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おちこぼれエルフは、名探偵をさがしてる〜方舟キーテジ号殺人事件 作者:稲葉孝太郎

事件編

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第8話 死んだ隣人

 見回りから帰ってきた茜とドクターを迎え入れて、搭乗員たちは、とっくに冷めてしまったベジタリアン向けの機内食にスプーンを伸ばしていた。特に気のきいた話題もなく、霧矢と茜が、見回りの状況について一言、二言交わしただけで、後は沈黙の晩餐会だった。
 あまりの気まずさに、霧矢は会話の糸口を探す。無意味な話題よりは、捜査に役立ちそうなものがいいだろう。そう考えた霧矢は、いくつか項目を絞り、適当にソートした上で、茜のそばに寄った。
「ねえ、茜さん」
「ん、何? もう食べ終わったの? 私の分はあげないわよ」
「そうじゃなくて……」
 霧矢は、質問内容をもう一度頭の中で反芻する。
「茜さんは、どうやってこの船を見つけたの?」
「……それ、誰から聞いたの?」
 霧矢は、名前を挙げなかった。茜の口調から、どうも触れてはいけない話題だったらしいと、悟ったからだ。
 茜は、微妙に口ごもった後で、スプーンを2、3度タッパーに差し込み、ブロッコリーの塊をほぐした。何を躊躇っているのだろうか。手柄を横取りしたという箕蔵の言葉が、霧矢の耳に蘇ってくる。
「偶然、って言った方がいいのかしら。私が方舟の在り処を追っていたのは、キリヤも知ってるでしょ。色々と調べた結果、どうも隣町が怪しいってことになったのよ。新造の学園都市で大学や宇宙関連の研究所もあったし、そういうところで方舟が建造されてたんじゃないか、そんな風に考えたわけ」
 茜はそこで一旦話を切り、先ほどのブロッコリーを口に運んだ。
 テーブルマナーにはあまり頓着しないのか、飲み込まないうちに先を続ける。
「それで、ほんとにたまたまなんだけど、ここへ通じる地下通路を見つけたのよ」
「市庁舎の変電所だね」
 茜は、こくりと頷いた。その拍子に、ブロッコリーも喉を通り抜ける。
 霧矢は、喉の艶かしい動きを目で追いながら、茜の話の信憑性について考えていた。
 偶然というのは、いかにも使い勝手のいい言葉だ。しかし、広大な市街地で、地下通路を見つけられる可能性は相当に低い。
 そう睨んだ霧矢は、少しちょっかいをかけてみることにする。
「それにしても、運がいいね。街の中で、マンホール大の穴を見つけるなんて」
 茜は、その言葉に敏感に反応した。
「あんたも疑ってるわけ?」
 魚が餌に食い付いてきたら、緩めてはいけない。棹を引かねば。
 霧矢は、強気の攻めに出る。
「うん、ちょっとだけ。ほんとは、もっと別の事情があったんじゃない?」
 茜は、僅かに身を引いた。普段攻めっ気が強い分、守備は弱いようだ。
「……そりゃ、完璧に偶然、ってわけじゃないわよ。他の連中にも話したけど、私の見当では、この方舟は政府機関か何かが建造したものに違いないわ。でなきゃ、こんな宇宙船、造れっこないもの。となると、入り口も、政府関係の施設だと予想がつくでしょ」
 茜の説明に、霧矢は説得されかけた。荒っぽい説明だが、整合性があり過ぎない分、むしろ真実であるように思われたのだ。
 けれども、これでは疑念が晴れない人も、当然にいるだろう。霧矢は、箕蔵のことを思い出す。
「で、ここにいる人たちは、みんな茜さんが連れて来たんだね?」
 茜は、予想外にも首を振った。
