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1000文字小説 作者:折坂勇生
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43・「~~~~~~~~~~っ(言葉にならない叫び)!」(エッチですご注意を(>_<))


 タイトルは五分後のわたしだったりする。
「ただいまーっ!」
 と言わなかったために、わたしは最悪な光景を目の当たりにすることになってしまったのだ。
 部活の練習中、友達が肉離れを起こしてしまい、先生が病院に連れて行くことになったので、いつもよりも早い時間に家に帰ってきた。
 誰もいないと思っていたので、チャイムを鳴らさずドアを開けた。
 そのまま二階の自室に入って、学生鞄を机の隣にに放り投げる。夏が近づいている蒸した気温と部活での運動の後で、体が汗ばんでいた。シャワー浴びようか考えながらネクタイを取って、Yシャツを脱ごうとした。
 そんなときだ。
 ああっ!というあえぎ声が聞こた。
 女の人? え? 一体どこから?
 三番目のボタンを外そうとした手を止めた。
 声がするのは隣から。
 壁の向こうは兄の部屋。
 女は「あん、あん、あああん!」と悲鳴を押し殺した声を上げている。
 それに、ベッドの軋む音も。
 何が行われているかなんて、生まれてこのかた彼氏はゼロで、陸上部の練習に明け暮れて、その手の知識が残念な私にだって分かる。
 壁一枚の先でしていることは、男と女が裸で抱き合っているのであり、つまりはせ、セ、セッ……ああ、心の中でも私にはその言葉は言えない!
 お兄ちゃんが女を連れてそんなことをしているとは。まさか。信じられない。
 ありえない。
 ありえない。
 ありえない!
 脳内から、兄と彼女のもんもんもんもんとした妄想が広がってしまう。
「バカっ!」
 叫ぶことで、その妄想を吹き飛ばした。
 恋人が出来たなんて知らなかった。そんな素振り、ぜんぜん見せてなかった。というか、出来るなんて今世紀最大の驚愕だ。なんで、わたしに言わなかった。知ったら、悪い所を言いふらして、フラせてあげるのに。
 バカ! バカ! バカバカバカ!
 お兄ちゃんと彼女のあんあんあんな声なんて聞きたくない。いつまでやってんの。いやらしい。フケツ。大嫌い。死んじまえ。妹が帰ってきているのに、それに気づきもしないで、夢中になっちゃって。
 耳を塞いでも頭に響いてくる。わたしに聞かせるように、もの凄い声をあげている。
 もう、最低!
 ムカッとしてきた。殺してやる。私は立ち上がり、足音を大きく鳴らしながら廊下を歩いて、お兄ちゃんの部屋のドアをキックで開けた。
「いい加減にして! わたし帰ってきてるんだよっ!」
 そして、私は硬直とした。
 お兄ちゃんはパソコンのモニターでAVを見ながら、ベッドの上でダッチワイフを抱いていた。

ひどい話でごめんなさい(´・ω・`)
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