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俺だけが神速の異世界で 作者:apple_pie
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セナとロボット

俺達は飯を早食いして、逃げるようにギルドを去った。家につき一息ついたあと、俺は風呂に入った。頭を洗っていると風呂場のドアが開く音が聞こえた。

誠「…え?」

頭を流しながら風呂場のドアの方を見るとセナが裸で立っていた。そしてペチペチと音をたてながら近づき、俺の背中に腰を下ろした。

誠「お、おいっ!なにしてんだ!?」

セナ「目上の人の背中を流すのが常識と聞いた。」

誠「お相撲さんかお前は!?」

セナは俺の突っ込みを無視して勝手に背中を流し始めた。俺は後ろを見ないように目をつむり、じっとしていた。暫くするとセナが話しかけてきた。

セナ「…パーティって楽しい?」

誠「…急にどうしたの?」

セナ「…誠達を見ていると、パーティが良いものに思えてくる。」

誠「まあ、悪いものではないと思うけど。」

セナ「そう…。」

誠「…もしかして…入りたいのか?」

セナ「…できれば入りたい。…が私の武器は充電式。あり得ないくらい電気を使ってしまう…。」

誠「その分働いてくれればいいんじゃない?」

セナ「…いいのか?」

誠「ベルとアイラも喜ぶと思うぞ?」

セナ「…ありがとう。」

誠「じゃあ、そろそろあがるか。」

俺は先にセナをあがらせた後、風呂場を出て体を拭いた。リビングの暖炉に行くと、ソファーにベル達が三人で仲良く座っていた。俺も椅子に腰かけ、話に加わった。

アイラ「セナもパーティに加わるって本当か!?」

誠「本当だよ。」

ベル「セナちゃん!これからよろしくね!」

セナ「よろしく…。」

俺は嬉しそうに話すベル達をニコニコしながら見ていた。暫くするとベルが俺に話しかけてきた。

ベル「そういえば誠さん、明日は何するんですか?」

誠「ん?んー…。セナの歓迎会でもするか?」

アイラ「おっ!いいなそれ!」

ベル「賛成です!」

セナ「え…?いや、別にいい…」

誠「まあまあ、一日位ゆっくりしようぜ?」

セナ「…わかった。」

誠「じゃ、明日はセナの歓迎会で決まりだな!」

明日の予定を決めた後、俺達はそれぞれの部屋に行き睡眠をとった。次の日の朝、俺はアイラに叩き起こされた。

アイラ「いい加減起きろ!もう昼になるぞ!?」

誠「ん…、おはよ…。」

ベル「セナちゃんの歓迎会するんじゃなかったんですか…?」

誠「します…。」

俺は眠い目を擦りながら、身支度をした。準備を終わらせ、外に出るとベル達が呆れた顔で待っていた。

誠「お待たせしました…。」

ベル「ほんとですよ全く…。」

誠「…じゃあ行くか。」

俺達はまず加工屋に向かった。壊れてしまったセナの武器を直してもらうためだ。ドアを開けるとこの間のおじさんが、相変わらずハンマーを持って立っていた。

加工屋のおじさん「…お?お前この間の…。」

誠「お久しぶりです。えっと…。」

ゲンナイ「そういや自己紹介してなかったな。俺はゲンナイってんだ。よろしくな。」

ベル「あ、ナイフ作ってくれてありがとうございました。」

ゲンナイ「いいってことよ。んで、今日はどうしたんだ?」

誠「あ、実は…」

セナ「これを直してほしい…。」

そう言いながらセナは、手首につけていた腕輪を外してゲンナイに渡した。するとゲンナイは難しい顔をした。

ゲンナイ「こいつは細かい作業がいるな…。」

誠「直すの…難しいんですか?」

ゲンナイ「まあ、難しいっちゃ難しいな…。」

セナ「……。」

ゲンナイ「そう気を落とさず、このゲンナイに任せな!」

セナ「ありがとう…。」

ゲンナイ「おう!じゃあ一二時間どっかで時間潰して来な!」

俺達は修理が終わるまでギルドでゆっくり昼飯を食べながら、時間を潰していた。リディも少し仕事が落ち着いたらしく、一緒に会話をしてくれていた。まあ、その仕事は俺がこの手で作ったんだけどな。

リディ「ふう…。お昼誘ってくれてありがとうございます…。これで暫く仕事休めます…。」

誠「お、おう…。」

ベル「お仕事そんなに大変なんですか?」

リディ「大変ですよ…。次またこんなことが起こらないように、崩落の原因を調べたりとか…。書類にまとめたりとか…。」

アイラ「苦労してんな…。なあ誠?」

誠「えっ?ああ、そうだな…。」

リディ「修復は勝手にしてくれるのが唯一の救いですよ…。ここだけは賢者様に感謝ですね…。」

セナ「…賢者?」

リディ「あ、説明し忘れてましたね。ダンジョンは元々、数百年前に賢者様達が冒険者を強くするために創ったんですよ。」

誠「へー…。」

リディ「そして賢者様達はダンジョンが壊れた時のために自然修復機能をつけてくれてたみたいなんです。」

誠「…ならギアブレイク使っても問題なさそうだな。」

リディ「…ギアブレイクって剣技のですか?」

誠「そうそう。この前あれ使ったらダンジョンが…」

言いながら俺は顔が青ざめ、血が引けていくのがわかった。リディの顔は完全に怒っている。俺は苦笑いしながら立ち上がり、走り去った。

リディ「…はあ…。」

ベル「え、えっと…じゃあ私達もこれで…。」

アイラ「し、仕事頑張って…。」

セナ「…ごちそうさま。」

リディ「……。」

俺はゲンナイの加工屋の前で座っていた。暫くするとベル達が三人揃って俺の前に近づいてきた。

ベル「ここにいましたか…。探しましたよ…。」

セナ「腕輪は…?」

誠「直ったってさ。…よっ。」

俺は腰を上げて加工屋のドアを開けた。するとゲンナイが直った腕輪を持って待っていた。そして腕輪を笑顔でセナに渡した。

ゲンナイ「ほらよ。なんとか直ったぜ。」

セナ「…ありがとう。」

アイラ「早速使ってみようぜ!」

セナ「…わかった。」

俺達はセナの腕輪を使うために、門から外に出て広い安全な所に来た。セナは腕輪をポチポチと触ると、

セナ「…準備完了。」

セナがそう言うと空からグレーの戦闘機型ロボットが近づいてきていた。それはかなりの勢いで俺達の方に飛んできて、さらっと俺を轢いて人型に変形した。

誠「…痛いんですけど…。」
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