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──詩に寄せて──



'That summer' has passed.
Summer when you were lost.


Unpleasantly,it doesn't part from my memory.


--Summer comes on     this year,again--






『夏』を題とした詩です。
描かれた情景が、皆さんに感じてもらえれば幸いです。

夏だより
作:上宮穂高




お元気ですか
もうすぐ夏になるんです





嵐の後は静かです
陽射ばかりがまっ白で
庭の緑を照らしたら
私は口をふと閉じて
時を忘れてしまいます





風に
吹かれたせいでしょう
木陰のデッキで
気が付けば
独りの家はつまらなく
午後のいとまを気紛れに
手紙を書いて過ごします





お元気ですか
もうそこに夏が来ています





独りにはもう慣れ過ぎて
フケたね
なんて言われます
それでもせめて
洒落込んで
昔作ったモビールを
窓に吊るしてみるんです





きっと私の癖ですね
夏が来るたび吊るします
あなたと作った
モビールは
紙の金魚が淋しげに
蒼い窓辺に回ります





お元気ですか
夏が今年も来るんです





あなたのいない隣りには
平気になれたつもりです
家に独りでいたいのも
日灼けが嫌い
それだけです





あれこれ言葉を書く内に
顔が
火照って来たようです
椅子に背中を預けると
遠く窓辺に風過ぎて
金魚が空を見上げます





お元気ですか
またあの夏が来るんです





そうねたまには
気を変えて
あなたを
尋ねてみましょうか
窓の外には青空が
遠く眩しく揺れるから
あなたに
呼ばれているようで
独り泣くのをやめたくて





岬の上の白十字
あなた淋しくないですか
手紙に白い百合の花
それだけ持って
行きましょう
それが私の『夏』みたい





お元気ですか
また、あの夏が来るんです



夜中にふと構想を得て、思い付いたままに書いてみた詩です。どちらかと言えば、詩の世界をこれこれと主張する、というよりも……詩の世界を、小さく呟くように語る。
そういうイメージ、のつもりです。
ですので、評価・感想があったなら自分はとても嬉しいのですが、それより詩の雰囲気に浸ってもらえれば。もうそれだけで十分な訳なんですね。もっとも、稚拙な詩ゆえ皆さんが読み味わうに足りるものかどうか……。不快なく読んでいただくことが一番ですか、やはり。
作中の『モビール』とは、糸で紙細工や模型を幾つもバランスよく吊るして、風に吹かれるなどする様を見て楽しむ動く彫刻、もしくはインテリアの一種です。『金魚のモビール』は小学生工作の手本を集めた本から取ったのですが、元は風鈴が原案でした。ここまで発展するとは。
それから……前書きの英文はあまり気にしない方が……。高校の時にかじった英語がまだ通じるのを願うのみです。
では長くなりましたが、一足早く夏の話をお届けしました。
(以上、春は4月1日に執筆)













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