「違うわよ。いつも通り誰も信じてくれないから、私だけで来たの」
「え? ど、どういうこと?」
「要するに、他の連中がここにいたのは、たまたまってわけ。ドクターは趣味の写真撮影、篤穂たちはただのピクニック目的で、市庁舎近くの公園にいただけなの。合流したのは、エンジンが始動して、天蓋が閉鎖された後よ」
 霧矢は、他のメンバーが茜と距離を取っている理由を理解した。これでは、完全にとばっちりである。当の茜はイイことをしてあげたと思っているのだろうが、それは世界の滅亡を信じる茜視点からであり、他のメンバーにとってはありがた迷惑に違いない。
 さらに、霧矢は、別の不可解な点に気が付く。
「サクラさんも篤穂さんたちと一緒だったの?」
「違うわよ。あいつが他人とつるんだりしないのは、あんたも知ってるでしょ。サクラと出会ったのは、もっと後。私たちが船内を散策して、もう1回地上に出てみたら、公園で泣いてる彼女を見つけたの」
 茜の回答に、霧矢はこの場の状況を考え直さざるをえなかった。どうやら今回のメンバーは、霧矢が思っていたよりも、ずっと統制が取れていないらしい。乗員の対立が見られるのも、これでは無理からぬことである。
 だとすれば、殺人の動機もそのあたりにあるのではないかと、霧矢の思考は、事件の方へと向かっていく。
「茜さん……篤穂さんたちから、少し事情を聞きたいんだけど……」
「事情? 何の?」
 とぼけているのか、それとも本気で尋ね返しているのか。
 霧矢は、慎重に話を進める。
「ドクターから、遊花さんの件について聞いた?」
「ええ、さっきの見回りでね。ずいぶんと、余計なことしてくれたじゃない」
 怒っているわけではないようだが、解剖が出過ぎた真似だったことは、霧矢も重々承知していた。
「ごめん……ただ、乗組員が2人も死んでるんだ。こんな悠長に……」
「悠長? 私たちが焦って何かをしても、意味ないでしょう。それに……」
「それに?」
 茜は、先を躊躇っている。
 普段の勝ち気な彼女からは、想像もできない姿だ。
「それに、犯人は、篤穂とサクラのどちらかで間違いないわ。ドクターから聞いた話だと、エイリアンの可能性は低いそうじゃない。出血性ショック死とか言ってたわね」
 そうだ。その通りだ。
 しかし霧矢は、まるで初耳の振りをする。
「へえ、そうなんだ。じゃあ、なおさら事情聴取を……」
「その必要はないわ」
 意外な拒絶。霧矢は、心の準備ができていなかった。
「なぜ? 篤穂さんとサクラさん、容疑者は絞られて……」
「その2人は、もう閉じ込めてあるでしょ。まさに、危険分子は排除ってわけ」
「でも、共犯じゃない限り、どちらかは冤罪なんだよ?」
 霧矢の非難に、茜はスプーンを置いた。
 それが説得されたことの証でないことは、霧矢にも分かった。
「疑わしきは罰せず、って言いたいんでしょうけど、そうもいかないでしょ?」
「だから、取調べで真相を……」
「真相?」
 茜は、声を張り上げた。
 船内の視線が、一点に集中する。茜は、元の茜に戻っていた。
「どうやって真相を知るって言うの? 私たちができるのは、せいぜいアリバイを調べて、犯人の可能性があるかどうかを検証することくらいでしょう。その先はどうするの? 凶器は見つからない。防犯カメラもない。何もできないじゃない。証拠がなければ、有罪判決は下せないわ。でも、容疑者を野放しにできるほど、私たちには余裕がないのよ」
 茜の理由付けは、一瞬にしてこの場を支配した。
 どうやら、最初から周囲に聞かせるつもりだったようだ。そうすれば、個別に説得して回る必要がない。
