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俺だけが神速の異世界で 作者:apple_pie
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パンツと偶然

誠「さて…と。」

俺は四人組の兵士を牢屋に投げ入れたあと、手を払いながらそう言った。そしてこれからどうするか考えようと顎に手を当て唸った。

誠「んー…とりあえず服だよな…。」

アイラ「そこの兵士にでも聞けば?」

誠「おお!なるほど!アイラが名案を出すなんて珍しいな。」

アイラ「なんだと!?」

俺はアイラの暴言を無視して裸の兵士以外の兵士を全員を叩き起こした。そして一人の兵士に俺達の装備はどこか聞いてみたが、

兵士「い、言うわけないだろ…!」

誠「…ふーん。」

兵士「な、なんだよ、俺は何をされても口は割らな…」

誠「そこのすっぽんぽん兵士さんと同じ格好にしてあげようか?」

兵士「貴女方の装備はゲルグ様が持っております。」

誠「よろしい。」

俺は兵士の頭に手を乗せポンポンと優しく叩いて立ち上がった。そして次の兵士に今度は違う質問をその兵士に言った。

誠「ゲルグとやらはどこにいるんだ?」

兵士「普段は王室の玉座に座られております。」

誠「よろしい。」

俺はまた兵士の頭をポンポンと叩いたあと立ち上がり、次の兵士に質問をしようとした、が次の兵士は何やら期待しているかのようにソワソワとしていた。…こういうのは放置するに限るな…。

誠「…行くぞ…。」

俺は三人を連れてゲルグがいるという王室に向かった。そして王室に着いた俺達はドアを蹴破り中に入った。するとそこにはゲルグが玉座に座って待っていた。

誠「ゲルグ…とりあえず服を返せ!話はそれからだ!」

ゲルグ「別に着ても着なくても変わらないだろ…?」

誠「変わるわ!パンツ一丁の冒険者なんて見たことあるのかお前は!?」

ゲルグ「…そう言われてみれば…。」

ベル「…確かに見たことないですね…。」

アイラ「てかいたら駄目だろ…。」

セナ「犯罪…。」

誠「だろ!?だから返せ!」

ゲルグ「…わかった。」

そう言うとゲルグは指を鳴らした。すると玉座の後ろの壁が左右に開き、中から黒い金庫のようなものが出てきた。…この中に俺の服が…?他人の服を金庫に入れるとか…こいつまじか…。

ゲルグ「これを開けられたら返してあげるよ。」

誠「絶対だぞ…!」

ゲルグ「もちろん、約束するさ。」

誠「お前ら、城から出てろ…。」

そう言って俺は王室の端に置かれていた騎士の鎧が持っていた剣を抜き取って金庫に向かって構えた。

ベル「…どうするつもりですか?」

誠「金庫を壊す…!」

ゲルグ「ハッハッハ!何を言うかと思えば…残念だがそんなことは不可能だよ。」

アイラ「どう思う…?」

セナ「退散した方がいい…。」

アイラ「だよな…。」

三人は並んで王室から出ていった。それを見届けた俺は、一息ついてから金庫の方に目を向けた。

ゲルグ「本当に壊せると思ってるのか?」

誠「当たり前だろ…!」

俺は足に力を入れて金庫に飛びかかった。そしてギアブレイクを発動させて、金庫に思いっきり突きを繰り出した。すると大きな衝撃が生まれ城はバラバラに崩れ、金庫もヒビが入り砕け散った。

誠「…よっ…と!」

俺は崩れた城の一部の下敷きになってしまったので、それを押し退けて立ち上がった。そして辺りを見回して服を手に取り、城の前にいた三人の方に向かった。

ベル「ま、誠さん…。」

アイラ「はあ…。」

セナ「変態…。」

誠「へ…?」

俺は三人にそう言われ自分の姿を見直してみた。するとさっきまであったパンツがなくなり、俺の本体が露になっていた。まさか…ギアブレイクの衝撃で…!?

誠「み、見るな馬鹿野郎っ!!」

俺はその場しのぎに急いで服を着た。そして何事も無かったかのように、すました顔で三人の方に戻った。

誠「さあ、行こうか。キラッ。」

アイラ「お前…何て言うか…メンタル強いな…。」

誠「何のことだい?キラッ。」

俺はすました顔のままクルールの馬車乗り場に向かった。結構時間がたった気がするし、運転手のおじさんを待たせているかも知れない。だから俺達は少しペースを上げて歩いていた。

誠「それにしても…ノーパンって変な感じだな…。」

ベル「わざわざ言わなくていいですよ…。」

誠「パンツ買ってきていい?」

ベル「どうぞ…。」

誠「じゃあ買ってくるわ。後から追いかけるから先行ってて。」

セナ「わかった…。」

俺は一旦三人から離れてパンツを買いに服屋に行った。そしてパンツを探していると水着コーナーに見覚えのある人影が二つ見えた。リディとグロウルだ。

誠「こんなところで何してんだ?」

リディ「そう言う誠さんこそ何してるんですか?」

グロウル「ダンジョンに行ってると伺いましたが?」

誠「実は色々あって今ノーパンなんだ。」

リディ「はい…?どういう…」

グロウル「深くは聞かないでおきましょうよ…。」

リディ「…そうですね。」

誠「…てか、二人は何で水着コーナーなんかに?」

リディ「クルールは海が有名なんですよ。だからグロウルさんに行こうって誘ったんです。」

誠「へー…結構仲いいんだな。」

グロウル「誠さんも行きますか?」

誠「海か…いいかもな。」
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