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1000文字小説 作者:折坂勇生
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15/82

15・最後の戦い


「くはははははっ! 光の戦士ゼファーとその仲間たちよ! よくぞ我をここまで追い詰めた! 敵ながらアッパレだ! だがお主らも、そろそろ終わりがきたようだな!」
 戦士ゼファーと四人の仲間は、世界征服を企むゴルゴンガロフとの最後の戦いに挑んでいた。
 闇に染まった空を背景に、宙に浮いて愉快げに笑っているゴルゴンガロフとは対照的に、ゼファーたちは立つのもやっとなほどボロボロだ。
「くそっ、これまでなのか!」
「あいつさえ倒せば世界は救われるのに!」
「まだだ……まだ……諦めるわけには……」
「平和のために、死んでいった者たちのためにも……」
 幾多の苦難を乗り越えて、やっとのことで到達した戦いだ。
 奴を倒せば全てが終わる。
 終わるんだ……と言い聞かせても身体が動かない。
 二度、三度と変身をして、最終形態となったゴルゴンガロフは想像を絶する強さだった。
 ゼファーたちは武器を握りしめて、悔しい思いでゴルゴンガノフを見上げるのがやっとだ。
「我が究極の奥義、魔眼殺爆砲でお主らの肉体を塵にしてやろう!」
 両手を広げて、巨大な光を、戦士たちに飛ばした。
 これまでかと、戦士たちは目をつぶった。
 爆撃はなかった。
 その前に、ズカン!と誰かが魔眼殺爆砲を跳ね返した。
「なにやつ!」
「ふん」
 その者は、瞬時に戦士たちの前に降り立った。
「ガルザっ!」
 ゼファーのライバル、ガルザだ。
「助けたんじゃない。ゼファーを倒すのはこの俺だ。こんなザコにやられるのは俺が許さない」
「なーんて、ツンデレってんけど、あんたらのことが心配だったのさ」
 露出の高いコスチュームでおっきな胸をアピールする女性もやってくる。
「マドーナっ!」
 彼女は「私もね」と、ウインクに投げキッスを送った。
「俺だっているぜ!」
 また一人、戦士たちの前にくる。
「あんたらだけに、こんな美味しい役をやらせてたまるか」
 さらに、
「久しぶりだな坊や。ちったぁ、良い顔するようになったじゃねぇか」
 またさらに、
「僕のことを忘れちゃこまります」
「俺だっているぜ!」
「私も、みなさんのお役に立ちたいんです!」
 かつての敵、かつての仲間、旅で出会った者たちが、ぞろぞろとやってくる。
「み、みんな……」
「来てくれたんだ……」
 涙ぐむ戦士たちに……
「魔眼殺爆砲!」
「「「「えっ!」」」」

 どっかああああぁぁぁーーーーーーーんっ!



「あの窮地でゼファーたちが同窓会を始めたのは何故なのか。未だに理解できない」
 ゴルゴンガロフ著『回想録』より

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