 霧矢は、茜の抜け目の無さに舌を巻いた。ここで引き下がるべきだろうか。いや、それはない。霧矢は、そう果敢に決断した。
「遠坂さんたちは、ああ見えても、こういう事件には手慣れてるんだ。だから、彼女たちに任せるつもりで、篤穂さんとサクラさんの尋問を……」
「ダメよ。あいつらも一応容疑者候補だって、忘れないでちょうだい」
 霧矢と茜との間にある世界の壁が、2人のコミュニケーションを阻害してしまう。
 遠坂たちが犯人でないことを、霧矢はよく知っている。だが、それは、彼女たちが異世界の検史官であるという、極めて特殊な前提を知っているからだ。茜から見れば、彼女たちもアリバイのない容疑者の一角に過ぎない。
「茜さん、ここは僕を信じて……」

  ピロロロン ピロロロン

 ありえない! それが霧矢の第一感だった。
 霧矢は、トトたちに視線を走らせる。一緒に座っているサダコと公子は動揺していなかったが、トトは明らかに目が泳いでいた。
 落ち着け。落ち着くんだ。霧矢は、自分とトトにそう言い聞かせる。
 倉庫の中で死人は出ていない。アドバイザーや検史官が被害者でもない。
 霧矢は、可能性を2つに絞る。篤穂か……サクラか……。
「キリヤ、その携帯、マナーモードにできないの?」
 茜の叱責に、霧矢は推理の世界から引き戻される。
「……篤穂さんたちに食事を持って行かない?」
 霧矢は、なるべく声のボリュームを落とした。声が震えている。
「あいつらに? ……そうね、餓死されても困るわね」
 餓死という言葉が、霧矢の胸に重くのしかかる。それは、自分たちの未来だ。
「2人の分なら、用意してありますよ。冷えきってますけどね」
 遠くで、箕蔵が答えた。実は、数を指定されなかった公子が、11人分をまとめて温めてしまったのだ。篤穂や遠坂たちに配るタイミングを逸していただけである。
「じゃあ、持って行きなさいよ。武器は忘れないでね」
「ロックされているんだろ? 解除してくれないと」
 茜は特に拒むこともなく、タッパーを脇に除けて立ち上がると、ラボへと足を向けた。
 霧矢は箕蔵に目で合図し、2人分の食事を持って来させる。それから、他にも誰かついて来ないかと、トトたちを振り返った。トトが軽く頷く。霧矢の担当官は、彼女なのだ。
 霧矢、箕蔵、トトの3人は、茜の後を追い、早足でラボへと向かった。
 ラボに入るや否や、茜は左隅の研究机に腰を下ろし、パソコンのキーを叩いた。例のパスワードだろう。まさか、そう直感した霧矢が、黙ってその作業を眺めていると、茜は唐突にエンターキーを押した。
「茜よ。マザー、応答しなさい」
 即座にマザーの声がスピーカーから漏れてくる。
〈パスワード確認。声紋が一致しました。キャプテン・アカネ、何の御用でしょうか?〉
「今から篤穂たちに食事を与えるわ。ここからBブロックへ続くドアを解除しなさい」
〈了解〉
 霧矢の背後で、小さな金属音がした。ロックが解除されたのだろう。
「それと、私が篤穂たちの部屋のボタンを押したら、その瞬間だけ扉を開けなさい。私が食事を手渡したら、すぐに閉めてロックし直すの。いいわね?」
〈了解〉
 手際よく指示を済ませると、茜は椅子を下げ、Bブロックに続くドアへと踵を返す。それは、船倉に続くドアを背にしてちょうど右手の方向にあった。
 トトからは聞いていたものの、霧矢は、まだ一度もそこへ足を踏み入れたことがない。
「なんだか大げさですね」
 トトの呟きに、茜がガンを飛ばす。トトは、慌てて霧矢の後ろに身を隠した。
 確かに、少しだけ大げさかもしれない。だが、その厳重な警備をすり抜けて、誰かが殺されたのだとすれば、茜の警戒心すら手緩かったことになる。
