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この小説はあるアスキーアートを元に書きました
ブーン
作:えびす☆ひろと


ケンタくんは お母さんが大好きです
いつもおかえりを いってくれる お母さんが 大好きです

きょうも ケンタくんが がっこうから かえってきました
「ただいまー!」ケンタくんは げんきよく いいました
けれど いつまでまっても お母さんのこえが きこえません
ケンタくんは おかしいなとおもって もういちど 大きなこえで いいました
「ただいまー!!」やっぱり へんじは かえってきません
ケンタくんは おこりながら おうちに はいりました

お母さんは リビングに いました
ケンタくんは ききました
「お母さん なんで ただいまって いってくれないの?」お母さんは なにもいいません
「ねぇ お母さん」
ケンタくんは そういって お母さんのかおを みました
なんと お母さんの顔が まっかに なっているではありませんか
ケンタくんは あわてて おいしゃさんを よびました
おいしゃさんは すぐにきてくれました
おいしゃさんは いいました
「お母さんは だいじょうぶだから ケンタくんは おとうさんが くるまで おうちで いいこにしていなさい」
「……はい」

つぎの日 ケンタくんはお父さんと おみまいに いきました
お母さんが げんきだったので ケンタくんは あんしんしました
「お母さん いつかえってきてくれる?」
ケンタくんはききました
「すぐにかえるから それまで お父さんの いうことを ちゃんときくんだよ」
「うん。わかった」
ケンタくんは元気よくいいました

しかし お母さんが かえってくることは ありませんでした
「お父さん お母さんは なんで かえってこないの?」
ケンタくんは お父さんに ききました
「お母さんはね。おそらの上に いってしまったんだ」お父さんは かなしそうに いいました
「じゃあ おそらのうえに いけばお母さんに あえるよね?」
「…そうだね。あえるかもしれないね」
お父さんは さっきよりも かなしそうに いいました

ケンタくんは つぎの日から おそらのうえまでいく れんしゅうを はじめました
「ブーーン」
そういいながら りょうてを 大きくひろげ 走ってがっこうへ いきました
ケンタくんは まいにち まいにち 休まず ブーンをして がっこうへ いきました

そんなケンタくんを みんなは バカにしました
「ブーンとか いって バカじゃないの」「ようちえんじ みたいで かっこわるい」
「そんなことして はずかしくないの?」
ケンタくんは くやしくて しかたがありませんでした

ケンタくんは なきながら ブーンをしてかえりました
なみだで まえが みえません
がむしゃらに 走りました
そのとき とつぜん 大きな音がなり なにも みえなくなりました
しかし、ケンタくんは わかりました
お母さんの ところに いけたのだと

ケンタくんは おそらのうえに いってしまいました
お父さんは なきながら ケンタくんに あやまりました
「ごめんよ ケンタ。お父さんが あんなことを いったから…」
ケンタくんは おそらのうえから お父さんにいいました
「お父さん なかないで。ぼくは おこってないよ。だって ほんとうに お母さんに あえたんだもん」

お父さんは つぎの日から ブーンのれんしゅうを はじめました
きょうも ケンタくんは おそらのうえで 3人なかよくブーンをしています














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