pixvのほうにもうpさせていただきました。
まだ途中までですが…。
「終わりだ、月堕の姫よ。」
我は全神経を月堕の姫と針に向けた。
「―――終わりなのは貴様だ。」
「!!」
「光子…!!」
首筋に、冷たいものが当たった。
「…短、剣?」
「その針を放ってみろ。お前の、首がとぶぞ。」
「花園、光子…。なぜ立てる…?」
あの麻痺はそう簡単に治るようなものではないはず。まだ、動くことなんてできないはずだ。
「なぜ?…私が
姫の従者だからだ。」
これ以上ない、的確な答えといえよう。
「…なる、程。」
気がつけば姫の手にも短剣が。
「あなたも、死にたくはないでしょう?中河原君を夢幻世界より解き放ってくれさえすればいいのです。」
断ったとたんに我を殺す気なのだろう。我を倒したところで、彼は帰ってこないというのに。
ここで針を放てば、間違いなく我の首は飛ぶだろう。だが、我の機能停止のデータはAN殿や影月殿に伝わる。毒により倒れた二人を回収してもらうことができる。これが一番確実な方法だろう。
「夢幻世界では術者だってそう自由には動けません。夢人が死ぬとき、その夢幻世界にいた夢でなく…実際に存在したものはすべて、永遠に夢の世界をさまようことになりますから。」
姫の言葉と全く同じものをいつか影月殿が言っていた。ああ、だからこの者たちは我を恐れないのだなと思う。愚かな。
術者は我ではない。我には浄劫影月という主がいて、夢幻世界の術者はその人なのだ。そう言えば、我は助かるだろうか。
(無論そんなことは絶対に口にしないが)
そうだ。我は影月殿を絶対に守り抜くのだ。この者たちをとらえて。
「愚かな。我は我の務めを果たすだけだ。」
ふと、影月殿の顔が浮かんだ。
(申し訳ありませぬ。あなたの命令を、私は…守れなかった…)
『まったくです。』
パンッ!!
銃声が響いた。
短剣が宙を舞う。
「これは…。」
銃声のしたほうを向く。
「影、月殿…。」
短い髪をかきあげるその姿。
「幻月。私はあなたに何と命令しましたか。」
「死んでは…ならぬと…。」
銃口をまっすぐに月堕の姫へ向け、影月は続けた。
「そうです。あなたは命令が聞けないのですか。」
「申し訳ありませぬ…。しかし影月様、姿を見せては…。」
中河原沖波を解放することができるのは影月のみ。だからこそ、影月が狙われることなきように存在を伏せていたのだ。
たとえ、この身が滅びようと。
「私はあなたたちの犠牲の上に成り立つ安全など望みません。」
そう言うと影月は月堕の姫に顔を向ける。
「お久しぶりですね。月堕の姫。」
影月殿は我が初めて接触する少し前に月堕の姫と接触していたらしい。もちろん、正体はかくして。
「あなたは…!」
ついに意識を手放した花園光子を支えながら驚きに満ちた顔を見せてくれた。
「私の名前を覚えているでしょうか?…まあ、そんなことはどうでもいいのですよ。」
かちり、引き金に指をかける。
「少しのあいだ、死んでいただきましょう。」
パンッッ!!
再び、乾いた銃声が響き渡った。
なんかgdgdが止まりません。いつか書き直しする日が来そうです。
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