アニメカルタ
まだ自立したアニメは魔王のアニメは完結していないからね。世界がアニメになった時から魔王のアニメは止まってたからね―その続きを私達でやるみたい」
「続きかあ。でも俺はまあ君のアニメ見た事ないけどまあ君のアニメ出るのワクワクするなあ」
「そうだ。漫画原作者だからお前が脚本考えてこれからどう動くか考えればいいんじゃね?」
相澤が言う。
「とか言ってめんどくさい事漫画に押し付けようとしてるだろう?」
ぎゃっーはっはっと勢いよく澤井が笑う。澤井はいつも笑うのが大好きだ。
澤井が笑ってる所を見るのが大好きだ。
すると澤井が続けて言う。
「でも顔とかブサイクでも漫画があるからいいよな。元々漫画しか取り柄ない奴だし」
「そうだな。漫画かけるなんて本当にすごいよな。俺には描こうと思っても描けないもんな。まあ君の視界を一番知ってるのは家女だもんな。眼鏡かけてたから知的な美人て感じだな。澤井。家女の事好きなんだな」
「な!?お前何でそうなるんだよ!!」
そう言ってかなり照れてるのがわかる。澤井のツンデレは相変らず可愛い。
いつの間にかいつものようにピアノが置いてあった。俺は自然とそれにあわせるかのようにピアノをはじいていた。
『もう誰かと手を繋ぐ事などないかと思ってた』
光世はここにいるのにどこからか光世の歌声がBGМで流れていた。
でも現実にそれは起きた。
光世も家女も嬉しそうに微笑みあっていた。
俺はピアノを弾きながらそんな二人を嬉しく思った。
『知らないというだけで色々わかって貰えなかった。でも本当に知らなくても解かって欲しかった。でもそれはあり得ない―
だって人間だから―
言わないと解らない
でもそれが言えない真実だったとしたら―
本当にあるんだ。
その真実を知らなくてもその脳みを溶かしていく方法―
神長君て本当に変だね。頼もしいぐらい変だよと光世、家女は笑っていた。
二人が笑うと俺も皆も嬉しい。
「それにしてもあんなの隠す必要あるんかよ」
と相澤がまあ君に言う。するとまあ君は
「隠れてた?これを悩みなんて思ってなかった」
すると光世は怒りを押し殺して俯むきかげんで
「言った所で他人にとって他人の悩みなんて誰でもある事で済まされる」
でもこの広い世界の中でまあ君のエピソードが選ばれるのは奇跡だと思った所で光世ソングが流れた。
だから自分の人生に自信を持っていいんじゃないかな
悩みを悩みで終わらせない為に
私は行くいつまでも―
私本当はマンガやアニメだけじゃなくて恋もしてみたかった。友達も
虐めを止めて
本当はヒーローになりたい(この部分は家女が歌う)
普通になりたい(光世が歌う)
現実はなれなくての部分は光世と家女が歌った。
歩いた先には城が見えてきた。
かなりでかい。
そして入口には当たり前だが大きな門があった。そこから階段がひたすらあった。
そしてひたすら階段を上っていった。
「魔王が妹を見つけさせない狙いがある階段だからほっとくと永遠に上り続けると思うよ」
「15分の間無事に階段上るだけで終わってラッキー!!よし!!残り15分間も引き続き登り続けてこのアニメを終わらせよう」
「いやそれはアニメ的にどうかと思うよ。作者的にアニメが打ち切りになる事は避けたいな」
と家女は冷や汗を垂らしていた。
「うん。大丈夫だよ」
と光世が言った後
俺が―
「え?俺ドアになっているの?」
「門だよ。神長君今は門だから喋るななんだよ」
『うん判った光世』
「喋ってるやんけ」
「ならこの門を開けらればいいのね?でもどうやって?」
と家女が不思議に思っている所光世は
俺門を―
投げた。
門をどうやって投げるんだって疑問に思うだろうがそれが光世の凄い所だ。
「いや凄いって門だから普通投げられないでしょ!!というか門投げてどうするの!!?門を開けなきゃじゃないの~!!聞こえてる神長君~!!」
俺はそれに光世には何か考えがあるんだ。大丈夫だよと答えようとすると―
「それにしてもどうでもいいがアニメとやらは”観える”はずだが何か観えてないみたいだな」
とまあ君が呟いた気がしたがその時の俺にはその声は届かなかった。
何かに凄い衝撃でぶつかったと思うと割れた。
普通割れる音はパリーンだろうがクウカ~ンと割れた。
その何かの答えを親切に言ってくれていた。
その何かは空間みたいだ。
それが割れた先にはお姫みたいな女の子がベッドに寝ていた。
「お姫様みたいな女の子じゃなくてお姫様なんだよ。『魔界のお姫様(魔王の妹)』なんだよ。まずこのお姫様の意識を取り戻さないと」
起きて一緒にサッカーしようよ。
「あほ長君超無神経」
「え?サッカ―って何?何?やる。やる」
と姫ちゃんが起き上がって喋った。
「え?何で神長の声が聞こえたんだ?」
と相澤が不思議そうに聞くので
「アニメだから俺が心の中で思っている事が伝わるだろ?だから眠っている脳(意識)にも伝えられるのかなって?」
「え?心の中の声が皆に聞こえるのはこのアニメなりのギャグじゃないの?」
と家女が言うと
「ギャグを本気にする男さすがこわ長君」
「そいつ本当冗談通じないからな。まあそれもそいつのいい所な用で超迷惑な所だ。イヤタイテイメイワクだ」
「相澤久しぶり元気してた?」
「さっきから居たろうが!!」
「起きられたんだな」
とまあ君の声が聞こえたかと思うとそっちの方を向くとまあ君は消えていた。
悲しく優しい声だった。
「何でまあ君行っちゃたんだろ?せっかく妹さんがいるのに?」
と光世が疑問を口にすると
「まあ君?って誰ですの?」
「まあ君はこの国の廊下だよ。君のお兄ちゃん」
「コラ!!神長君!!廊下って何!?魔王でしょ!!」
「兄?そんな方いないですわ?私がこの国の魔王ですわ」
「え?この国の魔王は―」
と言いかけて光世は止めた。
家女は下を向いて悲しそうな顔をしていた。
「そうなんだ。まあちゃん」
するとまあちゃんは驚いて目を見開いていてそして
「何で私に対してそんな優しい顔をするの?何で初めて会った私の事を魔王だって思うの?」
「だってまあちゃんがまあちゃんって言うからまあちゃんなんだろ」
俺は二カッて笑う。
「ならさっきの人は?」
「まあ君だよ」
光世がまあ君って言ったらまあ君だ。
「なら私は?」
「まあちゃん」
『お前が魔王かなら死ね』
巨大な剣がまあちゃんを狙って
するとその声の主が
「ん!?何でお前!!今のを!!手で受け止めただと!!」
「まあちゃん狙ってる事声出して言ってくれたから止められたよ」
本当。正直ないい人で良かった。改めてお礼を言おうとしたら
「え!?言って悪かったな!!皮肉言って来たよ!!カッコよく言おうとしてんのにいちいちツッコンでくんな!!それより物理的に無理だろ!!お前の何億倍ものある物体をその小さな手で受け止めるなんて事が!!」
でもその代わりに手の平からは血がたらたら垂れていた。
「本当だ!!君すごいね!!何で?自分の何倍もの剣を投げられたの?」
「それはファンタジー要素の理由が色々あるの!!いちいちめんどくせいな!!」
「ファンタジーって自分らの事虚構の世界って知っているの?」
「うっせえないちいちファンタジーっていうのはギャグ要素なんだからいちいちツッコンでないでサラっと流しとくれよ!!お前ボケのくせに時々ツッコンでくるよな!!知ってるも何もおいらの世界は物語なんだよ。まあアニメだな」
「すごい!!普通アニメの登場人物って自分らの事を物語って自覚してないじゃん。それを知って暮らしているんだ」
「ああ。そうだ。虚構の世界っての楽だわ。決められた通りに動けば事が上手くいくだから単純にこの物語をハッピーエンドに導びこうと思ったらそこの女(魔王)を殺す事―いい奴が悪人を倒すと世界が幸せになれる。それが大抵の物語のルールでそこの女倒させてくれないかな?そしたらこの世界のみんな幸せに導びけるんだわ」
「何でまあちゃんは倒されなあかんのかな?君は逆に倒されなくっていいって事かな?(生きてていいって事かな?)」
「怖!!言ってる事も怖いけどかっこの中でさらに怖い事言ってる!!わいは死ななくていいの。わっちは倒す方!!神から選ばれし人類の代表、それが勇者それがわっち!!」
「殺したら君は幸せになれるの?」
「え―何言ってるのこの子?」
と言っては更に慌てた様子で
「まあ!!それは置いとくとして―ん?もうそんな事いいですわ。とにかく今まで何万と神に選ばれ勇者がそっちの魔王城に向かったけどいつもなにもしないで戻ってくる。それは、そっちの親玉である魔王に物語の目的を忘れさせられるからだ。だから儂らがおめえらの事を『目的を忘れさせる魔王』と呼んでいる。だからやっぱだめのんどすわ。人間じゃ。勇者と言っても人間だから儂ら直々にこっちに来させてもろたとそう言う訳ですわ。わっち実は神代表の神騎士なんどすわ。だからいちいち人間と違ごうて何でもサクサクやらせてもらいますわ一人の悪人を倒して世界が幸せになれるんなら儂ら神やでいくらでも魔王ぶッ倒させて貰いまっせ。だから悪く言われても気にならんのですわ。儂そういう性格ですもんで」
「喋り方が色々変わっている」
「へ?」
「本当は殺したくないから最悪の結末を後回しにして本当は何回も仲良くしようとして―でも実際は上手くいかなかった。人を救おうと自分を悪人にして」
まあ君は何回も物語を倒そうとしたんだ。
「よっし!!俺が寧ろ物語を倒すよ!!いや違うなどっちかが消えるんじゃなくて寧ろ物語とも仲良くしたい!!物語も神騎士君もまあちゃん達もみんな一緒にサッカーしようよ!!」
「トランプカルタがいい」
世界のカルタ は 初めて会った本当のお姫様。魔王のまあゃん。
世界のカルタ も 物語の中の神騎士君、とても頑張り屋
アニメ化高校が更に積み重さなる。
×××
「ねえ。何でわい勇者なのに魔王城で敵と一緒にトランプしとるんやろ?」
「神騎士君も勇者なんて役割に捕らわれなくてもいいんだよ。誰か?なんてもういいんだ。もう一緒にトランプしているから友達だね。あ?ごめん嫌だった?」
「嫌だ!!楽しくないと言いたい所やけどなんか気楽やわ。これが楽しいってゆうんやろか?儂本当は神だのうてこうやって気楽にトランプとかして遊びたかったのかもですわ。アニメに神様沢山でてくるけど本当は―俺は神である事が嫌だった」
すると神騎士君の心理が画面中に飛び上った。
解れよ。誰かを幸せにする為には誰かが不幸になるしかない―絵の下手糞の奴が漫画家になれないように―誰かを幸せしようと思うと犠牲がいるんだよ。
それにしてもカミキシ君。トランプを一緒にやってくれた。いい奴だ。
光世がふと言う。
「トランプ飽きた。次はなにして遊ぶ」
「じゃあカルタなんてどうかな?」
と俺が提案すると
「うんやる」
嬉しそうに光世が言う。
「じゃあやるか」
「・・・・」
以下「・・・」略
「私達何人とトランプやってんの?多すぎるよ!!それより何で全員黙ってんの?」
勿論全世界の人達とトランプをやっていた。家女が止めていなかったら「・・・」
が無限に続いていた。
「あれカルタは?神長君どうするの?」
「いやあさあ。さっきのトランプみたいに湧いて出ると思って」
「さっきのトランプ湧いて出たんだ。今度のカルタは湧かないんだね」
「よし!!なら人間でカルタやろう」
「キモ長君だから人間の私達がカルタやるんだよね。確かに今はアニメにであるから人間であって人間じゃないけど」
「うん。確かに魔王とか神様とか人間じゃない人がいるから・・・そうだ!!『アニメカルタ』ってネーミングにしよう」
「ではアニカンであるこのわたくしめがよろしければルールを提示致しましょう」
ミズケンが名乗り出る。
「うん。ルール面倒いから勝手に決めてくれた方がいい」
光世が言う。
「うん。俺もそれがいいと思う。そうだどうせだから全世界のみんなでやろうよ!!その方がきっと楽しいよ。家女とまあちゃんとカミキシ君は?」
「カミキシ?神長君好きに呼び放題」
「いいんじゃないかなそれでなんか楽しそう」
家女が言う。
「俺は何でも良いぜ」
カミキシ君が言う。
「全員ってみんなでやるの・・・?この4人だけでやらないの?」
光世がすごい不安そうな顔をしている。
「ではルールを発表致します」
「まずは多くの人間およびアニメを取った方が勝ちです。その取ったカードは仲間にしたらその取った方の好きにできます。そして一番多く取った方の願いを―一等の景品としてアニメ権限で願いが何でも叶います。探してください。この広い世の中で―でもアニメなので広いようで狭いですよ」
と妖艶な笑みを浮かべてミズケンは
「読み札。取り札は神長さんが考えてください。このゲームをやろうと言うからには責任を取ってもらいます。そして読み上げるのも神長さんです」
「うん。解った」
「そして最下位の人の罰ゲームは最上位の人が考えていい事にしましょう」
「光世大丈夫だよ。光世は主役なんだからみんながいるよ。俺もいるよ。みんなアニメだからいつも見守ってるよ」
「キモ長君がいてもねえ。いつも見守ってるってスト長君」
『ではいくよまるの中にアニメになったきっかけ―』
俺の声がアニメ世界中及び学校に響き渡たる。
『土屋光世』
「えとうち!?どうしよう・・・」
と光世がちょっとあたふたと困っていると
ミズケンが
「あと補足説明ですが読み札は読んだ時に取らなくても良いです。読み札にも取り札にもなれます」
『と見せかけてその友達のステファニー』
画面に『読み札参考書の権限』『アニメカルタ編』のテロップが流れる。
「えとアメリカのクラスはどこ?」
『水の都―』
「早!!まだとってないのにもう次の読み札読んでやがる」
と相澤が言う。
『い イタリアのヴェネツィア』
「イタリアの首都?どうやって取るの?」
と家女。
『わ 枠の中に捕らわれない物語を倒して来た魔王のまあ君』
まあちゃんが目を見開いたような気がした。
「うちが取る」
光世が走りだす。
「え?待って!!」
まあちゃんが走りだす。
「腹減った」
と思ったら立ち止まって光世は―
「そういえば神長君が読み上げた札の中に『ほ ホットケーキって言う方が好きだけどケーキって言うとショートケーキみたいなケーキの名前ぽいよねという札があったなあ」
と言って調理室の扉を開ける光世
『ホットケーキ―』
読み札を読み挙げている俺の声が聞こえた。
俺はここにいるのに別のどっかでナレーションのように聞こえる。なぜかというともうカルタのゲームを初めたアニメの話数とはまた別の国の新しい国の話数が今展開している。今もまた別の国で同時進行でゲームは続いている。また今の時カルタやろうと言った別の可能性のアニメを一緒に作ろうという可能性の回を今やっている所だった。
となにを思ったのかまた―
『世界気まぐれ現象』
光世が調理室の扉を開けたアニメの話数に戻っていた。
ガララッ
茶髪に茶色に焼けた肌茶色のブレザーにバター色したネクタイの高校生がいた。
ここからは光世のナレーションでお送りする。
が関係ないので扉を閉めて出ていった。
そしたら茶色ブレザーがついてきた。
「ねえ。俺の事誰だか聞かないの?」
「うん。なんとなく解るからいいや」
「でも視聴者さんは解らないと思うよ」
「いや解ると思うし解らなくてもどうでもいいんじゃないかな。それにうち腹減った」
「なら儂を食ったらいいんじゃないかな?」
「嫌。うち腹減った時は甘いもんじゃなくて辛系だから」
「でもとりあえず儂食っとけばええやん。儂、天下のホットケーキやで」
誰も聞かないので言いたくなったのか
親切にホットケーキの擬人化のホッ君が言う。あくまで親切に
世界の人間カルタ 天下のホットケーキのほっ君、光世に食べられたいと願うよ。俺も食べられたい
千種台高校に一台加算。
(ここからは俺に戻る)あ。そうか。世界の仲間に会えば。アニメの世界に近づけて擬人化の仲間に会えば。現実の世界に戻る方向に近ずけるのか。そういえば、千種台高校の校風、『人間になろう』だ。
「ねえ!!何で食べろって言うのに擬人化してるの?何でも擬人化すればいいんじゃないのだよ!!」
とホッ君は光世に怒られていた。
「人にならにゃみつよんと喋れないやん」
「ホットケーキと喋れなくてもいい!!」
でもちょっと喋りたそうにしている光世であった。
するとふと気になったのか
「ねえ?君はいつ作られたの?もう腐ってるかもしれないから食べるのいい!!」
「まだ腐っとらへんよ。だから腐らん前にみつよん食ってん。食べ物を粗末にするとテレビアニメ的にも映画的にもあかんやん」
「誰もこのアニメ見てないからいいんじゃないかな誰も読んでないと思う。それに誰が作
ったかさえ解らん得体のしれへんもん食うのや!!」
「儂は儂が作った・・・?あ!!思い出したわ!!神長幸司はんやん。儂作ったの」
すると光世は驚いたのか
「え?キモ長君?キモイから食べない・・・。寧ろとっとく!!」
「とっとく?腐る前に食べてほしいんやけどそれでもええや。なら友達にならへん?」
「虫よって来るからいいや」
「寧ろついてくで」
「と言いたいとこだが友達ならいないから欲しい!!」
え?俺は?なら俺彼氏?なんちゃってと思ってると姉ちゃんにバシとキモと言った様な気がした。
× × ×
〈音楽〉
またアニメを一緒に作ろうという回に戻る。
ここはとある世界アニメの製作室だ。俺達に新キャラが増えた。まあ君の妹。魔王のまあちゃん。
「え・・・私は・・」
「元から仲間だろ」
「え?そうだった。私前からいたんだここに」
「うん」
満面の笑みには満面の笑みで返す。
「私ね。ずっとアニメを作ってみたかったの」
「うん。だから作るんだ。そういえばまあちゃんて元からアニメだよね」
「はい。さっき初めて知りました。みなさん(全世界)もアニメになったと聞いて安心致しました。私の世界だけがアニメという事を知れば、不安で押しつぶされていたろうと思います。だから私くしをアニメにした世界を創る事によって創りかえしてやりたい」
「うん。創りかえそう」
「うん(キモ)神長君絶対意味解らないで言ってるね」
「で何やりたい?」
「何でもやりたい」
「そうか何でもやろう」
「キモ長君・・・あんまり考えないで言ってるね・・・」
「全世界投票はどうなってますか?」
ミズケンがケツ君に聞く。
「姫ゴンは声優」
「ゴンなんか可愛い・・・」
気に言った呟き光世。ツイッター光世。
「ミツゴン」
ケツ君が更に呟くそれに対して光世の返し。
「ヤッ!!」
可愛い声のまあちゃんにぴったりだ。
「じゃあアテレコやって見よう」
「アテレコって何ですの?」
「アニメに声を吹き込む仕事だよ」
「ではこれがアニメの台本です」
ミズケンがまあちゃんに渡す。
「この台本誰が作ったの?」
家女が不思議そうに聞く。
「それは前か後で放映されたかされます。ОVAで出てるかも。もしかしてそれが幻の話数かも」
「じゃあこの動く画像にこのマークが出ている部分にタイミングを合わせて、ここにセリフを吹きこんでください」
とまあちゃんにミズケンが教える。
「でも声優って一人しかないの?全世界を創るんだったら全世界のいる人間だけ声優がいるのではないの?」
またまた不思議そうにまあちゃんは言う。
「別に居てもいいですけどっちでもいいです。本当は全世界分の声優がいるんですが画面に映るのは絶対一人はいるんです。それが代表して姫さんだったんです。一人映ればその役割の人が’いた’と証明できるからです。全員映してたらアニメの時間枠に治まらないのでいつもの様に省略されているのです」
「別にいてもいいのかよ!!」
相澤が現れた。
「おい!!なんかモンスターが現れたみたいな言い方すんな!!じゃあ俺また帰るわというかフレームアウトするわ」
「え?一緒にアニメ創ってかないのか?」
俺が聞くと
「これついでに渡しに来た」
相澤が手渡しですごい大量の紙の束らしき物をそう言って俺に渡した。
「こ・・・これはアニメの原画だすごい!!」
パラパラ漫画の様に原画の束をパラパラめくってみるとちゃんとアニメの様に動いた。
「俺が遊んでいる間にこんだけのものを・・・!!」
「てめえ!!今までの遊んどったんかい!!なら自動的に俺も遊んでた事になっちまうだろが!!学校は遊ぶとこじゃねえ!!」
「一万兆枚ある!!」
「面白ろねえわ!!そんだけあったらお前持てんだろうが!!(それに今までの時点で描けん!!)」
「()かっこで違う言葉を二つ喋るとはすごいな相澤」
「いえ。大丈夫です。アニメなので最小化と言って省略できるのでそんだけ持ってる事になります。一枚でも’描いた”という事実を証明できればいいのです。アニメなので時間も省略できるので問題ないです」
「おい!!ミズなんとかまずかっこの事でツッコませろ!!それじゃないと神長のボケが当たり前の事みたいになっちまうだろうが!!更に神長のボケよりアンタも滅茶苦茶なボケゆうとるし!!」
「でも凄いケッ君のキャラデザを本当にそっくりそのままコピーしている!!」
「おい!!明らかに原型留めてないだろ!!俺のが絵上手いね!!ちっくしょ~自画自賛しちまっただろうが!!」
ケッ君も原画をペラペラ捲って見て
「本当に俺の描いたまま・・・ん?俺の方がやっぱり上手いな・・・」
「おい。一応言っとくけど神長しか人お前描いてないからな」
「いや水野の言うアニメの特性なら一枚だけでも全世界文書いた事になるんだよ。それにあいもナガッチ一枚しか描いてないんじゃないの?」
「原画ぺらっといて!!見たくせに!!それに何それとも何兆ある奴が神長しか描いてないんか!!どんだけ俺神長好きなんだよって話になるだろうが!!」
「果たして本当に見たのかな?文字だけで見た事が解かるのかな?」
「おい!!これ本当にアニメだよなあ!?」
確実にアニメだと思うと俺は思った所で
「いやア。照れるなあ。あいざわあ」
「お前原画ぺらっといて何照れてとんの?」
相澤は
「じゃあ俺消えるわ。奴と一緒に居るのヤダし」
と言って画面からいつの間にか消えていた。
『おい!!いつの間にかって!!消えるのお前見てたよな』
と相澤の声だけ聞こえた。奴とは誰か解らんがいつまでも相澤をみんなで一人も欠ける事なく追いかけて行って一緒にいようと誓った。
『お前!!怖!!お前性格悪!!』
あくまでもみんなで仲良くしたいからだ。
『ホラーだよ!!』
でもアイザワ、アニメの原画これだけ描いたという事は姫っちが持ってる台本すべてアイザワが読んだ事になる。
「何でカタカナなの?」
光世が何気なく聞いた。
「何か人間じゃない他の何かっぽいのを表現したかったんだ」
とドヤ顔でニッコリ笑って答えた。
それにしても俺の知らない間に其の世界はどんどん着実に形が作られつつあった。
「でも何でアニメを創ると其の世界に戻るの?」
と光世は聞いた。
俺は光世に聞かれた事は100%答えられるように常に勉強している。
「解らないなあ。何でだろうね」
と答えた。
「御免。また勉強しとくよ」
「勉強して解るんかい!!」
姉ちゃんが現れた。
ふと姫っちを見て見るとわなわな震える姫っちだった。泣きながら声が出ないと言った感じだった。その涙を止めてその涙の様にぽろりと言った。
「静かで落ち着く。一生この世界が続けばいいのにと」
その言葉をぽろりと言った後姫ぽんの涙が止まった。
ひめん。
なぜ泣くの
ひめんのかってでしょう~
とBGМ。歌が流れた。
地球は喋らない。
喋れない。
アニメだったら擬人化とかで喋りだすんだろうけどここは現実喋れない。
だから喋れないかわりにせめて思わせてくれ。
描かせてくれ
思っただけじゃ伝わらない
でも言わないと解らない
でも言えないこと事がある
私の中には人がいる。
なんかいつの間にか居た。
大地とか色々な生物とかの方が
生まれたのが先なのに
人間は頭がよかった。
何より喋れた。
でも喋れるのに喋れない者もいた。
それは個人個人に秘密があるからだ。
それはある時には嬉しくもあり悲しくもある。
人間が考えその間に神が出来たが
なんかいつの間にかいた。
現実では思うことも実際ないが本当の地球は喋れない喋らないんだ。無言によってそれを表現してそして泣く事によって地球の無言の悲しみを表現するなんて―!?
