高校ファイター5(13/18)縦書き表示RDF


高校ファイター5
作:ライデン



Ep13 和気藹々


キーンコーン♪
立花高校の上品なチャイムが鳴った。

立花高校は勉強に特化した学校で、レベルも都内ではベスト3ぐらいに入る。
その分、部活動は割と適当気味で、地区大会でもすぐに負けたりする。
人付き合いの苦手な玲衣に最適な高校だと言えよう。

玲衣は、この日は部活に顔を出さず、そのまま大伴駅に帰ってきた。
いつものお決まりの椅子に座り、亮介と新しいメンバーの隆を待った。





「お待たせ〜早かったですね」
隆が走ってきた。
髪もきれいにセットしてあり、制服もきちんと来て、亮介とはえらい違いだった。

「僕は科学部に入っているんですよ。今日も立派に実験をこなしてきました!」
隆は延々と自分の話をした。
玲衣はただコクコクとうなずくだけであった。





「遅くなっちった〜、オレの学校部活忙しいから…」
亮介も走ってきた。
隆とは違い、ボサボサの髪に制服は着くずし放題だった。
「だらしない。それで街の人々を救えるんですか?」
「べ、別に服装は関係ねーじゃん」
隆と亮介は少しもめた。


それから何分か、3人は駅で和気藹々としていた。


「わ〜松浦、その子彼女!?」
同じクラスの女子が声をかけてきた。
――あ〜ウザイ奴だ。
  リーダー格の女子って何かとウザイからやだ。
「彼女じゃないよ、違う学校の友達。」
「へぇ〜」
女子は相づちを打つと、亮介に軽く手を振ってどこかへ行った。

「亮介君。友達が多いですね、楽しい学園生活を送ってそうです。」
亮介が眼鏡クイクイをしながら言った。
「まぁ友達は多いけど、学校はめんどくさいから好きじゃない。」
「そうですか…。まぁ僕は受験勉強が忙しいですからね。」
隆は得意げに言った。

――受験勉強ってあんた…。
  オレら今年1年生だよ??

亮介は心の中で何かを思っていたが、口には出さなかった。


それからも何分か駅でおしゃべりをしていた3人(2人)…。

しかし…


「君達がファイターだね?」
会社員風の男に声をかけられた。
以前亮介が戦った男にそっくりだった。

「誰ですか?」
隆がきくや否や、男は口を大きく膨らました。

「兄さんの仇――ッ!!」
そう叫び、大量の水を吹き出したのだった。

                         つづく












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう