挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
俺だけが神速の異世界で 作者:apple_pie
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

53/84

説得と偽物

俺はグロウルに癒してもらったあと、転移魔法で家に帰った。自分の部屋ではなくリビングに転移して、皆に心配をかけたことを謝ろうとした。が…

アイラ「うわっ!?急に出てくるなよ!」

剣聖「…また死にに来ようとしたの…?」

セナ「懲りない…。」

どうやら皆に心配をかけないようにするはずが、逆に心配をかけてしまったらしい。俺は皆に囲まれてしまい、また部屋に押し込まれそうになった。

誠「ちょ、ちょっと待って!もう治ったから!」

ベル「…本当ですか?」

千夏「もう死のうとしたりしないですか…?」

誠「しないしない!」

アルス「本当に…本当ですか?」

誠「大丈夫だって!」

俺は全力で皆を説得して、なんとかその場を押さえた。癒しを得て落ち着いた俺は、説得したあとすぐに空腹を感じた。…そういえば朝から何も食ってないな…。

誠「…飯食いに行かない?」

剣聖「晩御飯にしては少し早い気がするけど…。」

時計は六時過ぎを指していた。皆は空腹じゃないのだろうが俺は凄く空腹だった。だから俺は無理矢理に皆とギルドに向かった。

リディ「あれ?皆さんどうしたんですか?」

誠「飯食いに来た。」

リディ「え…?まだ六時ですよ…?」

ベル「色々あったんですよ…。」

リディ「は、はあ…。」

俺達は近くの席に座り、今日起きたことを話しながら飯を食べていた。暫く飯を食わずにいたせいか、とても美味しく感じられた。

アルス「…そういえば、誠さん?」

誠「…ん?モグモグ…なにモグモグ…?」

アイラ「飲み込んでから喋れよ…汚いな…。」

誠「んぐっ…で、なに?」

アルス「あの状態からどうやって復帰したんですか?」

誠「ああ…実はグロウルから特効薬を貰ってな。」

リディ「まさか…グロウルさんに変なことしたんですね…!」

誠「ち、違うから!断じて違うから!」

怖い顔をしながら接近してくるリディを説得しようとしていると、ギルドの扉を勢いよく開ける音と共にグロウルが現れた。

誠「はっ!グ、グロウル!頼む、俺のかわりに説明してく…」

グロウル「それどころじゃないんです!」

ベル「ど、どうしたんですか!?」

グロウル「じ、実は新しく創ったモンスターが逃げ出してしまって…と、とにかく外に来て下さい!」

俺達は疑問を抱きながらも、グロウルに着いて行き門の外に出た。すると奥から人影が一つ、近づいて来るのが見えた。

誠「モンスターじゃなかったのか…?」

アイラ「確かに…人にしか見えないな。」

剣聖「てか…どっかで見たことある人影なんだけど…。」

リディ「あれって…。」

人影が近づいて来るにつれて、その人影の容姿がわかるようになってきた。俺達の目の前に立ち止まった人影は顔、服装、身長、どれをとっても俺と全く同じだった。

誠「俺…?」

誠?「ヘッ…驚いたか?」

アルス「ま、誠さんが…。」

セナ「二人…。」

千夏「…ハアハア…ま、誠さんが二人…ゆ、夢でも見てるんでしょうか…?」

誠?「…な、なんだこの女…気持ち悪いな…。」

千夏「…ハア…冷たい誠さんも素敵…!」

千夏は目にハートを浮かばせて、狂ったように俺の偽物に飛びかかった。俺の偽物は避けようとしたが、千夏の強運のせいで石に足をとられ倒れた。

千夏「…ハアハア…誠さんの偽物…てことは何してもオッケー…。」

誠?「お、おい!離せ!離せっての!」

誠「…可哀想に…。」

グロウル「千夏さんって危ない人だったんですね…。」

誠?「くそっ!明日の夜またここに来てやる!その時は容赦しない…って痛い痛い痛い!そんなところ握るな!やめろ!ち、ちぎれる!」

俺の偽物は千夏を力強く突き飛ばして、何処かへ行ってしまった。残された千夏は悲しそうな顔をしていた。

千夏「…もう少しだったのに…。」

誠「なにがですか…?」
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