「そうか。そうなのか!!」
気ずけなかったのがとても辛かった。
でもだから俺は―
その途端光世は言った。
なんか静か五月蠅いよりずっといいその途端悲しいBGМが止みひめんの心の涙が止まった。
「あほか」
今までフレームアウトしていた澤井だった。
「喋れなかったらアニメにならないだろうが元の世界に戻らないだろうがなんか喋れや!!」
その途端世界がまた動き出した。
波の様に大地、画面が揺れた。
『常識を突き敗れ!!』
男の子の声が聞こえたかと思うと画面が
びりびりびりびりといきなり場面を突き破って人がやって来た。
『ちゃらんぽらん』
BGМが流れた。
「ちゃらんぽらんってアンタの事?」
「俺はアニメ(世界)に命令されてきた場面転換を仕事にしている君だよ。誰かだって?敢えて言うなら『俺は俺』」
俺は俺?ん?もしかして―
「一人称の俺の擬人化?」
「うんそうだぜ。俺は新しい場面にする為にアニメに遣わされたアニメ『一人称の擬人化』だぜ。何で敢えて俺なのかって?そんなの適当に俺が暇だったからだぜ」
世界の人間カルタ ひ 暇な一人称の擬人化俺君。本当は超忙しいぜ
千種台高校 どんどん増やすぜ。
俺は俺も使っているし。この世界のアニメではほとんど男は俺を使っているから大忙しなはずだが謙遜しているのかな?なんて謙虚何だ!!
「ス○ちゃん?」
「神長君暇って言っているからス○ちゃんが暇みたいだから失礼だよ」
と家女が訂正してくれた。
「ごめん俺」
俺がすまなそうに言うと
「うん。いいぜ」
と心よく許してくれた。
「いやこの人に謝っても」
と家女が水色の冷や汗マークをつけながら言った。
「くっくるぜ何かがくるぜ!!え?嘘こんなのアニメにはないぜ!!侵略者!?」
と俺君が叫び俺君のアップを映したかと思うとフレームがいきなり教室の天井を映したかと思うと天井がいきなり
びりびりゴトン!
何かが天井を突き破った―
そして大量に雨の様に
ボタ ボタ ボタン!! ビリビリズドン!!!!
椅子が降って来た。
シトンと止まる事を忘れているみたいだ。一人の人?も雨の様に椅子と共に振ってきたかと思うとその人をいきなり中心にして椅子が円を描く様に並び始めた。するとその俺らと同じ制服を着た人達が言った。
「すごいな貴様我を一人じゃないと見破りよったか」
「椅子じゃないの?でもここは教室だからわざわざ持ってこなくても腐るほど沢山あるよ」
と光世が言うと
「腐ると言えば俺もうそろそろ腐りそうな気がする」
「違うわ!!椅子じゃないですう~。これは椅子じゃなくて我の生みし使徒天使だ」
だから雨みたいにしとしと降って来たのかな。シト君と呼ぼうとかってに名づけていたら
「で私は選定の神椅子取りゲームによって生かす人間を選びその他の人間はこの世から消えてもらう。人が消える分だけ元の世界に戻ると知った故」
「前にも聞いたが本当にココで死んでも元の世界に戻った時生き返るんだよな?でもそんな事信じられっか!!」
相澤は前に話をして訪ねた事があるらしい。
「ああ」
神様が答える。
「あの神様の呼び名シトちゃんでいい?」
と俺は出会ったらみんな友達になりたいので声をかけると
「では初め!!」
とシトちゃんが号令をかける。
『ゆる戦2椅子取りゲーム』のテロップが画面中にでかでかと表示され暫くしたら消えた。
椅子通りゲーム15分経過
「椅子取りゲーム・・・ふんっておい!!早く座れよと言うか座ってくれよ」
皆全世界の人々一人も座る気配はなかった。
1か月、3か月誰も死ななかった。
みんなシトちゃんと椅子をそのまま立ってジーと見つめている。
「おい!!普通は始まった途端ギャーとか言って椅子の取り合いになるだろ!!いい加減にしろ!!やる気あるのかお前ら!!」
「だって普通じゃアニメ面白ろ無いでしょ」
と正論を光世はぽつりと主役として代表で言う。
「何言ってるんだ。このままだと全員死ぬぞ!!いいのか?」
相変わらずみんな無表情で立ったままだった。
「黙ったまま長時間立ったアニメってどういうアニメじゃい!!長時間立ったままで最後に全員死ぬアニメってどないや!!」
すると光世が言った。
「でもシトちゃん的にそれでいいんでしょ。元の世界に戻りたい人が殆どみたい。私は元に戻る方が嫌だけどありきたりの普通のアニメが嫌なだけ皆で死ねば怖くないって奴」
「おい。みんな死ぬのがいいなんて神様的に心配になってまうだろうが!!お前ら!!生きろ!!座ってくれ!!」
なんかシトちゃんが可哀想になったので俺は椅子に近寄って椅子(天使)に座ってみた。何より光世の元の世界に戻りたくないと言っていたのが最大の理由だった。
「ありがとう・・ぐす」
椅子に座っただけなのにセンちゃんにお礼を言われてしまった。
「いや。ちょっと立ったまま疲れたからさ。シトちゃんこの椅子取り終わったらみんなでサッカーやろ」
「うん・・・ぐす。やる。でもサッカーって二人でやれるのか?このままだと皆死んで二人になっちゃうけど」
そうすると俺が座ったと同時にみんな確かに疲れたな・・・と言ってみんな椅子取りゲームが開催された。
「おい!!阿保長!!馬鹿神がつけあがるだろうが余計な事をしやがって!!」
確かに争い事を仕掛けてしまった・・・。当たり前だが皆本当は死ぬのが嫌みたいだった。
ゲームに参加させられた全員のうち半分の人口は椅子に座れなかった。
その中に相澤と光世もいた。
「ここの席に座りなよ」
と俺は無責任にも最初に座ってしまっていたので最初に問いかける。
「元々座る気なんかなかった・・・!!椅子なんかいらない!!アニメ的に面白ろ無い!!」
最初から立ったまま動こうとしなかった相澤が
「嘘コケ!!お前必死に座ろうとあっちこっちとろとろしてたじゃねえか。この反応遅トロ!!」
黙る光世。
「相澤!!ここ座れよ!!」
と俺は自分の座った椅子を相澤に薦める。
「いらねえよ!!奴に座らせろ!!・・・でもいいのか?」
と恐る恐る相澤が腰かけたらその座った相澤の上に俺が座った。
「おい!!譲ってくれたんじゃねえの!?恥ずかしいだろうが!!」
相澤が照れている所で光世に向かって俺は
「光世!!俺の上に座れ!!」
「おい!!俺とか言ってるけど下に俺が座っているから俺の上にもなるだろうが勝手に何言ってんだ!!」
「うん!!」
と言って光世は座った。
それを見ていた。座れなかった世界の人が真似をして全員座われた。
ゲームが終了した。皆死ななかった。良かった。皆でサッカー出来る。誰も欠ける事なく。
「おい!!サッカー何人でやるのか知っとんのかい!!お前サッカー部のくせしといて!!」
俺の下の相澤が言った。椅子を取りあってた時は争ってたが皆が人間サンドイッチで座りあってる同士みんな楽しそうに笑ってる。良かった。
「お前が仕掛けた争いだもんな!!」
下の相澤が言う。
「おい!!その下の相澤って言うの止めろ!!お前の下半身が俺みたいだろうが!!」
「BL・・・」
と光世が呟くと相澤が怒って
「おいそっちの方向に持ってくな!!それを言ったら神長の上が奴だからBLじゃないって!!俺何言ってんだ!!キモ!!もうやだこのボケトリオ・・・って!!トリオって言っちまった・・・」
「トリオ結成だな」
俺はにかっとウインクしていた。
「ウインクキモイ」
光世が言う。俺はそれにハハハッと笑う。
「面白くねえよ!!」
と相澤が言う。
「でも俺最初から誰も死なないって解ってた」
「え?どういう事?」
「だってこれゆる戦だろ?最初から俺君を一人として全員座れたかなって」
「ずっと続けばいいのに」
と光世が言った途端にアニメが終わっていた。
世界のカルタ せ 選定の神 センちゃんまたはシトちゃんなんか神様の種類ケッ君とにているね
アニメ化高等学校への道に進む
× × ×
〈音楽〉〈理科室〉
科学室の前に立っていた。いつものようになんか無性に扉を開けたくなったので開けた途端にそれは真っ白なというか色なし絵が―もとい世界が広がっていた。
唯一の色、黒の輪郭の線画だけで構成された世界だった。
それは一人は光世だった。なんか扉を無性に開けたくなったのはその為だったのか。
なにやら画用紙にクレヨンで楽しそうに色を塗っていた。クレヨンなついな。その他にもクーピーや色鉛筆などがある。そのすぐ近くで制服の上に白衣を着た前に会ったドイツの子がいた。ドイツの子は色、景色を真剣にじっと眺めてたかと思うといきなりその色の付いていた景色の一つ―ちょっと離れた位置にあるとらの穴をアニメイト名古屋店の近くに置き直していた。そういえば世界がアニメ化になる前光世が言ってたな。久屋大通りの所にあった虎○穴名古屋店が名古屋駅近くにあるアニ○イト名古屋店の近くに移転になったって。あれ?でも人間って手ででかい建物を動かせたっけ?と一瞬思ったが現実に目の前に起こっているのだから今までの俺の記憶は思い過ごしなのだろう。
「お。来たか持って来て貰って悪かったな」
ケド君は扉を開けてつ立ったままの俺に気ずいて話しかけてくれていた。でも持って?俺は改めて自分の両手を見て見たが何も持っていなかった。でも俺は俺を持って来たので
「全然。俺で良ければ持ってくるよ」
「本当に助かる。じゃあ。早速動画と背景を合成するか。コンポジット」
とケド君の前からぼかあ消えていた「ぼかあ」は止めてと光世の声だけは聞こえたのでぼかあは辞める事にした。いつの間にか俺はドイツの子の事をケド君と呼んでいた。それはドイツの子は長いのでそれを配慮してかよくアニメとかで初登場のキャラの名前がそのキャラの近くに文字として出るあれを見たからだった。
俺はいつの間にかアニ○イト名古屋の前にいた。アニメイト名古屋は色を持っていなかった。すべて白かった。ただそれは縁取る枠線だけが黒かった。俺もさっきまで色を持ったアニメだった俺だったがいつの間にかそれと同じで色を失っていた。景色と一体化していた。これがコンポジット(合成)なのかそういえばアニメと動画と景色を合成するコンポジットと作業があるらしい。これは元の世界に戻す。アニメ創りの作業らしい。今解ったが前の話数のアニメで相澤が描いた原画を俺自身が動画となってコッチに持って来たみたいだった。
いつの間にか俺と景色、背景しかなかった世界に俺以外色のない世界中の人が動いていた。これは俺が前の話数で原画を記億した。その俺の記憶。俺は前のアニメの時記憶としてきた原画をここで動画として持ちかえってここで再生したのだ。
『出来た』
光世の声だけ聞こえた。
『その色採用な』
とケド君の声が聞こえたかと思うと背景の色だけが付いた。でもクレヨンではなかった。普通のアニメだった。
でも普通と違ったのは皆灰色だという事だった。
すると光世は
「人生灰色。私の色」
「灰色でもいいんじゃないかな。光世が灰色なら俺も灰色だ。灰色って俺良い色だと思うな」
光世が灰色なら俺も灰色になりたい。そう言った途端
灰色だけの世界が少しずつ色を取り戻していった。
「『灰色一色だけの世界』がいいかいや俺も良いと思うが」
色彩設計を元にアニメに変換したんだ。ケド君は元の世界アニメ制作委員会の美術監督みたいだった。
「俺は美術監督っていっても主に色専門で色彩美術監督な。背景とかを描いたり背景美術監督とかは別にいるぞ」
色々やっぱり元の世界のアニメとは違うんだな。
「よし。次は人物の色だな。じゃあ。色彩デザイン頼むわ」
「もうできた」
「早」
光世のあまりの速さに驚くケド君。
「早いのは当たり前だってもう最初から決まってたんだよ」
すごいやっぱり光世は天才―
「すべて灰色」
「灰色?」
そう言っただけなのかあっさりと
「まあ。それもアリだな」
と自分の指をなにかを押すように曲げたかと思うと
カチッ
と音がしたかと思うと―
あっさりすべてを灰色一色にした。
「本当は背景もすべて灰色にしたかったんだけど背景はケドとかが美術ボートで描いてくれたから色は決めた」
すべての人物が灰色に染まった世界勿論俺も
「神長君どう思う灰色に染まった自分は?」
さらに言葉を続ける光世。
「実はちょっとイライラしてたんだ。いつも自分だけ明るくしてヘラヘラみんなと同じ灰色に染まってよかったね」
そういえば姉ちゃんは俺はうんこ色って言ってたからうんこ色も面白いけど灰色も悪くないなと思っていると光世が更に言葉を続ける。
「実は私もそこにはいないけど灰色なんだ。すべて世の中は灰色に見えるんだ」
「だって他の皆も同じって事はみんな世界は一つって事を言ってるんだろ。光世と同じぐらい大切って事だろ?」
「言ってない・・・んな事!!」
「みんな一緒ならひと安心だな。ずっと一緒にいような」
と俺がそう言った途端世界は灰色から色とりどりに色を取り戻していって
「キモ!!やっぱりキモ長がキモイからヤメタ!!」
悲鳴をあげるかの様に言う光世。更にまっ青な顔で言う光世
「というかこのままほっとくとそのまま灰色のまま駆け抜けそうで怖い」
と言う光世にケド君が
「なあ。色彩監督の俺が言うのはおかしいが色なんてどうでもよくね?つか色なんかあるか。言うとしたらない。無色透明だ。必死に生きてて世界の色とか考えていられるか。光世の色もそうしろよ。色が透明だったら自分の人生が灰色だなんていちいち考えずに済むだろ。そのまま見えなくなっちまえよ。色なんて。無い」
世界の人間カルタ 理科室に居たドイツの高代ケド君制服の上に白衣な色彩監督
アニメ化高等学校と千種台高校
さらに前進。
世界の色は無色透明だけど実はある。無色透明な音で実はずっと流れている。
世界の人物が灰色になってまた色を取り戻した時俺はまたいつの間にか技術室の前に立っていた。
するとそこには―
空間ごとに区切れた時間線もとい名づけて時空線が存在していた。
それは『世界の空間のタイムシーン』だった。解らない色もあるが同じアニメ現象をなんとなく見ただけ触れただけで解ってしまうの生きるアニメ、『世界のアニメ』の所以だ。その場面に触れる事で背景と人物が融合する事によってアニメとアニメが一体化するその所以だろう。
世界の奥行きを決めるのはまあ君次第だ。世界の時間軸を決めるのはまあ君の手にかかっている。
まあ君が自分の身長ぐらいあると思われる定規を左手に持ち替え真横にしたかと思うと右手でその定規の端から端を手で線を引いた。
すると技術室の空間の全体が―
世界が分割された。
これで元の世界の地球が国々ごとに分かれたのが解った。
すると俺も分割した。
すべての時間軸の俺に分かれた。
「まあ君俺だよ」
そして大勢の俺達はまあ君に声をかけた。
朝の俺
昼の俺
夜の俺みたいな感じでだ。
「灰色・・・。白黒テレビ。そうか今はまだ平成じゃないのか。平成の時間軸は全部削除して昭和の時間軸に上から貼りかえるか・・・」
「おい!!こいつ一人が白黒テレビなだけで今はちゃんと『アベノミクス』の時代だよ!!」
慌てて相澤が飛び出して来た。
更に慌てて続ける相澤。
「他の世界、全部の人口まで白黒テレビの時代にすな!!するならコイツ一人にだけにしろ!!コイツがかってに灰色気にいって灰色なだけだから!!」
いやみんな白黒だ。映像でない世界では―
「世界は神長とやら一人だけでいいんだな」
「よくねえよ!!コイツしかいない世の中なんて最悪だ」
「なら宇宙に神長とやら一人にするか」
「世の外になっただけで神長だけの世界に代わり無いだろが!!」
「神長だけの世界を二つ作ればいいのか」
「何だよ!?(怒)神長だけの世界を2って!!怖ええよ!!怖くなくてもダメだわ!!いや?やれるもんならやってみろ!!」
と言ってからある事に気ずいた相澤が慌てて
「て!!待て!!最初から俺いない世界だから怖くねえじゃん!!」
