「誰か」の為に「何かをしたがる」日本人と「戦火」回避
江戸時代の水路ですが、それは世界一の技術だったそうです。
当時、ロンドンの水路が週3日しか使えなかったのに対し、江戸は1年中使え、水路は江戸中に完備。しかも市民は無料との事ですから、全く羨ましい。
さて、話し変わって現在。
ここで1つクイズです。
「日本にある資源は?――石油?鉱物?天然ガス?」
…おそらく貴方を含め多くの日本人が、それは違うと答えるでしょう。
あまつさえ「何も無い」と悲観的な回答が多いかもしれません。
つまり私達は、自国を『物資に乏しい国』と認識しているのです。
しかし、何も落胆する事はありません。
実は、日本は「水」資源に恵まれた国なのです。
そうです、ここは島国、周りは海に囲まれています。しかし、それは何も豊満な水が有る事だけではなく、江戸の水路などに挙げられる、水の活用システムも含まれます。それに、海水から真水を作る技術のある事も、是非、貴方にお伝えしたい。
加え、私達は「誰かの為に何かをしたがる民族」なのだそうです。
その一例として、現在、未開の国に水路技術の移転計画が進んでいます。優れた浄水フィルターの提供、面白い所で、肥溜めの作り方。これは衛生と農作を合わせた素晴らしい複合技術であると、自負して良いでしょう。
「へー、そんな活動知らなかった」
と、しかし残念ながら、これが一番多い感想です。それは「功績」を、声高々に叫ぶ事を美徳と思わない、日本人特有の「奥ゆかしさ」にあるのではと推測されます。そしてこの美徳は「海外に知らしめる事も良しとせず」の欠点も持ち合わせていたのです。
うーん、これは困りました。この「美徳」は日本が正当に、評価されない事にも直結してしまいます。日本は米国の属国、との認識が根強い国も多く、有事の際、米国の1つとして攻撃の対象に晒される危惧が残ります。
では、この危惧回避の為にどうすべきか?
「軍事力を持つ?核の保有?」…それも1つの手段でしょう。
しかし、それ以外で考えた時、実はこの「何かをしたがる日本人」に着目できます。つまり『認識の刷込み』です。様々な技術移転の活動を国外に知らしめ、「日本は貴方の国に有益である」との考えを浸透させる方法があります。今後、支援と平行し日本の成した「成果の広告」を打ち出す努力が必要となる事でしょう。
しかし、本心を述べるのなら、このような宣伝など必要のない世界の平和を願っているのですが…。