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あいつには
作者:銀神
この作品はファンフィクションです。
本編のちはやふるとは一切関係ありません。
千早からメールがきた。
高校で同じかるた部に所属し、更に同じ府中白波会に所属する千早と太一は会う機会が多く、メールより直接話した方が早い。
千早は新にバカみたいにメールを送っているが、それは距離があるせいで、基本的にメールは送らない奴だ。
メールがくるだけでもかなり珍しいのに、かかれた内容は更に千早とは思えない内容だった。
「っ!?」
机に座っていたのに思わず飛び上がり、足を机で打って悶絶する。
五月蝿いと文句を言う妹に適当に謝り、太一はメールを見直す。
(これ・・・本当に千早からか・・・?)
正直内容はかるたに関するものだと思っていた。明日はかるた部の活動が休みという珍しい日だ。
けれど、かるたバカの千早が練習相手に誘ってきてもおかしくない。そう思っていた。
けれど違う。
>>太一へ
明日休みだよね?
暇だったら付き合ってもらえないかな?
行きたいとこがあるの。
返事、待ってるね!
千早より。
それは、
(で・・・デート・・・?)
そう思った思考を太一は否定する。
千早は鈍感で分かりやすい性格だ。デートに誘ってくるなんてあり得ない。そもそも恋人でもなかった。
太一は自分にそう言い聞かせ、けれど・・・





「太一ー!待ったー?」
待ち合わせの駅前で、太一は手を振り駆けてくる千早を見つけ、手を振り返す。
今日の千早は千歳がしたのであろう大人びたコーディネートで、けれど、笑顔は昔と変わらない。
「待ってねーよ。」
太一は定番の一言で待ち時間の一時間を帳消しにし、
「それで?行きたいところってどこだ?」
聞く。千早は思い出したように反応して、
「私、誕生日祝ってもらったじゃん?それでお返ししたくて。まずは近い誕生日のかなちゃんから!」
そう元気に言う。太一は何となく察して、
「それでプレゼント選びを手伝ってほしいと?」
「うん。」
千早は恥ずかしそうに笑い、
「ダディーベアーはこの前抱き枕拒否されちゃったし。」
千早の好きなダディーベアーはどこがいいのか分からない熊だ。
かなちゃんが拒否したのに納得しながら、太一はため息をつく。
(少しは期待したんだけど・・・)
「じゃ、店行くぞ。場所は知ってるから。」
「了解!」
(でも、こいつなら。)
千早を先導しながら、太一は思う。





恋愛に疎い千早と二人のお出掛けは、デートとよんでいいのではないか、と。
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バカテスの二次創作もしてるので、よろしければお願いいたします。
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