 霧矢は、今すぐにでも飛び込んで行きたい気持ちを抑えて、茜の後を追った。扉をくぐり抜けると、Aブロックよりも心持ちスペースのある廊下が、左右に伸びていた。
「まず篤穂からね」
 B01と書かれたドアの前で、茜は歩を止めた。
 部屋の開閉スイッチを入れる前に、軽くノックをする。
「篤穂、食事よ」
 返事がない。
 茜は、インターホンのスイッチを押して、通話口に大声で語りかける。
「篤穂! 食事よ!」
 それでも返事はなかった。通話口からは、微かな雑音が流れてくるだけだ。
 茜は軽く舌打ちすると、箕蔵の方を振り向く。
「拗ねてるのかしら。放っとくわよ」
 霧矢は茜を押しのけ、扉の開閉スイッチに手を伸ばす。
「ちょっと! 勝手なことしないで!」
 茜は霧矢の腕を掴もうとしたが、それより先に霧矢の指がボタンの膨らみに達した。
 シュンという軽快を音を立て、扉が開く。それと同時に、茜の悲鳴が、少年の肩越しに響いた。
 霧矢たちの前に現れたもの、それは、天井からぶら下がる人間の振り子だった。
 篤穂は苦悶に満ちた表情で、首を締め付ける縄に全体重を乗せ、だらしなく四肢を重力に任せている。靴の先から滴り落ちる液体。アンモニアの臭いがする。
「ド、ドクターを呼んでちょうだい!」
 茜の指図に、箕蔵がタッパーを抱えたまま、船倉へと駆け去った。
「キ、キリヤさん、助けないと!」
 トトが、霧矢の耳元で叫んだ。
 その言葉で我に返った霧矢は、室内に飛び込み、篤穂の下半身を支える。
「まだ生きてるかもしれない! 手伝って!」
 霧矢の呼びかけに、茜も彼女を反対側から支え、トトが近くにあったテーブルから、椅子を引きずり出してくる。それを篤穂の下に添えると、うまい具合に足の裏が椅子についてくれた。
 霧矢は、狭いスペースの中で悪戦苦闘しながら、篤穂の首からロープを外す。
「何だ!? 何があった!?」
 ドクターが、扉の向こう側に現れた。他のメンバーの姿も見える。
「ドクター! 篤穂さんを診てください!」
 霧矢は、茜の手を借りて、ベッドの上に瑠夏を横たえる。
 ドクターはすぐに駆け寄り、診断を始めた。
 脈を測り、呼吸を調べている間、一同は固唾を飲んで見守る他ない。
 生命の兆候がないと診たのか、ドクターは表情を強ばらせ、心臓マッサージに着手した。肋骨が折れるのではないかと霧矢が心配するほどの力を込め、少女の上半身が弾む。
 どのくらい時間が経ったのだろうか。おそらくは、数分の出来事だったのだろう。1日分の体力と気力を使い果たしたほどの疲労感に襲われた霧矢は、ぼんやりとそんなことを思った。
 ついに、ドクターが無言で立ち上がる。
 その意味するところは、この場の誰にも明らかだった。
「……ダメだ……死んどる」
 霧矢は、自分が何をすればいいのか分からなくなる。ただ何となく、探偵じみたことをしなければならないと、そんな思いが込み上げてくるだけだった。
「……」
 ふと少年は、部屋の隅にあるパソコンに目を留めた。
 今まで気付かなかったが、このBブロックにある部屋は、Aブロックのそれよりもずっと機能的に設計されていた。テーブルは事務机のようであり、瑠夏の死体を乗せたベッドは、Aブロックのものよりも粗末に感じられた。Aブロックが客室だとすれば、ここは宿直室のような造りになっている。
 しかし、霧矢がパソコンに興味を持った理由は、それだけではなかった。
 画面が明るいのである。
「キリヤさん、どうしたんです?」
 トトの問い掛けには耳も貸さず、霧矢はふらふらとディスプレイに歩み寄る。
