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デスマーチからはじまる異世界狂想曲 作者:愛七ひろ
45/522

4-10.出立前夜

すこしHな表現があります。
風俗関係が嫌いな人は最後の方をスキップしてください。

※2/11 誤字修正しました。

 サトゥーです。合法的な店もグレーゾーンを突き進む店も好きです。
 でも援助交際だけはパスしたいサトゥーです。





 アリサを連れて馬車のところに行く。途中酒場で給仕をしていたマーサちゃんと目が会ったが、特に悪びれた様子も無く夕飯を勧めてきた。
 リザ達と外で食べるつもりだったので断っておく。

 馬車の置いてある中庭まで来ると4人とも手持ち無沙汰で待っていた。
 オレが来たのに気がつくとリザが代表して聞いてくる。

「ご主人様、荷物の積み込みをしても宜しいでしょうか?」
「そうだな……明日、商人ギルドに商品を取りに行くから荷物の積み込みは明日の方がいいんだが、ここに置いておいても女将達に迷惑を掛けそうだな」

 オレが思案していると、アリサが耳打ちしてくる。

「わたしの宝物庫(アイテムボックス)に入れておく? その方が防犯にいいと思うけど?」
「今なら身内しか居ないからいいか」

 オレは荷物を一旦馬車に積むように指示する。
 ちびっ子3人を荷台に上げて荷物を受け取らせる。ポチとタマの力はステータス補正で大の大人2人分もあるので重い保存食も軽々だ。何かの奇術か特撮に見えてしまう。

 アリサとルルには中で品物の仕分けをしてもらう。
 言うまでも無く荷物を荷台まで揚げるのはオレとリザの仕事だ。流石に高価なローブのまま作業するのは勿体無いので平服に着替える。麻の簡素なチュニックだ。

 荷物の運び込みが終わった所で、アリサ以外のメンバーに小樽3個に水を汲んできてもらう。小樽1個に6リットルくらい水が入る。

「別にルルまで行かせなくても良かったのに。ルルはわたしの宝物庫(アイテムボックス)の事を話してあるわよ?」

 獣娘だけだと絡まれるかもしれないので、ルルも一緒に行ってもらった。

「とりあえず保存食は半分ずつ持とう、魔法の品はオレが持っておく。学習カードは誰も盗らないだろうから馬車においておくとして、リザ達に預けておいた食品はそのまま馬車に置いておくか」

「おっけ~」と軽く言って、アリサは保存食を宝物庫(アイテムボックス)に収納して行く。オレも同じ分量だけ仕舞って行く。

 保存食は干し肉と焼きしめた黒パン、炒った豆、干し芋だった。
 他にも袋に入った小麦粉、根菜、岩塩などの食料品もある。葉野菜などは痛みやすいので買っていないらしい。

 こうして積み込んでみて初めて気がついたが……。

「篭とか箱とか仕分けるものが欲しいわね」
「そうだな、あとは緩衝材も欲しい。このままだと馬車が揺れるたびに調理器具とかがガチャガチャ煩そうだ」
「あと細いロープも欲しい」
「ロープ? ああ、服を干すのに使えるな」

「頑丈な縄もあった方が良いと思います」

 戻ってきたリザが水を積み込みながら提案する。
 何に使うのか想像が付かない。

「旅先で獲物を狩った時に血抜きするのに使用します」

 そうだな盗賊が出たら縄で縛らないといけないしな。

「人道主義者ね~ 盗賊なんて百害あって一利なしなんだから、アジトから宝を奪いつつ殲滅した方がいいって、有名な盗賊ハンターなあの娘も言っていたわよ~?」

 どういう知り合いだ?
 そんな有名人がいるのか、物騒な世界だ。

「他に不足している物は無いか?」

 ポチがピョーンと伸び上がって挙手する。アリサが教えたのか?

「はい、ポチ君。言ってみなさい」
「踏み台! 欲しいのです~」

 詳しく聞いてみると馬の世話を手伝っていた時に、踏み台を使っていたらしい。旅先でも世話をする気満々だ。実に頼もしい。

 タマも同じように挙手して「ぶらし~?」と意見を言ってきた。疑問系の所で挙手したまま体を横に倒していくのが可愛い。馬用のブラシや蹄のゴミを掃除する道具が欲しいらしい。
 馬の手入れ道具なんて、完全に忘れていた。

 ルルも控えめに挙手する。

「……あ、あのっ」それだけ言うだけで顔が真っ赤になっている。
 そんなに恥ずかしいものなのだろうか? アリサに目線をやる……ウィンクしてきやがった。昭和か!

