「な、何を………!?」
ルイージとネスは慌ててデデデに駆け寄る。
クッパ
「ムッ!?おのれ!さっきはよくも………。」
クッパは意識を取り戻すとすぐに、デデデに威嚇するが………。
パチン!
クッパ
「痛っ!!」
デデデはクッパの鼻先に指を弾く。
クッパ
「貴様!何をする!?」
クッパは鼻を抑えながら怒鳴る。
デデデ
「あれを見るぞい!!」
デデデは倒れ込んでいるマスターハンドに指をさす。
クッパ
「マ、マスターハンド!?」
クッパは倒れ込んでるマスターハンドを見て驚愕する。
デデデ
「あの大きな手はお前のボスではないのか?」
クッパ
「う、うぅ………。」
クッパはデデデの言葉を聞いて下へ俯いてしまう。
デデデ
「取り合えず、他にフィギュアになってる連中にも聞いてみるぞい。」
ルイージ
「あ!そうだ、兄さん達を復活させないと………。」
ネス
「ぼ、僕も手伝うよ!」
ルイージとネスは辺りに散らばったフィギュアを集めに行く。
こうしてルイージとネスはフィギュアにされたマリオ、ピット、ドンキーコング、ディディーコング、フォックス、ファルコ、サムス、ピカチュウ、ファルコン、オリマー、リュカ、ポケモントレーナー、アイク、マルス、Mr.ゲーム&ウォッチを元の姿に戻した。
マリオ
「………まさかルイージに助けられるとはな。」
ルイージ
「えへへ、ちょっとは見直した?」
頭を掻くマリオにルイージは笑顔でからかう。
リュカ
「あ、あの………ネス君………あの時、見捨てて………ごめんね。」
リュカが俯いたまま、途切れ途切れでネスに謝る。
ネス
「別にいいよ、それよりリュカが無事で良かったよ。」
リュカ
「ネ、ネス君………僕もネス君が無事で良かった………。」
ネスの優しい言葉にリュカは目に涙を浮かべる。
ネス
「………それより、僕の事はネス君じゃなくてネスって呼んでいいよ。」
リュカ
「え?う、うん…………ネ、ネス!」
リュカはネスの言葉に一旦口を濁らせるが、深く息を吸った後で大きな声でネスの名前を呼ぶ。
ヒモヘビ
「へぇ〜、リュカが友達を呼び捨てにするなんて珍しいな〜。」
ヒモヘビがリュカの肩から顔を出して、リュカをからかう。
リュカ
「そ、そんな………珍しいだなんて………。」
リュカはそんな事はないと言わんばかりにヒモヘビに弁解する。
ネス
「リュカったら、あんなに慌てて………。」
ネスはリュカとヒモヘビのやり取りを笑顔で眺める。
デデデ
「………話を戻すが、お前達の話によると向こうの光に包まれている場所にタブーという本当の黒幕がいるのかぞい?」
フォックス
「あぁ………けど俺達はそいつの一撃で簡単にやられてしまったんだ。」
フォックスはそう言った後、下へ俯いてしまう。
サムス
「私達は手も足も出せなかったわ……。」
オリマー
「あの波動が一番厄介ですね………。」
オリマーの言葉で全員黙り込んでしまう。
アイク
「でも、このまま何もしないでいてもしょうがないだろ?俺達全員で奴に掛かれば勝てるんじゃないか?」
アイクの言葉を聞いて、ディディーが立ち上がる。
ディディー
「そ、そうだ!要するにあの攻撃を受けなきゃいいんだよね?」
ディディーの発言で全員顔を上げる。
ドンキー
「確かに、あの攻撃さえ何とかすれば勝ち目があるかも………。」
マルス
「攻められる前に攻めろって訳ですね。」
ピット
「それに、此処まで来て今さら帰れないしね。」
トレーナー
「だったらみんなでもう一度攻めてみようよ!」
トレーナーの言葉で子供組が立ち上がる。
ファルコ
「その前に、大事な事を忘れてないか?」
リュカ
「え?大事な事って?」
ピカチュウ
「ピカピ?」
ファルコの言葉に子供組は首を傾げる。
ファルコン
「そうだな、まだメンバーが全員揃ってないな。」
ルイージ
「えっ!?兄さん達以外にまだいるの?」
ファルコンの言葉にルイージが耳を傾ける。
マリオ
「あぁ、後数十人はいるな………。」
デデデ
「だったら早く残りのメンバーを捜すぞい!」
サムス
「そうね、余り時間がないわ!急ぎましょう!!」
ピカチュウ
「ピカッチュ!!」
全員一斉に駆け出そうとした時………。
マリオ
「クッパ、お前はどうするんだ?」
マリオが俯きながら座っているクッパにゆっくりと近付く。
クッパ
「うるさい!お前には関係ないだろ!!」
クッパは突然怒鳴るようにマリオに言う。
マリオ
「お前らしくないな………いつものお前なら騙された仕返しするのに………。」
クッパはマリオの言葉を聞いて、一瞬ハッとする。
マリオ
「いつものクッパ大魔王は何処行ったんだ!?そんなんじゃ息子のJr.が泣くぞ!!」
クッパ
「!!…………ジュ、Jr.。」
マリオの強い言葉にクッパは勢い良く立ち上がる。
クッパ
「フン!お前などに言われなくとも、そのタブーとかいう奴にこのクッパ大魔王様を騙した事を後悔させてくれるわ!!ガハハハハハハハハハハ………。」
クッパは高笑いしながら歩き出していく。
マリオ
「やれやれ、調子戻ったみたいだな。」
マリオは呆れながら別の方へ駆け出す。
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