Ep15 ファイター?
最近は戦いも起こらない。
だいぶ平和な日々が続いている。
「おい!松浦!!」
歴史教師、加藤先生の雷が落ちた。
「…はい?」
亮介は恐る恐るふりむいた。
加藤先生は亮介の歴史問題集を片手に、ヤバイ表情をして立っている。
「バカヤロ――-ッ!!」
亮介はあまりの怒声に凄いリアクションをとった。クラスメートが爆笑している。
「法隆寺を立てたのが織田信長だとぉ?こんなもん小学校で習うことだぞ!」
「ち…違うんですか?」
「全く、どんな勉強法をしとるんだ。聖徳太子にきまっとるだろう」
クラスメートは大爆笑だ。 亮介は赤くなる。
「いいもん!俺ファイターだから!!」
やすやすと本性をばらしてしまった亮介。
しかし、バカのいう事だからと誰も相手にしなかった。
――そんなのありえない、冗談だ。
これがまわりの結論だった。
しかし、ただ一人、その意見とは違う意見を持つ人がいた…。
*
下校時刻になった。
「あ〜。織田太子とかど〜でも良いじゃんか。歴史なんて習ってどうなるんだろ」
意味不明すぎる独り言を言いながら亮介はトボトボと歩いた。
「ね〜松浦」
いきなり声をかけられた。ふりむくと隣のクラスのギャルが立っていた。
「あの〜…君誰でしたっけ?」
亮介が聞いた。 ギャルは口を押さえて笑った。
「マジ〜?あたしの事知らないの?バリHJ(非常識)〜」
一通り笑ってから
「あたし天時歌恋。松浦に聞きたいことあるんだけど〜」
と言った。
――オレこーゆー女嫌いなんだよね…
テンションがヤバイって言うか…
「あ〜はいはい。聞きたいことって?」
「だるそーじゃん。もしか、フラれたのぉ?」
「いいから聞きたいことって?」
「はいはい。今日松浦のクラスの友達に聞いたんだけどぉ…あんたファイターなんだって?」
「えっ? …そうだけど…」
「そう。んじゃバイバイ〜」
歌恋はそれだけきくと走って去っていった。
亮介は疑いを持った。
「天時の奴…ファイターなんじゃないかな」
考えれば考えるほどムシャクシャする。
「あ〜!とりあえず玲衣と隆に相談だ!」
そう心に決めた亮介は走って駅まで行ったのだった。
つづく |