「せ、洗濯板や桶が欲しいです」

 そんなに恥ずかしいか? ストレージにあるから忘れていたが、確かに必要だな。

「できればでいいんだけど、鏡が欲しい! 手鏡サイズでいいから」
「アリサ、贅沢ですよ」

 アリサの要求にリザが釘を刺す。リザがオレの判断より先に意見を言うのは珍しいな。
 こういう世界では高いのだろうか? そういえばガラス製品は見かけていない気がするな。でも確か金属を磨いた鏡もあるはずだ。

「オレも使いたいし、高くないものなら1つ買おう」
「やったー」

 アリサが珍しく演技抜きで嬉しそうだ。ルルも口が綻んでいる。リザはオレの決定なら不服はないようだ。ポチとタマは……良く判っていないようだ。

 これらの品は、明日オレが商品を取りに行っている間に5人で買いに行ってもらうことになった。

 着替えてから、皆で食事に出かける。
 その日の夕食は、門前宿からそれほど遠くない場所にある屋台で食べた。連日肉ばかりだったので豆料理とパン、スープで軽く済ませる。
 食事中、ポチとタマが物哀しそうだったので、希望者4人に肉串を1本つけてやった。なぜかリザが一番幸せそうだったのだが……喜んでくれるならいい。





 宿に帰る途中に仕事を上がったばかりのヨサーグ氏に出会ったので、一日予定を繰り上げて夜の街に繰り出すことにした。
 アリサが「私と言うものがありながら浮気者~」とか言っていたが、リザに荷物のように担ぎ上げられて宿に持ち帰られて行った。

「いいのか?」
「いいんですよ、妹みたいなものです。本人は保護者のつもりみたいですけどね」

 東街は昨日と同じく人で混み合っている。
 ヨサーグさんはいつの間にか出店で買ったヤキトリを齧りながら、外灯の下で屯している娘さんに声をかけながら人ごみを歩いている。

 知り合いかと尋ねたら、「街娼だよ」と教えてくれた。普段は東街の宿や酒場でウェイトレス兼娼婦として働いているらしいのだが、奴隷市の期間は通りで客を探した方が良いらしい。

 AR表示で確認すると、何人かに一人は「性技」スキル持ちだった。……ただ、状態異常欄に性病関係の表示が多いのが気になる。ほとんどが「潜伏」だったが6割近く罹患している。
 魔法で治療できないんだろうか?

 しばらく歩くと娼婦街に入った。魔法の灯りがかけられた金属板がキラキラと安っぽい光で店を照らしている。
 大抵の娼館は2階建てで、2階部分がベランダになっている。ベランダには露出の高い衣装に身を包んだ娼婦達が賑やかに艶やかに客を誘っている。

 見上げるとスカートから生足をチラつかせて誘惑したり、投げキッスをしてきたり、店ごとの特徴があって面白い。
「性技」スキル持ちが増える一方で、性病[潜伏]者の割合は3割くらいに減っている。流石に性病[発病]者は見当たらなかった。

「若旦那、この店だ。早く入るぞ」

 ヨサーグさんに引っ張られて店に入る。この店は上品なのかベランダで呼び込みをしている娘は居なかった。

 中に入ると、2階までの吹き抜けで頭上のベランダまでは壁沿いに渡り廊下がつながっている。そこから外を見ていた娘さんと目があったので軽く手を振っておく。

 床はむき出しの木の床だが、よく磨かれている。広さは30畳くらいだろうか?部屋の奥には2階へ上がる階段と暖炉に扉がある。部屋の左右には布の衝立に仕切られたスペースが4箇所ほどある。

「魅惑の館セーリュー支店にようこそ」

 奥の扉から現れた40代後半っぽい女性が良く通る声で挨拶してきた。その人はやたらにフリルの付いたピンクのドレスを着ているのだが、脂肪が自己主張しすぎて服がはち切れそうだ。

 彼女に促されるまま、仕切りスペースの一つに案内される。
 どうやら、ここは客が女の子を待つためのスペースらしい。風俗店で知り合いに会ったときほど気まずいモノは無いからな。肥満店主は良く判っている。