すると相澤の中にカルタが出現した。正確には相澤のお腹の当りが透けてその中に一枚のカルタが黄色く光って入る。
相澤はその自分のお腹に手を突っ込んで過去の時間軸のアニメでカルタを読み挙げていた俺の声が聞こえてきたカルタを取りだした。
相澤がそのカルタを見て大きく目を見開いたかと思うと
「怖っ・・・って何だよ・・・これ・・・気持ちわりい!!いらねえよ!!」
と地面に叩きつけるように落としたかと思うとそのカードは相澤の胸に吸い込まれるように消えた。
するとテロップの文字
「相澤○○カルタ獲得」
浮き出たと思ったら消えて言った。
「何かってに体の中に入ってきてるんだよ!!いらねえって言っただろうが!!糞が!!」
すると暫く無言になったかと思うと消え入りそうな声で
「気持ち悪いお前がいねえ世界なんてキモイんだよ!!」
「今が現実だ」
とまあ君が言ったかと思うと
「何だよ。それあったりまえだろうが意味わからねえよ」と少し笑って安心した顔していた。
相澤が何を思って苦しそうにしていたか俺には解らないのが情けなかったが相澤が笑っていたから良かった。
実はその時相澤と同じで光世は悲しそうな顔をしてたかと思うとまあ君の言葉を聞いて安心した顔をして微笑んでいた。
さっきの相澤に感じた同じ事を考えたがやはり光世が笑ってくれていたので良かった。
アニメ人間カルタ へ 部屋も生きている。技術室にいた絵コンテを描いていたまあ君
千種台高校の方へ歩く。
× × ×
勿論何でも教室の扉があったら開きたくなる俺は今回もガラガラガロガロゴロゴロと扉を開けたらそこには―誰もいなかった。
「いないのかよ」
俺の頭に白いハリセンが突き刺さった。紙なのに何で頭に突き刺さる事が出来るのだろと思っていると
「一応ツッコンでやったけどアンタが音響監督だからここはアンタの部屋なのよ。だから人いないのもあたり前田のクラッカー」
「俺音系でそうたいした事できそうもないけど俺監督でいいのかな?」
「いかん」
「でも俺光世の事ならみんなと同等それ以上に好きな自信があるから大丈夫か」
「なら聞くな」
「あの~。直里さん。まず光世が好きなのと音と何の関係もないやんとツッコンで差し上げなくては」
俺と姉ちゃんと今新たに音楽室にいる仲間ミズケンが加わった。
「コイツが私に何かくれ!!」
「直里さん・・・」
「なにが直里さん・・・だ!!神長さん・・・やろ!!」
「いや神長さん・・・だったら直里さんもなってしまいますが」
「いや。アイツとは身分が違うからいいのよ。勿論私が上の身分」
「・・・」
唖然とするミズケン。
ピアノから始まる元の世界の音作り。やはり勿論ここ音楽室にもピアノがあった。
「姉ちゃんミズケン三人で一緒にピアノ弾こうよ」
「三人でですか?」
「いや弾けたとしてもわかっていると思うがそのピアノアンタの血が垂れてるからアンタしか触れられないのよ」
あ。そうか血の事忘れとった。拭かな。ピアノ錆びてまう。
「この教室に誰もいんかったのもアンタが一回入った事で空気が汚染されているから誰も入ってこられないのよ。最初のもそういう意味。因みに自動的に皆そういう理由で教室に入れないから自動的に監督になるしかないのよ」
「なんか虐めみたいですよ」
「え?私がコイツに虐められてる?馬鹿ごときが私を虐め様なんて無限億年早いわ!!」
「無限億年って地球がまだできてないんじゃ・・・?」
「虐めれてる事は解っているわ」決意する姉ちゃん。目の中に炎を燃やしながら
「私は虐めに屈しない。耐えてやるわ」
何度でも取り戻すまで何度でも繰り返すしてやる。何度でも生きるまで繰り返してやる死ぬ事許さないと姉ちゃんのテーマソングが流れた後姉ちゃんはなにげにポツリと言った。
「アンタの背中の子は?」
「ん?背中」
自分で自分の背中の方を見て見ると―
俺は光世をリユックサックみたいに背負ってきていた。
「え?俺いつの間に光世担いできたの?」
「おんぶ・・・」
可愛らしい声で光世が呟く。
「そこは何で気ずかないんですか?本当に神長さんって漫画みたいな人ですね」
とちょっと呆れた様に優し気に微笑むミズケン。
「まあアニメだけどね」
とミズケンに冷静にツッコム姉ちゃん。
「でも俺アニメをアニメで終わらせたくないんだよね」
「アンタ何ゆうとんの?夢を夢で終わらせない為にって事みたいな事言いたいの?」
名古屋モード学園の宣伝に出てきた言葉を思い出したのかそう聞く姉ちゃん。
「無理だよ?アンタにかっこいい事言おうと思っても。止めな」
「うん。わかった」
「私もピアノ弾く・・」
光世のピアノが聞けるとワクワクしていたら
「うちも一緒に弾く・・・」
と改めて人称を変えて言ってくれる光世。
「うん。弾こう!!」
「光世さんと神長さんで弾くんですね」
「いや光世と二人きりで弾けるのは俺としては嬉しいんだけどそれじゃあみんなに悪いから4人で弾こう」
「悪ないわ!!弾きたかねえわ。一人増えとる。増やせばいいってもんじゃないわ」
その後ピアノを四等分にして4人で弾いた。
「ピアノをどうやって四等分に分けるのですか?言葉だけ聞いていると怖いですね・・アニメだからいいですけど」
その事で4つの世界に音を分けたのだ。現在、過去未来そのどれでもない時間軸。元の世界・アニメの世界、虚構の世界異世界―
朝の音、昼の音、夕方の音、夜の音。
『朝起きる―怖い―』
と光世の声が響いたかと思うと―
光世の朝の音。
光世は朝部屋にいてベットから起きた。
すると―
辛い辛い辛苦しい辛い苦しい行きたくない。どうにかして助けて苦しい苦しいよお。〈イタリア〉
現実では言わないと解らない。
心の声も音で表わせないがアニメだと
「姉ちゃん光世が辛いって苦しいって言ってる」
「は?私にはBGMしか聞こえんわ」
朝食を食べても辛く気持ち悪い苦しいという気持ちが光世の周りを離れない。
どうやらBGMが俺の脳にそういう気持ちを認識させるらしかった。
光世の辛く苦しい気持ちが消えない。どうにかしたい。あんな状態で町の中を或いは光世は学校に行くまで力尽きてしまうんじゃないのだろうか―そんな事には絶対ならない。
「そうだ。俺も一緒に光世と学校に登校すればいいんだ」
俺は光世のカバンの中に入り俺も一緒に学校に持ってて貰う事にした。
「おい!!アニメだからっていい加減にすれよ!!どうやってあの細くて平ぺたい黒い学生カバンに入る訳ねえだろが!!いやお前ならなんとなく入るかもしれないが怖いから止めろ!!」
「ん?相澤入りたいのか?なら入るか?」
「入るか!!いやまじでつまらんぞ!!というかお前が言うとリアルすぎるから止めろ!!」
「光世に俺が近ずくのがだろ。御免な。そうだよな。みんなの光世だもんな」
「・・・」―
相澤が無言になった「・・・」のにさらに―もついていた。一生懸命謝ったら解ってくれたらしい。
「さすがのコイツも阿保トウとにツッコムの諦めたみたいね。というか関わりたくないのね」
そして登校風景はオープニング曲の風景と被るから省略するとしてガララッとクラスの2-Bの教室に光世が入る。
そうすると―
一人の男子生徒がただ一人来て座っていた。
前川という男子生徒で坊主で光世とは小学校も同じでカッコイイ男子でアンケートなどがあると必ず上位にランクインするイケメン君だ。
光世が入って来て席に座るまでずっと不思議そうに光世の事をじっと眺めていた。
すると前川が控えめに笑いながら
「あの教室間違えてませんか?ここ2Bだけど」
光世は
「うわ!!」
とびっくりして顔を赤い斜線ばかりにさせ恥ずかしそうに2Bを出て行って2Bはその後すぐに他の生徒が来たみたいで―
ドッと爆笑の嵐になっていた。
光世は隣の部屋のクラスの2Bと2Aを間違えて入ってなぜか隣のクラスの前川が居るのにそうとは気ずかず2Aの自分の席がある位置に座り前川に言われるまで気ずかなかったド天然だった。こんなリアル天然はなかなか見た事がなかった。超可愛らしい。
「いやアンタも教室間違えとるがね」
と姉ちゃん。
2Aの扉をガララッと開けると―いきなりでかい声で
「おはよう、光世」
と言って来たのは教室の奥で澤井と喋っていた俺だ。
「お・・・」
光世の声を聴いて嬉しかったのかにっこりと笑ったかと思うとまた俺は澤井と話し始めていた。
光世は眠いのか机に座ったかと思うと机に突っ伏してすぐ寝ていたかと思うと顔を上げたかと思うといつの間にか近ずいてきていた。俺が居た。我ながらホラーだった。
「光世眠いのか?それとも具合悪いのか?」
光世は無言で鞄を開けたかと思うと漫画を一冊取り出したかと思うと「ん」と言いながら俺の方に差し出した。
「ありがと読んでいいの?」
「現代文やってきた?」
「うん。やってきた。見る?」
光世頷く。
光世は必至に写し初めていた。俺は嬉しそうに漫画を光世の横で立って読んでいた。
すると黒い指定の学生鞄で俺の頭をぽふと叩いたのは
「おい阿保。何買収されて宿題見してんだ!!宿題は自分でやってくるもんだろうが!!」
「相澤おはよ。違うよ。光世はやってこないんじゃなくて国語の要約苦手で一生懸命考えても解らないんだって。てへ。俺の方が相澤より光世の事知ってるなちょっといやだいぶ嬉しいかも相澤も数学のノート見る?」
「おめえみたいなキモイ奴のノートなぞ見るか!!と言いたい所だが俺一問自身ねえ奴があるんだわ。あの最後の問題の証明の奴。今回だけ特別に見せて貰ってもいい―」
と相澤が言いかけた所でさっきまで国語の要約を写してたかと思うといつの間にか今度は俺の数学のノートを写し初めていた。
「・・・」
いつノートを渡していつ写し始めたんだという顔をして光世を見る相澤。
「光世すごいなあ。写すの早いな。クレアバイブルの写本byスレーヤーズも光世なら写せるんじゃないか」
と俺はクレアバイブルの写本は何の事かうろ覚えだが言ってみた。
「おい!!奴はどうせ英語もできんだろ英語から写させ・・・ろ・・ん?」
と不思議そうな顔をして
「おい!!お前何で俺の手を引いて教室を出て行く!!」
と俺に言う相澤。
「ん?サッカー」
「サッカーってそんなんやってる暇ねえだろ!!」
と俺に連れて行かれる相澤。
「何だアイツ可哀想な相澤」
「おい!!お前だよね!!」
「ん?俺は違うよ。あっちの俺だよ?」
「おい!!神長ワールドにするな!!訳が解らん上にキモイ!!」
とここまでコミカルなBGМが流れていたが
すると教室に居た渡邊が口を開いた。
「俺の携帯が無い」〈イタリア〉
その時いきなり怖いような驚いた曲に
「え?何でないんだ?」
と同じクラスの森が聞く。
「しまったなあ。さっきまでここに置いてあったんだけど奴に盗まれちまった」
「奴って誰?」
にやにや笑いながら言う渡邊。
「わかってるんだろ奴だよ奴つちや・・・」
と言いかけた所でガララッ
と扉がまた開いた。そうしたらBGМが止まり無音になった。
「奴って俺の事だろ~。サッカーやりにいく途中で廊下に落ちてたよ。自分一人のプリクラ携帯に貼ってたの落した時用のためだったのかさすが渡邊」
ゆるく奴が現れた。
「神長お前・・・さっき教室出てったんじゃないのか・・・」
「そういえば授業始まっちゃうから先生も誘ってサッカーしようかと思って」
「先生って!!先生連れてかれたら残された俺らはどうなる!!神長怖い奴!!」
と澤井が言う中、野末が(姉ちゃんに言わせるとベース板)が
「まあ。授業無くなってくれたら俺らいいんだけどな」
と心の広い事を言った後クラス中が笑いの渦に巻き込まれた。
すると止まっていたBGMが動きだした。『なら学校に来なければいいのに』と確かにBGMはそう言った。
今過去アニメを見て気ずいた。アニメの音BGMは心の声だと。
「え?何の事だ?渡邊がわざと携帯を落とした?どういう事だ?」
光世は何も言わない。
言えない。
いっそ無表情だ。
だから俺がその代りに―
相澤が俺に言った。
「お前が居るとやれないんだよ」
やっぱり
俺の為にサプライズの誕生日パーティーを仕掛けていやがったのだった。
だから嬉しいのを堪えて俺は知らない振りをして平静を装っているのだった。
ん?あれ?俺の誕生日?何で俺が居ると出来ないんだ?
俺は嬉しいのを紛らわせようと知らない振りを―しようと思ったが我慢できなくなった。
無理なんだ。俺に知らない振りなんて。
キンコン カン コーン
キンコーン カン コーン
授業が始まり先生が光世に言う。
「土屋さん教科書読んでください」
やった!!授業で光世の朗読を聞けるとはラッキーだ。日本昔話の語り部にお話しを聞かされると同じぐらいテンション上がる。
『昔昔―』
なかなか上手い読み方をする光世。
「ある所に・・・」
本当に国語の授業に日本昔話をやるらしかった。
「おじいさんとおばあさんが―」
しかも定番のだったとさ。
以前ピアノコンクールの前日―
毎日光世みたいな可愛い子もいるし学校も楽しいしで―でも心の奥深くどこかで悲しみを抱えていた。
その理由がまったく解らなくて一晩中いつの間にかその事について考えてしまって一睡もせずにピアノのコンクールに臨んで寝てなくて半分寝ていたのか―
曲を逆に弾いてしまった。
審査員の人も「どうしちゃったのあの子」とぼそりと呟いたと言う。
解らない。何で逆に弾いてしまったのか。みんな呆気にとられて誰も止めるものは―
居た。弾き終わった途端に姉ちゃんのハリセンが頭に突き刺さったと思ったら姉ちゃんに引きずられて審査員結果も聞かずに会場を後にした。でも聞かなくても0点だろうという事は明らかだった。
それからなぜかコンクールで『逆再生で弾いた子』逆に面白い。ギャグにもくだらんがと世間を騒がせる事になった。
今まで逆再生でピアノを弾いた人や弾ける人は沢山いたがあの時俺がコンクールで弾いた曲はそれは一度聞いた人は、曲がずっとその人の頭の中で消えない―
『心の背景で流れる曲』『世界の背景で流れている曲』を弾くという噂が広まりそれでいつの間にかテレビにも出る様になった。
その後タレント事務所のスカウトが来て光世が「タレントかっこいい」と言った事が100パーセント決め手となりタレント事務所に入る事にした。
ピアノは姉ちゃんが高校生にして有名なピアニストで「私の弟がピアノやれんと言うのはあり得ん」
と言ったことで姉ちゃんのスパルタ教育をして貰って元からピアノは何となくやっていた。
俺が居なくなった教室
やった!!成功だ!!光世の日本昔話の朗読の効果で俺の回想を挟む事によって俺がテレビに出てて休んで俺が居なくなった教室のアニメ―前は聞けなかった朗読が聞けるとはラッキーだと思ったら先生がいきなり口を開いた。
「土屋さん何ですか?その読み方はもう一回立って最初から読み直してください」
「先生止めて」
光世の悲しいBGМが流れる。
そして光世はまた最初から教科書を読み直すがその光世の口マネを渡邊がし始める。するとクラスの大半で笑って楽しそうに光世の口マネをし出す。
「みんな。止めろ」
それでも必至に最後まで読んで座る光世。でも先生がいつ座っていいと言いましたかと何で普通に読めないんですかと言う。ちゃんと読めるまで何回も読んでくださいと言う。
光世はそれでも立って読み始める。
みんなが笑って光世の口マネをする。
その度に光世の悲しいBGМは流れるがみんななんか楽しそうだ。
その繰り返しは国語の終了のチャイムで終わる。
その後にもどの授業でも同じような事が続いた。
「俺が止めろ」
涙がかってにただ流れた。
何もしないでただ涙が
何もしないならやるまでだ。虐めはなくならない。無くならないのなら虐めと共に去りぬ(生きる)!!
