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煤煙の空
作者:るっぴぃ
 とある時代、とある国。  そこには確かに貴族制度というものが存在した。  彼女はそのもとに生まれ、それを憎み、そしてそれに抗う直前にすべてを失った。  貴族として生きてきた彼女に全てを失ってなお、生きるすべなどあるはずもない。  だから彼女は今にも命を落とそうとしていた。  彼女が意識を失う数瞬前、目にしたのは一枚の張り紙。  それはとある名門貴族が出した求人案内だった。 「召使、募集します」 ★★★★★ 「君を採用しよう。ついてきたまえ」  彼女を待つのは、終わりなき戦争の歴史。 「君には飛行士になってもらう」  彼女が抗うのは、世界の理という名の鎖。 「危険を伴う仕事だが、それまで君の生活を保障しよう」  彼女が戦うのは、喪失と創造の狭間の光。 「私は……、そんなものはいりません」 「ほう……?」 「ですから、私を召使としてお雇いください」  私が貴方たちを殺すまで……。
1.召使、募集 2012年 01月 27日




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