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不老不死の魔女とはどうやら私のことらしい 作者:Ellen

1章.混乱の王宮編

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11.ロリだけどロリじゃない

「我は大体42歳だ」

幼女━━もとい、プリムローズ・アークハート・スチュアートはそう言った。

「ん?」

42歳?この見た目で?そこで私は思い当たった。まあ当然といえば当然なのだが。プリムローズ、彼女は私と同じ魔女だ。年齢にズレがありすぎる。ロリババアということも考えられるが、それにしては身長が低すぎるため、違うだろう。

「スチュアートという名前は聞いたことがありましたが...まさか征伐隊の?」

「ふふん。やっと気付きおったか」

そこでレクセリアさんが反応する。どうやら彼女は割と有名らしい。

「レクセリアさん。征伐隊とは?」

「他国との戦いが厳しくなったときや暴れだした古獣を鎮圧するためなど、緊急時にしか実働しない特別部隊です。そもそも召集が少ないこともあり、めったに足取りがつかめないのですがまさかこんなところで会うとは思ってもみませんでした」

レクセリアさんがそう答える。その表情は少し真剣で、本当に驚いている様子だ。

「貴様、ずいぶんと詳しいんだな。もしや、軍の者か?」

プリムが問いかける。それはただ単純に気になったようにも見えたし、怪しんで鎌をかけているようにも見えた。

「いえ、王宮で召使いをさせていただいてます」

レクセリアさんが答える。

「そうか...すまないな、我は軍人があまり好きではないのだ」

気を悪くするな、と付け加えてプリムが言った。

「プリムも私と同じ魔女ってことでいいんだよね?」

「ああ。まあ我の場合は6歳の時点で体の成長が止まってしまっていて、他の魔女とは異なる点が多いがな」

と、少し不満そうにプリムが答えた。そういえば私の体は13歳の時点で成長が止まっているんだったか。成長が止まる年齢の平均ってどれくらいなんだろうか。少なくともプリムの体の年齢では、色々なことが不自由だろう。

「どうやったら征伐隊に入隊できるの?」

「簡単だ、軍の入隊試験の時に戦闘試験がある。その時に試験官を全員倒せば晴れて征伐隊に入隊だ」

意外と単純らしい。しかし難しいんだろう。私がそんなことを考えていると、レクセリアさんが言った。

「すみません、1度お手合わせ願えないでしょうか」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そうして私たちは王宮へと戻ってきた。いつもの特訓をしている場所で、二人は見合う。プリムがどれほどの強さか分からないが、征伐隊に入るほどだ、桁外れに強いのだろう。

「んじゃ、始めよっか」

ヤマトがぱちんと手を叩いた。それを合図に、二人が動く。

それは一瞬だった。ヤマトが手を叩いた瞬間、レクセリアさんはプリムと距離を取り、プリムは魔法を唱えた。
しかし次の瞬間、レクセリアさんはプリムの目の前で氷によって拘束されていた。

「はえ?」

驚きすぎて変な声が出る。レクセリアさんもかなり驚いているようで、氷漬けにされたままぽかんとしていた。

「どうだ、我の実力は」

プリムがドヤ顔で言った。

「今のは...何ですか?同時に魔法を2つ使ったように見えましたが」

どうやら、レクセリアさんも知らない技術らしい。だからこそ、速攻でやられた訳だが。

「同時詠唱だ」

「と言うと?」

「そのままだ。口で詠唱しつつ、同時に詠唱省略をしてもう一つの魔法を使うのだ」

「そんなことできたんですね...」

知らなかったことを悔しがるように、レクセリアさんは言った。

「まあ、知らないのも無理はないぞ。なんせ、同じ属性の魔法では出来ないからな。魔女であるからこそできることだ。」

そう言ってレクセリアさんの拘束を解く。レクセリアさんは自由になった両腕で砂を払いながら、立ち上がる。

「そして、今は闇魔法と氷魔法の同時詠唱をしたという訳ですか。氷で壁をきす」

自分のやられたことを分析しながら、対処する策を探す。この人が強くなった理由を垣間見た気がした。

「ちなみに、征伐隊にいる奴らはほとんどが魔女だぞ」

「普通の人間がいるってこと?」

「一応人間の奴はいるが...ちょっと怪しいところだ」

プリムは、少し考えたあとそう言った。それよりも怪しいってなんだ、怪しいって。そんなよくわかんない人間がいるのかよ。
征伐隊って大変そうだな。
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