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俺だけが神速の異世界で 作者:apple_pie
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国王と仲間

俺達はギルドで飯を食い終わり、雑談を長々としていた。すると突然、ギルドのドアが勢いよく開く音が響き渡った。

誠「な、なんだ…?」

驚きながら振り返ると、金髪でキラキラとした服を纏った男が堂々と立っていた。その男は堂々とした雰囲気のまま、俺達の方に近づいてきた。

誠「お、おいおい…こっちきたぞ…?」

ベル「えっ…あの人って確か…。」

セナ「ルイ国王…。」

誠「…国王っ!?王様ってことか!?」

俺が驚いた表情をルイ国王に向けると、ルイは不機嫌そうな顔で咳払いをした。そしてアイラの肩に手を乗せて、こう言った。

ルイ「…今日はアイラを連れ戻しにきた。」

アイラ「……。」

剣聖「…ちょっと、急に現れて何訳わからないこと言ってるの?」

ルイ「訳わからないだと?それはこっちの台詞だ。」

千夏「どういうことですか…?」

ルイ「いいか、アイラは王家の身だ。つまりこの国の女王となる身なのだ。それなのにこんな下等な集団と共に冒険者ごっこなど…やらせてる暇はないのだ。」

アルス「下等って…そんなこと…。」

グロウル「そうです!いくらなんでも言い過ぎですよ!」

口論になってしまったからか、ルイはため息をつきながら顔を落とした。そして鋭い眼差しでグロウルを見つめた。

ルイ「…そういえば、この世の魔王が国の地下にカジノを創ったと報告があったな…。」

グロウル「……。」

誠「…頼むから反論してくれよ…。」

ルイ「フン…やはり下等な集団だな…アイラ、行くぞ。」

アイラ「…嫌だ…。」

ルイ「なに…?」

アイラは勢いよく立ち上がり、ルイから離れて睨み付けた。そして強く、大きな声で怒鳴るようにルイに言った。

アイラ「皆…下等な集団なんかじゃないっ!」

ルイ「はあ…なら逆に聞くが、こいつらに何ができると言うんだ?」

アイラ「なっ…。」

誠「…そこで言葉をつまらせるなよ…。」

ルイ「やはり思い浮かばないだろう?所詮その程度なのさ。」

ルイはニヤニヤしながらそう言ったあと、服の胸元に付いたマイクに何か呟いた。するとギルドのドアから黒服の男達が現れ、あっという間にアイラを連れ去っていった。

ルイ「ほらな、下等なお前達じゃ何もできなかった…だろ?」

誠「…うっ…。」

ルイ「悔しいなら俺の城に来てアイラを救い出してみせるんだな。」

そう言ってルイはギルドから出ていった。残された俺達は、この国の城の場所を思い浮かべた。が、それらしきものはこの国にはない。

誠「どうする…?」

ベル「とにかく国中を探し回るしかないですよ!」

千夏「私もそれしかないと思います!」

そうして俺達は国中を走り回り、ルイのいる城を探した。すると探しはじめて三秒後、道の上に何かが落ちているのを見つけた。

誠「…んっ?これって…。なるほど、考えたな。」

その頃ルイは捕らえたアイラを椅子に縛り付けて、質問責めをし続けていた。しかしなにも答えないアイラに、ルイは腹を立たせはじめた。

ルイ「何故だ…何故あの下等な集団のことについてなにも答えない…!バカにしているのか!」

アイラ「……。」

ルイ「…もういい…無理矢理にでも吐かせてやる…!」

そう言ってルイはポケットから折り畳みナイフを取り出した。そしてナイフをアイラの服に当て、ゆっくりと服を裂いていった。

ルイ「…どうだ?これでもまだ吐かないつもりか?」

アイラ「…ふー…ふー…。」

ルイ「ん…?まさか泣きそうなのか?」

ルイはアイラの反応を見てニヤニヤしながら、ナイフを喉元に滑らせるように運んだ。そしてアイラの頬に涙が流れた時、

黒服「ル、ルイ国王…!や、奴等が…奴等が来ました…!」

ルイ「なんだと…!?何故ここがバレたんだ…!?」

誠「教えてやろうか?ルイ国王。」

俺達はルイに報告をしていた黒服を倒し、ルイの前に出た。そしてアイラの武器である王家の指輪をチラつかせた。

ルイ「それは王家の指輪…!?アイラが持っているはずじゃ…!?」

誠「アイラが地面に置いていったんだよ。道標みたいにな。そしたらここに着いたってわけ。」

剣聖「それにしても…マンホールに続いてるとは思わなかったわ…。城というより秘密基地って感じね…。」

リディ「というか…なんか臭いますよ…?」

ルイ「だ、黙れっ!」

ルイは追い詰められ再びアイラにナイフを向けて、人質にしようとした。それを察した俺は、咄嗟にルイにタックルを喰らわせた。

ルイ「う、ぐ…。」

ルイは壁に激突し地面に崩れ気絶した。俺は気絶したルイの持っていたナイフで、アイラを縛る縄を切ろうとした。が、

誠「待てよ…よく考えたらそそるな…。」

アイラ「…は?」

誠「縄で縛られた王女様にナイフを持った俺…これは最高のシチュエーシ…」

俺がニヤニヤしながら下品なことを言おうとしたが、リディのげんこつにより遮られた。そのあと俺は半泣きになりながら、アイラの縄を切り落とした。

誠「はあ…ほら、帰るぞ。」

アイラ「う、うん…。」

俺は残念そうにため息をついて、来た道を帰ろうとした。すると不意に背後から服をつままれた。アイラだ。

誠「…どうした?」

アイラ「その…ありがと…。」

誠「急にどうした?仲間なんだ、当然だろ?」

アイラ「仲間…そうよね…!仲間だもんね…!」
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