その過去の画面に思いっきり頭をガンとぶつけた。
「神長さん!!血が出てますよ!!止めてください!!」
へデングを何回もしてもサッカーボールは壊れないのにもう血がでるのか柔い。サッカボールになりたい。
「アンタ何やってんの?」
「こうすればあっちに行けるかと思って」
と俺は姉ちゃんの方を向いて涙を垂れ流しながら笑っていた。泣いて何もしないのはアニメ化前なら今はアニメしたら泣きながら前に進もう。何も出来ないのなら同時に何通りの事柄をしよう―そうしたらその一つが光世の幸せにつながってくれるか―二兎を得ようとするものは無限兎を得よう。
「阿保かあれは4人で弾いたピアノによって蘇ったアニメ化した現実で過去なのよ。過去に行けるか!!この泣いているだけのお阿保!!」
すると俺の顔を両手で挟むようにしてぴちぴち顔を軽く手の平で叩いたのは光世だった。
気が付くと俺はピアノの椅子に座っていた。手の平をぴちぴちして涙を拭きとってくれたみたいだった。
「ん!!これ!!」
光世がサンドイッチを持っていた。
「うち作った食べて・・」
それを貰ってパクと食べる。
するとにぱとなって泣いてた事最初から無かった。
「おいしいね。へへへ」
「笑い方キモ!!ガーン完全に女の子にあやされとる最悪だキモンズ」
姉ちゃんが言う100真実だった。
「解ってるならなんとかしろや!!」
「うん。解ったよ。俺光世の音を聞く為に―みんなの音を聞く為に現実を変えるためにまたは現実と生きる為に―音響監督になったんだ」
「解った所でどうした?」
「俺現実を創るよ」
改めて俺は思った。
「何言ってんだ!!現実が作れるか!!ガンプラか!!」
相澤ガンダム好きなん?
「て今実際作ってるか。なんかアニメみたいなのを・・でもそれが本当に元の世界に現実になるのか?それはどうでもいいがアニメがアニメ作ってどうする!?」
みんなが一緒に同じものを創るそれが現実。
またとある教室の前に俺はいた。ミズケンがいるという事はアニメ監督室だった。
「ミズケンおはこんばんは」
合体した挨拶をしてみた。
「ごきげんよう。神長さん」
ミズケンは例のアニメ化の学校の模型が置いてある机の近くの椅子の上に腰かけていた。
「ミズケンサッカーしない?」
「え?いきなりサッカーですか?でも今ココには私くしと神長さんだけですよね?まあここの学校の教室は普通ではないアニメなのでサッカーやれる広さに無限に膨らむ事ができますが問題なのは私と神長さんしかいないという事です」
「なら二人でサッカー」
「いや神長さんとやるとなんか神長さんワールドで二人でも楽しそうなのでやってみたいという気持ちはあるのですが何かする為にここに来たのでは無いのですか?」
「ううんただミズケンに会いに来た」
というかなんかいきなりここにいたのはそういう理由なんだろう。
と姉ちゃんが
「あんたはストーカーかというか最初からストーカー」
「では折角なので私くしに疑問に思っている事を聞いて言ったらどうでしょうか?」
「そういえばあったんだった。このアニメ化した世界ってアニメって事は脚本があってもう未来は決まっているの?」
「いえ。決まっていません。皆さんは脚本なしの考えて行動できる『自立型アニメ』ですから―いや大体アニメ化してしまった世界はどうなるのかは結末は大体同じですから決まっていると言えば決まっているかもしれませんがでもここにいる皆さんはアニメなんですが普通のアニメとはちょっと異なるやもしれませんね」
この白の中に黒が混じってるのがそうと思っていたが自立しているからちょっと違うのかな。敢えて言うなら記録用の―
「やも一緒にサッカーできるかな?」
「え?」
「あんたコイツの事ヤベキモっと思ったでしょ」
「おもっ思って無いのですよ」
「キモイんだからキモイと思っていいのよ」
神出鬼没の俺の姉ちゃん。
ポカ。
「俺のじゃない。アンタは私の!!いやいらんが」
「うん」
「あのすみません話の途中悪いのですが説明の続き宜しいでしょうか?」
「ダメだけどコイツとこれ以上喋りたくないからよし!!」
「有難う御座います。世界がアニメになった時光世を元にアニメ化になった訳ですがそれはどういう事かと言いますと光世が頭に思い描いてる理想の世界現実の認識している世界がアニメになって表れていると言いますかでもそのアニメになった世界自身に意志がありまあある意味擬人化ですね。なので世界も脚本があり動いている訳ではなくて自分自身で動いている訳です」
「現実の世界は心が小さいというか器が小さい。私がボケて何回も同じ事繰り返してもすぐ怒る。嫌がらせする」
「光世!!」
声が聞こえたので姿をウキウキして探したらどこにも見あたらなかった。
「いやいないよ。声だけだよ」
声だけの出演だった。
「そういうのもアリなんだ。アニメで声だけってどんだけなのよ」
「光世がいるなら声だけでも嬉しい」
「またこの模型を見ると分かるのは今特定されている元の世界今のアニメ化の世界また前アニメだった漫画の世界などの虚構の世界が存在していますがその三大勢力にどの国が属しているのだとか今カルタは誰が何枚持っているか世界の原画は誰が何枚持っているのか世界の動向はこれを見ればすぐ解ります」
すると世界の分身を見てミズケンが目を見開いた。
「ん?世界がぶっ壊れようとしています」
「もうぶっ壊れているでしょこの異常な世界」
「いえ一つの世界は沈黙を保っていますが二つの勢力が争っています。このままでは学校がぶっ壊れて本当に何にもなくなります。この世から」
「無か。なんか楽でいいな」
光世が口を開いた。
そしてその現場に行ったら光世がそこにもいた。声だけで別の時間の光世だったんだ。
返して!!その教室に入ると光世が泣き叫んでいた。
「どうしたんだ!!光世!?」
光世はその間も泣き叫んだ。その向かいには澤井が居た。
「澤井何があったんだ?」
「何もない別にただ俺が世界の原画を一枚に手に入れただけだ」
するとケド君が
「ただだよな。アンタにとっては。アニメ化になってやっと実現した小さい頃に分かれた友達。たしかチェオンだっけ?」
その言葉を機に光世の泣き声は高まった。
「え?チェオン君が原画ってどういう事?」
するとミズケンは口を開いた。
「前にもでましたが世界の原画を手に入れる方法としてその原画の過去を見る事、もう一つは殺す事―」
「チェオン君が世界の原画だったの・・・?」
「光世の理想でも現実では光世は神にも人間全員に一人残らず見捨てられた存在仲良くする人なんて有り得ない」
いや本当は居る。全員照れているだけで全員そうだった。今それを言っても照れて反対の事を言ってしまうと思うので敢えて言わないがそれをヤンデレ、ツンデレとも言う。みんなただツンデレ化やヤンデレ化しているだけなんだ。光世と同じ様にそれを表に出せないだけでただちょっと不器用なだけだ。
「またいたとしても一生で巡り会えるはずが無い。だから光世が好きな大切に思っている存在が世界の原画である存在が大きい」
「今・・・チェオン君は・・・?」
「亡くなって原画になりました」
「原画ってどこに・・・?」
俺が聞くと澤井が手に持っていたのは―
一枚の紙。
ただのルーズリーフだった。
「この紙が・・チェオン君?」
「それで素の世界が戻るのに一票入ったと言う事です」
その只の紙をいつの間にか最初から居た家女の前に澤井が家女に翳すだけで家女にチェオン君が吸い込まれていった。思わずあの紙をチェオン君と言ってしまった。でもチェオン君は紙じゃない。いや只と言うと紙君も大切だ。でも今それは別だ。こんな事で紙になると言うのならそれを試してみたかった。
アニメの世界BGMが怒っている悲しんでいる故に―
揺れたかと思うとその空間自体が手になり『世界の手』が澤井の首を家女の首を絞めた―
「澤井!!家女!!」
と思ったら澤井がいきなりどうやってやったのか大阪の通天閣を出してその『世界の手』を串刺しにした。
「土屋キモ世手前もチェオンとか言う奴みたいに串刺しになっていなくなれや!!お前がいなくなったら世界が平和になるんだ!!」
何で光世がいなくなると平和になるんだ?澤井はツンデレ全開だと思っとったら光世に刺さりそうだった通天閣を俺の日本(2本)の指が箸で掴むみたいに受け止めていた。それを見た澤井が
「何だお前!?あり得ないだろ!!お前の何倍もある通天閣をどうやって2本(日本)の指で挟むんだよ!!有り得ないだろが!!」
何で?通天閣を食べて見たいと思ったからだろうか?
いや敢えて言うなら光世が大好きだからだろう。
「ああ。凄いな言葉にすると実現した様に見えるな」
「なんだよそれ!!これアニメだよな!!唯一の救いがまあそれが神長だったらなんとなくやりそうで説明がつくが・・・」
そうこれはこれであってもこれでは無い。最初から映像化なんて考えていない。もう映像化しているんだから―
俺はその二本の指でハシの様に挟んだ通天閣をいやそっかでも一応”コレ”なんだからあり得る映像化になる様にしっかりとあり得るようにしとかなきゃな。俺は改めて書き直す。
そうハシであっても俺の”ハシ”は―橋だった。
俺はその二本の指でハシの様に挟んだ通天閣”サンドウイッ通天閣”を今度は両手しっかりとガシと掴んで
自分にズブリと刺してみた―
血が凄いでた。
すると澤井が青ざめて
「神長!!何やってんだ!!何で刺さらない様に止めたのにそれを自分で刺すんだよ!!キモイんだよ!!おそがいわ!!」
「通・・天・・閣・・って刺さるんだ・・・」
「なに呑気な事言ってんだお前死ぬ!!何やりたいんだ!!」
「チャオンは紙なんかじゃない・・・そんな事で紙になるなら試したかった・・もしかして紙になるんだとしてもチャオン君の気持ちがちょっと解るかもしれないと思って・・・」光世の悲しみがちょっとでも解るかもっと思って―澤井は本当はいい奴だ。光世の大切な人を平気で殺せる訳がない。
「実際やってんだよ!!今のてめえの状況も見て見ろや!!俺のせいだろが!!」
「コイツが自分でやったんやろが」
ハリセンで澤井をはたく姉ちゃん。
姉ちゃんナイスツッコミ・・・。
澤井がやったとしてもそれを素でやれる奴じゃない。澤井は今強い悲しみを抱えている。何かあるんだ―だからちょっとでも澤井の痛みが解りたくて何もできないんじゃなくてまずは解る事を―
「アンタは死んでも紙きれになれないと思うわよ。何故ならアンタはあの子の大切な人じゃないから」
「直里さん!!」
「うん。それでもいい光世に生きて会えるなら」
「キモコノストカーが!!」
姉ちゃんが珍しく怒っている。
「辛い?悲しい?俺が?何でお前にそんな事が解るんだよ!!」
解るんだよと小さな声で呟くようにいって走り去った。泣いていた気がした。
「澤井・・!!」
と俺は叫んで追いかけようとしたが叫び声も声がでなく体もピクリとも動いてくれんかった。
バシ!!
「お前が叫んでられる状況か!!」
「直里さん今ので余計血が・・・」
「私が出した血はよし!!」
とハリセンを自分の頭に簪の様に戻しながら
「ねえアンタ解ってる?今のアンタので世界が揺れて世界がぶっ壊れそうな事になってんのよ!!あの子も余計さっきよりも泣いてるんだけどいや解ってたけど高校級のおお阿保」
「光世モノクマだよ。俺作ったんだよ。サンドイッチのくれたからこれ光世に」
「いつの間に作れる暇あったんや!!」
と姉ちゃんが律儀に突っ込む中光世は不思議そうに
「ん?何これ!!神長君の血まみれサンドイッチ?」
パクと光世はそれを食べてくれたが
「ぬいぐるみ・・・?」
「おおすげえな。オニオンスライスにチーズマヨネーズホワイトソースのグラタン?確かに本物っぽいが食べる前に気ずけよ。ボールチェーンでキーホルダみたいになっとるしまあ光世らしくていいが」
とふっと言う感じで笑うケド君。その横で光世は泣き止んで血まみれのサンドイッチを見ていた。姉ちゃんが
「そんな汚いもん捨てなさい。悪い事言わんで」
「直里さん!!」
とお決まりのミズケンの突込みをし
「光世は泣き止んで争いは一時中断されましたが神長さんがこうなってしまっては最悪な事態です」
「いや邪魔物ストーカーが消える事によって世界は綺麗になるわ」
「コラコラってこういうの見とると本当に争いって阿保みたいだな」ケド君が言う。するといきなり時間が割れたと思ったのはあのさっきの技術室で見たあの時と同じ感覚がしたのだ。あの時のタイムシートが今の俺が倒れている所に巨大な定規が突き刺さって俺の周りの画面を割って―
今の俺だけ叩き割って今の俺を剥した。
「神長…君・・・?」
俺の居た所だけ割れて何も無くなっていた。それをびっくりして驚いた顔の光世が見つめていた。光世はちょっと涙がでそうになっている暇を与えずあの定規がその何もない黒い隙間に凄い勢いで入ってきたかと思うと―また戻って来て何かを押し出してその大きな定規は消えていった。
かと思うとその何かをその黒い隙間に上手に合わせてくっ付けた。
その何かとは技術室でまあ君と喋っていた頃の何も血の出てない俺だった。その黒い隙間は最初から無かったかの様に代わりに普通の光景が広がっていた。普通のケガする前の俺が立っていた。
「御免。みんな迷惑かけて俺ケガ治ったみたいだ。有難うまあ君」
ほちゃらと笑ってまあ君にお礼を言う俺。
「お前。今何したの?」
と困惑した感じの相澤がまあ君に聞く。いつもの無表情な顔で淡々と何気ない顔でまあ君は
「裏になっている前の時間軸を張り替えて今のを裏側に追いやった。するといきなり時間が割れた。空間の時間の分割した隙間に追いやった。神長と技術室さっきの分割していた時の時間軸を切り立って入れかえた」<デジタル編集>
「何言っているのかさっぱり解らんがそんな事できるのか?」
「やってみたらできた。できたらできるらしい」
「貸してみろ」
と相澤はまあ君の持っている定規を見ながら言う。
「ん?なんか前の定規と違う変な定規になってはいるがただの定規じゃねえか」
いつの間にかはまあ君の定規は普通の30センチ定規から雲形定規に代わっていた。
「ある意味凄いな。今の魔王はただの定規が武器か」
とケド君が関心している中ぼそりとまあ君が
「そいつの紙切れになる前の時間軸を上から貼り付けるのか?」
「それは駄目だ」
とチャオン君の事を元の人間に戻してくれるとまあ君は言うがそれを相澤が止めた。
「死んだ者が生き返るのはおかしいだろ」
と紙になったチェオン君を神妙な顔をして見つめながら言う相澤。
「まあでも阿保を助けてくれてありがとな」
「ん?間違えて相澤とやらの時間軸も上書きしたか?元に戻すか・・・」
と定規を相澤の方に構え直すまあ君。
「おい?悪かった普段の俺だよ!!」
『お前の時間軸測り終えた』
と言う文字がふよふよとまあ君の横ぐらいをふよふよと浮かんでいた。
「何だこのきめえカッコ悪い文字は?」
相澤が不気味そうに見つめる。
すると光世がその文字を見つめて
「世界が考えたまあ君の決めゼリフだと思う・・・」
「これを言えばいいのか?」
と文字を見つめながら言うまあ君。
「言わんでいい!!」
「神長君を助けに来てくれたの?」
と光世がまあ君の方に向かって初めて声を発した。
「転がってたらここに来た」
「どこを転がっての?」
やったあ。光世が会話を繋げたぞ会話のキャッチボール成功。
「いや全然成功じゃねえよ!!普通なんで転がってたの!?だろ!!」
「世界中の廊下を転がっていた」
「おい!!なんで奴の方の答えを言ってくんの!?俺の聞いた方が重要な疑問だろうが!!」
「楽しそうですね」
ちょっと照れた様に光世がまあ君の会話のキャッチボールを返す。
「楽しそうか!?変だろうが!!まあ手前ならそれは普通だが!!」
「お前も転がるか?」
「どんなお誘いだよ!?」
「はい!!」
光世が嬉しそうに答えた。
「おい何が嬉しいんだ!!」
「相澤とやらも転がりたいのか?」
「な訳あるか!!」
「名古屋祭り!!」
光世がいきなり叫んだ。
「なんで!?いきなりどうしたんだ奴は!?」
相澤が俺に聞いてくる。
「いや光世名古屋祭り好きなんだ」
「だから何だ!!」
するといきなりびりびりと画面(世界)が敗れて
「転がり祭り」
「て!!何だあんた!?」
「いや名古屋祭りって聞いていてもたってもいられなくてここに来たんだよ!!で!!名古屋祭りはここでやってるのかい?」
「いや、やっててもお前みたいな変態に名古屋祭りみせねえし!!まあ、ちゃんと何だてめえは?って質問に答えたら考えてやってもいいが」
「すごいな!!相澤!!名古屋祭り今見せれる事ができるのか?」
「いやできる訳ないが関わりたく無いから考える事はできるからな」
「僕はイギリス人の・・」
と言いかけた事で
「転がって来たからコロ君」
「え?名前まだ言ってな・・・」
とコロ君が言いかけた所で光世が
「それが嫌ならナリとか言うコロ助!!」
「嫌!!それは著作権侵害になると大変だからコロ君でいいよ・・・」
「どいつもこいつも何で転がりたがんだ!!」
「流行ってるんじゃないか?」
とまあ君が言った所
「流行ってたまるか!!」
「まあ。冗談だがな」
「て!!お前なれない事するんじゃね!!普段冗談とか言わねえ奴が冗談とか言うとそれがリアルになっちまうだろが!!本当に転がるのがアニメでは流行ってるのかと思うだろが!!」
「思ったのか」
「何?何?コイツいきなりツッコミに変えてきたよ。俺がボケかよ!!」
「まあそれは置いとくとして・・・。このコロが技術室にやって来て」
「置いとかれたよ!!」
「拾ってほしいのか?」
「御免なさい。悪かったよ・・・。説明お願いします」
ある時コロが技術室にやってきた。
「ここの部活に僕も入れたまえ」
「ん?そのネクタイの色3年生か?俺はなぜか2年生だがならアンタが部長と言った所か・・」
「いやいや何で僕いきなり初めて来て部長なの!?君が部長だろ!!」
「そうなのか?」
「まあそれはそれとして君は虚構の世界それ自身だと聞いているよ。僕はその勢力にはいりたいのさ」
「君は誰だか知らないがはいればいいんじゃないのか?その虚団とやらに」
「何でさ!!君は君しかいないじゃないか」
「そういう設定なのか?なんかよく解らん設定だな?」
「設定って・・・。いやまあアニメだからいいのかな・・・。まあよく解らないのは同意さ。でも入っていいんだね」
コクと頷くまあ。
「君は見た所アニメ作りと言うか世界の時間を管理しているんだね?でもそれをどうやってこの短い定規で図っているのかは謎だね。僕はなにをやればいい?」
「やりたい事をやればいいんじゃないか」
「じゃあ。僕の国イギリスでチーズ転がり祭りって言うのがあるんだけどそれの1位を取りたくて練習したいんだけど手伝ってくれるかい?」
「ああ」
「て!!自分で言っといてなんだが転がる事とアニメとか世界を作るとか関係ないよね!?なんかそれやるんだったら君の仕事の邪魔してるよね!!なんか文句ぐらい言いたまえ?」
「文句を言われたいのか?ならアニメに関係あればいいのか?イギリスとはそういう国なのか?」
「いや御免全然違うよ。真摯な国さ。冗談言ったつもりがそれがまさか実現しちゃってびっくりしただけさ」
「いや特に何もされてはいないが」
「なんか御免これお詫びのホットティ淹れたよ」
「淹れてる素振りがなかったがわざわざ悪いな」
紅茶を飲むまあ君。
「世界を作る事に関係あればいいんだな」
「え?なんか言った事がひきかえせなくなってきた。よし!!僕も紳士さ!!紳士は紳士らしく言った事はやるよ!!でも転がるのをアニメ世界を創る事と関係させるのは無理だろうさ」
そうするとまあ君とコロは技術室の外を出て廊下に舞台を移した。
「ねえ君いきなり回想になってコロ君がコロに変わったの?別にいいけどもさ」
コロがツッコんだ所でまあ君が
「この学校は―教室だった現実の世界の国々虚構の世界の国々、異世界の国々、あるかもしれない国々。アニメの世界の国々、漫画の世界の国々3大勢力の国々が全部教室の間を転がればその国々の位置関係が解る例えば現実の世界と異世界の位置関係が解ればそれを現実を置き換えて世界を創るのにどの世界を何処に置けばいいとか配置が解りやすくならないか?」
「いや転がっていかんでも普通に歩くとかしたいような・・・。僕が1位取りたいって言ったからか・・・どれだけ時間がかかるんだよ。人間だったら死んでるぞ。転がってる間に」
「でもコロは平気じゃないのか?」
「・・・」
暫くコロは固まってから
「いやまあでも僕一人で転がるのは嫌だから君も転がってくれるとでも言うのかい?」
「ああ」
「ええ!?君何か優しいように見せかけてそこは嫌だって言ってくれた方が僕もやらんでいいからそれが本当の優しさだよ!!でも僕が言った事だ。二人で転がろう!!」
と言う訳だなとまあ君が締めくくって回想のアニメが終わった。
「わあ。すごい・・・私自分の国日本出た事無い。殆ど元の世界の愛知県しかいない。いいなあ。でもあんまり出たいとは思った事ないけどまあ君が行ったなら行ってみたいなあ。もおどれぐらいまわったの?」
やったあ!!光世さりげなくもうこれで友達決定だと喜んでいたらその喜びに共感してくれたのか相澤が
「いやそれだけで友達なら世界がみんな友達だろが」
「うん。友達だよ」
と俺が嬉しそうに言うと
「・・・。いや言ってくると思ったが関わりたくないから黙っておこう」
相変わらず相澤はすっごく面白い。
「お前が面白いわ!!悪い意味で!!」
「ひたすら転がっただけだから面白ろいかは解らんが全世界大体回った」
「おい!!転がってただけか?」
すっごい面白そうだ俺も今度やってみよ。
「それに何でまだ見ぬ世界とかってあるのに全世界とかってわかんだよ!!」
「今から説明を・・」
「いやどうせその理由考えられないだろうからいいわというか正直お前何言い出すか怖なってきたわ」
「怖くなければいいのか?怖くないように言えばまあ解りやすく言えばコンパスで円を描いた―」
「ほらやっぱりキモイよく解らん怖い事言ってきやがった!!だから言うなっつたろ!!解りやすいってさっぱり意味わからんし」
「この世界は光世を素に作られている。光世を中心にして時間線(軸)を引き込もうとする有る世界、まだ見ぬ世界、これから出て来るである可能性の時間線を円を描くように回転するというか転がった―この地球は丸かったというようにこの学校は世界だ。なら時間軸も丸い球体ではないのかと考えたらすべての可能性の時間線がピンと貼るまでやった―これはすべて回ったと言う事だろ?」
すごいまあ君はこれから作られるであろう世界まで先どりしたんだ。
「でも光世の可能性は無限大だ。やはり俺が間違っていたな。悪かったな。今ある可能性を回ったつもりだったがかってに今ある可能性を限定してしまった様だな。これからすぐつき破るだろうが」
「ううん有難とまあ君」
「うん。俺も元から光世は凄いって思ってた!!」
と光世に自身満々に答えると光世は顔を寂しそうになお且つ優しい笑顔で
「神長君は元からそう思ってくるだろうと思ってた」
光世が笑っているのを見て俺はテンションが上がり、
「よし!!俺も転がろ!!」
自分を分裂させて一人で転がり始めた。
「何でだ!!」
「神長君ダメだよ死んじゃうよ」
と光世は焦ってそう言うと
「神長君の人間性がもうアメーバだよ・・・」
とそう呟いた。
分裂できるのはアニメだから色々な話数と色々な時間軸の俺がいるからだ。
そうするとまあ君がふとぽろりと何気ない顔いつもの無表情で
「そういえばこれ転がってたらあったからいるか?」
まあ君の手元を見たら大量のカルタの絵札がどっしりあった。
「早!!見つけるの早すぎだろ!!」
「欲しい!!」
と光世は慌てて言った。光世はまあ君が大好きだからまあ君グッズだったら何でも欲しいのだろう。
それを聞いた。まあ君はあっさりと光世に渡した。
「ねえねえ!!何でそうやってあっさりと他人に渡しちまうの?それにお前自分の勢力がどうなってもいいんか?自分がどうなってもいいのか!?あのカルタが原画があればどうとでもできるってのに!!まああのカルタ如きで世界が決まるなんてちゃんちゃんらおかしくて疑問だが!!」
「自分に興味はないな。いや違うなこんだけの紙切れで今までのがどうにかなるなら最初から問題ないんじゃないか?」
「何狂った事言ってんだ!!俺は今までの事が何とかなるんだったらクズでも何でもいいんだよ!!」
そう叫んで相澤は教室を出て行こうとしたので
「相澤!!」
俺が慌てて声をかけると
「うるせえ!!喋んな!!誰も俺に近ずかないだろうが近ずかなくていい!!」
『形の無い悪魔無形文化財悪魔―誰も追ってこれない近ずけさせない空間』と言うでかい文字が画面に大きく映し出されたかと思うと―相澤が消えていた。
「あんな事言われたらもう追いかけるのは無理なのか?」
と言う中
「あれは言葉に書かれてあった通りの悪魔ですね」
「え?空間が?」
と相澤の事が気になって追いかけたくてたまらなくて焦っている心を落ち着かせようと聞く俺、言葉の悪魔―?
