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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
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病院にて・・・①

ネタ無し真面目回です

「はっきり言うとね・・・・

 今回は大丈夫だったけど、同じ事を繰り返すと肌をやられるから

 最悪の場合皮膚癌から命の危険まであるからね

 くれぐれもこまめに日焼け止めを塗りなおす事

 本当は日中は外に出る事を控えて欲しいんだけど・・・そうもいかないからね」

「はい、わかりました、十分注意します」

お医者さん(せんせい)にお説教くらってます。・゜・(ノД`)・゜・。

「皮膚の方はそれでいいとして、胸が触ると痛い件なんだけど、それは病気ではありません

 あなたの胸が急激に成長しようとしてるだけです

 いわゆる成長痛だから気にしないで、しばらくすれば治まるからね」

え、ボクのオッパイが大きくなるんですか?

そ、そうだよね、女の子の体なんだし

僅かとはいえ膨らみもあったんだし

先っちょ・・その、つまり乳首は男の子だった頃より大きくなってたんだし

あーでもこれで良かったのかも・・・

いきなり大きなおっぱいになってたら、ボクの精神のほうが対応できなかったかもね

ぺったんこから少しづつ大きくなるんだったら精神のほうも少しづつ順応して行けばいいんだから

そうだよ、何もいきなり女の子にならなくてもいいんだ

少しづつ女の子になればいいんだよ

高校卒業までまだ4年半あるんだから

・・・その頃には男の子を好きになれるようになってるかな?


「ところで今日は眼はどうだった?」

「はい、コンタクトでUVカットしてましたから、平気です」

「ちょっと、コンタクト見せてくれる?」

「はい、コレです」

「・・・なるほど、これからは紫外線の強い日はサングラスも併用して下さい

 あ、屋外だけで結構です」

「はい、わかりました」

「それじゃあ今日は念のため一晩入院して下さい

 明日の朝にもう一度診察をしますのでゆっくり身体を休めて下さい

 看護師に病室まで案内させるから、しばらく待合室で待っていて下さい」

「はい、ありがとうございました」


待合室に戻ると、美優の他にも待っていてくれた人がいた

吉村さんとユキさんだ

「お嬢様、この度の不始末、誠に申し訳ございません

 主の体調も考慮せず一緒になって遊び呆けるなど従者としてあるまじき行い

 本来ならば即刻クビでございますが、未成年である事も考慮致しまして、寛大な処分をお願いいたします」

吉村さんが深々と頭を下げると、それに合わせたように美優がリノリウムの床に土下座してしまった

「ちょっと、美優!いきなり何やってんの」

「申し訳ありません・・・」

「とりあえず立ってよ」

「・・・」

「しかし、お嬢様」

「吉村さ・・吉村には言ってない!

 いいから立ってよ、美優」

「美優ちゃん、お嬢様が立てとおっしゃってるんですよ、すぐに立ちなさい」

「は、はい」

美優はユキさんに促されてあわてて立ち上がったけど、そのまま俯いてしまった

これは・・・いやいや、とりあえず確認しないとね

「それで、どういう事なの?吉村、説明しなさい」

「はい

 こちらの佐藤 美優は私の孫、嫁にやった長女の娘でございます

 鷹峯家の使用人の親族のうち、お嬢様と同じ歳の女の子はこの子だけでしたので

 お嬢様の従者としてお傍に仕えるためにこの4月より学園に編入させました」

「そう・・・

 美優・・・

 女の子になってからできた初めての友達の一人がおじいちゃんが用意した従者?

 美優はお仕事でボクの友達になったフリしてたの?」

「いえ、違います、確かに最初は役目として声をかけました

 役目がバレないようにわざとバカな事をやったり、あぁコレは半分は地ですけど

 でも、お嬢様と・・・いえ、ヒカルと友達になってワイワイおしゃべりして

 すごく楽しかったんです」

「吉村、処分は決めたよ

 美優、あなたはクビです」

「お嬢様!!」

「最後までちゃんと聞きなさい

 美優の従者としてのお仕事はクビです

 今から鷹峯 光の従者 佐藤 美優ではなく

 ヒカルの友達の美優です」

「畏まりました、そのように手配いたします

 お嬢様、寛大なる処分にお礼申し上げます」

「ヒカル・・・ありがとう」

「看護師さんがいらっしゃっいました、病室の準備が整ったようですので病室まで参りましょう」



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