「皆さん、もうすぐ夏休みですが…」
うざったい教師の話が始まる。くそッッ!これだからジジイは…。と、思っているのは決して俺だけではなかったりする。
「黒崎!下を向くな!!」
おお、またか杏。杏は見かけによらず教師に対する態度がめっちゃ悪い。いわば問題児。
「ながったるい話はプリントにまとめて配布したらいかがでしょう?資源の無駄だというのならば、学校のHPにでもうpしたらどうです?」
…とな。
「ここでぐだぐだ話す時間がおありでしたらさっさと教室の清掃に取り掛かってはいかがでしょう?あなたは一昨日の午後二時ごろ、私たちの教室の床が汚いと他クラスに愚痴ったようですが…?」
「それは…!」
「教師が陰口ですか…?それは問題ですよ…?」
「…!!!」
その後、杏が職員室に呼び出されたのは言うまでもない。
――――昼食――――
うちの学校のクソ不味い給食を食べるやつなんざいない。少なくとも俺は初めの一か月でリタイアした。二年にもなると、給食をわざわざ食うやつはほぼいなくなり、今では給食当番さえ存在しない。みんなほぼ弁当である。
「あ~!お腹空いたぁ~!!」
この声は、もちろん姫ではなく、俺でもない。杏は腹が減るなんてことはないらしく、蘭は今係の仕事でいない。と、なると…。
「神、声がでかい。」
九条明日華。蘭、杏の友人であり、黄金の胃袋。神と呼ばれる所以は某国民的ゲームのゴルフが神クラスだからだとか。
「あ~!明日華!ちょうどよかった!仕事終わったし、みんなでお昼食べようよ!」
「あっ、蘭~★って、杏もいたのかよWW沖波は…まあいいや。」
なんか今不愉快だなと感じた杏…と俺だった。
「んで???そのウサギみたいな可愛い子は誰?」
……!!!こいつ…この学園にいながら姫の存在を知らないのか!!!
「あ~、この子は、月夜帰希美ちゃん♥お姫様みたいでしょ~♥ウサ耳付けるともう…♥神はBクラスだもんね~、初めて会うのかあ。」
「はじめまして。明日華ちゃん。私のことは、のんちゃんでいいよ。よろしくね!」
「うん!のんちゃんね!ウチは九条明日華。アスカでいいよっ!てかさ…。」
「?」
可愛く姫が首をかしげる。俺はボックスティッシュに鼻を突っ込んだ。あぶね~!
「マジお腹空いた~!早く食べよー!!」
「うん♥」
「はいはい。」
「おう」
「了解。」
「中河原君、たこさんウインナーあげる~♪♪♪」
…!!!!!俺はすぐさまボックスティッシュを召喚する。
「あ…ありがとう…。」
「は…鼻血大丈夫??」
「うん!へーきへーき!」
「よかった♪(ニコッ)」
バタン!!!ヤ…ヤベェ…。ゆ…輸血が……。
そのまま俺は保健室に運ばれたらしい。
そんな姿をニヤニヤ見ている蘭がいるとは知らずに…。
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