「そうです。そういう悪魔なんです。魔王の悩み(苦悩)を原画を見たから相澤さんは使えるんです。魔王を支配しているからその能力も使いたい放題なんです」
「そうなんだ・・・。やっぱり相澤は凄いなあ」
そう俺は思わず言ったが凄くても辛くない訳がない―でもまあ君も過去が―
「まあ君光世にカルタくれて有難う」
と相澤の事が気がかりでまあ君の事も気がかりで思わず弱弱しい感じになってしまったがすると―
「相澤人気ある癖に時々一人で椅子に座って俯いている時あった・・・いつもは他の奴や神長君がくっ付いてうるさくしてたけどそれ以外の時時々あった・・・」
その後照れを隠す為に付け加えた様に
「うちを虐めるうちのクラスの奴全員死んだらいい。特に相澤は特に」
特に相澤は大好きって事か。
「光世相澤の事が好きなんだ」
と思わず微笑むと
「キモ長君ウザイこの偽善者うちのクラスの奴に勿論神長君も含まれているからね・・・死んで!!」
「嫌い嫌いは好きのうちっていうなら相澤の事が心配なんだろ。じゃなきゃみんなの前で相澤が俯いてた事言わない。相澤が今辛そうだから今なんとかしたくて言ったんだろ光世」
「・・・」
光世は顔をちょっと赤くしながら睨むように俺を見る。睨む光世も勿論可愛い。
「本当に光世っていい奴だな」
そう言うと自然と笑みがこぼれた。
世界のカルタ ろ 廊下を転がってやって来た。イギリスの高代バージョンのコロ
アニメ化高校の方に転がった。
相澤は紙にあの時の魔界のナイフがシャープペンになったものを使って世界のアニメ原画を走り書きしていてでもそれが気にいらんかったらしく破ろうとしていてでも破らなかった。
「当たり前だろうが手前がとっちゃったからね!!何でだ!?誰も追いかけてこれない空間つったろ!!てめも無理つってたろ!!それで何でできちゃうの!?」
「え?だってそう言っとけば相澤これ以上どっか行かないと思ってそれに最初声をかけるのは光世だったんだけど光世照れ屋だろ。だからまず俺が―」
「コワ!!性格悪」
「相澤はいい奴だからなんとでもなるよ。これからも」
「いい奴ねえ。土屋を虐めててもか?」
「それは許さない」
「だろ?」
「俺は俺を許さない」
「何ゆうとんのアンタ?」
「同じクラスに居ながら光世を悲しませた。虐めてる事になる。そっちの方が最悪だろ。もしくはそれ以上だ」
クラスが虐めているのなら同じクラスである俺は虐めている。クラスと一括りにされている以上クラスは家族、いやそれ以上社会、と言う事は一心同体、罪も一つなのだ。罪も等しくわけあうのだ。
「なんだよ。偽善者お前はいじめの事を知らなかったんじゃねえの?」
「同じクラスにいながら気ずかないのは有り得ない。しかも気ずいた今も光世の事実を消して辛さを消す事もまだできない。何もしないのは罪だ」
相澤は無表情に俺を見る。
「しかも相澤の事も何も知らなかった」
「お前キモイんだよ!!」
「知ってる。生きてるんだもん。キモくなるさ。虐めた事実は変わらなかったけど今からでも光世と楽しく高校生活を送る事はできる」
「無理だろ。お前も今言ったんだろうが虐めた事実は消えないって」
「でも同じクラスである事実も消えない」
「なんだそれ?あたり前じゃねえか?」
「見たろ?この広い世界で同じクラス同じクラスに成れる確率ってあんま無いだろ?」
家女を見つける際改めて廊下をわたって世界の広さを思い知らされた。でもクラス事国分けされて改めて広い様で狭い事も思い知らされたが、今まで廊下を苦労して渡ってアニメだと短縮されているが長時間掛かる。そこで会ったのはアニメで映し出されるだけのは限りある数人―その広い世界中で光世と同じクラスである奇跡を本当に有難く改めて思う。だからそんな巡り合わせの中同じクラスだっていう奇跡は―
「だからもうその時点で友達だろ」
「いやそれは明らかに無理があるだろ」
「光世は相澤に死ねと言っときながら本当は相澤と仲良くしたくてたまらないんだ」
「かってに決めんなよ」
「だって相澤も光世となんだかんだで喋っているもん」
「お前がいるからアイツとも喋らんといかん状況に落ちいっとんの!!」
叫ぶ様にそう言った。
みんな同じじゃないからこそ虐めも起こる。違うからこそ相手の気持ちが解らなくなる。
そうしたら自分の気持ちを言いあったらと思うかもしれないでも言いあっても解決できるほど簡単な事じゃない。しかしも言って関係が終了してしまうものもある。だけど人には人だからこそ言えない事言いたく無い事があるんだ。
アニメになって見た原画と言う形で改めて解った。
それぞれ生きる事に必死で相手の事を考える余裕もない時もあるんだ。だからこそせめてみんなで馬鹿にするとかじゃなくて心から笑って貰いたい。
「寒いんですけど」
相澤はあまりにも俺の言っている事か寒すぎて呆れていたが俺の心は止まってくれなかった。顔は笑っていなくても心で笑って欲しいんだ。
「あの?さっきから色々な幼稚な事言って更に寒いんですけど何言いだすかお前の言葉幼稚すぎてあまり解ってやれねえし」
世界の言葉が画面いっぱいにまた浮き上がった。神長言葉図鑑 心で笑って欲しいんだ。無表情でも怒っていても心は楽しくいて欲しい。
「おいなんか意味不明な言葉出てきたから説明文出て来たろうが!!」
「光世言ってた俯いている事が多かったって光世も相澤に心で笑って欲しいと思ってるんだよ」
そうすると相澤は
「なんかお前ウザイな」
と言って笑った。
「何を言ってるんだい。君は」
「あ!!コロ」
俺はコロが来たから嬉しくなって思わず言葉がはしゃいだ。
「いや・・・今からシリアス的な事を言いたいのにコロッて呼ばれると言い難くなるな」
「コロちゃん」
「いや悪かったよ。コロで頼むよ」
「うん!!」
「そんな元気そうな声で言われても」
そうコロは呆れた顔で言ってからいつもの面白くて優しさが滲みでている顔から無機質的な物みたいな表情になって
「まったくもって意味不明な事ばかり問題なのは、土屋光世がいなくなればこの世の人間がみんな幸せになれるんだ。まあ極端な話例えば殺人犯がいるとしてそいつがいなくなればみんなが笑えるんだ。その時君はその殺人犯も友達だとでも言うの?君が言ってるのはそう言う事なんだ」
「よく有り勝ちな漫画の一人と全員どっちを取るか?という漫画か?実にワンパターンだな・・・。もっと新しいパターンを考えたらどうだコロ。ワンパターン話より俺達は転がるのに忙しい」
というまあ君にコロは驚いて
「何転がるのに忙しいって・・・!!もう世界中転がったでしょ!!これ以上どれだけ転がるのかい!?」
「そうだな・・・ワンパターンが好きな様だからよく1000回回ってのが多いらしいから最低で世界100周だな」
「何の為に?」
「また転がると新たな発見が多いと聞く多いんじゃないか?」
「君の気が済むまで転がってあげるから今は黙っててくれないか!!って!!やっぱ御免だよ!!」
「まあ君相澤の事が心配で見に来たんだなコロ君も」
「僕は違うから!!て!!さり気無くコロに君付け!!」
心ではそうは思ってない、ツンデレ・・・俺がそう例えると
「いや違うから!!」
と言うコロに
「うるせえよ。コイツは最初から意味不明だからいいんだよ」
「コロ俺よく難しい事はよく解らないけど光世は優しい子だよ。殺人者とは違うんだ。同じ生きている人同士が殺しあうのはとても悲しい。だからそうならない為には人を一人にして思いつめさせない様にする事。常に一人一人が楽しく生きれば自分も幸せになれるんじゃないかな。でも一人でも十分楽しいよね。テレビやアニメや漫画とか本があるしだから俺一人でいるのも大好きなんだ」
「何だこの子は・・・?君と話していると何か僕は何でここにいるんだっけとか意味解らなくなってくる。あまりに幼稚で変で馬鹿過ぎて・・・。て・・・僕か最初に殺人犯だとかいい始めたのは」
「俺馬鹿だから色々解らないから世界を色々見て知りたいんだ。それに色んな人に出会って全世界全員と友達になりたい。なれなくても出会いたい」
いや会えなくても一緒に生きていれば十分だった。
「欲張りな子だな?」
とコロは優し気な笑顔を俺に向けてくれた。なんかこの感覚懐かしい。元から兄ちゃんみたいだ。
「世界征服か」
まあ君は俺を見ていつもの調子でさらりと言った。
「神長お前が本当の魔王だったのか」
「やったあ。俺もまあ君になれたのか」
自分はそんなたいしたもんじゃないけどそう言われるのは凄く嬉しい。
「だから光世まあ君コロ廊下もいいけど今から全世界を転がって中の教室見て回らない?」
と俺は早く行きたくてウキウキみんなに提案すると
「転がらない」
とコロ
「なら転がらなければ全世界を見て回ると言う事か」
とまあ君に
「し、しまったあ」
とコロは落胆した表情をみせた。
「今からでも断る事ができるのに言わないとは正直行きたいという事か」
「行きたい全世界を本当に回れるとしたら行ってみたい」
と光世だけが言葉だと言った様に見えるがコロの声と光世の声がはもっていた。光世とコロの二重の言葉のハーモニーだった。
コロは思わずハッとした顔で光世の顔を見ると顔を赤くして照れていた。そんなコロをみつめて光世の顔は心なしか嬉しそうだった。そんな幸せな風景を暫くみんなで見守った後
「行こう世界へ」
と俺だけではなく自然とみんな(心)がはもっていた。
「おい!!行こう世界へって言ってどれぐらい時間立つと思ってんだ。全然つかねえぞ!!世界!!」
相澤は文句も言わずみんなで無言で廊下を歩いていたが延々と1000時間以上歩いてやっとそう口にした。
「まだ1か国も回れてねえぞ!!」
「相澤は楽しみなんだな」
「違げえよ。それもそうと奴に歩くスペース合わせてるからだろ。歩く速さがアリだろ!!時速アリメートル。まあそれはどうでもいいが今アレ二コマなんちゃれとか使う時なんじゃねえの!?必要な時には何で使わない!!」
「もしかして世界は逃げてるのかもな。俺らが鬼で鬼ごっこしてるんだよ。やったあ。一回やってみたかったんだ。国と鬼ごっこ」
「何言ってんだ!!今のアニメ世界は国一つ一つが教室になってんだろが!!どうやって逃げんだよ!!明らかに歩くのがおそ・・・てっ!!何だ?に逃げてる教室が!!何でだ!!くだらねえぞ!!どうやって教室が逃げんだよ!!アニメなのに観てる気がしねえ!!」
本当に逃げてた教室一国が
「腹立つ!!追い掛けたくね~」
「捕まえた!!」
すると光世がいつの間にか動いたのか一つの国にタッチしていた。
と鬼ごっこで捕まえたみたいに楽し気に言ったかと思うとすると教室が立ち止って教室の扉がガラガラと開いた。
すると教室なのに中はやっぱり青空が見える外のロンドンの風景が広がっていた。こんな広いのに人っ子一人いなかった。
「お~い僕だ!!みんなでて来てくれ!!」
すると外が広がっていたのにそれより狭い普通の教室に戻って普通の教室、椅子机が現れた。
椅子、机に座っている生徒、教団の前に立っている先生が現れた。40人ぐらいしかいなかったので光世が
「イギリスってこんだけしか人がいないの?」
とコロに聞いていた。
「いや違うよ。前アニメで放映して言っていた事と被るけどこれは画面に収まりやすいように見えやすい様に大きさも教室に縮小して人口も省略してあるんだよ。すると光世が頭の上に豆電球を閃かして
「解った文章も要点だけを取ってパっと視で解るように要約するこれはアニメでいう所の映像の要約?」
「まあちょっとオリジナル言葉入ちゃってるようだけど意味は同じだね」
光世に生徒を褒める先生の様に優しく笑いかけるといつものコロの顔に戻ってイギリスのみんなに
「ねえ。それはそうと何で僕が居るのに逃げてたのさ?」
すると教室に居る先生と生徒が
『君がいるから逃げた』
全員の声が見事にはもっていた。
「何でだい!!」
『本当だよ!!』
「何でだい!!そこは冗談だよだろ!!」
『嘘嘘本当嘘本当』
「どっちだよ!!」
光世は
「初めて生でイギリス見たけど紅茶とハリーポッター以外色々ありそうだね」と光世が関心していた。それを聞いていた相澤が
「当たりめえだろ!!手前の知識は無知というかオタクなんだよ!!俺も知らんが!!」
「で!!普通はどうやって杖で魔法使ってるの?うちも使ってみたい!!」
「おい!!使えるか!!迷惑な事聞くな!!」
『うん。過去と現在はやっぱり杖を使ってやるかな。まあ一番シンプルなのはでもアニメ的にはもう手や体が杖替わりかな。今の記憶や過去の記憶を心で組み立ててそれを空間に解き放ってロボットを創るロボット魔法とか色々だね。でも最初は杖を使ってやるかな。君もやってみる?』
親切なイギリスの対応に慌てて相澤が
「て!!のらんくっていいぞ!!」
っとツッコんでいた。イギリス君の親切な提案に
「うん!!」
と嬉しそうに光世は元気に答えると相澤が
「これスティッキ?」
『ああそうだよ』
イギリス君が答える。
「答えるもなにもなんだよこれでかすぎるじゃねえか!!おかしいだろ!?スティキじゃねえだろ!!これイギリス艦隊だろ!!」
するとイギリス君が
『日本ではそうなのかい?』
「ちゃうわ!!」
「ああ確かにスティッキだな」
「てめ!!さっきの仕返しか!!」
「違うよ!!だって廊下歩くのえらいみたいな事言ってただろ。このスティッキに乗っていけば楽々と廊下を渡れるだろ」
「おいおいスティッキに乗るって変だろ!!杖からスティッキにいつの間に変わっとるし!!それよりどうやってこれで廊下を渡るんだよ!!」
「私にとって世界最強スティッキいけ!!」光世艦長のカッコイイ号令で廊下を海の様に艦隊に乗って廊下を進んだ。
「最初はイギリスか」
「コロが世界の事で悩んでいるみたいだったから故郷のみんなに会いたいかなっと思って」
「え?」
ちょっと意味がよく解らなかったみたいで驚いて目をぱちくりするコロ。
「みんなと会ったらコロ安心するだろうしコロの母国の事知ってコロの事沢山知ってコロともっと仲良くなりたかったんだ」
「え?どういう事だい?君が国の配置を変えられると言うのかい?」
「うん。コロが悩んでいる悲しんでいるんだったら無理やりにでもなんとかしたいと思ったらできた。家女探しの旅で思ったんだけどフェドキナスコープや国をネクタイでたぐり寄せてるその時思ったんだけどランダムで教室は逃げたり決まっていたりとすぐ家女のいる目的地にはすぐ着けなかった。アニメだと短時間の様に見えたけどあれ本当の人間だったら死んでる距離で途方もない旅だったけど俺的には色々な国の人に会えて嬉しかったんだけど勿論途方のない旅の方が楽しいんだけど普通の旅みたいにより確実に目的地に一直線で行こうと思ったら―世界旅行に行く時何を持ってこうかな?とまず考えたんだ」
光世は
「おかし・・・」
と真面目な顔で言っていた。
「ガキか!!」
と相澤が突っこむ中
「え?お菓子は必須だよね。一番大切な事だよね」
「お前もか!!」
と相澤が突っこむ中
「お菓子とそれに俺は『国の配置』を最初に旅行したら持って来たいと思ったから俺もその家女の旅で耳にした色々な国のBGМを聞き取ってその国のBGМ音を別の場面の俺が引けば目的地を並び替えたりするアニメのその時ストーリーのBGМを弾いたりそれは国の
配置を変えれる事に気ずいたんだ。アニメで言う所の『構成作家』みたいなんだ」
「無理矢理・・強引な子だな」
とちょっと呆れた感じの優しげな笑いのコロ。更に相澤が半眼で
「照れてやんの。確かに超強引。というか最初にそれやれよ!!」
「あ!!次の国(教室)に着いた」
艦隊から降りたら普通の教室の前廊下に戻っていたがもうそんな事はどうでもいいぐらいだった。だってこんなに楽しそうな光世は今まで見たことなかったからだ。すごく嬉しくて堪らなかった。
光世がドンドンと元気よくノックをすると
「おい!!トントンにしてやれ!!」
ちゃんとツッコミを入れる律儀な相澤。そして改めて元気よく扉を開ける相澤。
「改めてって何?オイオイ!!何で俺がウキウキしてなきゃいけねえんだ!!光世だろ光世!!」
相澤は気ずいてないか解らないが相澤は思わずそう言った。やったあ!!相澤が光世って呼んだ!!
