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死にたくねぇ…
作:稀羅




目を開けたら、
お前が側にいる…



それだけで、幸せ。



でも、その幸せは
いつまで続く?



人間はいつか死ぬ…



そんなことは、
わかっている…



わかっているけど…



死にたくない…



お前と離れ離れに
なりたくない…



生きて、お前の側に
ずっと居たい…



お前と闘っていたい…



一緒に縁側に座って、
お前の好きな団子を
食べたり、

お互いのことを
話したり、



城の外とかを、ゆっくり
散歩したり、



お前としたいことが
ありすぎる…



だが、死んだら何も
出来ない…



お前の快楽に満ちた
顔も見れない…



うるさい声も聞けない…



つまんねぇ…



お前のいない世界は
腐ってるだろうな…



それにしても、
俺もう死ぬのか?



体中痛いし、苦しい…



頭もなんか
クラクラするし…



あぁ…
一体何したんだっけ?



戦なんてしてないのに…



一体俺に、
何が起こったんだよ!!



「……どの…」



誰かの声がする…
この声は、幸村?



死んだら、
幸村にもう会えねぇ…



死ぬ前に、
幸村を抱きたかったな…



しばらく幸村と
してなかったから…



「……むねどの」



ゴメンな幸村、俺もう…



「政宗殿…」



ポタッ…



冷たい…



幸村…泣いてるのか?



「…ゆき…」



「政宗殿!!」



「む…ら…」



あれ?声出せた!



心臓も止まってない…



俺まだ生きてる?



「小十朗殿!!政宗殿が喋りましたよ!!」

「本当ですか!!良かった…」

政宗は少しずつ目をあけた。

政宗の目には、太陽の眩しい光と幸村が映った。

「幸村…俺、」

「政宗殿のバカ!!」

えっ…

「某…もう政宗殿が…死んでしまわれたと…」

幸村の目からは、次々と涙が零れ落ちている。

「幸村、ゴメンな…泣かせてしまって」

政宗は横に座っている幸村を、抱きしめようと起き上がるが、

「痛っ…」

突然、頭に鋭い刺激が流れた。

「政宗殿!!まだ、おとなしく寝てて下され」

幸村は怒りながら、政宗をゆっくり寝かせた。

「もう、お酒を飲んではならぬ!!」

「はぁ!!なんでだよ」

「政宗殿、覚えてないのでござるか…」

「あぁ…何も」

幸村は呆れた顔をして、政宗に説明した。

「政宗殿、昨日お酒飲みましたね…いつもより少し多めに」

政宗は昨日のことを、幸村と一緒に思い出す。

「飲んだ」

「その後酔っ払って、庭のほうへ行きましたね」

「あぁ、行ったな…でもそこからわかんねえ」

「政宗殿は、そこで足滑らして、庭にある岩に頭ぶつけて気絶、しかも頭から出血してるし…」

「バカだな…俺」

政宗も呆れた。

「でも、政宗殿はちゃんと生きてた…こうしてまた、元気な政宗殿が見れるでござる」

幸村は、涙を零しながら笑った。

「Thank you.幸村」

「ですが…」

急に幸村の顔から笑顔が消えた。

「しばらくは、お酒禁止です!!」

「マジかよ!!」






でも、良かった…



また、幸村の
笑顔が見れる…



酒はしばらく飲めないが



まぁ、いっか



こうやって、幸村の
側に居れるんだから…



もうああいう怖い思いは



二度としたくねぇ…



















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