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不老不死の魔女とはどうやら私のことらしい 作者:Ellen

1章.混乱の王宮編

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7.本番前日

朝食の時間。私が黙々とパンを頬張っていると、王様が話しかけて来た。

「そういえばシャルルよ、4日後の午前11時に国王会見があるんじゃがの、その時にお主にも何か少し喋ってもらうからよろしくな」

「あー了解です」

「そしていくつか聞きたいことがあるんじゃがの」

「物によります」

「さて...前も聞いたんじゃがそのスマホとやらはどぐぼぁ!!」

「控えなさい。食事中ですよ」

「痛い痛い痛い痛い!!食事中だからとりあえずその手をってああああああああああ!!」

なんだろう。これに慣れてきている自分が怖い。相変わらずレクセリアさんは王様に対して加減というものを知らない。そして懲りずに質問を投げかけてくる王様も。
というかいつもレクセリアさんはどこから出てきているんだ?王様がうるさくなったらすぐに現れるし、瞬間移動でも使えるのだろうか。今度聞いてみよう。

「ご馳走様でした」

「はい。10時からいつもの場所で特訓ですよ」

「わかりました。今日もよろしくお願いします。」

私はそう言って、ヤマトを抱き抱えて部屋に戻る。日に日にボロボロになっていく王様が少し心配だが、まあ気にしないでおこう。

「うーん...さすがにかわいそうじゃないかな」

部屋の前にたどり着いたところで、ヤマトが話しかけてきた。

「けどさー、話さなきゃ終わらないのに話したらレクセリアさんが来るって...詰んでるでしょ」

「いやまあそうかもしれないけど...シャルが一言言えば済む気がする」

「面白いからいいじゃん」

「鬼かよ」

「さてっと。何しようかな」

「文字の勉強でもしたら?」

「日本語で通じるんじゃないの?」

「基本は日本語と同じだけど、全種族に通じる言葉は覚えた方がいいよ」

「他の種族とか聞いてないんですがどうぞ」

「忘れてた☆」

そう言ってヤマトはぺろりと舌を出す。

「かわいく言っても無駄だぁ!」

私のチョップが炸裂。効果、相手は死ぬ。
ともならないようで、黒猫は頭を抱えて、ソファーの上をのたうち回る。

「仕方ない。困った時のレクセリアさんだ。」

ベルを鳴らす。刹那、扉がノックされた。流石レクセリアさん。早い。

「レクセリアです。入ってもよろしいでしょうか?」

「はい。」

「それで、ご要件は何でしょうか。」

「全種族共通の言語があると聞いたんですけど」

「ああ、カサラージュですね」

「その言葉の簡単な本を買ってきてくれませんか?」

「わかりました。他にご要件は?」

「他には特にありません。」

「では、失礼します。」

レクセリアさんはそう言って、部屋の扉を閉めた。

「えーと...演説かー...嫌だな」

そう。私は人前に出ることが大嫌いなのだ。今までの人生の中で、人前で話した時にはろくな事が無かった。小学校で自由研究の発表をしていたら地震が起きて、私だけ逃げ遅れて怪我をしたこともある。

「そんなに困ってるならスマホ使えばいいじゃん」

「どーやって使うのさー?」

「インターネット繋がるんだからそれで何か適当なのパクればいい」

「その手があったか」

私はスマホを起動し、文章をスクショする。やっぱスマホ便利。

「えっと...これでいいか」

私はスマホを置いて、ソファーへ向かう。レクセリアさんの特訓まで時間があるし、少しゆっくりできそうだ。本でも読もう。しかし、早く次の魔法を手に入れるために何かしなければ...

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

演説の前日。

「それでは、だいぶ扱えるようになってきたようなので今日はいつもと違うことをやってみましょう」

「戦闘訓練ですか?」

「少し違います。剣術を教えると言った方がいいですかね。初日のように、剣を氷魔法で作ってください。精度が高いほど、硬く壊れにくい武器になります」

「『リェジェノイ』」

「なるほど、長剣ですか。では私も『リェジェノイ』」

さすが美人。剣を持っても様になるものだ。
そうして稽古は始まった。完膚なきまでに叩きのめされたが、どこがいけないのか、どこから直せばいいかなどがとてもわかりやすかった。

そして、ヤマトの特訓も少し変わってきた。初めは基本的な扱いだけだったが、回避の為に使う魔法など、応用性が増してきた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、演説の日がやってきた。あの王様が変な事を言わなければいいが...無理だろう。そうして私は、ヤマトと一緒に壇上に上がるのであった。
誤字などがあったら教えて頂けると嬉しいです
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