「てめが光世って言わせたんだろうが!!卑怯だぞ!!」
でも俺は勿論見逃さなかった。相澤が照れているのと光世が一瞬相澤の方を見て嬉しそうに笑ったのをすぐいつもの無表情に戻ったが
すると光世が教室の風景を見て
「あれこれって?」
と光世が驚いた。そして光世はケド君と居た時みたいにこの教室の中の風景の中と同じ建物がカラフルなその風景と同じ色で描けている画用紙にそれを白と黒で色を塗り潰すと
「よし!!後は・・ケドは?」
「何言ってるんだ。ちょっと無理じゃないかな?僕達はイギリス艦隊に乗って来たんだよ。理科室から遠い道乗りだよ」
「何でもできるもん。ケドはロケットだもん。軽々飛んでくるんだもん」
「無理だよ。聞き分けなさい」
とコロが光世を諭す様に言うと
景色が紙がドンドンとすごい衝撃で殴られたみたいにへこんでそれが何回か続くと景色がロケットみたいな形で凹み何かが景色を突き破りすごい速さで飛びだしてきた。
そこには血まみれのケド君がボトと降って来た。
「ケド君!!大丈夫」
俺はケド君を抱き起こした。
「あせっ・・・た・・・どうしようかと思った・・・ロケットで飛んでくるってどないや!!と一人ツッコミしてみたけど空間にCG処理施してそれをロケットの速さで飛ばしたらなんかできた・・・って俺何意味不明な事言って・・んだ・・・。幸司が言ってた無理矢理ってなんなん?できるか!!って思ったけどなんか無理矢理やったらできた」
「大丈夫?ケド。はいこれ食べたら治るよ」俺の膝枕して寝たままのケド君に光世の手作りソーセージをケド君の口に持っていって
「おい!!こんな状況でんなもん食えっかよ!!やめたれ!!」
と心配そうに慌てて光世にツッコム相澤。
「て!!アンタも付き合い良すぎだろ!!本当に食うなよ!!死ぬぞ!!」
するとケド君がゆっくり立ち上ると血がCG処理みたいにシューってひいていった。
「え?俺ソーセージ好きだから気持ちは凄く嬉しかったんだがでも今?いやいつくれても嬉しいがそれで治るってどうしよう?と思ったが無理矢理治そうと思ったらなんとか治った。つかCGのせいにしといた。て。俺何意味不明な事を・・」
「何でもいいよ。ケド君が元気でいてくれたら」
「いや有難いが凄いな。それを堂々と面と向かって言えるのが俺には無理だ」
「ケドこの色にして」
「ああ」
と言った途端。フレスコにかけているのか画用紙を入れてフラスコを空に向かって投げたらドンと爆発して景色がみんな白黒になった。
「あ。やっぱりこれローマの休日に出てきたとこだ」
光世はオードリーヘップバーンの大ファンだ。勿論一番好きな映画は『ローマの休日』でその映画は白黒の映画なんで本当にそれがローマか解らなかったからケド君を呼んで白黒テレビみたいにそれと同じ白黒にして貰ったみたいだ。
「ねえ!!ねえ!!そんな事せんでも俺に聞いたら一発でローマって解ってたから答えてやったからまず聞けや!!それだけの為にアイツ来たの?お前以外の奴全部ローマって解ってるだろうから聞けや!!」
「アイツって実はいい奴?」
とケド君が言った途端景色がまた教室に戻りかけてた所で光世が
「ええ!!べネチアもみたかったのに!!」
と泣きそうな顔で言う。
また教室から今度はベネチア水の都になった―
「おい!!可哀想だろ!!なんか喋らしたれや!!」
と相澤のツッコミにそれを気にした素振りもなく嬉しそうに
「ゴンドラ乗りたい」
と光世が言うとゴンドラが一隻現れた。
ベネチアは人気の観光地なので本当だったらゴンドラが沢山あるイメージだったが今はゴンドラ一隻しかなくて俺達しかいなかった。ゴンドリエーレもいなかった。
「でもオールはあるみたいだね。これで自分達で漕ぐみたいだね」
とコロがオールを見て教えてくれる。
「え?漕げるの?いや俺は一番最後に」
と平静を装っていたが漕ぎたくてアニメウキウキと文字が出て来るぐらい漕ぎたくて堪らん俺であった。
「いやいいよ誰も別に漕ぎたくないからお前で」
と同時に3人で言ってくれたから
「有難う!!ワーイ!!」
言葉に甘えてワクワクしてオールを思いっきり
ドパシャン
と漕いだら空が暗くなった。
「あれ?イタリアってオールを漕ぐと夜になるの?」
「下手糞!!お前の力が強すぎてひと漕ぎでイタリアの上空に突き抜けて宇宙に行っちまったってオチか!!くだらねえ!!普通はそのままでは喋れんがな・・・早く戻れや!!」
すると光世がそういえばアリアの灯は逆漕ぎで漕ぐとうまく焦げるんだよ」
と某豆しばみたいに教えてくれたので
「逆!!」
逆にオールで漕ぐと元通りの場所に戻れたみたいだ。
「次のオチから言って地底に着く下らんオチを覚悟してたがなんとかそうはならなんだみたいだな。よしゃ。ちょっとは普通になってきた。いいぞ」
と相澤が言った所で光世がぼそりと
「アリアだったらここらへんで綺麗な歌が流れてくる」
「確かになんか歌あってもいいかもね」
光世ゴンドラに乗ったテーマ曲とかなんかかわ綺麗な曲とかいい・・
「神長。カンツオーネ歌ったらどうだ?」
「え?カンツオーネ?うん解った」
ピアノの曲が流れる。
「ひっ!?何でだ!?神長はここにいるのに何で!?それより物理的に無理だろ!!何でこんなもんがいきなり乗るんだ!?」
相澤は歌おうとした俺とは別に狭いゴンドラの横幅には無理の筈のグランドピアノの椅子に座っている俺に驚いたのだ。そう俺がもう一人いるのは同じ時間線の別の世界、別の俺だからだろうかそうアニメだと見えているのがすべてだが、見えないとこういう事も可能だ。光世はピアノが大好きなので狭いゴンドラにピアノが載っていた方がいいと思ったからだ。
そして俺も歌いだす。歌は姉ちゃんと違って上手くなかったが大きな声で一生懸命歌ってみる事にした。
その二人の俺という部分には『神長だからなんとでもなる』と関わらないとこうとしてくれたのかそれには触れず
「おい?かんっつおーねだぞこれは日本昔だ!!このワンパターン!!」
「これはこれであってるな」
「うんあってる」
とまあ君と光世が頷づきあってると
「え?嘘だろ?でたらめ―案外そうかもな」
とちょっと不思議そうだったが納得してくれたみたいだった。相澤風に言うと関わりたくないからどうでもよくなったみたいだ。
それから何故かにほむかを繰り返しひたすら歌っていたら30分過ぎても無言だったが全く気にならなかった。賑やかなのも好きだがこうやってみんなで水の音を聞いて静かに過ごすのも大好きだった。寧ろ俺の歌声が五月蠅かったと思っていると
「神長君ばかり漕ぐの狡い!!」
「お。御免光世交代な」
と十分漕ぐのを堪能したので満足そうな顔でオールを光世に託す俺
「お前さっき漕ぎたくないわみたいな事ゆっとった癖に!!」
と相澤のツッコミが入ったが本当はやりたかったんだな。照れて言えなかったんだ。可愛い。
「重い・・・動かない・・・」
「力弱え!!ちょっと貸してみ・・って!!何だこれ全然動かんわ!!」
光世の力では動かなかったので相澤が漕ぎ方を教えてあげようとオールをもって漕ごうとしたがゴンドラはなぜか動いてくれなかった。なので俺が
「よし!!光世、相澤一緒に漕ぐか?」
「うん!!」
その後みんなで漕いだ。
「上手く焦げた」
「本当に上手いな光世」
「て!!土屋オール触っとるだけやん。おい・・・殆どお前の力やぞて!!ほとんどってちょっとはやってるみたいないい方しちまった・・・」
「お?相澤が光世の上手さにライバル志している?」
「五月蠅いわ!!そういえばお前もなんか歌えば?」
光世の方を見て言う相澤。相澤!!ナイス!!光世のカンツオーネすっごく聞きたい!!
すると光世は悪魔君の歌を歌い出した。
「おっ光世上手いな」
「中々コレもあうな」
「お前ら黙っとれ!!悪魔君が合うベネチア水の都ってどないや!!」
するとまあ君が
「アイお前は歌わないのか?」
ちょっと考えた後相澤は歌い出した。
もうアニメなんかならない
何でもアニメにすればいいってもんじゃねえ
解ってんのか
解ってると思うが
勿論―
このアニメの事だよ!!
「・・・・」コロ
「・・・・」まあ
「…」光世
「・・・」神長(無形文化財静寂)
静寂の中に相澤の声だけ響いた。
そのまま静かに相澤の歌だけの世界の時間は100時間経った。
「経ってたまるか!!喋れや!!」
「え?喋ってもいいの?黙っとけって言っていた様な?」
「また出た!!時間差攻撃!!」
よく聞こえる様によく聞きこんでしまった。勿体無いし。
「おい!!誰か喋れや一人で歌なんぞ歌ってて辛いだろうが!!」
「御免な相澤」
作詞作曲相澤も聞けて思わずほにゃらと相澤に謝ってると
「腹空いた・・・」
と光世がぽろっと可愛く呟いた。
「コロってコロッケの擬人化かも・・・ちょっと齧る」
「て!!本当に顔を齧るのかい!!イタリアの諸君ご飯タイムよろしく頼むよ!!」
とコロは食べられながら急いで言った。
「食べられながらってもう僕なんか顔とかなんかなくなっちゃってるみたいじゃないか!?まあそれより僕はパンマン的存在じゃないよ!!」
すると教室に戻る―
と思いきや―
戻らなかった。
きっとイタリアの人達はコロを食べるから食事に困らないと思ったようだ。
「何でだい!?僕はパンマンみたいに新しい顔のスペアはないんだよ!!寧ろそのコロって君らが勝手に付けてくれたネームだからね!?」
そうなんだ・・・と思ったのか教室に戻っていくベネチアの風景―
「コロッケと一緒に他の料理も召し上がってはいかがですかな?」
と俺達と同じ制服を着た同い年ぐらいの金髪と綺麗な青い瞳の高校生の男の子が高代としてコロッケと一緒にライスもと気を使って出て来てくれたみたいだ。
「コロッケ殿」
「変な気を使ってる!!僕は結局コロッケにされとるしライスと一緒に食べられないといけないのかい!?」
「ギャグが低レベル過ぎて面白くないがコロの事だからいいか」
「何でだい!?」
とコロが言うが
「なら今ゆるキャラが流行っているから『ゆるギャグ』って事でいいんじゃないかな。でもこれはギャグじゃなくてみんな本気だよ」
とにっこり俺が笑うと
「ゆるギャグ・・・フォローしていない・・・」
すると光世が
「ライスや!!ピザ食べたい!!」
白米大好き光世で普段は白米三杯おかわりする光世だが今の気分はせっかくイタリアに来たから本場のピザが食べたい気分な様だ。
「ですぞ」
とそのイタリアの代高の男の子はどっかから取り出したのかピザを切るピーラーを取り出していきなり教室(国)をピザを切るみたいに8等分にした。
「どうぞ私共の国をお食べよですぞ」
「うん!!国上手い・・・」
「お前食べるの早!!つかそんなヘンテコなもん食っといて上手いだけってどういう事だ!!」
「銀の匙の八軒が自分の作ったピザを食べた時本当に上手いもんを食べた時笑いしかこみあげてこないんだなというか何にも言えなくなるんだなみたいな事言ってた気がする・・・それ・・・あってる・・・」
「というか普通のピザ出してくれよ!!厚かましいとは思うが国食べたいよりかは厚かましい事言ってないよね!?つか自分らの国食べられちまっていいんか!!」
「いや気を使っていただけるのは嬉しいですが楽しんで頂ければこちとら嬉しいですぞ。まあ言えませんが本音を言えば私共の国の色に染まって頂いて私共の国の事しか考えられなくなって欲しいですぞといいますかまた新しく生えてきますぞ。召し上がっていただいただけでなくなる柔な国ではありませんぞ。ちょっと失敬―」
もぐ
「て!!アンタも食うんかい!!糞!!敢えて食ってやる!!」
すると俺達が食べた部分が教室からサン・ポーロ地区に変わっていた。ヴァッカロで俺達はそういえば立ったまま国を食べていたがそれはヴァカロの立ち飲みスタイルからくるもんだと今解った。
「これはコロ殿ですぞ。共食いになってしまいますかな。まあそういうのも経験としてお楽しみいただけるかと」
出してくれたのがポルペッタというベネチアの家庭料理でイタリア風のコロッケみたいな物だ。
「わあ・・・嬉しいよ・・・自分の仲間食べれて」
その他敢えて塩をきかせている料理が多かった。
ポテトチップ塩味が大好きな光世としても大満足みたいで幸せそうな顔でべネチアガラスで作ったとあるお土産の赤グラスを嬉しそうにじっと見つめる光世。そんな光世を見て嬉しくなった俺は
「また来ような」
コク
「寧ろ引き返すか」と言うと
「コク」
と可愛らしい口で言った。
ゴンドラはイタリアを出てまた廊下を流れていたもう手漕ぎじゃなくてさっきゴンドラと言ってしまったが正しく言うとエンジンで動く水上ボートだった。ゴンドラよりかなり広かった。水上ボードはそしてまたイタリアに引き返え―
「すか!!さっさと行ってさっさと終わらすぞ!!ついでにアニメも!!」
と相澤が言った途端ある教室に流れ着いた。教室のドアをいつもの様にガラドラドラと開けると
ここはそういえば中学校の授業中でビデオで見た事がある所だった。そう思ったのもつかの間そうすると画面に文字が浮かび『負の遺産アウシュビッツ強制収容所』
「おい・・・神長。なんで最初いきなりここなんだ・・・?さっきの馬鹿の雰囲気と一転して・・・」
「ケド君の故郷と光世の行きたい場所をかけあわせたらこうなったんだけどダメだったかな・・・?」
と俺が言うと
「いいんじゃないかこういうのをちゃんとしっかり見とくのも」
とケド君が言ってくれたら
「うん。授業で観たビデオの所視たい」
とケド君と光世が言ってくれたのでみんなで決めて見ることにした。しっかりちゃんと目を逸らさずに―
すると教室の風景に代わっていった。
「あっさりし過ぎてないか」
とまあ君が言うと
相澤が
「いや。良くないがこれでいいこいつらあれ以上あそこにいさせると失言ゆうからな」
「でも僕正直ドイツもっと綺麗な所あるからもっと色々廻りたかったな」
「うちも協会とか色々廻りたい」
とコロと光世が言っていると
「ドイツは私が映ってればそれだけで充分よ」
と銀髪の綺麗な髪、肩までかかるロングヘアーでケド君と同じ綺麗な透き通る様な赤い目で(ルビーみたいな)勝気そうな不敵な笑いをするとても可愛い女子がいた。
制服のリボンを見て見ると赤色なので一年生のドイツの女の子か。
「すぐ映像を早く切り替えたのも早く私を映したかったそれだけよ」
「確かに凄く可愛いな」
と俺が言うと
「当たり前よ。なのに今まで映ってきたドイツ人って何でコイツな訳?有り得ないでしょ。私の方がみんないいに決まってるわ」
「なんか凄いこえー女出て来たな。なんだあいつ?」
と相澤がケド君に聞いていると
「俺の妹」
だから特に可愛いのか。ケド君はぶっきらぼうだけど優しい。この子もはっきり言うけど優しいんだろうな。
「可愛いか?この女が?この態度でどこに優しさを期待できるんだよ」
と相澤が言うと
ケド君妹が
「アンタ自分の身の程が解っていないようね。いい機会だから解らせてあげるわ」
と不敵に笑うと
「ソイツにそれ以上構うんじゃない。映るのでも何でも代わってやるから」
とケド君が言うと
「あらそんなの当たり前じゃない」
と言ってさっきまで全身から出ていた凄い殺気が引っ込んだ。
「それより―女王会いたかったわ」
と光世に思いっきり抱き着いていた。光世は抱きつかれてぐへへっへっへと嬉しそうに言った。
そうこうしているうちに場面転換の一人称の我君が現れ我君は俺君と違って無口だった。
自分を何者なのか言わなかったが世界が代わりに文字を浮かばせたので解った。なんか可愛いもっと喋りたいと思っていると
廊下の場面になり、するとそこをまた文字が浮かび上がりケルン大聖堂と出た。
そう何故かどうやって動いているのか協会で廊下を進んでいた。
まあ。協会も動く時は動くだろう。
「おい!!ツッコミ待ちだろうがやらねえぞ」
「相澤は本当に面白いな。はっははっ」
「俺は面白ないわ!!」
と相澤が言っているとまあ君が
「俺はという事はお前以外は全部面白いという事か・・・。この男の面白さを認めているのか・・・」
「ねえねえ。何の話だ!!」
ケド君と代わってケド君妹に代わっていた。
ドイツを出る前ケド君も一緒に行こうよと言うとおんちゃんが
「コイツが行くと言うならここにいる女王以外全員」
と言いかけたとこで
ケド君が
「いや。あんがとでも俺、世界の症状を治療の方法、それをふまえて世界のアニメ作りとか色々やりたい事あるから一旦帰るわ」
と言うと光世がちょっと寂しそうな不安そうな顔でケド君を見ていた。
ケド君はそんな光世の頭の上にポンと手を置いて
「光世またな」
とぶっきらぼうに笑った。
「うん。待ってる」
と光世が笑顔に戻った。短いやり取りだがアニメになったおかげで解った事がある。同じアニメの特性がまた働いた。
ケド君は世界と言っていたけどそれは光世の病を治す方法だろう。光世は前からケド君の知り合いでチェオン君と同じでずっと会いたかった一生出会う事の無い一人だろう。
「またね。ケド君。よろしくおんちゃん」
「おんちゃんって違うと思うけど女の子のおんちゃんじゃないよね。そうだったらぶっ殺すけど」
「うん。よくわか―」
「コイツ音響監督だから音楽のおんだよ」
と俺の口を塞ぎながら真顔でおんちゃんに言う相澤。
「ま。ダサいけどどうでもいいわ」
相澤どうしたのかな?
