挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
俺だけが神速の異世界で 作者:apple_pie
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

41/84

死と復讐

俺達はダンジョンを攻略したあと、いつも通りグロウルを連れてギルドに戻った。そして飯を食べ、雑談をしていた。

剣聖「それにしても今日は疲れたな…。」

ベル「ですね…。今日はグッスリ眠れそうです…。」

いいよな…布団で寝れる奴はよ…。どうせ今日も俺は椅子で寝ることになるんだろうな…。…待てよ?俺が先に寝てたら手出しできないのでは…?

誠「…よし、俺はそろそろ帰るかな。」

リディ「あれ、もうですか?」

誠「ま、忙しいんでね…。」

そう言いながら俺は皆を置いて家に帰り、すぐに風呂に入って自分の布団に潜った。これなら邪魔は…いやこれじゃまだ弱いな…。あいつらなら俺を退いてでも布団で寝るだろう…。ならば、

誠「服を脱いでやろう!!これで俺を退こうとすれば、たちまち俺の聖剣とご対面だ!!」

勝った…!これで俺の安眠は約束された…邪魔なく俺は寝ることができる…!ふう…さてと、ゆっくりと眠りにつくとするかな…。

誠「…ん…?」

俺は目を覚ました、と思ったがそこは布団の中ではなかった。俺は今、この世界に送ってくれた女神と対座している。これは…夢か…?

誠「え、えっと…?」

女神「お久しぶりです、誠さん。」

誠「お、お久しぶりです…。これは…夢ですか?」

女神「残念ながら夢ではありません。貴方はあの世界で死んでしまいました。」

一瞬、いや暫く俺は耳を疑った。俺が死んだ…?いつ?どこで?何が起こった?…駄目だ…寝てたことしか覚えてない…。

誠「一体俺の身に何があったんですか…?」

女神「一応記録してありますけど…本当に見たいですか…?」

誠「…?どういうことだ…?」

女神「…くだらないですよ…。」

誠「はあ…?とりあえず見せてくれ!」

女神「…わかりました。」

女神がそう言うと俺の目の前に映像が流れ始めた。そこには気持ちよさそうに眠る俺と、俺を囲むように立つ皆が映っていた。

ベル「グッスリ寝てますね…。」

アイラ「どうやって起こす…?」

アルス「揺さぶっても起きないですし…。」

剣聖「布団を剥いでも…アレが…ね。」

セナ「なら音で起こせばいい…。」

アイラ「なるほど!」

そう言うと映像に映るアイラは台所からフライパンとお玉を持ってきた。そしてそれを俺の頭上で叩こうとした。しかし、フライパンはアイラの手から滑り俺の頭に落下した。そこで映像は途絶えた。

誠「……。」

女神「どうですか…?」

誠「…くだらなすぎる!!」

女神「ですよね…。」

誠「こんなんで俺の人生は終わりなのか!?ジエンドなのか!?」

女神「だ、大丈夫ですよ…復活の葉がありますから…。」

女神がそう言うと俺の目の前の映像が切り替わり、剣聖とアイラが映った。剣聖の手には復活の葉が握られていた。

剣聖「復活の葉ってレアアイテムなんだよね?」

ベル「まあ効果も凄いですし、レアだと思いますよ?」

剣聖「それをこんなやつに使うの…?」

俺は狂気じみた映像から目を離し、女神の方を哀しみの目で見つめた。女神も驚愕の表情を浮かべている。

誠「使うかどうか迷ってるんですが…?」

女神「仲間…なんですよね…?」

誠「…そうだと思ったんですがね…?」

俺は若干泣きそうになりながら、もう一度映像に目を移した。まだ冗談を言っているだけかもしれないからな…。冗談だったとしても笑えないが…。

剣聖「どうする…?使う?」

アイラ「もったいなくね…?」

俺は半泣きになりながら女神の方を見つめた。女神も開いた口が塞がらない状態だった。どうやら俺は本当にジエンドのようだ…。こんなことなら全裸で寝るんじゃなかったな…。

誠「終わった…俺の人生…。」

女神「どうすればこんな扱いされるようになるんですか…。逆に聞きたいですよ…。」

誠「全裸で寝るとかじゃない…?」

女神「説得力が凄いですね…。」

誠「だろ…。」

俺は気を落としながら女神を見つめた。女神なら人の一人や二人、生き返らせるなんて容易いだろ…?頼むよ…こんなところで死にたくないよ…。いや、もう死んでるのか。アッハッハッハ…。

誠「お願いします…生き返らせてください…。」

女神「わ、わかりましたから!頭を上げてください!」

誠「うう…やっぱり女神は優しいですね…。」

女神「ほぼ同情に近いですけどね…。」

そう言いながら女神は俺に手をかざした。すると俺の体はだんだんと薄くなり、意識が遠のいていった。
次に見えたものは見慣れた家の天井と驚く五人の顔だった。俺は生き返ったことを確認したあと立ち上がり、剣聖とアイラの肩を掴んだ。

誠「…さて、どういうことか説明してもらおうか。」

アイラ「な、なんのことでしょう…!?」

誠「とぼけても無駄だぞ、神様はちゃんと見てるからな。」

剣聖「だ、だから何もしてないって!」

誠「ほう…?」

数時間後、今アイラと剣聖は縄で縛られながら泣きわめいている。勿論縛ったのは俺だ。そしてなぜ泣きわめいているのかというと…

アイラ「悪かったからっ!謝るから!トイレ…トイレ行かせて!!」

剣聖「私も謝る!謝るからトイレ!お願い…!」

誠「…反省したか?」

アイラ「しました!!」

剣聖「私もしました!!」

誠「よろしい。」

ようやく気の収まった俺は縄を解いた。すると二人はダッシュでトイレに向かっていった。その途中どっちが先に入るかで、もめる声が響いた。

誠「ああ、愉快愉快。」

セナ「性格悪すぎる…。」

ベル「そんなんだから復活させてもらえないんですよ…。」

誠「知ったこっちゃないなあ!!」
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