 マウスを動かすと、スクリーンモードが途切れ、画面が一層白んだ
 そして、ブランド不明の文章作成ソフトが、霧矢の視界を覆う。

《これは、私の遺書です。遊花さんを殺したのは、私です。私は、未羽茜に嫉妬していました。まさか、本当に方舟が存在しているなんて。楽園へは一人で行きたかった。だから、同乗者全員を殺すつもりでした。私の計画では、篤穂の死体が見つかる前に、飲み水に毒を入れる予定でした。けれど、甘野くんの死で、全てが狂ってしまいました。彼が事故で死ななければ、死ぬのは私ではなく他のみんなのはずだったのに。後悔はしていません。でも、私の犯行がバレるのは、時間の問題だと思います。そうなれば、茜は私を処刑するでしょう。あの女に殺されるくらいなら、自分から死を選びます。さようなら。篤穂》

「こ、これ……本物ですか……?」
 聞き慣れた声に霧矢が振り向くと、そこにはトトの顔があった。
「多分……」
 霧矢は、自身無さげに答える。
 あまりにもあっけない幕切れ。だが、篤穂が監禁されていたことを考えると、この文章は本人のものとしか考えられない。それが、霧矢のとりあえずの結論だった。
「そ、そうだ、サクラさんは!?」
 監禁という言葉でサクラのことを思い出した霧矢は、茜にそう問い掛ける。
「B02よ!」
「確認しよう!」
 霧矢は篤穂の部屋を飛び出し、廊下を左右に見渡す。箕蔵、公子、サダコ。廊下で待機していた3人の視線が、一斉に霧矢へと注がれた。
「B02号室は!?」
 誰も答えない。そう言えば、ここは刑務所として使われていたのだ。茜以外、誰も訪れたことがないのだろう。霧矢は、自分で探そうと決意する。
「!?」
 いざ1歩を踏み出したところで、霧矢は急ブレーキを掛けた。
 何のことはない、すぐ隣にあったのだ。
「サクラさん! いますか!」
 霧矢は、拳で思いっきりと扉を叩き付ける。
〈キリヤさん?〉
 インターホンから、サクラの声が聞こえた。
「サクラさん無事ですか!?」
〈無事? 何かあったんですか? 廊下が騒がしいですけど……〉
 霧矢は、ほっと胸を撫で下ろす。
「篤穂さんが自殺したんです」
〈え?〉
 それを最後に、サクラの声が途絶えた。いきなり自殺を伝えたのは不味かったかと、霧矢は内心反省する。
 だが、前言撤回はできない。霧矢は念のため、サクラに出て来てもらうことにした。
「サクラさん、ちょっと廊下に出て来てもらえませんか?」
〈……すみません、中から開けられないんですけど〉
 霧矢は自分のうっかりに苦笑しながら、扉の開閉スイッチを押す。
 ドアが開き、目の前にサクラが現れた。怯えているように見える。
「あの、篤穂さんが死んだって……ほんとですか……?」
「ええ、隣の……」
「キリヤ先輩」
 霧矢が言い終える前に、箕蔵が声を掛けた。
「先輩、ドクターからの指示で、死体を運ぶそうです。手伝ってください」
「うん、分かった」
 そのとき、霧矢の肩を、小さな手の感触が襲う。
 振り返ると、サダコのおでこの部分が、視界の下限に映った。
「ちょっと来てもらえますか?」
「え、あの、篤穂さんの遺体を……」
「それは、別の人に任せましょう」
 サダコは、そう言って子供のような笑顔を浮かべる。
 隣にいた箕蔵は、一瞬不快そうな顔をしたが、その表情は錯覚かと思うほどあっけなく消えた。
「先輩、用事があるんなら、いいですよ」
「ご、ごめん……」
 霧矢はサダコに襟を引かれ、Bブロックを後にした。
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