『てめ!!やっぱり死にてえのか!!』
凄い相澤が心で会話を俺にだけ伝えて来た。
「解ってると思うけどアニメだから私にも聞こえてるわよ」
とおんちゃんが言った後相澤が顔が真っ青になっていた。
『大丈夫?相澤?』
『誰のせいだ!!違うわ元からこんな顔の色だよ!!心の声で語りかけてくるのやめろ!!どうせみんなに聞かれてるんだから!!』
その後ずっとおんちゃんは光世の手をずっと握っていた。(光世寿司。光世は小さい頃お寿司屋さんになるのが夢だったが寿司になれて良かったな光世)何だかんだ言っておんちゃんはやっぱりケド君の妹。はっきり言うけど優しい(うんそれは解る。おんちゃんで流してるんだからなby相澤)女の子なのだ。さっきの不安そうな光世の顔見てケド君の代わりに手を握っているのだ。
「ねえ。アンタ勘違いしないでこの子が好きだから握っているの不安そうだからじゃない」
「うん。解ってる」
とあまりに嬉しくて笑顔で言うと
「さっき代わりって言ってたけどもしかしてアイツ昔女王の手を握ってたんじゃもしそうなら―」
「ねえ?照れ隠しで言ってんだよなじゃなきゃ怖ええよ!!握ってねえよ!!」
と顔をまた青くして相澤が言うと
「それもそうねじゃなきゃアイツ今頃ポリスに捕まってるもんね」
「何か頼もしい女の子だね」
「ある意味最強だな怖すぎて言えんが」
「うん!!こういうのまってたんだよ」
どんな悲しみからも光世を守ってくれる最強の友達。なんて俺は光世の近くに入れるだけでいいけど
世界のカルタ る ルビーみたいな綺麗な赤い目のとても可愛い女の子。ケド君に似てるケド君の妹怖そうに見えるけど優しくて強い最強の友達
アニメ化高等学校に蹴る
「さあ次はいったい何処なんだい?」
コロがワクワクしていた。なんか可愛い。
「コロは何処に行きたいの?」
と光世。
「やっぱり祭りやっている所かな」
ワクワクの調子を崩さず顔にワクワクが出たまま言うコロ。
「ガキ二人」
と相澤がぼそと呟いた。
「何言ってんのさ!!僕は君らよりすっごい長く生きてるんだからね」
と言ったので相澤が
「ちょっとしか違わねえだろが俺は精神年齢の事を言ってるんですーう」
と仲良くじゃれあっているのを聞いてると
日本がやって来た。
「おい!!着いたの間違え・・・本当にやって来てるし!!フランスとか抜いて歩いて来てるし!!て!?何で歩いてるのに抜かせるの?何!!この国!?ちっこいのに!!」
島風・・・。
「俺らを迎えに来てくれたんだあ~」
と俺らが喜んでいると
「待て!!らってお前だけな!!因みに!!」
「お前は日本に入れて貰えないと思っているのか?もっと自信をもったらどうだ」
「いやいや俺だけ入れて貰えないてどうしてだよ!!いや普通に考えて喜んでいるのはって事だよ!?」
この教室の扉を開ければ俺達の国だ。なんだかそんなに経っていないのに久しぶりな気がする。光世はいつもならワクワクして待ち遠しくて扉を勢いよく開けるのだがいや自動的に開くのだが自分たちで国を開けるというおもちゃ箱を開ける楽しみをアニメは味あわせてくれているみたいだ。でも今回光世がゆっくりと恐る恐る扉を開けようとするのを
「え?俺何やってるんだ・・?」
相澤の手が止めていた。
「アイは現実日本に帰りたかったんじゃないのか?」
とまあ君が相澤に問いかけていた。
俺もそう思っていたので日本を選んだのだ。でも相澤が他の所がいいのなら他の所にして日本には悪いけど一回俺が走っておい抜かせて貰おうかと考えていると
「そ・・そうに決まってんだろ!!」
と今度はおもいっきり扉をガラガラと開ける相澤。(いつも開けてるみたいじゃねえか!!By相澤)
そうするとそれはサッカーのスタジアムが広がっていて―
「わー凄い。ここプロがサッカーするサッカー場だ!!凄い!!凄い!!ここでサッカーしたいね!!相澤!!」
とはしゃいで相澤の方を向くと相澤は真っ青になっていた。
さっきみたいなコミカルな青さじゃなくて更に深みをました青だった。
「え?相澤?」
俺もそれを見てあまりの青さに青くなった。
「俺日本を何度か離れて思い出した・・・」
「え?」
「俺現実も日本もサッカーにも戻りたくないんだって事が」
どんどん青みが深まっていく相澤。今俺は相澤に何ができる―今は相澤の話に真剣に耳を傾けた。
「だって俺現実になったらサッカーなんて―」
と相澤が言いかけた所で
『戻ってやる現実に』
と誰かの心が響いた。そうするとサッカースタジアムだった風景が教室に戻っていって
そしたら
世界と同調したのか空にあまりにも多い悲しい文字あるいはBGМが明けると
通天閣
名古屋のテレビ塔
オアシス21
S?E劇場が有るサンシャイン21の観覧車など普段俺らをぬらうはずがないものが俺らをぬらって来て―本来なら狙うと言いたい所だが現実とは違うものを表す為に(本当は狙っているんじゃなくてなんか理由があるはずなんだ)一時的にぬらうと表現させて貰った。
普段尖る事がないものが俺達を刺そうとして―
はずはなかったので俺はそれを軽く手で払った。
「わあ。何か凄いアトラクションだ。多分モグラ払いみたいなもんだよ。俺そういうの大好き」
「モグラ叩きだろ!!」
といつも相澤のツッコミが来た。
良かった。ちょっといつもの相澤に戻ったみたいだ。
「アンタは何でいつもそういう事にしちゃうの!!アンタらをぶっ殺そうとしてんの!!」
と言ったのは同じクラスの石川千恵だった。
「アニメで言う所のよくぶっ殺すって言う事は実際は殺す事はしないよね。だからそういう時は好きだから遊びたい=じゃれあいたいって事だろ?」
石川は派手なアトラクションを仕掛けて相澤がいつものツッコミができるようにしたのだ。嬉しすぎて堪えきれず笑いを全面に出した。
「違うわ!!と言いたい所だけどうん。こっちも解ってる。アンタがそういう変な奴って事。だからね。こっちもね。アンタにも更に解りやすいのを用意してやった」
「有難う。何かなあ。なんかワクワクするなあ」
「ムカツク・・・ちょっと来な!!」
と誰かを引っ張って連れて来たかと思うとピンク色のツインテールの俺達と同じ制服を着た女の子―
家女だった。
「お~い。家女久しぶり」
俺は久しぶりの家女に嬉しくて手を振った。
「神長君・・・石川さん。やっぱり嫌だよ。やりたくないよ・・・」
「何言ってるの!!アンタがやりたくないなんて関係ない。だってアンタの過去を私は見たのだからアンタは私の言う通りに動くしかないの!!」
と言った途端に家女の髪ツインテールがふわ~と舞い上がり家女の姿がふあ~と空中に浮かんだかと思うと―ぴかーと真っ白い光で家女の姿を覆い隠くしたかと思うといきなりその真っ白の光が家女から剥がれていくと―
いきなり家女は地球になっていた。
「それこそな訳ないだろ。日本に地球が全部入りきれる訳ねえんだから」
と相澤のツッコミ。
虚ろな目で家女は言った。
「だって私今は元の世界現実だもん。大抵の事はできてしまうの。だから―現実では日本は私の中にある。吸い込む事なんて簡単なの」
「だから俺達を吸い込むってか。かってに吸い込んどれ!!」
と相澤が吠えるとそれに光世が
「相澤犬」
と呟くと睨むはずのない地球がギンと擬音で睨んだかと思うとその地球から辛い現実と言う3D絵文字は俺達にカゴメケチャプの上に更にオタフクソース。キューピーマヨネーズをかけたら俺達をむしゃむしゃと食べ始めて
それで食べられている間思ったが確かにそれらの調味料ってかけるだけで何でもおいしくなるよねと確かにどれか一つなんて選べないからみんな味わいたくてみんなかけたんだろうどれも美味しいもんね。その気持ち解るなあ。
消化されている間
「地球じゃなくて文字の方が食べるのか」
とまあ君の関心した声が聞こえた。
「ねえねえ。そうこうしている間になんとかできるだろうが!!」
と相澤の声も聞こえてきたが同じクラスの奴らが俺らを悪い様にする訳ないのでそのまま溶かされていった。一度消化されてみたいなと思ってたのだ。
「エレンみたいに巨人に食べられて腹の中にいる経験をできるのは嬉しいけど神長君うち溶かされたくない」
と光世が言った時にはもう溶かされて喋れなかったので大丈夫俺がいても仕方ないけど俺がいるよと思った。
辛い現実アニメ劇場
①相澤の場合
ここは現実で見ているものはカラーの筈なのにどこかに見えない灰色の幕で世界全体に覆われている事が感じられる空間だった。
相澤は最年少でプロのサッカー選手だ。そんなある年だった。光世の通う高校に転校して来たのは―
そんなこんなで彼は小さい頃から何回か転校していて学校にはいったかと思うとまた出て行く転校生活を繰り返し日本中を回っていた。でも彼は別にそれでも良かった。新しい環境にも慣れるのも早かったししかも顔もある程度よく成績もトップクラスで生徒は勿論先生にも人気あった。でも問題なのは彼にはいっこ下の弟だが彼の弟は彼とは全く逆の性格だった。環境にも慣れなかった。因みに動作も反応も遅かった。
「この学校で全国制覇だな」
といっこ下の弟に話かけていた。
「おにい・・・うち学校行きたくない・・・」
「はははっ俺も学校行きたくねえけど一応行っとかな色々やばいだろ。まあ高校生活なんてあっという間だろ。それを過ぎると早く普通のおっさんになれるだろ。それまで我慢しようぜ」
「うん。うちガンバッテおっさんになる」
「いや・・・おっさんになるのには頑張らなくてもいいんだけどな」
2年A組の教室
「俺澤井よろしく」
「ああよろしく。ん?誰?本読んでるんだな?文学少女って奴か?」
「そんなにいいもんじゃねえぜ。友達いねえからただ本読むしかないんだよ。あいつとは関わらない方がいいぞ」
「何変な事言ってんだ?」
相澤は座って黙々と本を読んでいる光世のすぐ近くまで来て
「なあ?何の本読んでんの?」
「おい!!止めとけって!!」
澤井が慌てて止める中そんな中光世は本から目を離さず俯き加減で
「うち友達がいないから本読んでるんじゃない。本が読みたいから読んでる・・・」
「そりゃそうだろ」
光世はそれを聞いて泣くのを我慢していたのか目に涙が溜まっていたのが溢れそうになっていた。
「泣かんくっていいだろ。何も悪くないのに」
そして涙が流れた時
そう言った相澤は真顔から驚いてちょっと嬉しそうな表情になって
「この表紙俺の弟が読んでる本と同じじゃん!!こういう本ラノベって言うんだろ?俺はあんま読まんけど弟が凄く好きで毎日っていいほど読んどるわ。弟も自分の事ウチって言うんだわ。おまえら気が合いそうだな。今度紹介するわ」
「初対面で馴れ馴れしい」
光世は嬉しそうに言った。これは光世のテレ隠しだ。
「はっはっはっ本人目の前にしてはっきり言うな。お前面白い奴だな」
「お前が面白い・・・」
場面転換君だよ。今は現実に遭った過去なので空気中に漂っているのか現れては消えそして次の日になった。
その日の一時限目が終わってすぐ珍しく光世の方から相澤に声をかけていた。
「お兄さん」
相澤の席の前にいそいそ来た。
「え?お兄さんって俺?」
「弟さん。お婿さんにくれるって言った」
「ええ!?そのお兄さん!?紹介するとは言ったけども。えっと・・・弟この学校にいるよ。今から一緒にクラスいくか?アイツ人見知り激しいから最初はなにも喋らないかもだけど」
「今はいい。まずはご両親に挨拶に行ってから・・・」
「ええ!?早!!まだ本人に会ってないのに!!」
無言でそれは関係ないとばかりに頷く光世。
「しかも俺と会ったのも昨日だ!!ま・・・確かにそれは問題ないが」
無言の場面転換君
アニメ人間カルタ む 無言のシークレット君 一人称の擬人化君
千種台高校、背伸びたっちっ
ところ変わって相澤の家。ライトノベル読んどる。相澤の弟。
「その。ラノベ読んどる奴俺と同じクラスにもいたぞ」
「そりゃいるでしょ。これアニメ化にもなったもん」
「お前のクラスにもいるか?それ好きな奴?」
「何故かいない。友達もいない」
「俺もいねえよ。昨日入ったばかりだろ。そのうちできんだろ。もうはい嫁はできたんだから」
「え?何言ってんのおにい?」
「いや一つ年上だけどいいよな」
「何がいいの?おかしくなったの?」
「いやあさあ。お前があいつの婿になれば俺とアイツももっと仲良くなれるかなと思って」
「元からおかしかった!!ねえねえなんか明らかに学校で何かあったの?それってその人とうち結婚したら最後にはウチからその人を奪おうとしてるよね!?何にしろウチを利用しようとしてるよね!?クソ!!あんだけ優しかったおにいをこんな歪んだ性格に変えやがって!!クソ!!悪の学校め!!もう引っ越すとこないのにどうしよう・・・わあ~ん(泣き)」
「いやいや捕らんて・・・俺自身の問題だから」
「利用してるとこは否定してくれない・・・もう終わりだ・・・通報しなきゃ」
と言ってたがどうせ冗談だと思ってほっといたら本当に警察に電話していた。警察に冗談で通報しないでくれ!!とめっちゃ怒られた。冗談以前に思った事は必ず行動に移す弟なのだ。
またそれからかなりちょっと経ったある朝6時に起きる相澤。
いつもその時間2階に居る弟を起こすのも相澤の日課だ。何でそんな事が解るのかな?と不思議に思うが同じアニメ同志だとお互いの事が見ただけでナレーションの様に解る事があるらしい。ミズケンに教えて貰った。でもこれはアニメの特性で今から観ても楽しめる様に説明するのだ。
相澤はノックしてトントントンとやり(世界を刻んでいる音)
「おーい。朝」
いつもの様に呼ぶ。
返事がないのでノックをまたやり
「更に朝」
と言ってみるでも返事がない。仕方がないので勝手にガシャと扉を開けると弟の姿がなかった。制服もなかった。
「なんだ。めずらしいな。もう起きているのか」
と一階に降りて行くと弟の姿はいなかった。トイレでも行ってるのかと思い、朝食が置いてあるテーブルのある前の椅子に座るとお弁当を作ってる手を止め相澤のお母さんが相澤に問うた。
「保はどうしたの?」
「え?起きてるんじゃないの?部屋にはいなかったけど」
「お母さん一度も見かけてないけど」
「嘘だろ?そういえば制服もなかったからもう学校行ったって事か?起こさないと起きないあいつがか?めずらしすぎるだろ」
「まあ。もしかして今の学校が気にいっていてもたってもいられなくなってもう学校に行ったのかしら?」
でもそれから学校へ行っても保の姿はなかった。学校だけじゃない世界中から姿が消えたのだ。でも家出の線はなかった。保はいつもお金を一切持ち歩かなかった。家にも財布は置いてあったし預金通帳もちゃんと家の保の机の引き出しに入れてあった。警察に届け出をすぐ出して全国手配となって捜査されてニュースにもなった。もう人攫いにあって殺されているとしか世間的に考えられなかった。
でもある昼下がり保の担任の先生にちょっと気になって相澤が訪ねた。学校でのアイツどんな感じでしたか?と聞いたら
「知らん」
帰って来たのはその一言だけだった。
その後に相澤は弟のクラスの子に話を聞こうとした。もう放課後だが相澤は少しぐらいなら残ってる奴がいるかなと寄ったがそのクラスの前で相澤の弟のクラスの子の話が聞こえた。
「相澤がいなくなって平和だよな」
(俺か?)