 仕切りスペースの中には1人掛けのソファが3脚と低い大理石のテーブルが置いてある。仕切りの中には10歳前後の少女が小間使いとして待機している。

「失礼します」と声を掛けながら少女がオレとヨサーグさんの前に小さな緑色のぐい飲みを置く。中には透明の液体が入っている。香りからして蒸留酒のようだ。

 AR表示で確認すると杯は翡翠を削って作ったもののようだ。中の酒はシガ酒となっている。麦から作った蒸留酒の一種でアルコール度数50%もあるキツイ酒だ。

「くぅ~旨い!」と言いながら上機嫌で御代わりを頼むヨサーグさん。
 前にこの店に連れてきてもらった時に飲んだこの酒が忘れられなかったらしい。

 女は、ついでか?
 付き合いで一口飲む。確かにいい味だ。ウィスキーっぽいが琥珀色じゃなく透明なのは何か加工法が違うのだろうか?

 ヨサーグさんが3杯目を空ける前に、店主が5人の女の子を連れて戻ってきた。

 1人目は金髪碧眼で一番の美人。小顔で細い眉に意志の強そうな大きな瞳。吸い付きたくなるような唇。広く開いた胸元からは2つの巨乳が零れそうだ。恐らく彼女がこの中で一番の人気娼婦なのだろう。18歳くらいだ。

 2人目と3人目は双子のようだ。黒髪黒目の美少女だ。もっとも顔立ちは洋風というかフランス風だ。一人目に比べて胸がやや小ぶりだが、それでもCカップはあるだろう。2人セットで一晩の夢を買う人が多いそうだ。もちろん、その場合2人分の料金がかかる。どちらも16歳。

 4人目はタレ目の女性。くすんだ金髪に鳶色の瞳だ。眉も太めで癒し系のおっとりした女性だ。胸の大きさはこの娘が一番大きい。なんでも一番リピーターが多いらしい。声もまろやかで聴き心地が良い。21歳と、この中では一番の年上だ。

 5人目は赤毛に鳶色の瞳の少女だ。他の4人に比べると見劣りするが、表情が一番いい。快活というか妖艶さより健全なエロスを感じる。胸の大きさは平均だが、それでもDカップはある。オレの中では十分巨乳の範疇だ。20歳。この中では一人だけ性技スキルを持っていない。

 どの娘も薄布一枚のワンピースだが肌に張り付いてとても良いエロさだ。胸の先端や下腹部がやや透けているのもGJと言わざるを得ない。

「どの娘になさいますか?」と聞く店主。ヨサーグさんが目線で聞いてくるので「遠慮なく一番気に入った娘を選んでください」と言うと、彼は本当に遠慮せずに1人目の美女を選んだ。
 オレも狙っていたんだが、ここは彼に譲ろう。
 ヨサーグさんは杯に残っていた酒を一息に呷ると、その娘を連れて仕切りを出て行く。2階に楽しむための客室があるそうだ。

 オレは少し迷ったが、5人目の娘を選んだ。
 客室はシンプルにベッドがあるだけだったが、清潔だったし、いい香りが炊いてあったのでオレに不満はない。

 部屋に入ると、彼女は薄物を焦らす様に見せびらかしながらはだけていく。服から解放されたオッパイの揺れを目で楽しみ、手のひらに掬って感触を楽しむ。
 まさにOPPAI祭りと言って良いだろう。OPPAIには男の夢が詰まっていると言ってた偉人は誰だっただろう?

 そのまま彼女の腰を抱き寄せベッドに倒れこむ。久々の成熟した女性の体だったので、時間を掛けて丁寧に楽しんだ。……色々とね。

 ただ女の子の反応が良かったので、ついサービスしすぎてしまった。これではどちらが奉仕しているのかわからない。
 夜半まで彼女を堪能したが、途中で、過ぎた快楽に気を失ってしまったので、そこで止めた。

>「性技スキルを得た」
>「睦言スキルを得た」
>「誘惑スキルを得た」

 どうもこの体だとスタミナがありすぎて、相手がついてこれないようだ。たっぷり楽しんだので彼女の胸を枕にして、夢の世界へ旅立つ事にした。
 感想でも期待されていた風俗エピソードですが、あんまり描写するとノクターン行きになるのでやんわりと書きました。
+注意+
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