『何言ってんだこいつら何べたな事言っているんだ』
相澤は思った。ここからの語り手は相澤に変わった。あまりにもベタな展開なので本当のドラマや漫画がアニメにも今時出てこない展開だから演劇のセリフの練習をしているんだと思った。でも今どき演劇としてもワンパターンだぞと思ったが高校生らしくていいなそれも青春かと微笑ましく思った。更にセリフが続いた。
「先生も含めてクラス全員で無視とかしたから学校に来れなくなって家出したのかな?」
「まさか?アイツに家出する能力なんかある訳ねえべ?」
演劇だがなんだか知らんがそう言う事言ってもいいのは俺だけなんだよ。何で他人のお前なんかに―
「誰か変態に攫われて殺されてるんじゃねえの?物好きな奴もいるもんだよな」
「でもそいつのおかげで助かったよな。アイツ全世界的規模でクズだもんな」
こんな奴ら実際いる訳なかった。三流のドラマにも漫画にも小説にも今時こんなベタな悪人なんて見た事もなかった。だから―
「おまえらファンタジーか?」
「何だコイツ?」
変な奴が入って来たと思っているのかまあそれは当たりだがそんな事どうでもよかった。ちょっと怯えている保のクラスの子
「ああ!!コイツ相澤の兄貴じゃね?ほらサッカーの」
「全然アイツと似てねえ。でもファンタジー?そういえばそういう形の漫画とかアイツも読んでたような。キモイとこはしっかり似て―」
と言いかけた所でそいつは相澤に指で口をうにゅと閉じられて
「なあ?何で現実にいない奴が喋ってるんだ?」
そうするともう一人の奴が
「うわ。やっぱり兄貴もキモイわ」
するとそいつをはたいて
「だから現実にいない奴が喋るなってんだろ!!いない奴が喋る方がキモイは!!」
「何だ?コイツ本当にやべえ!!逃げろ!!」
と二人は全速力で逃げようとして
するとすぐ頭を二人とも後ろからむんずと捕まえられて
「遅えよ!!お前らまだ逃げ出して一秒だぞ!!逃げる気あるのかよ!?これだからファンタジーは!!おい!!現実にいる奴らならそれを証明してみせろや!!」
「おい!!何してるんだ!!」
とさっきの保の担任がいた。
「タイミングいいなおい!!本当にフャンタジーか!?」
「上級生が下級生虐めか?人間として恥ずかしくないのか!!」
「何フャンタジーが普通の事言ってかっこつけてんの?なあ?先生こいつらが先生もここのクラスの奴らも保の事ずっと無視して虐めてたって事は本当の事なのか?」
「知らん」
何だ。コイツらの言ってたのはただの言葉のあやか今どきのガキの悪フザケ・・・
「あいつは授業でも当てても答えん」
人間じゃないかのようにガラっと無表情で―更にそれを続けて
「すると答えをいつまでも待つんだが絶対答えん」
(あいつ勉強苦手だもんなどおしても考えても解らんのだろう)
「だから無視されるのがどういう事なのか―全員で無視して解らせている」
「え?これ本当に先生?わざと意外性を持たせる為にこんな先生はいないであろう先生を演じてるんか?」
「だからこれは虐めではないコッチがイジメラレテい―」
と先生が言いかけた所で
パリーン.ガーン ガラガラガッシャーン
保の先生の顔を後横一ミリ開けただけの椅子がすり抜けて窓ガラスに当たって割れたのだ。
相澤が机の椅子を蹴りあげたのだ。
「黙れ・・・ファンタジー・・・」
そう静かに呟いたかと思うと先生と生徒二人が唖然と立ち尽くす中相澤はまるでそれが見えてないかのように教室を出て行った。
校長室に向かっていた。普通を探す為に人間を探して―でもこの学校にはそもそも相澤がまともだと思う人間が一人もいなかったのだ。いや寧ろ相澤自身が校長にまともじゃないと言われ保自身がまともじゃないから悪いと言われる前に相澤が今度は校長の座っている椅子のすぐ前にある大きな机をまた校長の頭の上まで蹴り上げてその机は窓ガラスをすり抜け3階から一階の外の地面まで落下していった。
「なかなか現実の奴がいない。そうだ平成教育委員会にチクれば―」
と自分のズボンから携帯を取り出そうと手をぽっけに入れた途端―
「慶!!」
相澤のお母さんだ。保の担任が連絡していたのだ。
場面転換君、喋らなかったんじゃなくて喋れなかったんだ。
相澤の家
「アンタ何してるの!!あの子が一番大変な時に!!」
「アイツ・・・先生にも生徒にも校長にも虐められていた・・・。この学校狂ってやがる!!平成教育委員会にチクってやる!!」
虐めの事を話すと母は驚いてくるのかと思ったらいきなり無表情になってすぐ答えを返してきた。
「無駄よ・・・」
「何でだよ!?チクってみな解らんだろ!!」
「やったわよ。今までの学校全部校長から何から何まで言われたわ。なんなら他の学校に移られてはどうですか?虐めているんじゃない。原因は保にあるんだって。あの子は嫌な子なんだって。あの子が悪・・・」
バシン
今度は椅子を自分の右足に叩きつけていた。
椅子はなぜか粉々になっていた。
「あんた何してるの!?あの子はそういう子なのよ!!もう無駄なのよ!!アンタは知らなかったでしょうけど今まで引っ越しして来たのはお父さんの転勤とかじゃない。あの子の学校を変える為だったの!!」
相澤は知らなかったが衝撃を受けた顔をして一瞬止まったが―
「何で・・・俺に言ってくれなかったんだよ!!」
「アンタに言ってなんかできたの!?」
「何にもできねえよ!!でもできねえからこそやってやるんだ!!」
と電話を取り出して教育委員会に言おうとする相澤
「コラ!!止めなさい無駄なのよ!!何でアンタら兄弟は電話ばかりかけたがるの!!他人の迷惑考えなさい!!あの子はそういう子なのよ」
と言って携帯を取り上げようとする相澤母でも相澤は背が高いのでお母様はちっこいので届かなかった。(お母さんは携帯を取り上げる事はできない)。
相澤は電話する事に成功したが―
何ともならなかった。
今度はなぜか授業中保のクラスに来ていた相澤。
「アイツいなくなってねえから!!アイツ生きてるから!!俺も同じ相澤だから!!アイツはちゃんと学校来てるからお前らに一生まとわりついてやる!!俺はアイツだ」
だから俺が保の代わりにここにいる。だからいつでも戻ってこい!!アイツは帰ってくる。
でもずっと持ってても保は戻って来る事がなかった。
光世とは喋る事はもうなかった。
その事件があってから光世に何度も話しかけたが
「よお」
「・・・」
光世は青い表情で相澤から逃げるように背を向けて立ち去っていった。何回避けられても全く気にしてない相澤だったが保が戻ってこない日々が続いて何日か経った後―
「何もかも俺から逃げちまうな。保も土屋もサッカーも」
寂しそうな表情になってそう言った。
光世の事は嫌いではなく逆に好きだったが保と似ている為にどうしても辛い事を思い出すから自分から話かける事もなくなったので自然と喋らなくなっていた。それがいつかみんなと同じ避ける様に。保はいなくなったがでもいつか帰ってくる。この学校を離れる訳にはいかない。だからここにいる為にはこの学校の色に染まるしかなかった。いやこの世界の色に染まるしかなかった。
ただ何にも出来ない自分から自分が勝手に逃げていたのだ。
アイツの代わりにちょこっとでも多くこの学校に居たかった為プロのサッカーも止めた。その辞めた未練を振りきる為に家でも学校でもサッカーをやる事は辞めていった。すると今まで出て来ていた過去の相澤現実の相澤、アニメになった相澤に近づいて来て真直まで来ると
「ねえ?本当にアイツが戻って来ると思ってんのか?今のお前は奴の事は諦めているんだよ。アイツはとっくのとうに死んでるんだよ。それにてめは光世にアイツと同じ事をやってんだよ!!お前は奴らと同じファンタジーなんだよ!!それにお前は何サッカーまだやろうとしてんだよ。もうお前は現実ではサッカーは出来ないんだよ。もう現実ではもうお前には未来はないんだよ。それをやったのはお前自身なんだよ!!」
それを無表情で何も言わずに何も思わないで見つめ返すアニメの相澤
「ねえ?だからお前は現実では居ないんだよ!!だから消えろファンタジー!!」
とアニメの相澤に触れようとした瞬間
「相澤の手って暖かいな」
俺がその手を握りかえした。(相澤寿司いっちょあがり)
「え!?何で!?キショ!!何しやがるというか何言ってやがるまじでキモイは!!それに更に何笑ってんの!?更にモイは!!それにいい加減手離してくんない!?更にモイ!!」
相澤の手のぬくもりを感じながらそういえば手の暖かい人は心も暖かいって言うよな?でも逆に手が冷たい人は心が暖かいというがどちらも正解だと思う。
『だからキモイって!!』by相澤
「俺は二人いてもいいと思うな。現実で生きる相澤もファンタを生きる相澤も好きだな。だから二人共いて欲しいな」
悪い所もいいところもみんなが相澤のいい所だ。だからどっちかを消さなと思い込む必要ないんだよと気持ちを込めて笑う。俺が笑ってると相澤もつられて笑ってくれるかもしれないから
『神長君卑怯・・・』
と光世の可愛らしい声が聞こえた。やった光世の声聞けた。卑怯な事言って良かった。
「いつもの事だが何言ってんの?何か解決してくれようとしてるのは解るがなんの解決にもなってないし更に意味解らんわ!!それにだってお前は―」
「言いたくない事は別に言わなくていいんじゃないか?」
まあが言った。
相澤は一人に戻っていた。いや元から相澤は一人だったのだ。当たり前だが
「何だ!?いきなりお前は!!」
「泣いているのか?」
「っ―!!お前疑問形ウザイって言ってんだろ!!」
「だが泣けばいいんじゃないか?」
ずっと辛いのを堪えて生きて来たんだろう笑って欲しいと言ったが今は泣いて欲しい。辛いのを俺達にどんどんみせて色々な苦しみをアニメ同志で分かち合いたい。皆がアニメみたいにみんな観せる事によりみんなの苦しみとして共有したいから―なんて本当は自分の好きな時に好きな顔して欲しい。どんな顔でもそれぞれ大好きな相澤なのだ。
「何くせえ事言ってカッコつけてんだよ!!お前らありきたりなんだよ!!」
「うん。ありきたりでもカッコ悪くてもいいんさ。正直に生きたいから」
「それがありきたりってんだよ!!」
「ああ。それでもいいな」
とまあ君が言う中あいが
「何がいいんだよ!!つか俺の事はどうでもいいだろ!!お前はどうなんだよ!!」
当たりまえの事が当たり前ではないのだ。
そうこう考えてるうちに曲が流れて来た。それはここは異世界だという事を表すアニメの異世界のBGМだった。それはアニメの世界のBGМに混ざろうとしていた。くどいようだが同じアニメの特性として―現実の世界で当たり前の事に普通に暮らすと同じ事でありのままの事として受け入れる事と同じで同じアニメとしてアニメの事は”常識”として初めてあった事も当たり前として視ただけで解るのだ。
でかい異世界がアニメの世界を壊して侵入して来たのだ。
さっきの相澤の俺の事はいい”お前の事はどうなんだよ”という言葉が反応したのだ。
こっちのアニメの能力の相澤はまあ君の過去(辛い現実)を知っている。そうするとまあ君の能力も使える。
魔王。中学校で音楽の授業で習った曲が流れて来て。異世界と共に流れる波の様にザアーと空中に浮いてヒメッチッがやって鬼た。
すると異世界と共に同化していたひめっちっが
『お前がいる限り私が魔王になれない!!ずっと嫌いだったアンタが死ねば私が幸せになれるんだ。だから死んで!!」
異世界になった。ひめんは上からまあ君を潰そうとして―
今度はまあ君は消えずにちゃんとそれをしっかり見つめて後一ミリで異世界と触れるまでそれを顔色一つ変えずに見つめ続けていて
「いつも上から見下げるならこっちは下から上を見下げてやる!!」
「ああ。(それでいい)」
いつものまあ君らしく短く静かに言った。
「え?」
ひめっちは呆気にとられたみたいだがさしかかっていた異世界は勢いは止められずそのまままあ君を貫いた。
血がどばあっと出て明らかに致死量だった。でもそんな中体を血で滴らせて体を貫かれたまま立っていた。
「(やっと)喋れたな」
無表情だった顔がいきなり一瞬悲し気な優し気な顔になってでもまあ君らしくそう短く言った。
「え・・・?」
ひめんは顔を怒りから悲し気な顔になって相変わらず体から出る血の量は凄かったがでもまあ君はそんな事お構いもなく血塗れの手でそっと優しくひめんの頭に手を置いた。
「お前がどう思っていようがお前に対する俺の気持ちは変わらない」
まあ君は逃げていたんじゃなかった。いつも変わらなかっただけなんだ―
「お前は俺の妹だ」
それに悲しそうに何かを我慢している様に目を見開くまあちゃん。
「それに俺は魔王の存在自体興味が無いなりたいならばなったらどうだ?」
まあ君は喋れる状態じゃないはずなのにいつもより長く喋っていた。でもいつものまあ君らしく疑問形で締めくくった。内容もまあ君らしいなと思った。
「うあ~ん!!お兄様~!!」
子供の様に我慢していた涙が溢れては出て止まらなかった。そうなのだ。まあ君はずっと変わらずお兄ちゃんだったのだ。他の人が感じるトラウマをトラウマと感じていなかったのだ。まあ君はなにも悩んでいなかった変わらずまあちゃんのただの兄ちゃんだったのだ。
それをかってに”トラウマ”と勝手に解釈してまあ君に勝手にトラウマを作っていたのだ。主に俺が―(おい!!By相澤)
「でもある意味何にも感じない平然としてられるアイツってある意味最強じゃね?」
ひめんは本当は兄ちゃんの事が好きで好きで堪らないのにでも恨めしい気持ちもどうしようも無くて―
でもこの二人を見ていると何があろうと兄弟である事は変わらないんだなと思うとどうしようもなく笑顔がこぼれて来た。俺には兄ちゃんがいないはずなのに兄ちゃんの事を思った―
すると異世界の騎士がいつの間にか
「なんか仲間通し殺し合ってくれて良かった。それにしても悪者って本当に阿保で愚かだな。まあ俺も阿保だが更に阿保。後は弱そうなチビの女のガキも”悪者”が死んだらそしたらやっと物語ははっぴーエンドになれる」
「こっちに混ざりたいなら混ざったらどうだ?」
とまあ君は悪びれもなくいつもの無表情で言う中―
「え!?何の話だよ!!別に混ざりたくないよ!!寂しくて言ってんじゃないわ!!」
「ハッピーエンドになるのか?所詮紙切れならどうだっていい何なら死ぬか?」
「でも紙切れでも敗れたら元には戻らないよ?どうして殺されてくれるの?」
「お前と俺は―」
いつもの変わらない無表情ででも心は優しかった。神騎士君の心だけを見つめて
「同じ紙だからだ」
⑥紙切れの中の国 世界の部品
同じ紙騎士はまあ君と同じ無表情で涙だけ流していた。神から紙にそれが変わった時だった。それはアホっぽくみえて憐れに見えて幸せな変化だった。
だから人間ってのは見た目だけでは心は解らないのだ。本当は辛くて辛くて堪らなかったんだろう。魔王であろうと殺しをするのがでもそうしないと自分らが幸せになれないと言う物語を信じて―でも殺しても余計不幸になるそれが辛く悲しい現実なのだ。そんな物語なんて本当は信じたくないのにでも信じなきゃ生きてけなくて―でもまあ君は俺はアニメじゃない。お前が漫画だと言って否定し続けたかの様にみえて真は冗談で本当は最初から解っていた。
「なに命の安売りしちゃってるよ!!何殺人肯定してんの殺人者増やすつもりか!!てめ!!」
「やっと喋ったな」
「うっせ」
と相澤が照れた様に言った。
「私もただの紙切れならなんとかなる」
「現実は紙じゃねえよ・・・」
光世の可愛らしいボケに対し相澤はツッコンでいた。
「ねえアンタ一人で何辛気臭い顔してんのよ。言いたい事があるならはっきり言ったら?」
と音ちゃんがコロを見てフと言った。確かに何か思い詰めた顔をしていた。
言っていいのか迷っている顔をしていた。
「君らすごいな顔を見ただけでそんな事が解るのかい?」
「(アニメ)同志だからね」
と嬉しそうに言う俺。
「何でアニメ同志だと解るんだいと聞きたいけどそれはやめておくとして」
「聞けや!!お前が今から話そうとしてる事以上に一番大切な事だろが!!何話そうとしてるのか知らんが!!」
とずっと気になってたのか相澤が突っこむ中
「いやツッコムとかじゃなくて本当に一番重要だろが!!」
「何で君はさっきの相澤君の過去に出てこないの?」
すると今まで黙ったままだった光世が口を開いた。
「相澤の過去に全員出て来た訳じゃない」
「でも相澤君と土屋光世の記憶ではもうあの時には幸司君はいないとおかしいんじゃないかい?そもそも幸司君はいつから君らの周りにいたんだい?」
「何言ってんだ手前!!たまたまピアノきどりの関係でいないだけじゃねえの!?」
「うん。神長君ピアノでテレビで引っ張りだこ」
ひっぱったタコが出て来た。なんか可愛かった。
「違うよね。君ら知ってて隠してるよね」
嘘・・・
嘘の神長
「嘘をついてるつもりはなくても心ではみんな”嘘”を付いてるんだよ。僕にはすぐそういうのは解ってしまうそういう存在だから」
場面が嘘のイメージカラー赤黒いので埋め尽くされる・・・嘘偽りの記憶のかみ
「それに何で相澤君の辛い過去とか光世ちゃんの過去とか放映されているのにこの子だけが辛い過去だけ放映されてない何で?」
『それはね・・・』
『そうだからだよ』
「どうだからだい!?イギリスの諸君・・・!!」
そうだ!!あの時だ!!アイツは本当は泣きたいはずなのに!!だめじゃねえか止めろよ!!泣けよ!!おい!!コロ!!誰か!!何とかしろや!!と思い出した様に何気ない表情でふと漏らす様に―神長がいいタイミングで光世の事を打ち消す様にふと言った。
「あ。そうだった!!そうだったコロ!!」
と嬉しそうに神長が言った。
「な、何だい?」
「ありがとう!!コロ教えてくれて」
「俺この時の為に”いたん”だわ」
するといきなり
ひたひたひたひたひたひたひたひたと五月蠅いほど何かが近ずいてくる音がした。
「何だ。この音はどうでもいいが」
すると土屋が叫ぶ様に言った。
「逃げてお願い神長君!!」
光世のお願いしてくれる事はすべて聞きたかった。
「逃げない。今の光世は今しか見れない。今の光世とは今しかいられない」
「おい!!スト長!!後でいくらでもいさせてやるからゆう事を聞け!!」
と相澤に怒られるが―
「今の光世はレア光世なんだ」
「おい!!ツッコンでやらねえぞ!!怒るのを通り越して関わらないようにすんぞ!!」
「神長君!!うち神長君だけなのこういった感じで普通に喋れるのは!!」
泣きそうな顔で叫ぶ様に言う土屋。更に涙を溜めて激情が止まってくれないのか捲し立てる様に言う土屋。
「この世の中の全部が物が人間が私を嫌ってるの!!辛いんだよ!!だからお願い!!いて!!」
「いてやれ!!」
我慢していて涙が溢れた。
あの時と同じだ―
くそ!!何でナレーター(主語)が俺に変わってんだ。これじゃあ。アイツが最初からいない―いなくなるみたいじゃねえか!!
「全員が私はいちゃ駄目だって言うの!!」
おい!!神長の癖に俺の許可なくいなくなろうとしてんじゃねえ!!頼むからいてやれよ!!
「光世何でみんなは普通に”いる”のに光世だけいちゃ駄目なの?」いてと言ってくれる価値のない俺に対してもそう言う光世に対して―
珍しくこいつ怒ってるのか?調子こくな!!お前の癖に!!何でそれが今なんだよ!!それじゃあまるで今がますます・・!!
土屋はピタと泣くのをやめ激昂した。
「何で?そんな事聞くの?うちがいると迷惑だってみんな言うの!!そんな事も解らないの?」
「解らない。阿保だからいや大阿保じゃなくてもだれが何と言おうと光世は光世だ。光世でいてやればいい」
「そんな単純な・・ものじゃないよ!!」
「いや単純だよ。だって複雑だと俺阿保だから解らないから」
「この・・・!!阿保長!!」
と言って土屋は思いっきり神長をポカポカとポカポカポカポカと凄い勢いで殴り始めた。
「殴っている音も光世は可愛いな」
と無表情で相変らず呑気に神長は気持ち悪い事を言っていた。すると神長には今までなかった珍しかった無表情でちょっと怒っていたのがまた笑顔に戻って殴られているのが嬉しいのか気持ち悪いが神長らしいなと思った。
が
殴られながらも土屋を抱きしめて
「ああ。大好きだな。光世。いいなあ。みんなはこれからも光世と一緒にいられて。俺も一緒にいたいな」
なら勝手にいればいい―
「光世はいたいの?」
「いたいに決まってるよ!!」
「光世あっちが全員嫌ってくるんだったらこっちは全部を好きかえしてやればいいよ。らしくだよ。光世は光世らしくしてればいいよ」
「神長君!!本当は好きなの大好きなの・・・!!」
と土屋が言った途端ポンと誰かの手が神長の肩に手を置いた。